はじめて大麻を吸ったときの思い出

シバヘイズ @world420

あの時は、はじめてなのにも関わらず、発作的に旅に出た。なぜかタイしかないと思った。「歩き方」を本屋で買って、8万円しか無かったのだけど、4万円で航空券を手にいれて「3週間行ける」と思った。「行く」と思ってから数日後には旅に出ていた。残りの所持金4万円で、バンコクの空港に到着した。

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12月のある日、バンコクの空港に深夜1時くらいに着いた。飛行機を降りると、むわっという、ものすごい熱気が伝わってきた。日本では経験したことのない感じのドライな暑さ。すぐに上着を脱ぎ、Tシャツ一枚になった。まったく違う世界に来たんだな、と思った。

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入国手続を済ませ、税関を通過した。税関の人は、私を一瞥するだけで、何も調べようとしなかった。とりあえず5千円両替して、空港内の食堂に向かった。ほとんど下調べもせず、タイで何処に行くかも正直きめてなかったので、とりあえず「どこに行くのか」を、飯でも食べながら決めようと思った。

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朝まで時間があるし、ご飯を食べながらゆっくり、これからどこへいくか決めよう、と思った。地球の歩き方を読んでバンコクのページを開いていると、60歳くらいの日本人のおじさんが話しかけてきた。

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「日本人？」「そうです」「これからどこへ行くの？」「それをいま決めようとしているところです」「え！いま決めようとしてるの？」「そうです」「カオサンには行かないの？」「・・・それって、安宿のある場所ですよね」「そうそう」「いや、一応そこに行ってみようかな、と考えてるんですけど」

シバヘイズ @world420

「カオサン行くの？じゃあ一緒に行こうよ。バックパック持ってるってことは、安く行きたいんでしょ。だから、電車でいかない？バンコクの空港から列車で街に出る人は少ないから、面白い体験ができるし。3等席は面白いよ」※おじさんは軽く日本をドロップアウトした感じの茶目っ気がある人だった

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おじさんは毎年タイに来て数ヶ月、主に山で過ごしているらしい。旅は道連れっていうし、予定も決めてなかったから、とりあえずついていくことにした。おじさんの話は面白かったし、根本的に明るく茶目っ気があって、素朴さというか率直さを感じて、ついて行く気になった。

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はじめての海外は大学生の時。タイに3週間で、所持金は4万円しか無かった。島で出会った少し年上のタイ人に貧乏旅行であることを話すと「うちに泊まればいいよ」と言われ、バンコクの大きな家に連れていってくれた。奥さんがいたけど、何日も泊めてくれ、色々な遊び場に高級車で連れていってくれた。

シバヘイズ @world420

年上のタイ人は、色々なところに連れていってくれた。彼の遊び仲間数人と一緒に高級なレストランにも。ご飯も全部おごってくれた。あまりに世話してくれるので、途中から逆に少し申し訳ない気持ちになってきて、数日後にバンコクのその家を出て、チェンマイに向かった。本当に、ありがたい経験だった。

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チェンマイではトレッキングに行って、そこでイギリス人のカップルに出会った。トレッキングでは、ガイドが「マリファナいるか？」と言ってきたので、「いる」と答え、はじめて大麻というものを目にした。イギリス人に巻いてもらって、一緒に吸ったが、その時はまるできまらなかった。

シバヘイズ @world420

ガイドは「オピウムもやるか？」と言ってきたが、大麻が効果なかったので「それもニセモノだろう」と考え、断った。翌日イギリス人はオピウムをチャレンジしたというので、尋ねてみたら、相当ハイになったらしい。ドイツ人のおばちゃんも「良かった」と言ってて「やればよかったかな…」と少し思った。

シバヘイズ @world420

イギリス人は、私のことを非常に気に入ってくれ、帰国後もメールでやり取りした。その後、世界一周したときにも、ロンドンの自宅に一週間以上泊めてくれた。彼はグラフィックデザイナーで、アーティストの友達が沢山いて、毎日色々な友人の家に遊びに連れていってくれた。そこで、マリファナを覚えた。

シバヘイズ @world420

※書いてて思うんですが。旅をしているときの自分に迷いは殆どないですね。旅人の時は、余計なことを考えず、ほぼ常にその瞬間に全力を傾けています。迷いそうになったら、旅に出た方がいい。