550人の大学生が132チームに分かれ「スマートフォン×マーケティング」のアイデアを競うコンテスト「第2回applim」(関連記事1、関連記事2)の優勝チームを決定するイベントが、2010年11月3日に都内で開催された(写真1)。
最終選考に残った5チームがそれぞれの作品を発表し、最優秀作品として「チームSDMY」による缶コーヒー「ワンダ モーニングショット」の広告企画として考案された作品「モーニングショット~朝専用アプリ~」が選ばれ、賞金30万円を獲得した(写真2)。
コンテストの概要は、約1カ月の期間内に、iPhoneやAndroid向けのアプリを使ったマーケティングプランを作るもの。実際にアプリを開発する訳ではないが、その分多くのチームが参加でき、短期間で作品を集めることができる。優秀な人材やアイデアを発掘することを主眼とするコンテストである。
以下、最終選考に残ったチームの発表から、それぞれの作品の内容を見ていく。
ソーシャル目覚ましサービスを考案
「kunolim」チームの作品「Wake up Together!」(写真3)は、スマートフォンアプリを使ったソーシャル目覚まし時計サービスの企画である。利用者は、起きる時間と目的(勉強、ジョギング、通勤など)を事前に宣言し、その情報をTwitterでも流す。起きる時間帯が似ている人どうしが、コミュニティを形成する。起きたか否かを可視化することでゲーム性を持たせる。「起きる時間帯と目的」に対応したターゲティング広告を出すことを考えている。例えば「ジョギングする」目的を宣言した人には、スポーツ飲料の広告を出す。発表では「ソーシャルスヌーズ、起こし合う文化を」と締めくくった。
審査員による講評では「他のアプリは広告企画だが、このアプリはサービス」との指摘があった。サービスとして利用者を集客することで広告価値が出る。集客数が多くなれば影響力も大きくなるが、初期段階ではスポンサーの説得の難易度が高い。最終審査の結果、この作品は5位となった。