海辺でぬるく撮ってます

星空撮影の記録とか

魔女の横顔星雲あたりの赤いところ

下の3枚をPiaxelMathで加算平均


 2024年末、幾度となく撮った領域です。試行錯誤の結果に辿り着いた作品が上の1枚。3種のフィルターで撮ったものを適当な比率で混ぜ合わせて仕上げました。各フィルター単独での作品を下に掲載しましたが、それぞれ写りが全く違っていてどれも魅力的。で、いつものように「足して割る」で一枚にまとめてみました。
 リゲルが切れちゃったのが残念だけど、日によってセンサーの角度が微妙に違っちゃって重ねあわせることができませんでした。もう少し広い画角でとっておけば安全だったのですが、様々な方向からいろいろな光が飛び込んでくるベランダで、画角広めの長時間追尾撮影をしようとすると周辺がカブリまくってしうのですわ。絞りがついているマニュアルの135mmくらいのカメラレンズを入手して1, 2段絞って撮れば良いのかな?。

撮影日時:2024年12月24日 20時ごろ
撮影地 :神奈川県小田原市(自宅のベランダ)
撮影機材:ZWO ASI2600MC DUO

     Askar FMA180 Pro

     ASIAIR Plus

その他 :Askar社のColour magic D1フィルタを使用

     ZWO AM3にて追尾撮影 (FMA135 + ASI120MM mini +ASIAIRでオートガイド
露光等 :f4.5 / gain=250 (-10℃) Bin1 180秒X51枚

後処理等:PixInsightにて、各種補正、加算平均の後ストレッチ


     Luminar Neoで微調整した後、トリミング、解像度変換、JPEG化

撮影日時:2024年12月24日 20時ごろ
撮影地 :神奈川県小田原市(自宅のベランダ)
撮影機材:ZWO ASI2600MC DUO

     Askar FMA180 Pro

     ASIAIR Plus

その他 :Sightron社のQuad BPフィルタを使用

     ZWO AM3にて追尾撮影 (FMA135 + ASI120MM mini +ASIAIRでオートガイド
露光等 :f4.5 / gain=200 (-10℃) Bin1 180秒X48枚

後処理等:PixInsightにて、各種補正、加算平均の後ストレッチ


     Luminar Neoで微調整した後、トリミング、解像度変換、JPEG化

撮影日時:2024年12月28日 20時ごろ
撮影地 :神奈川県小田原市(自宅のベランダ)
撮影機材:ZWO ASI2600MC DUO

     Askar FMA180 Pro

     ASIAIR Plus

その他 :STC社のAstro MSフィルタを使用

     ZWO AM3にて追尾撮影 (FMA135 + ASI120MM mini +ASIAIRでオートガイド
露光等 :f4.5 / gain=150 (-10℃) Bin1 180秒X62枚

後処理等:PixInsightにて、各種補正、加算平均の後ストレッチ


     Luminar Neoで微調整した後、トリミング、解像度変換、JPEG化

Quad BP, Astro -MSでかもめ星雲

撮影日時:2024年12月26日 23時ごろ
撮影地 :神奈川県小田原市(小田原市の自宅ベランダ)
撮影機材:ZWO ASI2600MC DUO

     Askar FMA180 Pro
     ZWO AM3にて追尾撮影 (FMA135_ASI120MM Mini _ASIAIR Plusでオートガイディング

その他 :Sightron社のQuad BPフィルタを使用

露光等 :f4.5 / gain=200 (-10℃) Bin1 180秒X60枚

後処理等:PixInsightにて、各種補正、加算平均の後ストレッチ


     Luminar Neoで微調整した後、トリミング、JPEG化

 日付が変わる頃にはシリウスが良い高さに昇るようになり、冬のダイヤモンドの内側が撮りごろになってきた2024年末の一枚。我が家のベランダからはバラ星雲から高いところは撮れないのでかもめ星雲を撮ってみましたが、やっぱりHαが豊富なところは光害地、低空でも撮りやすいですね。上はSightronのQuad BPで、下はSTCのAstro-MSで撮ったもので赤いところはどちらも同等、カモメの顔のあたりの青はAstro-MSの方がわずかですが再現は良いようです。しかし、1番の違いは微恒星の数。どちらを選択するかは好みの問題でしょうし、AI処理で星と星雲を別に扱えるようになった今では些細な問題かもしれませんが、昭和に技術者として訓練されたアナログ・ジジイの出した答えは「足して2で割る」。一番下に作品をアップしてましたが、いかがなものでしょうか。

撮影日時:2024年12月28日 23時ごろ
撮影地 :神奈川県小田原市(小田原市の自宅ベランダ)
撮影機材:ZWO ASI2600MC DUO

     Askar FMA180 Pro
     ZWO AM3にて追尾撮影 (FMA135_ASI120MM Mini _ASIAIR Plusでオートガイディング

その他 :Sightron社のQuad BPフィルタを使用

露光等 :f4.5 / gain=150 (-10℃) Bin1 180秒X31枚

後処理等:PixInsightにて、各種補正、加算平均の後ストレッチ


     Luminar Neoで微調整した後、トリミング、JPEG化


上の2枚をPixekMathで加算平均

水色のM45

撮影日時:2024年12月23日 19時ごろ
     2024年12月29日 18時ごろ
撮影地 :神奈川県小田原市(小田原城址公園・二の丸広場)
撮影機材:ZWO ASI2600MC DUO

     BORG 72FL + 7880 (合成焦点距離320mm)

     ASIAIR Plus

その他 :Sightron社のQuad BPフィルタを使用

     ZWO AM3にて追尾撮影 (FMA135 + ASI120MM mini +ASIAIRでオートガイド
露光等 :12月23日 f4.5 / gain=200 (-5℃) Bin1 120秒X26枚

     12月29日 f4.5 / gain=200 (-5℃) Bin1 180秒X56枚
後処理等:PixInsightにて、各種補正、加算平均の後ストレッチ


     Luminar Neoで微調整した後、トリミング、解像度変換、JPEG化


 東伊豆で撮った時は、HKIR改造したミラーレス機(非冷却)で短時間だったにも関わらず分子雲やら青い広がりが再現できた領域ですが、小田原の空ではさすがにそうはいきませんでした。寒い城址公園で職務質問されたりホームレスとして保護されそうになりがら二夜頑張っても、こんなもんです。それでもQuad BPのおかげでメローぺ下部の微妙な色合いの変化や周辺のモヤモヤがある程度再現できたのは幸運でした。
 ところで、これまでM45を仕上げるときは鮮やかな青を目指してやってきたのですが、今回はSPCCの色調整の結果そのままの水色にしてみました。と言うのは、下に示したDual BPで撮影したものをSPCC等の色補正無しでバックグランドをニュートラルにしただけのものは青緑で、おそらくOIIIの色。と言うことは、SPCCで得られる水色はHβの色かもしれないと思ったからです。見栄えはしませんが、たまにはこんな作品を仕上げるのも良いかなと思っています。

撮影日時:2024年12月23日 21時ごろ
撮影地 :神奈川県小田原市(小田原城址公園・二の丸広場)
撮影機材:ZWO ASI2600MC DUO

     BORG 72FL + 7880 (合成焦点距離320mm)

     ASIAIR Plus

その他 :Sightron社のDual BPフィルタを使用

     ZWO AM3にて追尾撮影 (FMA135 + ASI120MM mini +ASIAIRでオートガイド
露光等 :12月23日 f4.5 / gain=200 (-5℃) Bin1 120秒X25枚

後処理等:PixInsightにて、各種補正、加算平均の後ストレッチ


     Luminar Neoで微調整した後、トリミング、解像度変換、JPEG化