Jailbreak済みのiPhone 4をiOS 4.2へアップデートしようとしたところ、"エラー1013" という不明のエラーが出て、iOS 4.2にアップデート出来ないという症状に見舞われました。
この症状についてはApple Discussionsにも同様のトピックスがあり、それによると、hostsファイルをちょっと書き換えるだけで解消できるようです。
hostsファイルの場所
- Windows:C:¥WINDOWS¥system32¥drivers¥etc¥hosts
- Mac OS X:/private/etc/hosts
hostsファイルの書き換え(Windows)
- C:¥WINDOWS¥system32¥drivers¥etc¥ からhostsファイルを各種テキストエディターで開く。
- 「17.112.176.11 gs.apple.com」または「74.208.10.249 gs.apple.com」の頭に#を付加してコメントアウト後に上書き保存。
- iTunesで復元ボタンをshift+クリックして、.ipswファイル(iPhone 4の場合:「iPhone3,1_4.2.1_8C148_Restore.ipsw」)を直接指定してから復元する。
hostsファイルの書き換え(Mac OS X)
- /private/etc/ にあるhostsファイルをデスクトップ等にコピー。
- それを各種テキストエディターで開く。
- 「17.112.176.11 gs.apple.com」または「74.208.10.249 gs.apple.com」の頭に#を付加してコメントアウト後に上書き保存。
- 書き換えたhostsファイルを /private/etc/ 内にコピーして上書き。
- iTunesで復元ボタンをoption+クリックして、.ipswファイル(iPhone 4の場合:「iPhone3,1_4.2.1_8C148_Restore.ipsw」)を直接指定してから復元する。
この作業はターミナルを使用すると、より簡単に書き換えることが出来ます。
ターミナルでhostsファイルの書き換え(Mac OS X)
- ターミナル.appを起動。
- sudo nano /etc/hosts と入力してreturn。
- アカウントのパスワード入力してreturn。
- GNU nano上でhostsファイルが開くので、「17.112.176.11 gs.apple.com」または「74.208.10.249 gs.apple.com」の頭に#を付加。
- 「control + O」で保存してreturn。
- 「control + X」でGNU nanoを終了。
hostsファイルを書き換えた後のiOSアップデートの手順
- DFUモードにする。( パワーボタン(上)とホームボタン(下)を10秒同時押し、さらにホームボタン(下)だけ15秒押し続ける。)
- MacならOption(WinならShift)を押しながら復元ボタンをクリックして、iOSの.ipswファイルを直接指定してアップデート。
-
- Mac OS X:ユーザー名/ライブラリ/iTunes/iPhone Software Updates
- Win XP:C:¥Documents and Settings¥ユーザー名¥Application Data¥Apple Computer¥iTunes¥iPhone Software Updates
- Vista / 7:C¥Users¥ユーザー名¥AppData¥Roaming¥Apple Computer¥iTunes¥iPhone Software Updates
IPの違いについて
Tinyumbrellaを使用している場合、hostsファイルを開くとgs.apple.comのIPが2種類あることがあります。
「74.208.10.249 gs.apple.com」はCydiaのサーバーIPで、「17.112.176.11 gs.apple.com」はAppleのサーバーIPです。1013エラーが出る時は、hostsファイルにある両方のIPをコメントアウトしておきます。
ちなみに、hostsファイルと紛らわしい /etc/hosts.umbrella はTinyumbrella用のhostsファイルで、Tinyumbrella起動時にバイパスされるものです。
(2011/1/4:加筆修正)