三菱UFJ証券の元社員が顧客情報を不正に持ち出して名簿業者に売却していた事件で、顧客情報を入手した名簿業者が、当初公表されていた13社から約80社に拡大する可能性があることがわかった。三菱UFJ証券が17日、明らかにした。
この事件は、同社システム部の元部長代理が個人顧客148万6651人分の情報を不正に持ち出し、うち4万9159人分を名簿業者3社に売却していたというもの。名簿業者3社はさらに、この顧客名簿を13社に転売していた。三菱UFJ証券では8日に事実を公表していた。
しかし、その後の調査で、名簿業者3社の転売先が14社だったことが判明。さらに顧客名簿のサンプルのみを受け取った名簿業者も15社に上ることがわかった。また、このほかにも50社の名簿業者が顧客名簿を入手した可能性があるとしている。
三菱UFJ証券では、顧客名簿を受け取った業者に対して、同社の顧客情報を利用した勧誘の停止と勧誘リストからの削除を要請。また、代理人弁護士から警告書を送付し、事態の収拾に努めているという。
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■URL
ニュースリリース(PDF)
http://www.sc.mufg.jp/company/press/pdf/press20090417.pdf
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( 増田 覚 )
2009/04/17 21:21
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