NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は、同社が運営する個人向けISP「OCN」において、1日あたり30GB以上のデータを送信するユーザーを対象に、8月1日から「総量規制方式」による利用制限を実施する。
総量規制方式は、通信データの種類に関わらず、データ転送量の合計(総量)に一定の基準を設定し、その基準を超えた利用者に対して通信の制限や契約の解除を行なうもの。NTT Comでは、24時間で30GB以上のデータを送信する利用者に告知し、利用状態が改善されない場合は利用を停止した後、契約を解除することもあるという。
なお、今回の規制では送信側のみが対象となるため、ブラウザによるホームページ閲覧、メール受信、ファイルのダウンロードなど、データを受信する利用形態については規制の対象外。規制対象となるサービスは、FTTHサービスが「OCN 光 with フレッツ」「OCN 光(A)」「OCN 光『Bフレッツ』」「フレッツ・光プレミアム」「フレッツ 光ネクスト」の4種類、ADSLサービスが「OCN ADSLサービス」「OCN ADSL セット」「OCN ADSL『フレッツ』」の3種類。
NTT Comでは、利用制限の上限となる30GBの目安として、DVDに格納されるデータ量(1枚約4.7GB)を1日に約7枚送信した際の容量に該当すると指摘。同社によれば、P2Pファイル共有ソフトの利用者や、自らサーバーを用意してストリーミングを行なっている利用者などが制限の対象になる可能性があるとしている。大容量のデータを送信する利用者に対しては、OCNの企業向けインターネット接続サービスを推奨している。
NTT Comによれば、一部の利用者が大量にデータを送信することによって回線帯域を占有される状態が続き、他の利用者の通信速度や通信品質が低下する事象が発生しているという。今回の総量規制は、このような状況を改善するために実施すると説明している。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.ntt.com/release/monthNEWS/detail/20080625.html
( 増田 覚 )
2008/06/25 17:31
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