警察庁は30日、振り込め詐欺の認知・検挙状況を公表した。2006年の振り込め詐欺の認知件数は18,538件で、被害総額は約250億円となっている。
警察庁では、いわゆるオレオレ詐欺事件と架空請求詐欺事件、融資保証金詐欺事件をまとめた、「振り込め詐欺」の認知・検挙状況を公表した。2006年1月~12月の合計では、振り込め詐欺の認知件数は18,538件、うち既遂が18,182件。このうち、検挙件数は2,974件で、検挙人員は761人。被害総額は約249億7,841万円に達した。
2005年の振り込め詐欺の認知件数は21,612件、被害総額は約251億5,187万円で、件数は前年から減少傾向にあるが、被害総額はほぼ同額となっている。
被害の内訳は、オレオレ詐欺の認知件数が7,093件、被害総額が約146億7,626万円。架空請求詐欺が3,614件、48億8,611万円、融資保証金詐欺が7,831件、54億1,604万円。被害者の年齢構成では、オレオレ詐欺の被害者は主に50歳代以上であるのに対して、架空請求詐欺の被害者は主に30歳代以下となっている。
また、警察庁では、振り込め詐欺に使用された固定電話の電話番号と、被害者が現金等を送付してしまった住所のリストを公開した。住所のリストは2006年7月から公開してきたが、融資保証金詐欺の約68%、架空請求詐欺の約36%で固定電話が利用されていることから、詐欺に利用された電話番号のリストも新たに公開することで、広く注意を呼びかける。これらの住所と電話番号のリストについては、毎月1回以上見直しを行なう予定としている。
関連情報
■URL
警察庁
http://www.npa.go.jp/
「振り込め詐欺(恐喝)」の認知・検挙状況について(PDF)
http://www.npa.go.jp/sousa/souni2/20070130.pdf
被害関係住所一覧表
http://www.npa.go.jp/pressrelease/souni/furikomejushobetten.htm
被害関係電話番号一覧表
http://www.npa.go.jp/pressrelease/souni2/20070130_2.htm
( 三柳英樹 )
2007/01/31 15:41
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