2017年3月3日 今治市議会2 国家戦略特区特別委員会
- 2017/03/03
- 15:00
ここでの議論の前提となっており、また度々言及されることになる「岡山理科大学今治キャンパスに関する基本協定書」を、まず掲載しておきます。
国家戦略特区特別委員会記録
○開催月日 平成29年3月3日(金)
○場 所 議員協議会室(東側)
○協議事項 付託表のとおり
○出席委員 寺井政博 岡田勝利 壷内和彦
永井隆文 松田澄子 野間有造
矢野雄嗣 井手洋行 加藤 明
松田敏彦 井出健司
○欠席委員 なし
○傍聴議員 丹下大輔 山岡健一
○傍聴者 報道関係者4名
一般傍聴者2名
○出席理事者 市長、企画財政部長、企画課長、国家戦略特区推進室長
○書 記 阿部浩一
(午後 2時55分 開議)
(午後 3時32分 散会)
付託委員会名 事件番号 件 名
国家戦略 議案 5 平成28年度今治市一般会計補正予算の中
特区特別 第3表債務負担行為補正
議案14 財産の無償譲渡について(高等教育施設用地)
○寺井委員長
ただいまから国家戦略特区特別委員会を開会いたします。本日は、丹下議員、山岡議員が傍聴されますので、ご報告いたします。
本日は、委員が就任いたしまして、定例会中の初めての委員会でありますので、この際、管理職の自己紹介をお願いいたします。
(企画財政部長・企画課長自己紹介)
以上で自己紹介を終わります。
この際、おはかりいたします。報道関係者、一般傍聴者から本日の委員会を傍聴させてもらいたい旨の申し出がありますが、これを許可してよろしいでしょうか。
( 「異議なし」との声)
ご異議なしとみとめます。よって許可をいたします。
(報道関係者・一般傍聴者入室)
報道関係者、自己紹介をお願いします。 、
(朝日新聞、毎日新聞、読売新聞、愛媛新聞自己紹介)
審査に入ります前に理事者から、あいさつを願います。
○市長(*菅良二)
本日は、国家戦略特区特別委員会を開催していただきまして、誠にありがとうございます。本日の案件は、平成30年4月の開学を目指しております獣医学部の支援策として、付託事項であります大学立地事業費補助金及び財産の無償譲渡について、ご審議いただくものでございます。案件の詳細につきましては、企画課長からご説明申し上げますので、よろしくお願い申し上げます。
○寺井委員長
それでは、付託表に従いまして審査を進めたいと思いますので、よろしくお願いいたします。議案第5号平成28年度今治市一般会計補正予算の中の付託事項について、審査を行います。理事者の説明を求めます。
○企画課長(*秋山直人課長?)
それでは、国家戦略特区特別委員会に付託されました案件について、説明させていただきます。まず最初に、青い表紙のほうの議案書をお願いいたします。平成28年度今治市一般会計・特別会計補正予算書及び予算に関する説明書10ページになります。 10ページをお開きいただければと思います。議案第5号平成28年度今治市一般会計補正予算(第4号)、第3表債務負担行為補正でございます。
先月2月13日付で締結いたしました、岡山理科大学今治キャンパスに関する基本協定書に基づく市の支援でございます、大学立地事業費補助金に係る債務負担行為の補正でございます。期間は、平成28年度から35年度までとし、概算事業費192億円の2分の1となる96億円を限度額といたしまして、債務負担行為の補正予算を計上させていただくものでございます。
なお特定財源につきましては、資料のほうは28ページになります。28ページをお開きいただいたらと思います。
この28ページの調書でございますけども、特定財源といたしまして県支出金を充て、一般財源には合併振興基金や財政調整基金の活用を検討しております。この愛媛県が定める額につきましては、今後、県の理事者が県議会に説明し議論の上で決定されることとなっておりますが、市の実質負担額といたしまして、これまでご説明申し上げましたとおり、64億円が上限と考えているところでございます。今後、大学整備のスケジュールを踏まえて、各年度の支出額を決定してまいりたいと考えております。
以上でございます。ご審議のほどよろしくお願いいたします。
○寺井委員長
以上で説明は終わりました。ご質疑、ご意見ございませんか。
○松田敏彦委員
192億の2分の1ということで、 192億が概算工事費、事業費ということなんですけれども、それがちょっと前の時期でのこの192で、これから実際に(不明)をとるとか今確認が出ているところだと思うんですけども、この工事費が確定していっても、これはもう関係なしに192億でいくということなんでしょうか。
○企画課長(*秋山直人課長?)
基本的には、この概算の現時点の192億というものにつきましては、今現在加計学園のほうが文科省に対して、新学部設置認可申請の手続の中で、それなりの精査をしてはじいている数字でございます。ただ当然ながら、減額ということは想定しておりますので、基本的に減額があればそれに応じた事業費に応じての2分の1ですけれども、 192億を超えるということになりますと、今限度額としてさせていただいている96ということにはならなくなりますけれども、現時点で私どもとしては、ここはしっかり96を超えることはないということでもって、現在、基本協定書を締結させていただいている前提になっておりますので、私どもとしてはこの上限というところに関して、しっかり対応してまいりたいと考えております。
○松田敏彦委員
その中で、市のほうは64億が限度額だということで言ってるんですけど、あとは県のほうにという話になって、県のほうはまだ最終決定はできてないということで、市長さんも県の知事さんともお話をされていると思うんですけども、いろんな状況の中で、県のほうがもし、 32億というか、そのあたり出してもらえないような状況になったときに、その96億を今治市が限度額と決めている中で、足らない部分は市が出さないといかんという状況にはならないですね。
○企画課長(*秋山直人課長?)
昨日、県議会において本会議での一般質問があったというふうに聞いております。その中で、愛媛県知事のほうの答弁の中で、県としてどのような形で今治市に支援をするか、前向きに検討してまいりたい、というお返事を、議会の中で答弁であったと聞いております。そういった意味で、県としてはしっかりとしていただけるものと確信をしているものでございますけれども、基本的に私どもがこれまで議会の皆様方に説明してまいりましたように、 64という数字についてはしっかり守っていきたいというふうに考えております。
○松田敏彦委員
ということは、 64億以上は市はもう出さないということでいいということで、私も認識をしておきたいと思います。
その中で、県議会のほうで鈴木議員が質問したというのを聞きましたけれども、中身を詳しくは僕も聞いてないんですが、その中で中核施設ということに関しての関連したお話はあったんでしょうか。
○企画課長(*秋山直人課長?)
県の担当のほうから今私どもがいただいている情報といたしましては、ちょっとメモを読ませていただきますけども、今治新都市の整備にあたりましては、県では中核施設の整備に協力することとしており、これまで繊維産業試験技術センターを第一地区に建設したところでありますが、今回の獣医学部新設に関してもその一環として、という言葉を答弁の中でいただいているという状況でございます。そういった意味で、先ほど松田委員さんのほうからご発言のあったようなことかと、私どもとしても捉えております。
○松田敏彦委員
県のほうも、たぶんこの大学が、以前からの約束事の三者協定がある中の中核施設だ、という位置づけで協力をしようというふうな考えのようだということだと思うんですけども、これもちょっとう~んという気持ちもするんですが、なぜ獣医大学が県の中核施設だということ。ただお金の部分でこれだけ出すという、産業部かそのあたりのお話での中核施設として支援をするんだと、県の役割もそれで終わりということなんだろうと思うんですけど、ちょっとこうすっきりいかない部分も、以前から中核施設というのは県の中核施設であって、県がやって、あと県営で運営もしてもらえるような、今治市に本当に必要な施設をという気が我々にもあったんですけど、ちょっとそのあたりについては、もうこれでいいという、中核施設としてこれを認めるというか、そういうところなんでしょうか、市のほうの考え方は。
○市長(*菅良二)
皆さん、私が前から言うように、愛媛県も今治だけが愛媛県でない、愛南から四国中央まで、知事は全部を見ながら物事を進めている。昨日も宇和島の市長さん、愛媛短期大学にずいぶん頭を痛めておるといったこと、そういったことはすべて理事者も、県の理事者もわかっております。そういった中で、なぜ今治に多額をということについては、当然県会議員として皆さん関心を強く持っている中で、中核施設というのは、非常に当時の大きな約束であるというふうに、旧の今治市の市会議員は頭から離れない、それはまあ当然だと思います。あんな広大な、膨大な新都市を前に進めて行った、よくぞやったなあという、おそらく旧郡部の皆さん、みんなそう思っておるわけでありますが。それの唯一の救いが中核施設ということで、 これだけは離さんぞということでありますけれども、一方振り返って見ますと、県全体の流れを見たときに、これこそが今治の非常に特色のある、説得力のある話といったことで、おそらく議会での本会議での中核施設という言葉が出たんでしょうし、我々もそのことをしっかりと受け止めさせてもらって、県からの補助金、今治市に入ってまいります、これを期待をしているということであります。
○松田敏彦委員
相手があることですしあれですけども、我々は三者協定というのがやっぱり、今治の市民にとってみたら大変大事なものだと思っておりますし、いい形で履行してもらいたいというのが当然ありますので、できるだけ頑張って良いものを中核施設として欲しいのがあったんですけども、今時分そういうことはということはもちろん認識しております。
あと費用の負担の問題の中で、学部を増やしたときは、これは当然それに対して追加で出せることはない、というお話は今日の質問の中でもありました。あと、学部を開学されて運営し始めたときに、運営にかかる費用を負担するようなことは、勿論これはないということですね。
○企画課長(*秋山直人課長?)
今日、参考資料という形で用意しておりますけれども、基本協定書の中に補助金に対するルールを決めさせていただいておりますけれども、その中で、先ほど松田委員さんからご発言がありました、学部学科の増設という言葉とあわせまして、及び運営に係る経費については追加の補助・は行わないものとする、とさせていただいております。今日まさにご審議いただいておりますこの96億という数字、 、あるいは64億という数字の部分については、これを超えることになってまいりますので、こういう形で相手方とは話を成立させているということで、ご理解をいただければと思います。
○松田敏彦委員
獣医師さん、獣医学部ができた時に、これはお医者さんの免許ということになるんだと思うんですけど、僕もよくわからない、詳しくはわからないんですが、これは卒業したら獣医師さんがもらえるというのではなしに、やはり試験があるんでしょうね。
○企画課長(*秋山直人課長?)
国家資格になってございます。参考までに、大体今、既にある13校の学校で申し上げますと、大体85パーセント前後、ずっと毎年合格率という数字が出てございます。
○加藤委員
先ほど出ました5条6項、あとにただし書きがあるんですけども、ちょっとこの点についてはやっぱり若干不安があるんですけども。国等の補助がついた場合には、必ず応じなきゃいけないのか、それともケースバイケースで、もちろん規模だとかものにもよるんでしょうけども、議会との協議の中で進んでいくべきものなのか、それとも自動的に国の補助がついたから市としてはこういう対応をしますということになるのか。ただし書きがちょっとはっきりしない、あいまいな点があるんじゃないかと思いますが、そこら、解釈の仕方はいかがでしょうか。
○企画課長(*秋山直人課長?)
こちらのただし書きの規定というのは、昨年度だったと思います、ちょっと不確定な情報で申し訳ございませんけども、愛媛県において聖カタリナ大学の看護学部の設置というものに対して助成を行っております。こちらについては、基本的には看護師確保という国のほうの取り組みがございまして、こちらについては国費全額という形で一度県がその補助金を受けて、県から学校法人に支出するというような形もありました。そういうことをまずひとつ想定させていただいているということでございます。もう1点は、基本的にも先ほど松田委員さんにもお答えさせていただいておりますように、この96という数字で債務負担行為については抑えさせていただいております。当然必要な予算というものは改めて議会のほうにご説明し、ご判断いただくべきものでございまして、ただ、もちろん今この時点でそういったものが今想定されているものは一切ございません。あくまでも将来、そういういろんな取り組みの中でご相談するというケースを想定したものでありまして、基本的には言い切りをさせていただいているものというふうに、ご理解いただければと思います。
○加藤委員
現状の開設までのいわゆる初期投資に関しては、今以上の補助等はないということで、将来的にはひょっとしたら、今言われるようになきにしもあらずということでよろしいんですか。
○企画課長(*秋山直人課長?)
現在想定するものはございませんけれども、ご指摘のことを想定してのあくまでも想定での規定でございます。
○加藤委員
加計学園と今治市との場合はこれでいいんでしょうけども、例えば今市内に私学、高校もありますし、短大もあるわけですけども、そことのバランスはいかがですか。
○企画課長(*秋山直人課長?)
現時点で短大さんのほうには、教育委員会サイドのほうから運営に対する支援という形での制度が行われていると思っておりますけども、かつていろんな施設整備においても、そういうご相談等もございました。やはり、それぞれの大学が果たすべき社会的ニーズというものを踏まえたいろんな事業展開というのは、今後想定されるべきものであるし、ぜひそうなって欲しいと思っておりますけれども、そのケースに応じて、その点については改めて議会の皆様にもご相談させていただきながら、これからの今治市はどうあるべきかのところについては、取り組みをさせていただきたいと思います。 (???????)
○野間委員
今日、本会議の冒頭に菅市長さんのご挨拶で述べられましたけども、羽藤市政以来数十年にわたっての学園都市構想が完築するということでありますけども、旧今治市時代においても、大学誘致に関しては、十分な市民の皆さんの多分のコンセンサスを得られていた時期があったのかと言えば、僕はそうでもなかった気がします。時によっては盛り上がったり、また下がったりというふうな波がありつつ、いろんな状況もあったと思います。社会背景もありますけども、そういう中で合併されてこういう形に落ち着いた部分があると思うんですけども、旧今治市民もそうでしょうし、先ほどおっしゃいましたけども、旧郡部の方もなかなかどうしてこのスピード感にあって、それこそ来年4月開学ということに関しては十分にまだ認識であったり関心であったりとかいうようなことが、こういう大きな事業の割には、まだまだちょっとついていけてない部分があろうかと思います。私も議決を経た後であれば、そういうふうな責任も負う部分があるでしょうけども、やはりこれは市としてもやはりもう少し積極的に、広報じゃないですけど認識を深めていく努力というのをしていかないと、やはり地域から愛される学校というふうなことにも難しくなってくるかなと思うんですけど、そのあたりの具体的なお考えなどをお聞かせ願えたらと思います。
○企画課長(*秋山直人課長?)
先ほど野間委員さんからご指摘いただいた点については、私どもとして反省すべきところは多々あろうかと思っております。今後これからご審議をいただく来年度予算については、その点について、少しシンポジウムあるいは市民の皆さんにご理解いただけるような形のいろんな取り組みをしていきたいなと。獣医師会さんのほうが開催されております動物愛護の関係のイベント、それらと一緒にやってみるとか、様々な取り組みが想定できようかと思っております。今後しっかり、野間委員さんがおっしゃっていただいたように、市民の皆さんにご理解いただいて、かつ、良かったねと言っていただけるような、取り組みをしてまいりたいと思います。
○寺井委員長
他にございませんか。他にご質疑ご意見ないようでございますので、議案第5号の採決を行います。本件は原案を可決することにご異議ありませんか。
( 「異議なし」との声)
ご異議なしと認めます。
○松田澄子委員
異議があります。
○寺井委員長
異議がございます。発言要りますか。
○松田澄子委員
すみません。 1年生がこんな席で座らせていただいて恐縮なんですけれども、事が早急すぎるのではないかというふうな、 この3月で決めて来年の4月からというふうなことを、急ぎたいという気持ちもわからんのではないのですが、あまりにも大きな事業ですし、それを今、市民が納得するかと言ったら、それは今まで告知もあまりされてない中で、こういう大きな事業を早急に進めるっていうのには、私自身は疑問を持っております。
○寺井委員長
委員さん、討論はありませんか。他にご意見。
それでは再度、採決いたします。採決は挙手でお願いいたします。原案を可決することに賛成の方の挙手を求めます。
(賛成者挙手)
挙手多数と認めます。よって、議案第5号は原案を可決することに決定いたしました。
次に、議案第14号財産の無償譲渡について審査を行います。理事者の説明を求めます。
○企画課長(*秋山直人課長?)
それでは白いほうの冊子の議案書のほうをお開きいただいたらと思います。こちらの議案の9ページをお願いいたします。議案書9ページでございます。議案第14号財産の無償譲渡について(高等教育施設用地)でございます。
同じく2月13日に締結いたしました、岡山理科大学今治キャンパスに関する基本協定書に基づき、同日付で仮契約いたしました、解除条件付土地無償譲渡契約書につきまして、地方自治法第96条の議会の議決をいただこうとするものでございます。
無償譲渡をする土地は、 llページのほうに位置図を掲げてございますけれども、こちらに掲げてございますとおり、今治市いこいの丘の8筆、約16.8ヘクタールでございまして、無償譲渡の相手方は、国家戦略特別区域法に基づき内閣総理大臣の認定を受けました学校法人加計学園となってございます。無償譲渡の理由といたしましては、国際水準の教育カリキュラムを備えた国際教育拠点となる大学獣医学部を誘致し、その開学を確実に実現させることにより、市内の学生はもとより、全国からの人の流れを生み出すことができ、若年人口の地元定着並びに地域の発展及び活性化による地方創生に寄与しようとするものでございます。議員の皆様からご懸念をいただいておりましたが、大学撤退という事態に際しての土地保全につきましては、基本協定書並びに譲渡契約書におきまして、権利の消滅に関する定めについての登記を付することとしており、万全の対抗措置を取らせていただいております。
以上でございます。ご審議のほどよろしくお願いします。
○寺井委員長
以上で説明は終わりました。ご質疑、ご意見はありませんか。
○松田澄子委員
先ほども無償譲渡の理由を述べていただいたんですけど、他市、地方では、生徒を確保するために土地を無償で提供するというふうな場合が、大分とかいろんなところでそういうふうなことを。お金を出すのは半分出すというのはお聞きしたんですけど、無償っていうのが、市民の理解を得れることかどうかというふうな。この大学を誘致するためには、無償でなければ誘致できないのか、そういうふうなことを思うんですけど。今まで論議されてきたのか、私も1年生でこういうふうな発言をすることが申し訳ないんですけれども、そこの流れが十分理解できてないので。今、大変市民の生活は苦しいんです。その中で、このような広大な土地を無償で提供するということの理由が、私たちにはというか一般市民には届かないと思いますが、その点はどうでしょうか。
○市長(*菅良二)
先ほどのこともあるんですけれども、まずは、無償譲渡についての考え方といったこと。 40年来という話が出ております。羽藤市長さん。先輩の議員さんには、お話はしたことがあると思いますけども、羽藤さんは昔、民社党という、民主社会党という代議士をしておりました。その時の仲間がまつまえさんという東海大の総長。そういったご縁もあって、今治市で東海大学が進出してもいいんだけれども、ただしそれは、土地については今治市が全面的に、という話があったようです。しかしその当時の気運として、なかなかに市民それから市議会議員の同意を得ることの自信が、羽藤市長としてはなかったようです。そういったこともあって無念な思い、そしてそのことがそのまま岡島市長に引き継がれ、繁信さんに引き継がれ、そういったことで、そして越智忍市長の時に、平成19年に構造改革特区として申請をして16回、そういった流れがあります。
ですから、私どももその思いを十分に体した中で、ここは、無償譲渡を覚悟を決めてやる。
そしてこれ、貸与ですと、仮に風水害で土砂がどんと、この手直しを全て市がやるということになりますと、それよりはむしろ全面的にお任せすると。そういった災害等につきましても、もちろん市のできる、国からの補助金とかいろんなことで市のできることは、例えば道路とかいろんなことはやっていきたいけども、少なくとも土地の形状については責任を持って大学側でといったことも含めて、この際思い切って無償譲渡に踏み切るべきではないかといったことを、強くしっかりと取り組んできたわけであります。
ですから、先ほど拙速ではないかというお話もありましたけれども、決してそうではなくて、平成19年から回を重ねて重ねて取り組んできておりましたから、この1年、昨年の1月、国家戦略特区の指定をいただいても、それまでの学習ができております、訓練ができております、幸いなことに企画課長はずっとその間やってきました。一昨年、また新たな財政課の力のあるのが加わって。ですからこの1年間、本当に速いスピード感の中でも対応できたといったことは、そういった今までの積み重ね、そして熟練した力、こういったことが合わさって、今回の1月12日、 20日、こういったひとつの大きな節目に繋げることができたと私は思っておりますので、無償譲渡も含めて、先ほどのことも若干述べさせていただきましたけれども、 しっかりとした決意でもって取り組んでおります。市民にもしっかりと、 これからも説明してまいりたいと思います。
○寺井委員長
私から1点、面積は出ておるんですが、金額は時価でいくらになります、評価額。
○企画課長(*秋山直人課長?)
一部、 12月議会で議決をいただきました予算で買い戻した土地のうち、用水路の用地が、市が保有すべきものがございますけれども、それを除きまして、利息等々が確定いたしまして実質金額としましては、 3,674,926,276円(*この後に「3,674,365,000円」と訂正される)という数字になってございます。 3,674,926,276円(*この後に「3,674,365,000円」と訂正される)でございます。
○松田敏彦委員
共産党の松田澄子委員からもありましたけど、やはり一般市民の方は、なかなかいろんな情報が開示されていない、知らされていないところがあって、いろいろお話する中で、皆さんえ-っというようなこともいっぱいあるような状況だと、僕も思ってます。
土地の無償譲渡、これに対しても、貸与じゃだめなのかとか、土地から現金もひっくるめて100億というお金だということに対してというのもあるし、これ知らない人もまだまだたくさん市民の中に多いんですね。
その中でも後ろを決められて、開学の時期を決められて進めていっている、国が主導でやっているという中で、どうにもできない部分もあって、あれよあれよという間にというか、進んでいってしまっているという感がありますから、もう少しゆっくりやればいいのにといった松田さんの思いというのは、皆さん一般市民の中にもあるんだろうと思います。
我々もそれは感じてます、もちろん。そういう中でこれからしっかりと、後でしまったと思うことが絶対ないように、しっかりと我々も本当はチェックをしっかりして、あれしていかないかんのですけど、理事者側のほうも、そのあたり市民に対してもしっかりと理解を得られるような、これから行動、いろんなことをやっていただけたらいいなというふうに思っております。
○寺井委員長
答弁要りますか。
○松田敏彦委員
要りません。
○企画課長(*秋山直人課長?)
すみません、先ほど私が数字を間違えておりまして、訂正させていただければと思います。用地を買い戻したお金は、 3,674,365,000円です。申し訳ありません。これで訂正していただければと思います。
○松田敏彦委員
今日も報道関係の方、たくさんの方が来られております。東京の方でもかなり話題になっているという話も聞いてますし、かなり注目されているというところがあります。東京の方では、森友、それに加計学園が出てきた、安部(ママ。正しくは「安倍」)首相の名前、 (不明)についてという中で、今治市が加計学園だという、いろんなことをいろいろ憶測もされたり興味を持たれてるところもあるんだろうと思うんですけども、このあたり、今治市の場合はちょっとまた事情が違うだろうと思うんですけど、 このあたりに関して何かあれば。
○企画課長(*秋山直人課長?)
様々なインターネット上の書き込み等々もございますけども、先ほど市長のほうから施政方針の話、あるいは質疑での答弁等々をさせていただいておりますように、この学園都市構想につきましては、昭和50年に今治市としては最上位計画であります、総合計画の中でしっかりうたい込みをさせていただきました。その構想に基づいて、新都市事業というものの、昭和50年からその構想を始めております。まだまだその当時、大学用地については規制がかかっている関係があって、自己所有でなければならなかったという状況がございまして、その当時大学誘致というものを取り組む自治体は、基本的に無償譲渡という考え方の中で取り組んでまいりました。つまり私どもも、新都市の開発をするにあたりまして、この高等教育機関用地というものにつきましては、基本的には大学誘致をするために無償譲渡を含めたいろんな検討があってここにあろうかと思います。そして、縷々ご発言をいただいておりますけれども、私どもとしては、今後開学に向けてしっかりと協力をさせていただく上で、開学後に、やっぱり獣医学部というものが、そして大学というものが、この今治、地方都市にとって必要であったということについて、特に市民の方にご理解いただく努力をし続けなければならないと思ってます。非常に私個人としても、今回の報道の部分については若干いろいろありますけども、これまでやっとここまで来させていただいておりますので、しっかりと私ども、取り組ませていただければと思ってます。 (????????)
○寺井委員長
他にありませんか。
他にご質疑、ご意見もないようですので、議案第14号の採決を行います。本件は原案を可決することにご異議ありませんか。
( 「異議なし」 「異議あり」との声)
ご異議がありますので、挙手により採決を行います。原案を可決することに賛成の方の挙手を願います。
(賛成者挙手)
挙手多数と認めます。よって議案第14号は原案を可決することに決定いたしました。
以上で付託案件の審査は終わりました。
お諮りいたします。委員長報告につきましては、委員の任期中、委員長にご一任をいただきたいと思いますが、ご異議ございませんか。
( 「異議なし」との声)
ご異議ないようですので、さようさせていただきます。
それでは、以上で委員会を閉会いたします。
この後「第2回今治市議会定例会」(本会議)に舞台を戻します。
「◯中村卓三議長 次に、国家戦略特区特別委員長にお願いいたします。
◯寺井政博国家戦略特区特別委員長 国家戦略特区特別委員会に付託されました案件につきまして、審査の経過及び結果をご報告いたします。
先ほど、本会議休憩中に委員会を開催し、関係理事当局の説明を求めながら審査を行いました結果、当委員会に付託されました議案は、いずれも賛成多数により原案を可決することに決定いたしました。
以上、簡単ではございますが、委員長報告といたします。
◯中村卓三議長 以上で委員長の報告は終わりました。
委員長報告に対する質疑集約のため、暫時休憩いたします。」
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