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MUSIKTECHNIK
AES 2014: ドラム・トラック内のキットの音量を自在に変えられる“ビート検知コンプレッサー”、SoundRadix「Drum Leveler」
32bitプラグインを64bit環境で使用可能にするアダプター「32 Lives」や、入力された音声を解析して最適なEQポイントに補正するユニークなEQプラグイン「SurferEQ」で知られるSoundRadixが、またまた驚きのプラグインを出品していました。今回、大々的にデモンストレーションされていた「Drum Leveler」は、入力されたドラム・トラックのビートを検知することで、任意のキット(キックやスネアなど)の音量だけを自在に変化させられるプラグイン。SoundRadixは、そのエフェクトを“ビート検知ベースの、ダウンワード/アップワード・コンプレッサー/エキスパンダー(Beat detection-based downward and upward compressor/expander)”と呼んでいます。
ご存じのとおり、コンプレッサー/エキスパンダー上手く使えばキックやスネアを強調させることができますが、「Drum Leveler」が凄いのはリアルタイムに表示されるビートのレベルを見ながら、任意のキットのボリュームをかなり正確にコントロールできるところ。SoundRadixのNir Averbuch氏によれば、内部で行っているのはシングル・バンドのダイナミクス処理だけで、EQなどの他の処理は一切行っていないとのことです。肝はビート検知(解析)のアルゴリズムにあるようで、トラックのスネアだけを大きくしたり、ハイハットだけを小さくしたりするデモはまるで魔法のようでした(ムービーをご覧ください)。
Nir Averbuch氏によれば、「Drum Leveler」を使用することで、1本のマイクで録音したようなバランスの悪いドラム・トラックもいい感じに聴かせることができるようになるとのことです。
「Drum Leveler」は来月発売予定で、価格は149ドルとのことです。