edit

ツナグ

2014年に放送されたものを見ました。
2012年に公開された辻村深月原作、松坂桃李主演の作品。
最近放送していた気もしてますが、2014年に放送されたものをようやっと見ました。

最初の話は歩美自身も半信半疑の中での話だったから、
ツナグを依頼した二人の内容が薄かったのがもったいなかったなぁ。

ツナグが本物だと知ってからの依頼は同級生。
そして、アイ子さんが偶然出会った男性。

自分のせいで同級生は死んだのではないか。
もしツナグが本当だったら彼女が誰かにあったら、それを話してしまうんじゃないか。
そうさせないために嵐はツナグを依頼した。
それは仲直りの最後のチャンスだったのに。

嵐が歩美に自分の言葉をそのまま伝えていた、ってことを知らなかったら、
御園は会って伝えるつもりだったのでしょうね。
でも、そうできなかった。
だから、嵐自身がどう自分に言うか試すことにしたのでしょうけど、
彼女は謝るばかりで自分の口では言わなかったみたいですね。

そして、彼女が後悔をするような形での別れを選ぶことに。

でも、どんな結果であれ、会ったことに後悔はない。
自分のしたことへの後悔。
それは自分のこれから生き方で償っていくしかない、ということなんでしょうかね。
そこで立ち止まらずに前に進み続ける。
そう思えるだけの力を彼女が持ち続けるのは並大抵のことではないでしょうね。
彼女がこれからどう歩んでいくのか気になる。

失踪した婚約者との再会。
それは再会出来るということはすでに死んでいるということ。
失踪したままなのならば自分が騙されていたということ。
どちらにしても残された方には辛い選択。
その中で彼は会うのを躊躇った。
でも、嵐の姿を見た歩美は彼を奮い立たせた。

何も残せるものがない、と言っていた彼女ですけど、
親に、という中にしっかり残ってましたよね。
他の誰かがなんとも思わなくとも彼だけはそうじゃないですよね。

そして、歩美の両親の死の真相。
本当のところはわからない。
でも、両親の間にあったのは優しさだったんじゃないか、と。
自分の責任だと後悔していた祖母に
ツナグの仕事を通して出会った人たちの姿に教えられた歩美が
特別な力なんてなくても人と人を繋いだ。
自分の見てきた両親の姿を信じて。
鏡の話が出た時にそういうことか、とわかったけど、
てっきり会うのかと思ってたので、そうせずに自分の中で見つけて、
という形になっていたのがよかった。

もっと早く見たかったんですけどね。
なんやかんやと後回しにしてたら随分と遅くなってしまった。
泣いたり、ということはなかったですけど、よかったです。
特に嵐と御園のエピソードが印象に残ったなぁ。

トラックバック

TB*URL

ツナグ (2012)

現在、樹木希林は「おばあちゃんは、私にだけ見える」のCMで好演してますが、彼女といい、松坂桃李、不思議な力の持ち主にピッタリですね。原作は、第32回吉川英治文学新人賞に輝く、辻村深月の小説を実写化したファンタジー・ドラマ。後味、爽やかでした。個人的には、橋本愛を筆頭に、大好きな面々の共演が見られて嬉しかったです。八千草薫が出演してると、佳作、間違い無し。でも、こんな風に生きる世界を隔たった同...

「ツナグ」

これでもか、と泣いて気持ちよかったわー。

ツナグ

“ツナグ”とは生きている人と死んでしまった人との再会を仲介する“使者”で、連絡が取れるか否かはその人の運次第という、都市伝説のような存在である。 半信半疑の依頼者の前に現れた使者は、ごく普通の男子高校生・歩美。 彼は祖母アイ子から“ツナグ”を引き継ぐ予定の見習いだった…。 ヒューマン・ファンタジー。 ≪死んでしまった人に一度だけ会えるチャンスがあるとしたら、あなたはどうしますか?≫

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

template by Lazy Diary

copyright © ぐ~たらにっき all rights reserved.