ExpertSleepersというメーカーのSilentwayというplug-inがあるんですけど、これはDAW経由でAudio I/Fの入出力を使ってアナログシンセで使われるCV(Control Voltage)を作り出すMotuのVoltaと同じ発想のplug-inでとっても便利です。
特にVoice Controllerという機能はDAWに入力したシンセの出力を読み取って、自動的に音程に合わせたCVの電圧を計算してマッピングしてくれます。このキャリブレーションされたデータはtextデータで保存できて、アナログシンセにつきもののVCOの音程のバラツキを補正してくれるし、AudioI/Fを使うので16bitの分解能でCVを出力できます。
このキャリブレーションデータはMIDIノートナンバーとfloat(浮動小数点数)の例えば(62 0.17195207)というリストで保存されてて、これ利用できたりしないかなーとず~っと思ってたんですけど、プログラムのこととか全くよくわからないので華麗に放置。
もう一つ、Silentwayは色々なマルチメディアデバイスで使われているOpen Sound Control(OSC)という通信プロトコルに対応していて、CV to OSCという機能では文字通りplug-inで作り出されたCVデータをOSCメッセージに変換して送ってくれます。
この2つの機能はなんとなくデータとしては同じものとして扱えるんじゃないかな〜?でも、さっぱりだな〜と思ってたのとは別に、複数のCV出力が欲しい場合その分Audio I/Fの入出力数が必要で、また基本的にDCカップル(SilentwayにはACカップルなAudio I/Fを使えるようにする機能もあります)なものというしばりがあるので買い足したりするとかなりコストもかかるのがちょっとした悩みでした。
で、何となく頭の隅でぼんやり考えてた時にRadio Junk Boxさんがmbedというマイコンを使ったアナログシンセコントロール用のシステムを作ってて、さらにOSC to CVの実験をされていたのでそれを見て、なんか糸口がつかめた気がしたので、ひょっとするとイケるかも。でも、マイコンさっぱりだな〜と思っててそのまま半年くらい放置してました。