※10/30 ほむら魔女化シーンと彼岸花、蜥蜴について追記
※※10/31 蜥蜴についてさらに追記。
初日三連見てきました!
色紙はマミなぎ、アルまど、ほむほむ。残り2つのデザインの色紙のほうが欲しかった…orz
ということで三連続見てきて細かいところも結構わかったのでそこの解説。伏線とかね。
テレビ放送後にプロダクションノート等で解説されていた情報も含むので、全てが今回のネタバレというわけではないですがほぼネタバレです。
っていうか記憶力悪いから前後してたり抜けてたりするかも。コメントで指摘貰えたら嬉しいです。
また、本編の鑑賞を前提として書いてるので、観ないで読むとそもそも意味不明。
***以下ネタバレ注意***
まず、今回演出に於いて事前知識がいるのはチャイコフスキーの三大バレエ”白鳥の湖”、”くるみ割り人形”、”眠れる森の美女”です。
名前くらいは聞いたことあると思いますが、重要なのはストーリーではなく演出です。というかストーリーはあまり合致しない。
一番取り上げられてるのが白鳥の湖で、次にくるみ割り人形。眠れる森の美女は成分としてはちょっと薄かったかなぁ。
まどマギに出てくる魔女の名前は殆どがドイツ語の女性名であり、白鳥の湖はドイツが舞台。また、劇中何度も出てくる胡桃とそれを割る描写で私はくるみ割り人形を連想したのですが、くるみ割り人形も同じチャイコフスキー作曲でドイツが舞台のバレエですね。
ということを念頭に、劇の最初から細かいツッコミとそれに関する解説を。
・最初のナイトメア戦はまどかの夢……に見せ掛けて現実なのですが、四隅に夢っぽくエフェクトが。”悪夢”という名前だけあってナイトメアは枕で攻撃してますね。かわいい。
ナイトメアが謎の部屋に誘い込まれる際、5つほどの扉が出てきますが、(一瞬なのでわかりにくいですが)TVシリーズの魔女空間で使われていた背景が一部混ざっていた気が。イヌカレーお得意のコラージュか。
後ほど説明されますが、ナイトメアに止めを指すマミさんの攻撃、ベベが持つティーカップから出てくるのですが、それを圧縮していたのがほむら。従って、ティーカップから紫色の光が出てきて、黄色に弾ける、という演出がされています。
ナイトメアは使い魔がバレリーナになってますが、これは魔女化したほむらが創りだした存在だからでしょう。
・テレビまんまに見えて台詞だけでなくさりげなくまどかの髪の長さ変更。これ高い位置でツインテできねー長さだろ!ってテレビ放送時突っ込んでたら修正された。なげぇ。他にも細かく色々修正。
・オープニング。
アルティメットまどかの羽根は薄いピンクで一体型の(羽根が舞ったりしない)ものなんですが、やたら白い羽根が強調。黒鳥であり敵となるほむらとの対比か。
ひたすらぼっちを強調されるほむらに『どうせこいつは魔女化してて序盤の仲良しごっこは幻覚なんだろ』って予想付けた人はそこそこいると思います(私)。
大きな湖で蹲るほむらにまどかが手を差し伸べようとし、全てが砂地と化す。そして終盤でほむらがしてるイヤリングが出てくる。ここで注目したいのは、オープニングの最初で『同じ砂地がまど神様の手で美しく生まれ変わっている』こと。ここの解釈は後に。
・世界線変わっても先生に無茶ぶりされる中沢くん。彼は実は重要。
・転校してきたほむらを見る(つまり、ほむらでない誰かの視点)から見た世界と、屋上でお弁当を食べている時のほむらの視点の違いに注目。
まどか達のクラスメイトはちゃんと髪型やカラーリングがしっかり設定されているのですが、ほむらの視点からみると、魔法少女と仁美、恭介、中沢くん、担任の先生以外は顔が描写されません。これはその9人+まどかの家族以外はほむらが生み出した偽物だからですね。なんで中沢くんが魔女空間に取り込まれたのかは謎です。そんな重要だったか中沢くん。
あとほむらのお弁当に入ってた青のソウルジェムを横からキュウべぇが勝手に食う描写すごくブラックジョーク。
・仁美のナイトメア戦。
仁美ちゃんは超お嬢様で天蓋付きベッドに寝ていますが、上部に羊のモチーフがあり、壁際にバイオリニストの置物が置いてあります。
魔法少女が集合した際にべべがキュゥべえを威嚇。
・変身シーン
身体全体が目以外シルエットになって固有曲かかる演出は同じ年代の女子ならセーラームーンっぽさを感じると思う。
マミさんはフィギュアスケート、杏子は片手を常に上げた謎の踊り(しかしフラメンコではない気がする)、さやかはブレイクダンスが動きのモチーフですね。
全員必ず1回は(おそらく名前が)魔女文字のカットインが入るのですが、ほむらは3回カットインが入るので、解読したいところです。あとほむらも謎の動きしてる。
まどかはテレビアニメがモチーフですね。あざといほどの魔法少女っぽいポーズと共にブラウン管に映るまどか。ロリロリしたアニメ絵に数秒作画が変わってからテレビ画面が割れてまどかが出てくる演出。かわいい。
ピュエラ・マギ・ホーリー・クインテットクッソワロタ。
・ナイトメアがバイオリンの音波で破壊した街をマミさんとまどかが修復するシーン。正確には、マミさんの魔法をまどかが弓矢で牽引してます。テレビだと語られなかったので知らない人も多いと思いますが、元々マミさんの能力は『繋留』。だからやたらと縛り技が多いんですが、それに加えて、長年の経験で『治癒』とか『錬成』もできるようになってるっていう設定。瓦礫をリボンでまとめ上げてから修復してる感じのイメージですかね。
魔女がべべに食べられたあとに魔法少女達が飛ばされていきますが、何気にマミさんひとり優雅にお茶飲んでます。
・なんかウチらおかしいんちゃうか!ということで体育館裏(違う)に杏子を呼び出すほむら。
飛んでる風船に注目すると魔法少女5人+仁美の緑。カラフルなところは大体この6色が使われてます。階段にはめ込まれてる石もその色だし。
因みに、近くで行われてる紙芝居の装置には沢山の歯車(ほむらのメタファー)がついてて、後のほむらの使い魔に似ている子供達が観てます。ほむらがこの夢を見せてるという意味?
・杏子ちゃんとウキウキバスデートのほむら。
バス停に月の満ち欠けのモチーフ有り。今回はやたら月が画面に入ってきますね。
メガネ投げ捨てると同時にさり気なく杏子から貰ったぺろぺろキャンディー棄てるとかいう鬼畜の所業をするほむら。又はカットされただけでペロキャンもメガネも鞄に仕舞ってるって説もある。
・やっぱおかしいんだぜということでマミさんハウスに乗り込みます。
後ろの本棚見るとお菓子作りの本が大量に。
ほむらに首を絞められたベベがキュゥべえって言ってます。
べべをひっつかみながら移動してるときに飛び移る足場はお菓子の魔女の魔女結界内にあったものと同じ形状です。
追いかけて来たマミさんと対峙するシーンで、それまでシャルロッテが映っていた背景に、胡桃を噛み砕く歯とほむらの使い魔のシルエットがしばらく映る。
・単発式のマスケット銃でマシンガンとかと対等以上に戦えるマミ△
ほむらの使用銃はMP40、Vz61、MG42、ジェリコ941、グロック17、M9、DE。
・さやかのシーン。後ほどわかりますが、状況に翻弄されている他の人間と違い、魔法少女たちの中では唯一正確に状況を把握しています。その上でこの台詞と思うと面白い。
あと、彼女がマミからほむらを開放する際に消火器投げてるのが面白いですね。(アニメ一話でほむらからまどかを逃がす為に消火器を使っている)
・良くわからん船に乗って自問自答していきます。ここで、途中2羽の白鳥が川にいたり、マミさんが入ってるティーカップの柄が白鳥だったり。
・まどかとの会話。パンフによると、これもまどかの本音だそうで。花が濁り、枯れ、ソウルジェムを自分から離す実験によって自らが魔女だと気づくほむら。魔女になりかけてることに気づいた瞬間に十二時の鐘が鳴るのは、シンデレラの魔法が解けたみたいな演出でしょうか?
因みに、仁美とのナイトメア戦のケーキ!ケーキ!でめがほむが出すのはかぼちゃで、最後魔女化したほむらをまど神さまが迎えに来る際にさやか達が乗ってるのもかぼちゃの馬車です。あとかぼちゃの馬車を引いている象は、舞台装置の魔女(ワルプルギスの夜)の使い魔みたいです。
※追記 南瓜の馬車繋がりからこのシーンはてっきりシンデレラだと思っていたのですが、何故時計にふくろうが止まるのかがわからなかったんです。どうやらくるみ割り人形の、十二時の鐘を打つ柱時計にふくろうが止まると、ネズミの軍と人形の軍が現れて戦争を始めるというシーンが該当しそうです。
情報提供してくださったどらさん、ありがとうございます!
・魔女化したほむらのモチーフはレコード、彼岸花、歯、胡桃、絞首台。
頭に被った魔女の帽子、ツバの部分がレコードになっていて、帽子の先がレコード針に、そして腰からスピーカーが出ています。魔女の帽子を外すと、上顎から上の顔がなくなっていて彼岸花が咲き誇り、丁度目が有りそうな位置からまるで涙のようにはらはらと歯が落ちてきています。
まどマギポータブルのほうでほむらが魔女化するルートがあるのですが、そちらでの名前は『此岸の魔女/Homulily』。おそらく映画も名前は同じ。因みに、彼岸花の英語名がSpider lilyなので、その言葉遊びかと。
※追記 彼岸花はもう名前からしてアレだし突っ込まなくていいかなぁ、と思っていたのですが一応言及しておきますね。
彼岸花の名前の由来は秋のお彼岸の頃に咲く花だからですね。水辺を好みますので、河原沿いに立ち並ぶ姿を見たことがある方もいるのでは。仏教では天上に咲く花・曼珠沙華とも呼ばれますが、これは白い花なので実は彼岸花とは似ても似つきません。花言葉は「情熱」「独立」「再会」「あきらめ」「悲しい思い出」「想うはあなたひとり」「また会う日を楽しみに」。まどかの為に時間逆行を繰り返して来たほむらにぴったりの花です。異名も多く、死人花、幽霊花、地獄花、剃刀花、狐花と不吉な言い回しが多く、また赤からの連想で火事とも結び付けられるのですが、一方で「赤い花・天上の花」の意味でめでたい兆しととることもあります。(私が昔読んだ童話「狐の嫁入り」では、狐のお姉さんが花嫁衣裳につけるための花でした。これは彼岸花の形状が簪に似ていることからの連想でもあります。)
花といえば、まどかと会話するシーンで咲き誇っているのは恐らくマーガレットなのですが、この花言葉は「恋を占う」「貞節」「誠実」「心に秘めた愛」「真実の友情」。また、MOVIC・アニメイトで購入できる前売り券に描かれているほむらの後ろに咲く花もマーガレットです。

見た目は帽子以外全然違います。まどポの方は三つ編みに黒い羽、魔女のような服装をしているのに対し、映画ではストレートの髪に羽根はなく、胸から上は魔法少女服、手や胴体は骨がむき出し、下半身はバッスルタイプのスカートかな。
まるで今から処刑されるかのように引っ立てられて行ってますね。絞首台も出てきましたし。
・ホムリリィの使い魔たちは、どうやらくるみ割り人形がモチーフになっているようです。
くるみを口に挟んで飛ばして攻撃する歯だったり、めがほむを模した兵隊達が戦うシーンもくるみ割り人形に登場するシーンですね。
くるみ割り人形のなかでおもちゃの兵隊たちが戦う相手はハツカネズミなのですが、ここでは薔薇園の魔女の使い魔・アンソニーが戦っています。白くてふわふわしているから?ネズミ繋がりで言うと、お菓子の魔女の使い魔・ピョートルはネズミですし、ピョートルっていう名前自体がチャイコフスキーの名です。
あと、ほむらが完全に魔女化していって魔女空間が生まれるシーンで、色々な建物が周囲に出現するのですが、その中にクリスマスツリーがあります。
※くるみ割り人形はクリスマスイブの話で、主人公の少女の身体が小さくなったという描写をクリスマスツリーが巨大になることで表現する。物語の終わりもクリスマスツリーの下であり、重要なアイテム※
・キュウべぇとの会話シーン下半身だけが皿に盛り付けられたトカゲが出てきたり、まどかに謝罪する時に涙を流しているのがトカゲだったりしていたのですが、何故トカゲなんでしょう。やたら炎の描写もあったし、トカゲはトカゲでもサラマンダーかもしれません。サソリだったら『誰かの為に命を燃やす』っていうメタファーになるので分かるのですが。
※追記 私は蜥蜴のメタファーが何か知らなかったのですが、色々突っ込まれたので調べてみました。
爬虫類ということもあって、象徴的な意味はほぼ蛇からの派生のようですね。蛇は神の使いであったり、悪魔の化身(旧約聖書ではイヴを唆し知恵の実を与える悪魔です)であったりします。特に白い蛇は神そのものとも言われています。カメルーンの伝説によれば、トカゲは人々に永久の死を伝える存在だったのだとか。また文明化の英雄、神々の仲介者・使者としての意味や、光を求める魂という意味もあるそうです。うーん暗喩的。
※※追記
某掲示板で見つけた情報なのですが、どうやら総集編のスタッフロールの最後にもトカゲが出てきていたようです。

四隅に王冠を被った蛇、若しくはトカゲがいるのがわかりますでしょうか。この総集編の制作段階で既に叛逆の脚本はできていたそうなので、予め仕込んできたのでしょう。
なお、王冠を被った蛇はバジリスクであり、旧約聖書では救世主によって倒される悪魔の象徴に当たるようです。
・対ほむら戦。ここでは人魚の魔女のさやかやお菓子の魔女のなぎさが戦っていますが、よく見るとTVで出てきた魔女の使い魔たちも一緒に戦ってくれています。つまりは、魔法少女はまどかに救済されれば円環の理の一部になれるってことですかね。一番目立つのが薔薇園の魔女の使い魔・アンソニー。大量発生してめがほむ使い魔と戦ってます。お菓子の魔女の使い魔・ピョートルもいる。なぎさちゃんのピンチを救うのは委員長の魔女の使い魔・マテュー。エルザマリアは言っちゃえば影なので、これは影なのかエルザなのかとイマイチぴんと来ませんでした。QB結界を破壊した後に、ほむらの魔女結界内に閉じ込められていた人たちを椅子に乗せて運んでくれたのが、ハコの魔女の手下・ダニエルとジェニファー、鳥かごの魔女の手下・ゴッツ。他にもいるかも。妖怪大戦争みたいな感じで胸が熱くなります。
※掲示板で「バルテルス(犬の魔女の使い魔)とクラリッサ(人魚の魔女の使い魔)以外は確認した」というレスいただけました!また確認したいです。
・あと、散々言われているように、人魚の魔女のさやかのモチーフには人魚姫があります。従って、この対ほむら戦でさやかが魔女化する際に自分の心臓を剣で突き刺す描写というのはしっくり来ますね。(人魚姫は王子の心臓をナイフで突き刺すように姉たちから進言される)
また、下半身が魚であるオクタヴィアは釣り針で釣り上げられて出てくるのはなんか可愛かったです。
・そしてコレについて言及したいが為に解説書いたようなものですが、悪魔化ほむらの衣装。完璧に黒鳥です。オディールです。見て下さいこの衣装。

完璧です本当にありがとうございました。
しかもオディールって悪魔の娘っていう設定なんですよね。
このためにやたらバレエ演出多かったんじゃないかなと踏んでいます。逆に、バレエ演出を入れたかったので黒ほむらの衣装をオディールにしたのかもしれませんが。
※この衣装あんま似てなくね?って人は、同じく黒鳥をモチーフにしてるキャラクターであるプリンセスクレールとかを画像検索すれば納得するかと。バレエの衣装にしては胸元が深く開いているのが特徴なんです。
あとダークオーブの底の模様、蛇かトカゲか自信が持てなかったのですが、パンフレットに載っている資料を見る限り足があるように見えるのでおそらくトカゲでしょう。
・まど神さまお迎え。ここでほむらが寝てる姿が眠れる森の美女っぽい感じがします。
それだけだと要素としては薄いのですが、チャイコフスキー三大バレエの残り2つがここまであからさまに出ていてこっちだけでないっていうのも不自然な気はしますし、劇中なんどか出てくる糸巻きは、眠れる森の美女に於いてオーロラ姫が眠りに落ちる切っ掛けを作る呪いのアイテムです。
あとは前述のとおり、まど神さまと一緒に来たさやかとなぎさが乗っているのはかぼちゃの馬車で、それを牽引しているのが舞台装置の魔女の魔女空間に出てきた象。
・改変後の世界
演出として分かりきった部分まで細かく突っ込むと、明らかに町並みの一部が歪んでいます。
お菓子の魔女の使い魔ピョートルや、薔薇園の魔女の使い魔アンソニーが普通に存在できていますし、杏子がりんごをあげている烏もほむらの使い魔。あと同じく使い魔であるモノクロな少女達がそこらじゅうにいます。
椅子に座ったほむらがティーカップを落としてマミが気配を感じるシーンと、杏子の林檎をほむらの使い魔が欲しがり、ほむらが首を振り林檎が受け取られることなく川に落ちて流され杏子がハッとするシーンは意味深ですよね。もう仲間ではない、決別したという表現でしょうか。ティーカップも林檎も、2人を象徴するキーアイテムですからね。
あと些細なことですが、黒い羽根が舞っているシーンなのに、ほむらの瞳に映る羽根だけが何故か白いです。
改変後のほむらの席は以前まどかが座っていた席で、転校してきたまどかは中沢くんの横に座るみたいですね。まったくほむらと立場が入れ替わっています。
月が真っ二つになっていたのは、似たようなシーンがほむらが魔女化する際にありましたね。
顔があみだくじみたいになったときに赤黒い液体みたいのが丁度月を真っ二つにするように垂れ落ちていきます。
・なぎさネタバレ集
百江なぎさちゃんがシャルロッテだって事前に知らなかった人いるんですかね?いたらちょっと教えて欲しいです。
自分が(関連商品買いあさりまくったり、まだグッズ展開が少なかった時期に自分でぬいぐるみ作っちゃうくらいには)シャル好きなのもあって、なぎさちゃん発表された瞬間に目(色が赤と黄色の二重になってる)とか服の色合いとかでシャルだろ~って思った上に、叡山電鉄のきっぷに描いてあるなぎさちゃんのソウルジェムが唯一飴(お菓子)の形してたり、ポップコーンセットのなぎさちゃんバージョンの味がチーズだったり、ラバストでチーズ食べてたり、確定演出すぎてもうアレでした。
関係あるようなないような補足ですが、公式の見解や彼女の魔女結界でやたら病院に纏わる描写が多いこととサブリミナル的に入る映像によって、病気の人物のためにチーズケーキを願ったというのが魔法少女になった理由だとわかります。初期構想では母親が病気ということになっていますが、発言を見る感じもしかしたらなぎさ自身が病気という設定に変わった可能性も高いです。
あと劇中でべべが話すチーズの種類は、モッツァレラ!マスカルポーネ!パルミジャーノレッジャーノ!です。最後長すぎんだろ。
自己解釈も入れたかったけどものすごく眠いのでまた今度。
取り敢えず、ストーリーを自分流に概説すると、
今までまどかの願い=神としての使命≒『建前』を守る為に悪魔に魂を売り払い、またそのために魔女化を進めて自殺しようとまでしたほむらが、まどか自身が神になること自体を決して心の底から望んで(というより喜んで?)いたわけではないという『本音』を知ってしまい、今度は彼女の『本音』を実現するために自身が悪魔になった、というお話になるのかな、と。
まどかにとっては、神さまになることで皆を救いたいのも、自分が孤独な神さまになりたくないのも『ホンネ』なわけで、どちらを尊重するかで言ったら、最後にほむらがまどかに秩序について尋ねたように、本人の意志を尊重すべきなのでしょうが。だからこそ、まどかの願いを叶えたにも関わらずほむらは幸せそうではないのでしょう。どちらかの願いを叶えるということは、どちらかは叶わないということなのですから。
オープニングで、美しい場所をほむらは自分の手で砂地に変えてしまいましたが、しかしその荒れ地を(他の荒れ地でなく、まさにその荒れ地を)まどかが美しい場所へと戻す描写があるってことは、もしかしたらまどかがまた神の力を手にするときが来るのかもしれません。そこでハッピーエンドで終わるかもしれないし、またほむらが砂地に戻すかもしれないし…。えらく難儀な話やなぁと思います。
何にせよ、めっちゃ面白い映画でした!
ほむら魔女化はOPで読めてたのに(だからOPの時点で泣いた)、皆でほむらを助けるために戦うシーンでぼろぼろ泣いて、その後の「コノシュンカンヲマッテイタンダー!」でびっくりして涙引っ込みました。
まだ前売り券一枚余ってるし行きたいなぁ。
10/30
自分の記憶と知識で解説を書きましたが、改めてちゃんと調べてみるともっと色々分かったり、他の方に「ここはこうじゃないかなー」ってご指摘を受けて新しい発見をしたり、考察好きとしてはこれ以上ないほど面白くていい作品だと思います。ツッコまれてデータベースが増えていくのほんと好きです。
※※10/31 蜥蜴についてさらに追記。
初日三連見てきました!
色紙はマミなぎ、アルまど、ほむほむ。残り2つのデザインの色紙のほうが欲しかった…orz
ということで三連続見てきて細かいところも結構わかったのでそこの解説。伏線とかね。
テレビ放送後にプロダクションノート等で解説されていた情報も含むので、全てが今回のネタバレというわけではないですがほぼネタバレです。
っていうか記憶力悪いから前後してたり抜けてたりするかも。コメントで指摘貰えたら嬉しいです。
また、本編の鑑賞を前提として書いてるので、観ないで読むとそもそも意味不明。
***以下ネタバレ注意***
まず、今回演出に於いて事前知識がいるのはチャイコフスキーの三大バレエ”白鳥の湖”、”くるみ割り人形”、”眠れる森の美女”です。
名前くらいは聞いたことあると思いますが、重要なのはストーリーではなく演出です。というかストーリーはあまり合致しない。
一番取り上げられてるのが白鳥の湖で、次にくるみ割り人形。眠れる森の美女は成分としてはちょっと薄かったかなぁ。
まどマギに出てくる魔女の名前は殆どがドイツ語の女性名であり、白鳥の湖はドイツが舞台。また、劇中何度も出てくる胡桃とそれを割る描写で私はくるみ割り人形を連想したのですが、くるみ割り人形も同じチャイコフスキー作曲でドイツが舞台のバレエですね。
ということを念頭に、劇の最初から細かいツッコミとそれに関する解説を。
・最初のナイトメア戦はまどかの夢……に見せ掛けて現実なのですが、四隅に夢っぽくエフェクトが。”悪夢”という名前だけあってナイトメアは枕で攻撃してますね。かわいい。
ナイトメアが謎の部屋に誘い込まれる際、5つほどの扉が出てきますが、(一瞬なのでわかりにくいですが)TVシリーズの魔女空間で使われていた背景が一部混ざっていた気が。イヌカレーお得意のコラージュか。
後ほど説明されますが、ナイトメアに止めを指すマミさんの攻撃、ベベが持つティーカップから出てくるのですが、それを圧縮していたのがほむら。従って、ティーカップから紫色の光が出てきて、黄色に弾ける、という演出がされています。
ナイトメアは使い魔がバレリーナになってますが、これは魔女化したほむらが創りだした存在だからでしょう。
・テレビまんまに見えて台詞だけでなくさりげなくまどかの髪の長さ変更。これ高い位置でツインテできねー長さだろ!ってテレビ放送時突っ込んでたら修正された。なげぇ。他にも細かく色々修正。
・オープニング。
アルティメットまどかの羽根は薄いピンクで一体型の(羽根が舞ったりしない)ものなんですが、やたら白い羽根が強調。黒鳥であり敵となるほむらとの対比か。
ひたすらぼっちを強調されるほむらに『どうせこいつは魔女化してて序盤の仲良しごっこは幻覚なんだろ』って予想付けた人はそこそこいると思います(私)。
大きな湖で蹲るほむらにまどかが手を差し伸べようとし、全てが砂地と化す。そして終盤でほむらがしてるイヤリングが出てくる。ここで注目したいのは、オープニングの最初で『同じ砂地がまど神様の手で美しく生まれ変わっている』こと。ここの解釈は後に。
・世界線変わっても先生に無茶ぶりされる中沢くん。彼は実は重要。
・転校してきたほむらを見る(つまり、ほむらでない誰かの視点)から見た世界と、屋上でお弁当を食べている時のほむらの視点の違いに注目。
まどか達のクラスメイトはちゃんと髪型やカラーリングがしっかり設定されているのですが、ほむらの視点からみると、魔法少女と仁美、恭介、中沢くん、担任の先生以外は顔が描写されません。これはその9人+まどかの家族以外はほむらが生み出した偽物だからですね。なんで中沢くんが魔女空間に取り込まれたのかは謎です。そんな重要だったか中沢くん。
あとほむらのお弁当に入ってた青のソウルジェムを横からキュウべぇが勝手に食う描写すごくブラックジョーク。
・仁美のナイトメア戦。
仁美ちゃんは超お嬢様で天蓋付きベッドに寝ていますが、上部に羊のモチーフがあり、壁際にバイオリニストの置物が置いてあります。
魔法少女が集合した際にべべがキュゥべえを威嚇。
・変身シーン
身体全体が目以外シルエットになって固有曲かかる演出は同じ年代の女子ならセーラームーンっぽさを感じると思う。
マミさんはフィギュアスケート、杏子は片手を常に上げた謎の踊り(しかしフラメンコではない気がする)、さやかはブレイクダンスが動きのモチーフですね。
全員必ず1回は(おそらく名前が)魔女文字のカットインが入るのですが、ほむらは3回カットインが入るので、解読したいところです。あとほむらも謎の動きしてる。
まどかはテレビアニメがモチーフですね。あざといほどの魔法少女っぽいポーズと共にブラウン管に映るまどか。ロリロリしたアニメ絵に数秒作画が変わってからテレビ画面が割れてまどかが出てくる演出。かわいい。
ピュエラ・マギ・ホーリー・クインテットクッソワロタ。
・ナイトメアがバイオリンの音波で破壊した街をマミさんとまどかが修復するシーン。正確には、マミさんの魔法をまどかが弓矢で牽引してます。テレビだと語られなかったので知らない人も多いと思いますが、元々マミさんの能力は『繋留』。だからやたらと縛り技が多いんですが、それに加えて、長年の経験で『治癒』とか『錬成』もできるようになってるっていう設定。瓦礫をリボンでまとめ上げてから修復してる感じのイメージですかね。
魔女がべべに食べられたあとに魔法少女達が飛ばされていきますが、何気にマミさんひとり優雅にお茶飲んでます。
・なんかウチらおかしいんちゃうか!ということで体育館裏(違う)に杏子を呼び出すほむら。
飛んでる風船に注目すると魔法少女5人+仁美の緑。カラフルなところは大体この6色が使われてます。階段にはめ込まれてる石もその色だし。
因みに、近くで行われてる紙芝居の装置には沢山の歯車(ほむらのメタファー)がついてて、後のほむらの使い魔に似ている子供達が観てます。ほむらがこの夢を見せてるという意味?
・杏子ちゃんとウキウキバスデートのほむら。
バス停に月の満ち欠けのモチーフ有り。今回はやたら月が画面に入ってきますね。
メガネ投げ捨てると同時にさり気なく杏子から貰ったぺろぺろキャンディー棄てるとかいう鬼畜の所業をするほむら。又はカットされただけでペロキャンもメガネも鞄に仕舞ってるって説もある。
・やっぱおかしいんだぜということでマミさんハウスに乗り込みます。
後ろの本棚見るとお菓子作りの本が大量に。
ほむらに首を絞められたベベがキュゥべえって言ってます。
べべをひっつかみながら移動してるときに飛び移る足場はお菓子の魔女の魔女結界内にあったものと同じ形状です。
追いかけて来たマミさんと対峙するシーンで、それまでシャルロッテが映っていた背景に、胡桃を噛み砕く歯とほむらの使い魔のシルエットがしばらく映る。
・単発式のマスケット銃でマシンガンとかと対等以上に戦えるマミ△
ほむらの使用銃はMP40、Vz61、MG42、ジェリコ941、グロック17、M9、DE。
・さやかのシーン。後ほどわかりますが、状況に翻弄されている他の人間と違い、魔法少女たちの中では唯一正確に状況を把握しています。その上でこの台詞と思うと面白い。
あと、彼女がマミからほむらを開放する際に消火器投げてるのが面白いですね。(アニメ一話でほむらからまどかを逃がす為に消火器を使っている)
・良くわからん船に乗って自問自答していきます。ここで、途中2羽の白鳥が川にいたり、マミさんが入ってるティーカップの柄が白鳥だったり。
・まどかとの会話。パンフによると、これもまどかの本音だそうで。花が濁り、枯れ、ソウルジェムを自分から離す実験によって自らが魔女だと気づくほむら。魔女になりかけてることに気づいた瞬間に十二時の鐘が鳴るのは、シンデレラの魔法が解けたみたいな演出でしょうか?
因みに、仁美とのナイトメア戦のケーキ!ケーキ!でめがほむが出すのはかぼちゃで、最後魔女化したほむらをまど神さまが迎えに来る際にさやか達が乗ってるのもかぼちゃの馬車です。あとかぼちゃの馬車を引いている象は、舞台装置の魔女(ワルプルギスの夜)の使い魔みたいです。
※追記 南瓜の馬車繋がりからこのシーンはてっきりシンデレラだと思っていたのですが、何故時計にふくろうが止まるのかがわからなかったんです。どうやらくるみ割り人形の、十二時の鐘を打つ柱時計にふくろうが止まると、ネズミの軍と人形の軍が現れて戦争を始めるというシーンが該当しそうです。
情報提供してくださったどらさん、ありがとうございます!
・魔女化したほむらのモチーフはレコード、彼岸花、歯、胡桃、絞首台。
頭に被った魔女の帽子、ツバの部分がレコードになっていて、帽子の先がレコード針に、そして腰からスピーカーが出ています。魔女の帽子を外すと、上顎から上の顔がなくなっていて彼岸花が咲き誇り、丁度目が有りそうな位置からまるで涙のようにはらはらと歯が落ちてきています。
まどマギポータブルのほうでほむらが魔女化するルートがあるのですが、そちらでの名前は『此岸の魔女/Homulily』。おそらく映画も名前は同じ。因みに、彼岸花の英語名がSpider lilyなので、その言葉遊びかと。
※追記 彼岸花はもう名前からしてアレだし突っ込まなくていいかなぁ、と思っていたのですが一応言及しておきますね。
彼岸花の名前の由来は秋のお彼岸の頃に咲く花だからですね。水辺を好みますので、河原沿いに立ち並ぶ姿を見たことがある方もいるのでは。仏教では天上に咲く花・曼珠沙華とも呼ばれますが、これは白い花なので実は彼岸花とは似ても似つきません。花言葉は「情熱」「独立」「再会」「あきらめ」「悲しい思い出」「想うはあなたひとり」「また会う日を楽しみに」。まどかの為に時間逆行を繰り返して来たほむらにぴったりの花です。異名も多く、死人花、幽霊花、地獄花、剃刀花、狐花と不吉な言い回しが多く、また赤からの連想で火事とも結び付けられるのですが、一方で「赤い花・天上の花」の意味でめでたい兆しととることもあります。(私が昔読んだ童話「狐の嫁入り」では、狐のお姉さんが花嫁衣裳につけるための花でした。これは彼岸花の形状が簪に似ていることからの連想でもあります。)
花といえば、まどかと会話するシーンで咲き誇っているのは恐らくマーガレットなのですが、この花言葉は「恋を占う」「貞節」「誠実」「心に秘めた愛」「真実の友情」。また、MOVIC・アニメイトで購入できる前売り券に描かれているほむらの後ろに咲く花もマーガレットです。

見た目は帽子以外全然違います。まどポの方は三つ編みに黒い羽、魔女のような服装をしているのに対し、映画ではストレートの髪に羽根はなく、胸から上は魔法少女服、手や胴体は骨がむき出し、下半身はバッスルタイプのスカートかな。
まるで今から処刑されるかのように引っ立てられて行ってますね。絞首台も出てきましたし。
・ホムリリィの使い魔たちは、どうやらくるみ割り人形がモチーフになっているようです。
くるみを口に挟んで飛ばして攻撃する歯だったり、めがほむを模した兵隊達が戦うシーンもくるみ割り人形に登場するシーンですね。
くるみ割り人形のなかでおもちゃの兵隊たちが戦う相手はハツカネズミなのですが、ここでは薔薇園の魔女の使い魔・アンソニーが戦っています。白くてふわふわしているから?ネズミ繋がりで言うと、お菓子の魔女の使い魔・ピョートルはネズミですし、ピョートルっていう名前自体がチャイコフスキーの名です。
あと、ほむらが完全に魔女化していって魔女空間が生まれるシーンで、色々な建物が周囲に出現するのですが、その中にクリスマスツリーがあります。
※くるみ割り人形はクリスマスイブの話で、主人公の少女の身体が小さくなったという描写をクリスマスツリーが巨大になることで表現する。物語の終わりもクリスマスツリーの下であり、重要なアイテム※
・キュウべぇとの会話シーン下半身だけが皿に盛り付けられたトカゲが出てきたり、まどかに謝罪する時に涙を流しているのがトカゲだったりしていたのですが、何故トカゲなんでしょう。やたら炎の描写もあったし、トカゲはトカゲでもサラマンダーかもしれません。サソリだったら『誰かの為に命を燃やす』っていうメタファーになるので分かるのですが。
※追記 私は蜥蜴のメタファーが何か知らなかったのですが、色々突っ込まれたので調べてみました。
爬虫類ということもあって、象徴的な意味はほぼ蛇からの派生のようですね。蛇は神の使いであったり、悪魔の化身(旧約聖書ではイヴを唆し知恵の実を与える悪魔です)であったりします。特に白い蛇は神そのものとも言われています。カメルーンの伝説によれば、トカゲは人々に永久の死を伝える存在だったのだとか。また文明化の英雄、神々の仲介者・使者としての意味や、光を求める魂という意味もあるそうです。うーん暗喩的。
※※追記
某掲示板で見つけた情報なのですが、どうやら総集編のスタッフロールの最後にもトカゲが出てきていたようです。

四隅に王冠を被った蛇、若しくはトカゲがいるのがわかりますでしょうか。この総集編の制作段階で既に叛逆の脚本はできていたそうなので、予め仕込んできたのでしょう。
なお、王冠を被った蛇はバジリスクであり、旧約聖書では救世主によって倒される悪魔の象徴に当たるようです。
・対ほむら戦。ここでは人魚の魔女のさやかやお菓子の魔女のなぎさが戦っていますが、よく見るとTVで出てきた魔女の使い魔たちも一緒に戦ってくれています。つまりは、魔法少女はまどかに救済されれば円環の理の一部になれるってことですかね。一番目立つのが薔薇園の魔女の使い魔・アンソニー。大量発生してめがほむ使い魔と戦ってます。お菓子の魔女の使い魔・ピョートルもいる。なぎさちゃんのピンチを救うのは委員長の魔女の使い魔・マテュー。エルザマリアは言っちゃえば影なので、これは影なのかエルザなのかとイマイチぴんと来ませんでした。QB結界を破壊した後に、ほむらの魔女結界内に閉じ込められていた人たちを椅子に乗せて運んでくれたのが、ハコの魔女の手下・ダニエルとジェニファー、鳥かごの魔女の手下・ゴッツ。他にもいるかも。妖怪大戦争みたいな感じで胸が熱くなります。
※掲示板で「バルテルス(犬の魔女の使い魔)とクラリッサ(人魚の魔女の使い魔)以外は確認した」というレスいただけました!また確認したいです。
・あと、散々言われているように、人魚の魔女のさやかのモチーフには人魚姫があります。従って、この対ほむら戦でさやかが魔女化する際に自分の心臓を剣で突き刺す描写というのはしっくり来ますね。(人魚姫は王子の心臓をナイフで突き刺すように姉たちから進言される)
また、下半身が魚であるオクタヴィアは釣り針で釣り上げられて出てくるのはなんか可愛かったです。
・そしてコレについて言及したいが為に解説書いたようなものですが、悪魔化ほむらの衣装。完璧に黒鳥です。オディールです。見て下さいこの衣装。

完璧です本当にありがとうございました。
しかもオディールって悪魔の娘っていう設定なんですよね。
このためにやたらバレエ演出多かったんじゃないかなと踏んでいます。逆に、バレエ演出を入れたかったので黒ほむらの衣装をオディールにしたのかもしれませんが。
※この衣装あんま似てなくね?って人は、同じく黒鳥をモチーフにしてるキャラクターであるプリンセスクレールとかを画像検索すれば納得するかと。バレエの衣装にしては胸元が深く開いているのが特徴なんです。
あとダークオーブの底の模様、蛇かトカゲか自信が持てなかったのですが、パンフレットに載っている資料を見る限り足があるように見えるのでおそらくトカゲでしょう。
・まど神さまお迎え。ここでほむらが寝てる姿が眠れる森の美女っぽい感じがします。
それだけだと要素としては薄いのですが、チャイコフスキー三大バレエの残り2つがここまであからさまに出ていてこっちだけでないっていうのも不自然な気はしますし、劇中なんどか出てくる糸巻きは、眠れる森の美女に於いてオーロラ姫が眠りに落ちる切っ掛けを作る呪いのアイテムです。
あとは前述のとおり、まど神さまと一緒に来たさやかとなぎさが乗っているのはかぼちゃの馬車で、それを牽引しているのが舞台装置の魔女の魔女空間に出てきた象。
・改変後の世界
演出として分かりきった部分まで細かく突っ込むと、明らかに町並みの一部が歪んでいます。
お菓子の魔女の使い魔ピョートルや、薔薇園の魔女の使い魔アンソニーが普通に存在できていますし、杏子がりんごをあげている烏もほむらの使い魔。あと同じく使い魔であるモノクロな少女達がそこらじゅうにいます。
椅子に座ったほむらがティーカップを落としてマミが気配を感じるシーンと、杏子の林檎をほむらの使い魔が欲しがり、ほむらが首を振り林檎が受け取られることなく川に落ちて流され杏子がハッとするシーンは意味深ですよね。もう仲間ではない、決別したという表現でしょうか。ティーカップも林檎も、2人を象徴するキーアイテムですからね。
あと些細なことですが、黒い羽根が舞っているシーンなのに、ほむらの瞳に映る羽根だけが何故か白いです。
改変後のほむらの席は以前まどかが座っていた席で、転校してきたまどかは中沢くんの横に座るみたいですね。まったくほむらと立場が入れ替わっています。
月が真っ二つになっていたのは、似たようなシーンがほむらが魔女化する際にありましたね。
顔があみだくじみたいになったときに赤黒い液体みたいのが丁度月を真っ二つにするように垂れ落ちていきます。
・なぎさネタバレ集
百江なぎさちゃんがシャルロッテだって事前に知らなかった人いるんですかね?いたらちょっと教えて欲しいです。
自分が(関連商品買いあさりまくったり、まだグッズ展開が少なかった時期に自分でぬいぐるみ作っちゃうくらいには)シャル好きなのもあって、なぎさちゃん発表された瞬間に目(色が赤と黄色の二重になってる)とか服の色合いとかでシャルだろ~って思った上に、叡山電鉄のきっぷに描いてあるなぎさちゃんのソウルジェムが唯一飴(お菓子)の形してたり、ポップコーンセットのなぎさちゃんバージョンの味がチーズだったり、ラバストでチーズ食べてたり、確定演出すぎてもうアレでした。
関係あるようなないような補足ですが、公式の見解や彼女の魔女結界でやたら病院に纏わる描写が多いこととサブリミナル的に入る映像によって、病気の人物のためにチーズケーキを願ったというのが魔法少女になった理由だとわかります。初期構想では母親が病気ということになっていますが、発言を見る感じもしかしたらなぎさ自身が病気という設定に変わった可能性も高いです。
あと劇中でべべが話すチーズの種類は、モッツァレラ!マスカルポーネ!パルミジャーノレッジャーノ!です。最後長すぎんだろ。
自己解釈も入れたかったけどものすごく眠いのでまた今度。
取り敢えず、ストーリーを自分流に概説すると、
今までまどかの願い=神としての使命≒『建前』を守る為に悪魔に魂を売り払い、またそのために魔女化を進めて自殺しようとまでしたほむらが、まどか自身が神になること自体を決して心の底から望んで(というより喜んで?)いたわけではないという『本音』を知ってしまい、今度は彼女の『本音』を実現するために自身が悪魔になった、というお話になるのかな、と。
まどかにとっては、神さまになることで皆を救いたいのも、自分が孤独な神さまになりたくないのも『ホンネ』なわけで、どちらを尊重するかで言ったら、最後にほむらがまどかに秩序について尋ねたように、本人の意志を尊重すべきなのでしょうが。だからこそ、まどかの願いを叶えたにも関わらずほむらは幸せそうではないのでしょう。どちらかの願いを叶えるということは、どちらかは叶わないということなのですから。
オープニングで、美しい場所をほむらは自分の手で砂地に変えてしまいましたが、しかしその荒れ地を(他の荒れ地でなく、まさにその荒れ地を)まどかが美しい場所へと戻す描写があるってことは、もしかしたらまどかがまた神の力を手にするときが来るのかもしれません。そこでハッピーエンドで終わるかもしれないし、またほむらが砂地に戻すかもしれないし…。えらく難儀な話やなぁと思います。
何にせよ、めっちゃ面白い映画でした!
ほむら魔女化はOPで読めてたのに(だからOPの時点で泣いた)、皆でほむらを助けるために戦うシーンでぼろぼろ泣いて、その後の「コノシュンカンヲマッテイタンダー!」でびっくりして涙引っ込みました。
まだ前売り券一枚余ってるし行きたいなぁ。
10/30
自分の記憶と知識で解説を書きましたが、改めてちゃんと調べてみるともっと色々分かったり、他の方に「ここはこうじゃないかなー」ってご指摘を受けて新しい発見をしたり、考察好きとしてはこれ以上ないほど面白くていい作品だと思います。ツッコまれてデータベースが増えていくのほんと好きです。
コメント
コメント一覧 (36)
特に悪魔化ほむらが白鳥の湖の黒鳥をモチーフにしている、という点が知れて良かったです。
まだ映画を一度しか見れていないので、二度目に見るときの参考にしたいと思います。
杏子の変身シーンの踊りはダンレボと何か関係あるのかなと思いました。それに関して全く知識がないので当てずっぽうですが。
あと、百江なぎさがシャルロッテだと分かったのは、劇中でべべから発せられた声が阿澄さんだった時ですね。劇場版についての事前情報をあまり得ずに見たので。
コメントありがとうございます!
杏子の踊りのシーンですが、動き的にはダンレボではないかなと思います。
彼女自身、テレビシリーズでダンレボしてるときにあんな動き(片手をあげ、膝を高く上げるように足を動かす)はしていないですし、現実のプレイヤーも違うので…。
フラメンコって説が有力みたいですが、手の動きが違う気がするんですよね。フラメンコは母がやっていたので見慣れているのですが。
ああ、声で気付くっていう線もあったんですね!気付きませんでした。確かになぎさちゃんの声がアスミスって事前に知っていたら、シャルの声で気付きますね。
時計の針の点についてですが、これもくるみ割り人形の原作ネタだと思われます。フクロウがとまるのも。
http://www2.tbb.t-com.ne.jp/meisakudrama/meisakudrama/kurumihofuman.html
あと椅子から落ちるシーンもそうなんでしょうね。
コメントありがとうございます!
うわあ、なんでふくろうが止まるんだろうと思ってたらそういうことだったのですね!気付かなかった…。南瓜の馬車でシンデレラの繋がりしか考えてませんでしたが、そっちの解釈の方が自然です。椅子のシーンもしっくり来ました。
情報ありがとうございました。加筆修正させていただきたいと思います。
ちなみに私はなぎさという新キャラがいることさえ知らず、
それがシャルロッテだという知識ももちろんありませんでした。
(直前にグッスマさんのツイートでなぎさのfigmaが出る
ということを知ったくらいです)
かといってそれで何かが大きく変わったわけではなく、
普通に「おおー、お前だったのかー」ってなっただけですねw
もしマミなぎの色紙が当たっていたら印象も変わったかもですが。
ともあれとても面白い映画でしたし、
じゅおんぐ様の考察記事もすごく勉強になりました。
素晴らしい記事をありがとうございます!
さて、今から映画館いってくるか・・・
コメントありがとうございます!
第二弾・第三弾キービジュにも描かれていたので皆知ってるだろ~って思ってたのですが、意外と認知度が低いようでびっくりです。
あまりストーリー的に重要な役割を担ったわけではありませんものねw癒やし要因的なかんじでしょうか。
私は1回目の鑑賞でマミなぎの色紙が出てガッツポーズしました。
杏子の変身シーン、ご指摘ありがとうございます。
後ろの魔女考察のとこから思ったのですが、中国武術の剣舞はどうでしょうか(杏子は槍ですが、中国武術では槍も使うそうです)?あれは結構、武器を持っていない手を高く上げたり、膝を高く上げたりします。
とてもわかりやすく、考えさせられる考察でした。
すでに考えてらっしゃったようなら申し訳ないのですが、
くるみ割り人形で戦うのがネズミ、というところ、ネズミ→ピョートル→なぎさと考えられませんか?
そうすれば、ほむらVSなぎさっぽいかなあと思ったのですが…!
また考察を聞かせてくださいね!
変身シーンについてはマミさんのフィギュアスケート、さやかのブレイクダンスは言わずもがなで、杏子はアイリッシュダンスのステップとベリーダンスの複合って感じがしました。 ほむらはモダンダンスやミュージカル的な要素を含む印象を受けました。 まどかは文字通りアイドル(偶像)的な感じでしたね。
後半で出てくる皿の上のトカゲの尾は、トカゲの自切と自我とイド(エス)の切り離しの暗喩なのかなーと調べていて思いました。
改変時にロールシャッハテストのような絵柄が出てきていたのも心理学的な印象を受けました
複数回見ないとわからない事が多いですね・・・
いつもありがとうございます!
杏子の魔女姿のこともあり、京劇での剣舞をいくつか調べてみたのですがどうもしっくりこず…どうにか似たような動きをしている剣舞がないか調査中です。
>>だむさん
コメントありがとうございます!
ピョートルがネズミなので(しかもくるみ割り人形に出てくるネズミの軍はお菓子を要求してきますし!)、確かに合致するなぁとは思うのですが、実際にめがほむ人形の軍と戦っているのはピョートルでなくアンソニーなので、敢えてシーンの紹介だけに留めました。
>>Ludさん
アイリッシュダンスとは如何なるものぞ?と思って調べてみましたが、ちょっとタップダンスに似た要素のあるダンスなんですね。確かに足捌きが似ている…。ベリーダンスも腕を結構長いこと上げてるダンスなので似ていると思います!私が杏子の踊りをフラメンコではないと思った大きな理由が、フラメンコは写真で見ると常に腕を上げている印象があるのですが、実際は手首で円を描きながら徐々に下に下げていく動きをするものなので、違うとおもったのですよね。ベリーダンスのほうがしっくりきます。
確かに、トカゲには尻尾を切るっていう面白い特性があるので、それに絡めた考察もできると思います!あとロールシャッハ出てきてましたね~。サイケデリックかつサイコな印象を与えることの出来る便利な素材だと思います。
阿修羅は戦闘神で、阿修羅の四神の婆稚阿修羅王は前世に他人の所有物を盗み、不正の思いをなして離欲の外道に施して、飲食(読み:おんじき)を充足させたため阿修羅道に落とされたとか。
あと、阿修羅と何度も衝突した帝釈天は白象に乗っている絵が多いんですがさやかが帝釈天?
まーるいケーキの部分は何故まどかがメロンでさやかがラズベリーなのか気になりますね。マミがチーズなのはわかりますが彼女だけ植物の実でないところはなにか意味があるのかなぁ・・・
コメントありがとうございます!
杏子の変身シーンは、もし仏教的意味を考えず視覚的効果のみで言うならですが、腕の形と数から阿修羅ではなく千手観音のほうが当てはまると私は思います。唐突に千手観音が出てくるのは不自然に思われるかもしれませんが千手観音の踊りそのものは存在し、中国の聴覚障害者芸術団体のものがとても有名です。
参考: http://www.youtube.com/watch?v=vkRISrhBPkc
まあるいケーキでなぜまどかがメロンなのかは結構皆さん不思議がっていますが、ラズベリーには確か若さとか恋とかそんな意味があったような気がします。
杏子の変身シーンについて。
Twitterで見掛けた考察ですが、途中、上を見上げ必死に手を伸ばしているのは一家心中(首吊り)を表しているのだと思います。。。
さやかが正気だという伏線ともとれますね。
いずれも回る遊戯=円環の理とも読める気がします
まどかがみんなと会って人数が増えていくシーンは象徴的。
ほむらだけ、円ではないもの(ジェットコースター)の前でお迎えされる。
>>通りすがりさん
首吊り!そういうのもあるのか…。んーでもそれならマミさんはもっと交通事故っぽい示唆が出てもいい気はしますし、第一首吊りの暗喩にしては顔が笑顔っていうので違和感が。首に線でもついてれば納得できるのですが。
>>ななしさん
ふくろうくびとはなんぞや?と思ったらきょうしゅ、と読むのですね。私にはそちらの知識がなかったので全く思い浮かびませんでした!
>>ちくわさん
うおお、「ラズベリー 意味」でぐぐってもあんまり出てこなかったのですが、花言葉という手がありましたか!深い後悔…!確かにぴったりかもしれません。
>>天地無用さん、さわKさん
おお、遊園地だーほむらハブられてるーくらいに思ってそこには気付いていませんでした!はえー確かにそうですねぇ。円かぁ。魔法少女たちの服装がとても可愛かったのも印象的だったので、はやくBD出て欲しいです…細かく止めてみたい!
>>ななさん
曲自体はコンサート等で聴いたことがあったのですが、物語のほうは知りませんでしたので調べてきました。本当にぴったりですね!第四章までのストーリーもさることながら、第五章の題名が『ワルプルギスの夜の夢』!またあとで詳しく調べて小ネタの一部に掲載させていただきたいと思いますー。
大変興味深いです。自分の解釈と似ているところがあり共感できました
もうね、皆さんが詳しすぎてもう読み取れない自分が恥ずかしいくらいでしたよ
ブラックスワンがモチーフかなーと思ったら案の定だったりね
千手観音は40本の手の1本1本が各々25人を救うという謂れがあるそうで、もれなく救うという観音様です。本編にあった父親の願いを叶えるとしてはぴったり舞踏だったのかもしれませんね
あと二回目に見た時に思ったのですが、ほむらが一人で行動するシーン。さやかと別れてから、まどかに見つかるまで間に挟まれる、一隻の船が難破し、乗員が海に投げ出される情景、あれはカルネアデスの板を表してるのかなと思いました。
杏子の変身シーンが千手観音というのは、すごく頷けます。
また、この作品は19世紀のもの(ギロチンやワルツ、作曲家たち)が色濃く反映されているのが分かったりして、そういう年代でも識別できて面白いですね。ロマン主義とも関係があるのかなと思いました。
コメントありがとうございます、共感していただけで嬉しいです!
ブラック・スワンは何年か前に映画にもなっていますし、気付いた方は結構いらっしゃると思います。
円環の理自体が概念としては仏教の解脱にあたるものですので、仏教と絡めた考察をしている方もいらっしゃるようで、そういう観点で見れば千手観音が出てくるのは自然かもしれません。
一回観ただけの印象で不確かなんですが変身シーンにて、マミさんビールマンスピンしてるシルエットがグリーフシードの形に見えたり、杏子がさやかと心中したときの自爆用白黒カットが入っていたり、ほむらには後の魔女化シーンでの「感情が追いかけてくる」みたいなのと同じアニメーションが使われいるように見えて、ひょっとしたら全員魔女化のコマが入ってるんじゃないかと思ったんですが、どうなんでしょうか?
とても面白く、すべて拝見させていただきました。
おかげさまで、本日2回目の観賞、とても良かったです。
でもまだ咀嚼が足りなくて、今一つほむらの悪魔化には納得できておりません。
でも初回観賞のもやもや感からほんの少し解放されました。
ありがとうございました!
2週目の入場者特典は、メガネほむらちゃんでした。たぶんまどかと二人きりで花の中で語り合う場面だと思います。
なんかとても切なくなりました(笑)。
「チーズニナッチャウ!」の時に「***カマンベール!」と言ってます。
パルミジャーノレッジャーノは確かに長すぎて聞き取れなくて類推せざるを得ませんでしたねw
確かに季節変わってますよねー。皆の色々な私服が見られてすごくどきどきしましたね、あそこは。
カルネアデスの板の描写については気付きませんでした…!次回の鑑賞の際に是非チェックさせていただきたいと思います。
最初に杏子の動きを見た時に、北斗神拳みたいだと思って吹き出しそうになったのは内緒です。
>>いざやさん
鑑賞から一週間経っていますので記憶の面であまり確証は持てないのですが、杏子の自爆の際の云々のシーンがどこか明確にわからないこともあり、また、マミと杏子は作中で魔女化していないということもあり、『私にはそうは思えませんが、そう考察なさる方もいるとは思います』とお応えしておきます。
>>nanasiさん
二回目の鑑賞、楽しんでいただけたようで、そのお手伝いができ嬉しく思います。
ほむらの悪魔化の動機って作中ではちゃんと説明されていないんですよね。本当に解説本が欲しい!
ポスカの柄、公式では3枚のみ公開されていましたが、めがほむがあるんですね…切ない…。
>>Doe John
あ、言ってました言ってました!言われて思い出しました確かにカマンベール言ってた!
パルミジャーノレッジャーノはわりと好きなチーズなので(というかチーズ全般が好きなので)、長すぎだろなんでこれ使ったし!とは思いつつも聞き取るのは出来た人間です。
OPですでに黒翼の影やイヤリングがでていたり、まどかが砂になって砕け散るなど演出にも気がつき大変役立ちました
話が少しそれますが、自分はメガテン信者です。なもんですから
ただかっこいいだけの演出より、宗教や戯曲(でいいのかな)などからモチーフを持ってくる演出に非常に弱いです。それをつぶさにここで理解できたのは幸運でした。
もうね、いろんなことを話したいんだけどどこから話したら言いかわかんないくらいいま興奮してます
取り合えず恐らくあるであろう完結編を期待しておこうと思います
あと、リコリスはスペイン甘草と彼岸花の英語名スパイダーリリーの2つを指すからどちらかは文脈で判断するしかないが。
二度目のコメありがとうございます!メガテンは宗教とかタロットとかのネタが多くて面白いですよねー。というか、ファンタジーゲームはその性質上天使とか悪魔がよく出てきたりするので、考察するの楽しいです。
>>名無しさん
あああ誤解を招くような書き方になっていて申し訳ないです、ヒガンバナ科の植物に他の色もあるのは存じているのですが、この映画に登場する彼岸花(赤いもの)について書いたつもりでした。確かに一見するとわかりにくい書き方になっていましたね。コメントでのご指摘、ありがとうございます。
スワーンベリという作家を存じ上げなかったので調べてみました。確かにホムリリィに似た印象を受ける絵ですね。シュルレアリストの画家の画風、と言ってしまえばそこまでですが。イヌカレーさんはシュルレアリスムに影響を受けている作家さんですよね。
私も渚の正体はポップコーンの味で察してはいました。
追伸
ご存知かもですがシャルロッテはベベの使い魔が魔女化した可能性が高いです(アニメ3話より)
ほむらの主題がくるみ割り人形という点はそのとおりだと思います。
有名な理論物理学者のホーキングはわれわれの住むこの宇宙を「くるみの殻の中の宇宙」と呼んでいます。
つまり、最初からほむらは胡桃を割る=宇宙を壊す、またまどかを宇宙の一部だと考えると胡桃を割る=まどかを二つに割ることが示唆されていたのかもしれませんね。
あと、糸巻きは眠れる森の美女の糸車ではなく、「フロイトの糸巻き」のようです。ほむらの使い魔である偽街の子供達(クララドールズ)が「Fort(いない)」「Da(いた)」と叫んでいるので、これは恐らく間違いないかと?
とっても分かりやすかったし勉強になりました。
ありがとうございました
私は、上映前、ネタバレ考察とかが嫌であまり事前情報観てなかったので
なぎさがシャルロッテだと知りませんでした
小さい画像でチラ見した程度で、あまり気に留めなかったですからね><