日本での『当たり前』が通用しない 体験することで見える、遠い国の問題
公開: 更新:
「今年の雪のヤバみを1枚で伝える」 窓を開けたら「同じ日本とは思えん」みなさんは、雪景色にどのような印象を抱いていますか。 美しい光景として心待ちにしている人がいる一方、雪が降らないことを願っている人もいます。 例えば豪雪地帯の場合、降雪があったら気を付けることが多々あるでしょう。 青森県...
「うちの子が体調悪そうで…」 救急隊員が駆け付けると?「ふざけるな」「信じられない」兵庫県尼崎市にある尼崎市消防局(以下、消防局)のInstagramアカウントでは、実際にあったおかしな通報内容を紹介しています。
ノドが渇いたら、コップを用意し、蛇口をひねって水を出す。
日本に住む人にとって、ごく当たり前な一連の動作。
しかし、世界には、安全な水を簡単に手に入れることができない国もあるのです。
遠い国、マダガスカルの現状
『水問題』に対する気付きを与え、募金を呼びかけるための様々な施策を毎年企画・実施しているユニセフ(国連児童基金)主催の『TAP PROJECT JAPAN』。
このプロジェクトは2009年に活動をスタート。集まった募金はアフリカ南東部の島国、マダガスカル共和国において、水と衛生事業への支援に活用されています。
2017年8月21日(月)~8月24日(木)、複合商業施設『代官山T-SITE』(渋谷区猿楽町)内の多目的スペース『GARDEN GALLERY』で、マダガスカルの水と衛生を支援するイベント『ROAD to WATER』が開催されました。
マダガスカルでは、全体の人口の半数、農村部では3人に1人しか安全な飲み水を手に入れることができません。
また、『きれいで安全な水』を手に入れるために、子どもたちが何キロも離れた場所から毎日水を運んでいる現実があります。
子どもたちの成長や学びの機会を奪ってしまうなど、さらなる問題にもつながっているのです。
日本人の私たちが、世界で起きている『水問題』に目を向けることを目的として開かれた今回のイベント。マダガスカルの子どもたちが行っている水運びの大変さを、センサーが内蔵されたバケツを使って擬似体験することができます。
体験を通して、世界の『水問題』を考える
安全な水を心待ちにしているマダガスカルの村人たちに、水を届けるゲームです。
ゲームの遊び方
実際に、水を持って歩くとどれくらいこぼしてしまうのか。こぼさずに運んだらどれくらい時間がかかるのか、など。
普段の私たちの生活では考えないようなことを考える、貴重な体験ができます。高得点が取れると、村の人たちの役に立てたようで嬉しさも感じられます。
目には見えない、遠い遠い国で起きている現状。私たちの住む世界とは違った世界が広がっています。
『当たり前』だと思っていたことが、『当たり前』じゃない。
体験を通して、想像して、感じるものがきっと見つかるイベントです。
[文・構成/grape編集部]