これが「エビデンス」重視の20冊だ
前回、「1000冊読破して分かった『ホントに役立つ自己啓発書』の見抜き方」という記事を執筆・公開したところ、お陰様でかなり大きな反響をいただきました。
この記事は、「統計データ」「エビデンス」という観点から自己啓発書を捉え直してみる、という内容でしたが、「自己啓発書にいちいちデータやエビデンスを求めるなんてナンセンス」「自己啓発書はモチベーションアップのための起爆剤として読めればそれでいい」というご意見も多数頂戴しました。
無論、私自身そういった読み方を決して否定するものではありません。あくまで1つの考え方として、自己啓発書をそういった観点から見たらどうなるか、という考え方をご提案したかったのですが、私の説明不足により、ご不快に感じた方にはお詫び申し上げます。
そのような経緯をふまえ、今回は、これまで1000冊以上の自己啓発書を読破してきた私の経験をもとに、「データ」「エビデンス」という観点から見ても根拠が明確に示されていて、本当に役に立つと思われる自己啓発書20冊をランキング形式でご紹介してみたいと思います。
詳しい選定基準は後述するとして、まずは、以下にそのランキングの表を掲載します。今後の読書のご参考にしていただければ幸いです。
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選定基準を改めて詳細に定義すると、「著者の論拠となるエビデンスが明確に呈示されていて、かつそれが統計的に意味のあるデータ(その中でも、1次データ、つまり当該データを著者自身が収集・分析したものを優先)となっている自己啓発書」ということになります。
またここで言う「自己啓発書」は、かなり広い概念として捉えております。Wikipediaによると、「自己啓発書」とは、「人間の能力向上や成功のための手段を説く、自己啓発を目的とした書籍」と定義されていますが、こちらにならい、「人間の能力の向上や成功のために有用な示唆を得られるすべての書籍」を対象としました。
さらに、この20冊を「論拠の確からしさ」「資料的・研究的価値」「人生への役立ち度」「著名性・メジャー度」「面白さ・読みやすさ」という5つの指標をもとに、私のおすすめ度順にランキング化しています。
※なお、表において、「◎」「〇」「△」の合計個数が同じ場合でも、総合的な判断として私自身の推奨度が高いものを優先して上位にランキングしました。この点、ご容赦ください。
今回は、このうちベスト10にランクインした10冊の書籍の内容を、簡単にご紹介いたします。