『教室2.0~教師と生徒のための安全な教育系SNS、「edmodo(エドモド)」が急成長中』
「教室で行われた授業内容について、学生同士にオンライン上でディスカッションをさせる方法をご存知ですか?(但しプライベートな情報が混在してしまう可能性があるフェイスブック以外のツールで)」
上記のような問いを解決する為に2008年にサービスを開始した教師と生徒の為のソーシャルネットワーキングサイト「edmodo(エドモド)」の利用がここ数ヵ月、急速に成長しています。今年の2月頃の登録者数約150万人から現在は約430万人と約3倍近くに増加しているのです。
創立者のNic Borg(ニック・ボルグ)とJeff O'Hara(ジェフ・オハラ)はかつてイリノイ州にある公立学校のIT部門の職員として勤務していた際、生徒がアクセス出来ないようSNSサイトや動画共有サイトをブロックしていて「何かおかしい」と思い、仕事を続けながら週末と夜に自宅の地下室でソフトウェアを開発したところが原点です。
教師のニーズを何度も聞きながら、教師が使わされるのではなく、使いたいと思えるようなサービスを開発した結果、現在の一見フェイスブックによく似た、教師によりコントロールされた教育系SNSが生まれたのです。安全な環境で生徒にアサインメントを課したり、ディスカッションをさせたり、ドキュメントや映像等をライブラリーとして共有したり、採点結果を通知することが可能です。
教師は無料でアカウントを作成することが出来、自分の授業のグループを作成した上で生徒に特定のコードを送付し、授業の内容に特化したコミュニティをつくることができます。生徒の親を招待することも可能で、また世界中の他の教師と教授方法について情報を交換することも可能です。
iphoneアプリやアンドロイド版アプリ、そしてiPadアプリも既にリリースされており、教師や生徒がどこに居ても学習出来る環境が整っています。最近更新された新しい機能としては優秀な成績を取ったり、授業を休まなかった生徒に対してバッジを与えたりする等、ゲーミフィケーション(ゲーム化)の要素を取り入れ、学生に学ぶことを楽しみながら取り組んでもらう工夫も取り入れられています。
教師はオンライン上で例えば「Kahn Academy」というYouTubeを利用した2,700以上の無料教育コンテンツを共有することも可能ですし、人気のあるTEDというサイトを通じて、世界中の著名なイノベーターによる1万を越えるプレゼンテーション動画を多言語でクラスメートと共有・視聴することも簡単にできるのです。