各金融機関は、住宅ローンを軽減する方法として、「借り換え」を推奨しているが・・・
昨今の不況下、月々の住宅ローンを払えずに家を手放す人が急増している。「不動産競売流通協会」の全国調査によると、'09年度に裁判所の競売にかけられた一戸建て住宅とマンションは約6万戸。'08年度の約1・3倍に上ったという。
銀行は教えたくない
家計に重くのしかかる住宅ローン。「返済が少しでも安くなるなら、どれだけ助かるか」と頭を抱える方も多いのではないか。
ローン負担を軽減する方法として広く知られているのが、「ローンの借り換え」だろう。他の金融機関が提供する、より金利の低いローンに借り換える方法だ。
しかし、「借り換え」は新たにローンを組むことを意味するので、ローン保証料などの諸費用が数十万円必要となる。月々の返済さえ苦しいのに、いきなり数十万円を用意するのは困難だと嘆く声も多い。さらに、抵当権の設定などに煩雑な手続きを要し、面倒なのもありがたくない。
ところが驚くべきことに、複雑な手続きもおカネもいらないミラクルな「住宅ローン見直し術」があるのだ。一般には知られていないが、違法ではなく安全で簡単。埼玉県の会社員Nさんは、そのミラクル術で負担減に成功した一人である。まずはその体験談を聞いていただきたい。
「3000万円の住宅を10年前に35年ローンで購入しました。当時は年齢とともに給料が上がるのが当然と考え、『最初は金利を低めに、10年後から金利が上がる』というローンを組んでいた。ところが不況のせいで10年たっても一向に給料が上がらない。一方金利は上がって月々の支払い額は当初より1万5000円も増えてしまった」