2010.08.23

原口大臣が総理なら「日銀総裁はボク」
森永卓郎の怪気炎

「最近、あの森永卓郎氏が『もし原口一博総務相が総理になったら、私を日銀総裁にしてくれる約束なんです』とあちこちで触れ回っています。最初は冗談かと思いましたが、本人は本気らしい。一部のテレビ番組でもそう怪気炎を上げて、共演者を絶句させたそうです」(経済ジャーナリスト)

 森永氏と言えば、ソフトでわかりやすい語り口と、少しポッチャリした親しみやすいルックスで人気の経済評論家だ。しかし、そんな有名人とはいえ、将来の首相候補である原口氏のような政治家が、軽々しく日銀総裁の座を約束したりするのだろうか。

「森永さんは以前から、デフレ対策をやろうとしない日銀の政策を厳しく批判しています。その批判は正しいし、彼の主張通り、積極的に金融緩和を行って、インフレにするような手を打つべきです。原口さんの首相就任も、最近急に現実味を帯びてきました。
  ただし、日銀総裁はクビにできません。任期は5年ですから、白川方明(まさあき)現総裁の任期終了(2013年4月)よりも原口政権が先に終わってしまえば、森永総裁は誕生しませんね」(経済評論家・山崎元氏)

 森永氏本人に聞いた。

「原口さんから公式にそういう要請を受けたわけではありません。一緒に『TVタックル』に出演した後、楽屋で『今の日銀の金融政策はおかしい。デフレを放置して弱者をいじめている。私を総裁にしてほしいですよ』と言ったら、原口さんが『私が総理になったら(日銀総裁に)してあげますよ』と約束してくれたんです」

 リップサービスを真に受けてしまったのか? 原口氏の事務所に聞くと、

「大臣がそんなことを言うはずはないと思いますよ。確認? 予算委員会の最中にそんな質問を大臣にできませんよ」(男性スタッフ)

 と叱られてしまった。しかし、そんなことは意に介さず森永氏は言う。

「みんなの党の渡辺喜美代表や、新党改革の舛添要一代表も、私の政策に賛同してくれています。舛添さんからも『俺が総理になったら、日銀総裁をやらせてやる』と言われています」

 市場から信頼を失っている白川総裁より森永さんの方が確かに期待できそうだ。

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