表の一番上にある「Windows Aero(エアロ)」「Windowsフリップ3Dナビゲーション」は Windows Vista で新しく搭載された機能で「Windows Vista Home Basic」には搭載されていません。 これらの機能を利用するには「Windows Vista Home Premium」以上を購入する必要があります。
Windows Aero(エアロ)は各アプリケーションのウインドウを半透明なガラス風のデザインにすることで見た目の美しさや、重なり合ったウインドウを見やすくしたり、タスクバーでのウインドウ切り替え時に、タスクバーのアイコンにマウスカーソルを載せた時にサムネイルを表示して分かりやすくする機能です。
これらの機能が必要なく、ネットサーフィンや電子メールが出来れば十分な方は、一番安価な「Windows Vista Home Basic」を選択すれば良いと思いますが、すでに Windows XP を利用している方でしたら、よほど新しいOSを早く利用したいというのでなければ、しばらくしてから乗り換えた方がよいのではないかと思います。
次に「Windows Vista Home Premium」と「Windows Vista Business」の違いですが、Home Premium ではホームビデオの編集やDVDの作成が手軽に出来、Business では自宅サーバーの構築などで必要なドメイン参加機能、暗号化ファイルシステムや強力なバックアップ機能を搭載しています。
そして「Windows Vista Ultimate」ですが、表をご覧いただいておわかりかと思いますが、Windows Vista のすべての機能を利用できる最上位エディションです。 ただし、その分値段も高いです。(^^;
さて、ここまで Windows Vista のエディションについて説明してきましたが、最後に以前の Windows からアップグレードする場合には、知っておきたい次項があります。
それは、Windows Vista にアップグレードした時に、以前の Windows の設定などの移行(引き継ぎ)が出来るかどうかです。
可能であれば、これまで利用してきた Windows の設定などは、Windows Vista にそのまま引き継ぎたいものです。
次に、各OSから Windows Vista に設定などを引き継ぎ可能かどうかを表にしてみました。
利用しているOS
Windows Vista Home Basic
Windows Vista Home Premium
Windows Vista Business
Windows Vista Ultimate
Windows XP Home Edition
○
○
○
○
Windows XP Professional
△
△
○
○
Windows 2000 Professional
△
△
△
△
○:アップグレード、新規インストール(クリーン インストール)の両方ができます。 △:新規インストール(クリーン インストール)のみ可能で、現在利用している Windows の設定などは引き継ぎできません。
上記表のとおり、Windows XP Home Edition からはすべてのエディションへ引き継ぎができることが分かります。ただし、Windows 2000 Professional の場合ではクリーンインストールする必要があり、Windows XP Professional では、購入するエディションによっては引き継ぎができないので注意が必要です。
※注意:以前のWindows から設定などを移行可能かどうかの表であり、以前のWindowsで利用できたアプリケーションが Windows Vista で正常に動作するかというものはありません。。
ほとんどの方には「Windows Vista Home Premium」をおすすめしますが、現在 Windows XP Professional を利用されている場合には、設定の引き継ぎが出来ないことに注意してください。
また、これまで利用していたアプリケーションが正常に動作するか分かりませんので、それらのことを踏まえた上で、Windows Vista の導入時期を十分検討されることをお勧めします。 しばらく様子を見て導入時期を見極めるというのも、最良の選択かもしれません。