でも、「はてなブックマーク」などのウェブサービスでおなじみの会社「はてな」では、お昼に外へ出る人はほとんどいないそうです。なぜなら、毎日無料で食べられる“まかないランチ”(社食)がおいしすぎるから。
それほどまでにおいしい社食(しかも社員負担0円)とは、気になる!というわけで、えん食べ編集部も表参道にあるはてなの東京オフィスへおじゃまして、“まかないランチ”をいただいてきました!
◆ 社食を食べる多目的スペースが快適
「ここでランチを食べます」と案内された多目的スペース(休憩やイベントなどに利用される)が快適すぎて衝撃。広々としたお部屋には鮮やかなグリーンの人工芝が敷かれ、大きな窓からは日の光がたっぷりと注ぎ込んでいます。ちょっとしたお庭みたい。部屋の奥になぜかキャンプ用のテントが張ってあったので中に入ってみたところ、屋内にいながらアウトドア気分が味わえて最高でした。
さて。ランチタイムの13時になると、お腹を空かせたはてなスタッフたちが続々と集まってきます。この日は京都本社からの出張スタッフもいて、食事スペースは一気に賑やかに!
◆ おかずは(ほぼ)一期一会
まかないランチはブッフェ式。窓際のテーブルにずらりと並べられたおかずを、自分でお皿に好きなだけ取り分けていきます。基本的にメニューは汁ものを入れて1日3品。この日の献立は「鶏肉とプチヴェールのさっぱりソテー」と、
野菜がメインの副菜「人参のしりしり、アボカドサラダ」と、
「青菜(ほうれん草、小松菜)と豆腐、えのきのみそ汁」でした。さらに、おみそ汁のだしを取ったあとの昆布とかつお節で作ったつくだ煮も!これ絶対おいしいやつでしょ…。
はいご覧ください、この立派な一汁三菜(つくだ煮含む)。彩りのよさも食欲をそそりますね。写真には写っていませんが、お茶やジュースなどのドリンクも無料でもらえます。
およそ8年前にまかないランチが始まって以来、同じメニューが出たことはほぼ無いそうです。毎回違うメニューを考えるシェフってすごい。まさに調理場のクリエイターですね。
◆ 食べてみた
鶏肉とプチヴェールのソテー。プチヴェールとは、芽キャベツとケールを掛け合わせたアブラナ科の野菜です。名前は“小さい緑”という意味だとか。ぷりっぷりの鶏肉は噛むほどに肉汁がジュワリ。油っぽさやトガった調味料の味はなく、プチヴェールやキャベツの甘み、鶏肉のうまみがほのかな塩味によってイキイキと口に広がります。
お肉料理と相性のいいさっぱり系サラダは、さくさくとしたニンジンの食感が「野菜を食べている」という満足感を与えてくれます。ドレッシングのほのかな酸味がニンジンやアボカドの甘みを引き立て、カイワレの辛みがピリッとアクセントに。
ここでおみそ汁をズズ…。口に含むたび、昆布とかつおのやさしい香りにほっこり包まれます。塩加減もとっても上品。
最後は甘じょっぱいつくだ煮を、残ったご飯と一緒にかき込んでフィニッシュ!つくだ煮がおいしすぎてご飯をおかわりしそうになりましたが、さすがに遠慮しました。
どれをとっても奇をてらわない家庭的な味に、心底癒されました。こういう家庭料理を会社でも毎日食べられるというのは嬉しい!肉や野菜のバランスもいいので、特にひとり暮らしの人は重宝するんじゃないかな。
ちなみに炊飯器の中にあまったご飯は、あとで総務スタッフさんが“おにぎり”にしてくれるそう。今日みたいにつくだ煮があるときは、これが具になるんだとか。いいな~!
◆ シェフってどんな人?
まかないランチを作っているのは、みやもとさん、おおぬきさんという2人のシェフ。それぞれが担当する曜日の午前中、調理場として使っているオフィス向かいのマンションに食材を持ってやって来て、調理をしてからオフィスへと運んでくれます。取材日の担当シェフはみやもとさん。みやもとさんのメニューへのこだわりは「旬」と「栄養バランス」。自分の家族に出す料理をはてなスタッフにも、という思いでいつも献立を考えているそうです。見た目も楽しめるよう彩りを工夫したり、風邪が流行っているなと思ったらショウガたっぷりの料理を作ったり。まるでみんなのお母さんですね!
このユニークな光景、表参道ではもうおなじみなのかな
◆ 献立に悩んだら社食ブログが便利
そんな愛情たっぷりのまかないランチ、できることなら筆者も毎日通ってお世話になりたいところですが、(会社の福利厚生なので)食べられるのは社内スタッフとお客様だけ。ですが、日々のまかないランチを写真に撮って記録している「はてなオフィスランチブログ」は誰でも見ることができまして、これが献立に悩んだときすごく参考になるのです。現役の主婦でもあるシェフのアイデアが詰まっていますので、晩ご飯のおかずが決まらない!というときには覗いてみてはいかがでしょう。
えん食べ編集部ではこれからもいろんな会社の社食をレポートして(あわよくばタダ飯をいただいて)いきたいと思いますので、我こそは!という企業さまはぜひご連絡ください。ばっちり胃袋を仕上げてお伺いいたします!
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