会場である池袋サンシャイン60の39階「株式会社オルトプラス (AltPlusInc.)」への近距離案内です。
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明日の会場である池袋サンシャイン60の39階「株式会社オルトプラス (AltPlusInc.)」への近距離案内です。
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2017年秋、発端はヤフーライフマガジンからのEメールだった。
同ウェブサイトが企画した特集『猫が大好き!』に参加しないか?という依頼。なんでも、わたしが同年4月に開催したトークライブ『ねこネコ猫パラダイス with サンキュータツオ』が人づてに伝わり、編集部内で話題を呼んだとか。で、丸屋九兵衛にもネコを語らせてみよう、となったわけだ。
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その特集のコンセプトは、「ネコ好き知識人(ウソ)が、ネコ関連スポットを訪れて、ネコ愛を語る」というネコ尽くし3段重ねもの。ということは、「ネコ関連スポット」を指定せねばならない。
なので、わたしはJPタワー学術文化総合ミュージアム「インターメディアテク」を希望した。そこには、とても美しいネコの骨格標本があり、ちょっと変わったポーズのネコ(いや、実際にはヤマネコ)の剥製もあるから。
幸いにもミュージアム側から許可が降りて、取材・文担当の田中元さん、撮影の川村将貴さんと共に、意気揚々とインターメディアテクを訪れたのが、2017年10月31日の夜だ。
ところが。
現地に着いてみると、ミュージアム側が我々取材班のために「案内役」を用意した、という。
そういえば聞こえはいいが、つまりは「お目付役」ではないか。「好き勝手に猫を語ったる!」と意気込んでいたわたしにとっては邪魔でしかない。
冒頭に書いた「チッ、面倒なヤツが来た」とは、この時の偽らざる心境である。
そして。
出てきた人物は、予想通り権威を傘に着た、お役人根性丸出しの嫌なヤツ……では全くなかった。
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外見には多少の浮世離れ感があるが、それに関してはわたしも人のことは言えない。髪の毛にクシが通っていない感もあるが、それに関してもわたしは人のことなど言えない。
そして彼には、なにか飄々とした風情がある。
とはいえ、しょせんはお目付役だ。そう考えたわたしは、英語で言うところの「壁にとまっているハエ」のごとく無視して、話を進めようとした。
ところが。
わたしが書き手の田中元さんに向かって語っていることが、横にいる彼の心に響いているようなのだ。頷き、微笑み、相槌を打つ。
それを理解した時の、わたしの心境がわかるか?
まず「丸屋九兵衛は常にとても孤独である」という事実をわかってほしい。
うちの親戚連中も言っている、「九兵衛がしゃべっていることは、世間の人には通じていない」と。
実際に、わたしの発言の半分以上は、聴く人に理解されることを期待しないで口に出したもの。つまりは事実上の独り言みたいなものなのである。
それなのに。
この人はついてきている。
こういったアレコレに全て対応可能な生命体がいようとは。
今こうして、あの時のことを思い出すだけで、涙が滲み出てくる。それほどに、理解者に巡り会うのは稀有な出来事であり、ゆえに、怒涛のような感動の波に飲み込まれていたのだ、わたしは。
……と過去形で書いたが、今でもその波に飲み込まれているというわけだ。
取材後、その彼はオフィスへと退出。我々取材班は、迷路のような廊下をグルグルと回って、インターメディアテクの外に出た。
そのとき、付き添ってくれたミュージアム職員の方が言ったこと。
「先ほどの松原先生は、カラスの本をたくさん書いているんですよ」
……あっ! あれがあの松原始(まつばら・はじめ)かっ!
確かに、対面したときに交換した名刺には、その名前が刻まれている。はっきりと。
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2018年6月。
ジュンク堂池袋本店で松原始のトークがある。そう知ったわたしは席を確保し、松原始本人に何も言わずに会場へと足を運んだ。
その時は『にっぽんのカラス』という本の刊行記念的なイベントだった。「スーパービジュアル版」という副題が示すように、写真が多めのものだ。
だが、松原始はそれをいいことに……
●カラス同様、最近の戦闘機は主翼と尾翼が重なっているものもある。F-22とか。
●カラスの空中戦は、ロシアのスホーイ社製戦闘機に似ている*。
等と説明したのだ。
終演後、「スホーイの話なんか誰に通じるんですか」と話しかけると、松原始は言った。「いいんですよ、丸屋さんに通じれば」。
松原始は、わたしの生き別れた兄弟である。そのことがよくわかる夜だった。
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ここで改めて。
松原始は、高名な鳥類学者である。
専門は動物行動学。京都大学理学部卒業、同大学院理学研究科博士課程修了で、現在は東京大学総合研究博物館の特任准教授だ。
研究テーマはカラスの生態、および行動と進化。著書に『カラスの教科書』『カラスの補習授業』『カラス屋の双眼鏡』『カラスと京都』等。
……カラスだからフギンだ。
わたしは彼を「ブラザー・フギン」と呼ぶ。
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そんなビッグブラザー・フギンとわたしの戦闘機トークイベントが目前に迫っている。
このトークイベントに合わせ、わたしは生まれて初めて髪の毛を染めるが、それに関しても、ますフギン松原に相談したのだ。
以下は3月にやり取りしたEメールである。
丸屋九兵衛「実はわたくしサラリーマンなのですが、3月末で退職します! というか、実質的には▼▲ですね。やぶれかぶれで、生まれて初めて髪の毛を染めようかと思いました。普通に染めてもしゃあないので、●●●・●●●●迷彩で! しかし、“採用されない”というジンクスがつきそうなので、やめておきます。いつか、松原さんと戦闘機トークをやる時までとっておこうかと」
松原始「●●●・●●●●な頭髪は斬新ですが、文字通り“お前、どこに向かってんねん”になりそうな気もしなくはありません。ぜひ戦闘機トークまでお取り置き下さい」
そして、その時が来たのだ!
こんなギリギリの告知ですまないが、来週2019年6月25日(火)19時30分開演だ!
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*ただし。
この時に松原始が言及したのはPAKFAことSu-57とわたしは記憶している。だが、松原始本人は「Su-47だ」と言う。
そのあたりも、このトークライブで決着をつけたい。
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松原始との出会いの場となった記事はこちら。
FUTURE BOYZのMV——それは“Welcome To The Party”だった——を初めて見たときの衝撃は忘れない。以来、ワシはラジオでもSNSでもFUTURE BOYZがいかに画期的な存在かを語ったりもしてきた。
そんな熱意が伝わったのだろう。2014年11月、エイベックスから「ショウを見に来てください。どうせなら国外で見ませんか?」と言われた。
渡りに船である。しかし、これで渡航先が台北だと、台北慣れしているワシにとっては元の木阿弥(表現が変)になるところ。だが、提案されたのは大韓民国・ソウル特別市だった。しかも、カンナム区だ。おお!
カンナム区は、ソウル市内の一つの区に過ぎない。それなのに、韓国第二の都市である釜山市と同等の不動産価値を有するという。
しかし! カンナム区といっても広うござんす……と学んだのは、空港からソウル市街に入って間もなくだ。というのも、ワシは「区内全域が六本木ヒルズ周辺」みたいな光景を想像していたのだが、全くもってそうではない! 人通りもまばらな地域がそこかしこにある。
そして、FUTURE BOYZの公演会場「クラブ・オクタゴン」があるあたりも同様なのだ。さほど栄えているようには見えない。オクタゴンは「アジアを代表するEDMの発信地」と聞いていたのだけど……大丈夫かしら。
オクタゴンは、ホテル・ヒルトップの地下に位置する。
「ヒルトップ」とはよく言ったもので、要するに、キツ〜い坂道を昇りきったところに位置するのだ。その坂道も舗装を手入れ中で、なんというか、「カンナム区=富豪エリア」のイメージ破壊に、さらに拍車がかかるではないか。
しかし、地下に降りてみると……そこは別世界だった。
オクタゴンは相当な大バコである。さらに、FUTURE BOYZのリハーサルに立ち会ったワシが痛感したのは、音の鳴りの物凄さ。さすが「EDMの発信地」だけはあるのだ。後から聞いた話では、オクタゴンのサウンドを決定づけているのは、四隅に置かれている「FUNKTION-ONE(ファンクションワン) 」というスピーカー。これがあるだけで差が出るのだが、同じスピーカーでも、日本(100ボルト)より韓国(220ボルト)のほうが大迫力となるのだという。
深夜1時台。フロアは人々に溢れている。やはり、アレは杞憂だった、ということだ。
ステージより2階ぶんほど高いところにあるVIPエリアからフロアを見下ろしていると、ステージ上方に位置するモニターに、有名人の発言場面を巧みにコラージュしたオープニング映像が映りはじめた。ついにFUTURE BOYZの出番だ。
しかし! ここでハプニング! 機材の不備か、音が止まってしまう。あららら。だがFUTURE BOYZは慣れたもので、慌てずにいったん楽屋に引っ込むと、思い切りよくオープニング映像から再スタート。そして本編の1曲め、高揚感に満ち満ちたシンセフレーズで始まる“FUTURE PARADE”へと突入する。
FUTURE BOYZ曲の例に漏れず、全面英語詞である同曲だが、ところどころに入るのは「ワッショイ」というフレーズ。字面とは裏腹に、ニヒルなまでに押し殺したiamSHUMの発声は、曲全体のハイ&ハッピーなムードに対するアクセントとして機能している。
そして早くも、待ちに待った“Welcome To The Party”へ。クールな高揚感、メロディアスさ、単純にして中毒性の高いビート……といった、EDMが持ちうる美点を全て備えた最強のナンバーだ。明るさよりも攻撃性のほうに傾いた曲調もばっちり、ワシの好みである。thisisWAYNEの伸びやかなボーカルの最高のサンプルとなっているのも、やはりこの曲だろう。
“FUTURE PARADE”の「ワッショイ」同様、この曲にも、「Happy like Sachiko (幸子)」や「Honest like Naoko (直子)」といった日本語話者(にして英語話者、か)に向けたトリッキーなリリックが織り込まれている。現地の対日感情に配慮して、ミニ・アルバムのタイトル曲である“TOKYO STYLE”は自粛したらしいが、この“Welcome To The Partyを聴いているだけで、オーディエンスは日本語を(多少は)耳にすることになるわけだ……などと考えながらダンスフロアを見下ろしてみると、みなさんノリノリである。ワシの屁理屈も、曲の圧倒的なカッコよさの前では無意味なのだろう。
そもそも、外見も日本人離れした二人は、地元の人々の目にどう映っているのだろう……と考えたりもした。
ニルヴァーナの“Smells Like Teen Spirit”を換骨奪胎したインタールードをはさみ、未発表曲“Hang Low”へ。ステージ上から観客へのアルコール・サービスも敢行。
最後はオーディエンスに捧げる曲、感謝とトリビュートの2連発、と言えようか。まずは、「君(たち)がいなければ、僕(たち)には何もない」という思いを込めた“If There Was No You”。そして、続く“Best Night Of Your Life”では、最高の鳴りと最高のノリで応えてくれたクラブ・オクタゴンとそのカスタマーに感謝すべく、サビを「best night of MY life」として歌い上げた彼ら。
こうして会場を沸かせたまま、FUTURE BOYZはステージを去ったのだった。EDM通の客層を十二分に満足させて。
しかし教訓から学ばないことで定評あるのが、我々日本人だ。
先の戦争の時、日本人は敵国アメリカの文化を敵性文化として禁制品のように扱い、英語を「敵性語」と称して敬遠した。
一方、アメリカは敵国日本のことを学び、日本語を研究した。
その結果は知っての通りだ。
君が他国と仲良くするつもりがなく、その国と戦争をする気だとして。むしろ、その場合こそ、その国のことを学ばずには済ませられないのだよ。
孫子だって「敵を知り、己を知れば、百戦危うからず」と言っているではないか。
逆に言うと、敵を知らなければ戦争すらできない。
もちろん平和を作るためにも、相手を知ることは大切だ。
要するに、「海外で学んだ経験や働いた経験があると、国家機密を漏らす恐れが高まる」などと言い出した内閣情報調査室は本当にアホやということだ。
こんなことを言ってたら、本当に世界の二流国家になるぞ。
『デス・アット・ア・フューネラル』aka『お葬式に乾杯!』は、クリス・ロック主演&プロデュース、マーティン・ローレンスやトレイシー・モーガンらが出演の葬式コメディ映画(2010)だ。
ヒロインは『スター・トレック』の新ウフーラ役でおなじみのゾーイ・サルダナで、2005年の『招かれざる恋人』に続き、またも白人男性と結婚せんとする役!
実は本作、2007年の英国映画(邦題『ハウエルズ家のちょっとおかしなお葬式』)のリメイク。オリジナルでは英国白人一家の葬式に降り掛かった醜聞がテーマだが、同作に目をつけたクリス・ロックが、わずか3年後にリメイクしたわけだ。もちろん、舞台をアフリカン・アメリカン家庭に移して。
面白いのは、オリジナル英国版にもリメイク米国黒人版にも共通して、我らがティリオン・ラニスターfrom『ゲーム・オブ・スローンズ』こと小人俳優ピーター・ディンクレージが出演していること(上に掲載した写真3点をよくよく見てくれたまえ)。
大西洋を跨ぎ、人種設定も一変したリメイクで、同じキャラクターを演じている役者もそうそういない。もちろん、体格が体格だから、この場合は同じ役以外はやりようがないのだが。
そもそもピーター・ディンクレージはニュージャージー出身なのに、英国っぽい作品にサラッと溶け込んでいるのが凄いよな。そう、『ゲーム・オブ・スローンズ』も……。
最近、顎ヒゲが気になる。
いつの間にかモジャっとしたザ・ゲームとか。
オマリオンとか。
オマリオンに関しては、親分リック・ロスのヒゲを見習ったのか?
同じくリック・ロス傘下MMG所属のスターリーも、こうだし。
リック・ロス同様に、伝説のドラッグ王から名前を(勝手に)拝借したフリーウェイ(元Roc-A-Fella)もこうだった。
しかし、本家本元である件のドラッグ・ディーラー、「フリーウェイ・リッキー・ロス」さんは……
あら? 意外に迫力ないぞ。
ワシは本を買い過ぎだ。
今日(11/3)も、とある原稿が早めに終わったので神保町へ行き、ちょうど開催中だった「第24回 神保町ブックフェスティバル」に煽られて(つまり、特価だったこともあって)、軽い気持ちでこれだけ買ってもうた。
下記写真・左上から時計回りで説明する。といっても、全て本日購入の品だから、現時点で既に読み込んでいるはずがない。よって、買う前にパラパラ見た印象での解説だが……。
『ドウエル教授の首』
アレクサンドル・ロマノヴィチ・ベリャーエフ 著
田中隆 訳
1925年に書かれたロシアSF! ページを開いた瞬間からマッド・サイエンティストの匂いがプンプンする怪作。
『泰山刻石』
中国史上最高の暴君にして名君、「秦の始皇帝」。紀元前3世紀、彼が中国統一と共に、漢字のありかたも規格統一した頃の書体「小篆(しょうてん)」といえば、要するにワシの両腕内側に彫られている書体だ。その小篆ばかりを集めたのがこれ。
『池田学 画集1』
緻密なペン画の人。前から気になっていた。解説は、英語・中国語もついたトライリンガル仕様。
『グリーン・ティーとブラック・ティー』
矢沢利彦 著
中国・英国間の茶貿易と、紅茶の発展について。流通経路から茶葉の処理法まで、生物学も言語学も駆使して、細かく細かく追究した本のようだ。
『名もなき中世人の日常』
エルンスト・シューベルト 著
藤代幸一 訳
中世、それはヨーロッパが世界の片田舎だった頃。中国などの東アジアや、イスラム圏・西アジアといった地域と比べ、貧しく暴力的な当時の欧州社会を、かの地の庶民はどう生きていたのか。「グローバル・ヒストリー」を志すワシには必要な本と見える。
『とびきり哀しいスコットランド史』
レイヴンストーン男爵フランク・レンウィック 著
小林章夫 訳
パラパラと読んだだけだが、タイトルに反してまったくもって哀しくない! 楽しいスコットランド史エッセイ。我らがマクベスも登場する。
『アリの巣をめぐる冒険』
丸山宗利 著
以前紹介したサバクトビバッタ本同様に、東海大学出版会の実地生物学研究ルポシリーズ。「アリと好蟻性(=アリのことが好きな?)昆虫の世界」らしい。
かつてワシが、「黒人ゲイSFの大家」サミュエル・R・ディレイニーについて語っていたら「黒人らしく見えない」と言われたことがある。
それに対してワシが問いたいのは「君たちは、いったい何人の黒人を見てきたのか?」だ。
「黒人らしさ」をイメージできるほど、黒人の実例を知っているのか?
たとえば、今期で引退するデレク・ジーター(NYヤンキーズ)も、巨大化したマライア・キャリーも。
ワイルドなスピードを出すヴィン・ディーゼルも、それどころかデペッシュ・モードのマーティンすら黒人だ。
そのあたりはわかっているのか?
※もちろん、ここに挙げた人物のほとんどは、その体に流れるアフリカ系の血は半分もしくはそれ以下。だが、「ハーフ」というまどろっこしい言い方は避けたい。黒人であり、白人でもあり、あるいはラティーナでもあるというだけのこと。
これはワシが、キアヌ・リーヴスやシェネルを「チャイニーズ」と呼ぶのと同じ理屈である。