夏目漱石「ぼころ」
- 2016年02月18日 20:10
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これは世間を憚る遠慮というよりも、そのほうが私にとって自然だからである。
私はその人の記憶を呼び起こすごとに、直ぐ熱々のミルクティーが飲みたくなる。
戦車の中に居ようと同じ事である。メリケンかぶれの珈琲などはとても飲む気にはならない。
夏目漱石「吾隊は勢いがある」
と続けてきましたガルパンSSの劇場版仕様です
またお付き合い願います
私の学校の生徒会長が試合をしろというので、紅茶の率いる聖グ口リアーナ部隊と戦った。
私は奮戦したが、大洗部隊の面々がまだ始めたてで使い物にならなかったのだから、大敗を喫した事は云うまでも無い。
大洗女子部隊にとって聖グ口リアーナは、サンダース、アンツィオ、プラウダそして黒森峰と続く栄光の戦績の中で、唯一の黒星なのだった。
大洗、知波単連合軍は、獅子豹チームを中心とした鉄壁を築いて、敵の部隊を二分することに成功した。
閉じ込めたのはグ口リアーナ部隊の中核をなすマチルダとチャーチルで、紅茶が乗っているチャーチルはフラッグ車なので、私はさっさと落として風呂に入りたいと考えていた。
私は敵に焦った様子がないなと呟けば、優花里がきっと紅茶を飲んで居られますなと云う。
華が我等は煎茶を嗜むかねと笑うと、麻子が茶はいらぬ。ミルクセーキを寄越せと声を張るのだから困った奴だ。
優花里はミルクセーキの材料なら戦車に持ち込んで居りますよと云うが、我等とてそこまで余裕はない。
何より体を張ってプラウダの連中を止めている獅子豹、鴨チームに悪いから、ここで決めるぞと沙織に云ってパンツァーフォーの号令を全車へ伝えさせたのだが、知波単の連中が微動だにしない。
戦車前進であると伝え、我等はチャーチルへの包囲を完成させた。
包囲網を前にしては然しものグ口リアーナといえど長持ちはせず、マチルダを二輌落としてやった。
ところが折角包囲を完成させたのに、知波単の連中が突撃と叫んでマチルダへ突っ込んでいくので魂消た。
彼奴等の日本戦車は装甲が薄いのだからマチルダに肉薄したら蜂の巣だが、何を考えていると呟くと、何も考えていないだろうと沙織が云う。
案の定九七式が次々撃破されたところで、知波単の隊長がどうすればよろしいかと泣きつくので撤退しろと云い、他のチームにも撤退を指示した。
我等は押し出されるように陣を捨て市街地へと移行した。
私は知波単の連中の自決めいた突撃が気に食わなかったので、隊長車にあれはどういうつもりだと訪ねた所、突撃は知波単の伝統であります等と抜かしやがるから、そんなものは犬に食わせてしまえと怒鳴りつけてやった。
しかし武士道とは死ぬことと見つけたりと申しますと食い下がるので、貴様らのは只の死にたがりだ。戦果も出さずに死ぬ奴は馬鹿だとそう云ってやれば、少しは伝わった様子である。
沙織が拙いのではないかと云うので今頃気がついたか。我等の戦いは常に拙い状況であるぞと笑い飛ばす。
俊足を誇る巡航戦車クルセイダーが我等の正面から回り込もうとしてくるので、重量のある鴨チームに体当たりを敢行させこれを突破する。
鮟鱇が敵を引き付ける間に他の車両は陣を築いてプラウダの重戦車を足止めするように指示した。
麻子の緩急をつけた運転が功を奏し、此方の布陣の前に敵を引きずり出せば、T34を立て続けに撃破するのだから我等も成長したものである。
クルセイダー四輌は凄まじい速度で飛ばすから、Ⅳ号では振りきれぬ。
しかしその分装甲はお粗末なのだから、側道で急旋回して正面を打ち抜いてやれば、一発で白旗が上がるので簡単なものだ。
なおも三輌追い縋ってくるので、曲がり角を利用して一輌を破る。
更に二輌が我等を左右から挟もうとした所を、急制動でやり過ごし一輌撃破した。
残った一輌に砲塔を向けてやると、尻尾を巻いて逃げ出すから愉快である。
ポルシェティーガーと、猪武者の乗る九七式が破られたのだから、クルセイダー三輌の戦果は帳消しにされたと云って良い。
果たしてお子様とその副官の雪女が、猛追を掛けてきたので堪ったものではない。
麻子が振り切れんぞと云うので、山の上の神社へ行けと指示を出せば、階段を下らせる気かと怯えるので、お前なら問題ないであろうと答えたのだが、技術はあっても高所恐怖症であると文句を垂れている。
ロシアンかぶれ共は口径が長いから、砲を此方に向けて下りられぬこの階段を行くしか方法がないのだ。やれ。と肩を押すと、やっと行くから一安心である。
我等が階段を下っている間に亀チームがフラッグ車のチャーチルを発見したが、三突が破られたらしいから、引き付けておけとだけ云って我等も合流を狙う。
チャーチルが海岸へと逃げこんだので我等も後を追えば、ここに残存勢力が集結する事となった。
海中から出てきたKV2は脅威であったが、砲塔の重みで横倒しになり、自滅したから愚かしい。
海岸沿いの道路からはお子様と雪女が痛烈な砲撃を放ち、蟻食チームが破られた。
更に逃げ出すチャーチルを追って海岸から道路へと出ようとした所、腹を見せて稜線を越えていた鴨チームが撃破される。
沙織が大丈夫なのかと心配するので、チャーチルをスターリンに対しての盾にするのだと云えば、冗談にしても笑えんぜと気取った事を云う。
ともあれ次の曲がり角で決着であるぞと華に云えば、必ず当てると頼もしい。
果たして華の砲弾は当たり白旗が上ったのだが、それはチャーチルではなくお子様のT34である。
我等が先行したのを見てからT34を盾にした紅茶の巧さに舌を巻く。
早打ちを狙ったのが仇になったかと後悔するも後の祭り。チャーチルの冷徹な砲弾がⅣ号を襲った。
こうして特別試合で、私はまたも紅茶に敗れたのである。
会長が気を利かせて温泉を貸し切ったから、皆で汗を流した。
片眼鏡が訓示を垂れようとしていたが、気持ちの良い風呂で無粋であるぞと煽ってやれば、貴様がしめろ西住と怒鳴るので仕方ない。
私は、今回も楽しい試合ができて良かった。今年も来年も皆と良き戦車道仲間で在ることを願う。と云ったら沙織がらしくないぜと嗤う。
顔面を湯に沈めてやったら、やだもーと暴れているようだが知ったことではない。
知波単の猪はゴルフ場での集団自決は大変申し訳ありませんでした。と謝るので、あの時は私も伝統を犬に食わせろなどと云って悪かったと答えた。
お子様が突撃に罪はない。要するに使い所なのだと無い胸を張ると、一つの戦形しか採れないなら尚更使い所は絞るべきだねと紅茶が付け加えるから流石である。
猪は大変勉強になりますと畏まっていたから、この試合をやった甲斐もあるだろう。
私は猪に改めて参戦してくれてありがとうと云えば、ご迷惑をお掛けしましたが沢山学ばせていただきましたと歯切れよく云うので気持ちがいい。
しかしミホーシャもカチューシャとノンナから逃げ切るとは只者ではない。とお子様が褒めるので、長砲身も良いことばかりではないだろうと云えば、我等も火力偏重だけではいかんなと頷いている。
本当かねと聞くと、此奴は外面は良いが嫌味なのだとお子様が笑うから、そうであろうなと釣られて笑った。
我等は楽しく過ごしていたのだが、会長が学園艦に呼び出され退去してしまう。
のぼせる前に上がろうと沙織が云うので、適当な所で湯を切って紅茶たちとは別れた。
片眼鏡と牛女も承知していないと云うから、いよいよ妙である。
我等が管を巻いて居ると、スーツを着こなした七三分けの紳士がやって来て、この学園艦は解体であるぞとのたまう。
私はそれは先刻までのことで、我等大洗戦車道部隊の優勝により無くなったのであるぞと胸を張って云ってやったのだが、それは確約ではなかったのだと云うので、貴様は何者だと聞けば文部科学省の職員だと云う。
皆が口々に我等の学校はどうなるのだと云うが、廃校である。荷物をまとめよ。抵抗すれば学園艦の大人等の再就職をさせてやらんと取り付く島も無い。
私は呆然として言葉もなかったのだが、七三分けの後ろに居た会長が事実だと云ったのでやっと事を理解した。
七三分けは既に立ち去ったが、麻子にⅣ号を出せと命じる。
何をする気だ隊長。と聞いてくるので、彼奴を殴ってやらなければ気が済まぬと答えると、乗った。と戦車を出す準備に入るが、会長が君の行動で学園艦の人々が路頭に迷うぞ。と叫ぶから渋々拳を下ろした。
気に食わない事しかないが、少ない荷物もまとめ終わってやることがないので、戦車のガレージを覗きに来ると大洗部隊が勢揃いしている。
お前たち暇であるなと笑えば、隊長が云えたことではない。やはり隊長がいないと。隊長は部屋が寂しそうだからもっと早く来ると思っていた。などと勝手なことを口々に騒ぎ立てる。
部屋が寂しいと云った阪口には凸ピンを見舞ってやった。
優花里はC-5Mスーパーギャラクシーでありますと興奮しているが、私は飛行機のことはわからない。
会長達がやってきたので何事かと聞けば、サンダース大付属が戦車を預かってくれるのだと云う。
片眼鏡は生徒会の最後の意地だと笑い、牛女は紛失届を作ったと得意気である。
丁度サンダース隊長のKが逸見二号を伴だって出てきたので、我等の窮地を傍受してくれたのかと聞けば、きみ等の会長に呼ばれたのだよと大笑いしている。
逸見二号はまだ許してくれないのかと困り顔であるから、とっくに許している。助けに来てくれて有難うと云っておいた。
短い付き合いの私でさえ涙がでるのだ。他の者の寂寞は如何ほどか、想像するに堪えぬ。
一年生共はさようならと叫んでいたし、新しい方の日本史狂いは誠の旗印を振って別れを惜しんでいた。
涙を拭っていると、華が心が枯れぬ限り何処でも花は咲けるさ。と云うのでそうだなと破顔した。
我等は転校先が決まるまで、尋常小学校の跡地のようなところで共同生活を送る。
学校がなくなり早起きが不要だと喜んでいた麻子はたいそう不満な様子であるが、優花里など鮟鱇チームのために天幕を張り、野戦料理を作りと大活躍である。
直ぐにKが戦車を届けてくれたので、各人練度を落とさぬようにとだけ伝えて、あとは裁量に任せた。
電球やら食糧やらが足りなくなったと片眼鏡が云うから、Ⅳ号で買い物に出た。
戦車で公道を走るのは、試合以外では珍しいので、皆楽しそうにしている。
私の実家ではⅡ号戦車でお使いに行ったものだと話してやれば、西住流は可怪しいと一様に云うのには閉口した。
優花里が父母に会いに行かねばと云うと、麻子が婆様に意味もなく叱られるのであろうなと天を仰ぐ。
転校手続きのために親の認印が要るので、私も帰らなければならぬ。
母と仲直りしたとは云えど、熊本は遠いので面倒くさい。
私は母に百円の判子と私の署名ではいかんかとメールをしたら、直ぐに電話がかかってきて、帰って来いと怒鳴るのだから仕方がない。
麻子は買い出しはどうしたと云っているが、そんなものは後でよろしい。
大洗にぼこられ熊の総本山があったことを知らなかったのは、ぼこられ熊収集家として恥ずべきことであるが、いやにうらびれているのだから、全国のぼこられ熊収集家もあまり来ない施設なのであろう。
華がこのぼこられ熊と云うのは何が良いんだいと聞くので、此奴は猫や鼠に負けるほど弱いが、どんな怪我を負っても諦めず立ち向かうのだ。私はそこが好きであると語れば、成程ぼこられ熊というのは面白いねと云うからそうであろうと頷いた。
優花里は結局負けてしまうのでありますかと云うが、それは違う。ぼこられ熊は敵を倒せないが、心が折れないので負けないのだと答えた。
まるで私等のようだと沙織が云うと、隊長が愛好するくらいだからぼこられ熊は無敵であろうと麻子も首肯する。
意気揚々と入店すれば、見たことのないぼこられ熊が在るのだから、これが限定品に違いないと手を伸ばせば、ロココ調のゴシック口リータを着た子供が奪い取る。
思わず貴様と怒鳴りつけたが、沙織にそれは流石に無いぜと嗜められて、怒鳴って悪かったと頭を下げ、譲った。
欲しかったのにと呟けば、沙織がこういうのは在庫があるのだと店員に話しかけて、無事に手に入れることができたので、感謝の念に堪えない。
姉がおかえりと出迎えてくれたのでただいまと返し、縁側から母の仕事部屋へと上がり込んだ。
最高級の干し芋であるぞと胸を張れば、玄関から入らぬとは品の無い娘だ。誰に似たのであろうかと嘆くので、貴女以外居りますまいと返せば、何を云うかと小突かれた。
姉がみほはエリカを虐めるので困っていると告げ口をするから、母にお前はまだ子供じみた真似をしているのかと叱られた。
あれは虐めではなく教育的指導ですと答えれば、お前は同輩を指導できるような人間ではない。と拳骨が落ちてくるのだから堪らない。
姉に泣きつくと黙って頭を撫でてくれるから、少し気分が良くなった。
母は西住流を捨て、大洗に戦車道を受け継がせていくのなら、みほの嫌いな面倒なことも考えなくてはいかんと云うので成程と感心した。
さすがは家本殿と囃し立てれば、先日他の親類を押しのけて襲名したのだよと微笑むから、これで月謝も増えますなと云ったら姉に一言多いぞと窘められた。
姉に赤紙でも来たかと冗談を云えば、連盟の蝶野氏であろうと云うので、つくづく迫力ある登場をせねば気が済まない女なのだと理解した。
蝶野と共に会長が下りてきたので、どうしたのですと聞けば、連盟と協力して文科省に対抗するのだと不敵である。
何でもプ口リーグ設置と世界大会誘致を進める文科省に対抗する切り札が、プ口リーグ設置委員長の我が母なのだと云う。
会長がまあ委細任せたまえよと胸を叩くので、信用していますよと笑って送り出した。
逸見は何故みほが此処に居ると半狂乱であるが、丁度良い所に来たな。一緒に飯を作って食べようぜと云うと諦めたのか大人しくなった。
姉が強く主張したので献立はカレーライスになった。
逸見がルーを二種類買うからどうしてだと聞けば、違う旨味が混ざって美味しくなるのだと主婦のようなことを云う。
逸見は料理上手であるし、私も沙織に教わって自炊は出来る。
姉とてカレーだけは作れるから問題なく美味しいカレーが出来上がった。
何だそんなことか、私は大洗で自分の道を見つけたのだから感謝しているくらいであるぞと笑い飛ばせば、姉がほれ見ろ。みほは気にしていなかったろうとほくそ笑む。
逸見がめそめそしているので、来年は隊長同士全国で戦おうぜと云って長い白髪を掻き乱してやると、みほは狡いと喚くから、私は狡い故に西住流に成れなかったのだよとぼやいた。
私は正道を行くということに本能的な忌避を覚えるので、そういう道は姉や逸見が歩いて支えていけば良いと思う。
逸見はぶうたれていたが、姉の命令には素直に従う奴である。
私は逸見に、私のことが嫌いかと聞けば、よくわからんと云う。
よくわからんが、みほと縁が切れてしまうのは何だか嫌に思えるよと云うので、そうかとだけ返した。
片眼鏡は会長の不在が重荷だったようで、わんわん泣いているから微笑ましい。
一年生が野生に還っていたのと、蟻食チームが筋肉質になっていたことに魂消たが、他はいつも通りやっていたようで何よりだ。
風紀委員共が腑抜けていたので、麻子と二人で尻を蹴飛ばしてやると、ようやく心持ちがはっきりした様子である。
会長の発表は、大学選抜チームとの試合に勝利というものであった。
古い方の世界史狂いがもう隠し事はないなと聞けば、無い。我等は勝って大洗と学園艦を取り戻すぞと叫ぶから、皆でおう。と拳を突き上げた。
隊長は島田流家元の娘であると会長が云うので、私だって家元の娘ですよと云えば、でも相手は三十輌なのだと云う。
以前姉を倒した時は、八輌で二十輌を倒したのであるが、二十と三十では訳が違う。
どうしたものかと思案していると、家鴨チームの磯辺が新聞記事を投げてよこすので、見れば島田流の娘とやらは、ぼこられ熊博物館で限定品を私から簒奪したロココである。
ぼこられ熊愛好家の仲間としては大変心苦しいが、限定品の恨みは深い。
此奴だけは私がぼころうと云えば、沙織が買えたのだから許してあげたまえよと止めてくるが知ったことではない。
詰まる所私の戦車道と近いのが島田流ということになる。
今まで対応力に優れたグ口リアーナ、作戦立案能力のプラウダ、力押しの黒森峰と、数々の強豪と戦ってきた我等大洗女子であるが、同じ戦形の格上と戦ったことはない。
それでも会長が掴み取った最後の希望を潰えさせるわけにはいかないので、皆で知恵を絞って作戦を考えた。
いよいよ覚悟を決めなければならんかと思いつつ、私は必死に策を練り続けた。
そして我等は試合の時を迎えた。
礼をするためにロココと相対すると、地平線を埋め尽くすパーシングがいっそ清々しい。
だがロココだけでも道連れにしてやろうと考えていたら、待ったと叫ぶものが在る。
https://www.youtube.com/watch?v=virwfQlF1EA
をお聞きになると良いかもしれません
そんな馬鹿なと云えば、書類は完璧だと逸見が云うのでこれは事実である。
でも何故大洗の制服を着ているんだと聞くと、紅茶が全員分揃えたのだと云うからグ口リアーナも来ているらしい。
通信傍受器は無いのかと問えば、勘弁してくれと逸見二号が叫ぶので面白い。
雪女の駆るスターリンには散々泣かされてきた。今日はロココに泣いてもらおう。
紅茶の優秀さには疑いようがないけれど、クルセイダーの動きに落ち着きがないのは大丈夫なのだろうか。
CV33を戦力といえるかは微妙な所であるが、偵察車輌としては快速で優秀だから使いようだろう。
白髪隊長も大洗諸君、またうまい飯を食おうぜと手を振るから、おうと皆で答えた。
貴様が来ないから私は知波単の連中を教育する羽目になったのだぞと云えば、好きにやらせてもらう。と気にも留めないフーテンのような奴だ。
こうして数の上では互角になったが、練度、連携、戦車の性能何れにおいても厳しい戦いには変わりがない。
主審の蝶野がロココに異議を唱えるか尋ねると、早く始めようと云うので、握手をして試合開始となる。
援軍が来たことは嬉しいが、三十輌での作戦は考えていないのだから、力のある者を集めて卓を囲んだ。
三十と云う数は大きな力だが、纏めて動かしたのでは仕方がないので、西住流の定石に則り十輌ずつの中隊を作る。
姉がそれで良いのかと聞いてくるから、島田流でもどこでも中隊に分けるくらいはするだろうと返した。
お子様が西側の連中に従うのかとぐちぐち云うが、姉もお前も日の本の婦女子であろうと云ってやれば、気持ちの問題であると喚くので正しくロシアンかぶれである。
此度の戦場は中央に平原、左右に森林が在り、さらに平原の中程には戦場を一望する高地が聳える。
三中隊は其々左、右、中央に展開し、足並みを揃えて戦線を構築する。
私が右翼、Kが左翼を行き、肝心の高地は姉が制圧する。
このような大軍を率いるやり方を他に思いつかんのだと云うと、これが母様の言っていた事であるぞと叱ってくるが、今は勘弁してくれと頭を下げた。
紅茶が作戦名はどうすると聞くから、どうでもよかろうと返したら、士気に関わると云う。
何か案はあるのかと聞けば、皆が口々にピッツァだのハンバーガーだのフィッシュアンドチップスだの好きな食べ物を適当に云うだけであるから、高地を取って左右に敵を押し出す拳骨作戦であると宣言した。
本当に殴る奴があるかと喚いているから、患部を撫でてやると少し落ち着いた様子である。
継続高校のフーテンは会議中も洋琴を爪弾いていたので、真面目にやる気は在るかと尋ねたが、風の向く方へ行くのみであると頼りない。
とまれ、ここに拳骨作戦は発動した。
我等が展開していくと、朝顔隊のKから接敵との報が在り、程なくしてチハが二輌破られ、戦線も突破されたと云う。
猪が部下を御しきれず申し訳ないと謝るので、確り生き延びて取り返せと告げる。
被弾を抑え、高地を取るまで持ち堪えろと云えば、紅茶が任せたまえと返すので頼もしい。
姉が高地を抑えたと云うから、全軍へ攻勢の指示を出そうとしたが、高地頂上に爆風が上がるのでどうしたと聞けば、何かが落ちてきたと要領を得ない答えである。
爆発は続けざまに向日葵を襲い、パンター二輌が破られたのだから、姉に兎角逃げてくれと云ったが、包囲されていると云うので魂消た。
火力の在る独ソ戦車を高地に据えると読みきって、それを堅実に潰しに来るロココは成程大したものだ。
だが疑問も残る。
高地に降り注いだ爆撃の正体である。
優花里がシュトゥルムティーガーではありませんかと写真を見せびらかす。
子供ほどの大きさがある380ミリなら或いはと思ったが、シュトゥルムティーガーならばロケット推進で派手に音が鳴る。
違うであろうと返し、姉に私との合流を指示する。
あれは戦車ではないだろうと答えたが、全国大会に持ちだそうとして申請をした事があると云うので、フェアプレーはどうしたと聞けば、使うつもりはなかったのだと慌てるので怪しいものだ。
何にせよ頭の上から死が降ってくるのでは戦いようがないから、潰す必要がある。
姉が合流したのでその旨を話すと了承してくれたが、お子様の様子がどうにも可怪しい。
何があったと聞けば、プラウダの部下が全滅とのことで言葉も出ない。
二輌を道連れにした雪女は流石であるが、カールの直撃を受けたと云うロシアンの安否は気がかりである。
カチューシャを守って破られてしまったのだとめそめそしているから、なら守られた貴様にはやり返す義務があるぞと笑い飛ばしてやったら、少しは元気が出たようで何よりだ。
生徒会のヘッツァー、家鴨の八九式、アンツィオのCV33、そしてフーテンのBT42である。
私はⅣ号を鮟鱇の皆に任せてヘッツァーに乗り込む。
片眼鏡が狭いと喚くが、此奴は四人乗りなのだから我慢しろと云ってやった。
牛女が、破られた車輌の乗員は他の車両に復帰できないが良いかと聞くので、私に弾は当たらんと答えた。
しかしわざわざ乗らなくても我等とて仕事は確りやるぜと会長が云うから、カールの乗員を殴ってやらんと気が済まないのだと云えば、西住ちゃんらしいと大笑いしている。
白髪隊長が団栗小隊全速前進と叫ぶのに合わせて、敵が撃ってくるからそれを躱し、土煙を煙幕代わりにカールを目指す。
果たして自走臼砲は在ったが、パーシングが三輌も脇を固めるので突破は困難である。
カールの居る高地に繋がる橋も抜け目なく落とされて居り、白髪隊長が無理だから撤退しよう等と抜かすので、カールの乗員を殴るまで引かぬと答える。
フーテンにパーシングを頼むぞと云えば、この作戦に意味があるとは思えないとのたまうから、意味ならある。カールという卑怯な手を使った大学生を泣かせてやる大義がなと答えれば、その心意気に乗らせていただくと発進した。
カールの護衛がいなくなったので、CV33を尾部に載せた八九式が橋を行き、我等ヘッツァーも後詰めとして続く。
カールが直撃を狙って撃ってくるが、曲射でなければ躱すのは容易である。
しかし600ミリの破壊力は大きく、余波だけで車体が左右に揺られるから堪ったものではない。
着弾箇所では橋が大きく崩れ、BT42を追いかけたパーシングが瓦礫に潰されたのだから愉快である。
そのまま機銃でカールの砲門を狙うが、これは失敗に終わる。
CV33が天地を逆にして落ちてきたので、私は白髪に履帯を回すよう命じ、牛女には吶喊を指示する。
果たしてCV33の推進力を貰ったヘッツァーは、カールの鼻面に跳びかかった。
破れと叫ぶと会長が砲門に当てて自走臼砲は停止した。
あれがクリスティ式と云うものかと内心舌を巻いたが、転輪を破られながら最後のパーシングを仕留めて、相打ちに持ち込んだ。
フーテンは存外やる奴であった。
皆の健闘を祈りますと云うので、笑覧あれと返す。
貴様らには戦車乗りとしての誇りが無いのかと尋ねたが、下を向くだけであるので、役所に命じられ誇りを捨てるとは不届き千万であると云って、全員の横面を殴り飛ばしてやった。
会長がこれにて拳骨作戦は終了であるなと笑うので、私の拳骨はひどく痛みますと答えたら、牛女が湿布を貼ってくれた。
西住殿がいないと締まらないですねと優花里が云う。
沙織では頼りなかったぞと麻子が笑えば、沙織が私とて頑張ったのだとむくれるから、その頬をぶにぶにと抓んでやった。
華が拳は傷まないかねと聞くので、牛女に貼ってもらった湿布を見せてやると、少しは安堵したようである。
きみの戦いと云えば遭遇戦かなと紅茶が云うので、そのとおりであると答え、全軍に遊園地跡への進撃を命じた。
母や姉に叱られた通り、私は定石を持たぬ。
しかし定石を持たぬが故にここまで来れたのも確かである。
定石を持たない私の戦いが、定石破りの連合軍を形作ったのだ。
一人でやろうとするのが、みほ君の悪い癖だと華が嘯く。
西住殿の志は、我等大洗女子学園戦車道部隊三十二名が確かに受け取っておりますよ。と優花里が微笑む。
それに他の奴等もだ。隊長の姉と同格の連中だろう、信用してやれ。と麻子が云う。
私は己の頬を叩いて活を入れると、改めてパンツァーフォーの号令をかけた。
姉とお子様率いる重戦車部隊が間口の大きい南正門を固め、鉄壁の戦いを得意とする紅茶は東通用門、猪配下の知波単勢は西裏門に配備した。
故障車を含む残りは中央の広場に待機し、適宜遊撃と火力支援を行う。
獅子豹チームの面々が五分もあれば全て直すと云うので、当てにしているぞと返す。
アンツィオのCV33は、園内を一周するローラーコースター上での偵察行動を、自ら引き受けてくれた。
私の戦車道では各車の判断が要となるから、全容を把握できる白髪隊長の存在は有り難い。
すると偵察を行っていた白髪隊長が、あれは煙幕である。敵本隊は恐らく東と焦って云うのだから、すぐさまKが援軍を率いて東へと向かう。
程なくして東通用門は突破されたが、敵の先陣はT28だと云うので、中戦車かと聞くと、T28超重戦車であると紅茶が云う。
沙織が雑記帳を取り出し見せた物は、30センチの正面装甲を持つ怪物である。
ファイアフライの17ポンドでも抜けるか怪しいのだから、無理せず引いてくれと云えば、既にやっていると答える。
忍者戦法と呼ばれるのは島田流だが、真似たのだろうか。
何にせよ突撃一辺倒から成長して喜ばしい事だ。
姉とお子様は正門の四輌を相手取って、三輌を撃破するも一輌取り逃す。
Kと紅茶の撤退戦は順調に見えたが、足の早いチャーフィーが仕掛けてくるので、それを潰そうと躍起になっている様子だ。
申し訳ないと謝ってくるが、岡目八目というものであるから仕方ないと返し、何とか耐えるよう檄を飛ばした。
紅茶はどんな時でも優雅であるぞと云っているから平気であろう。
私は姉や逸見と包囲を崩そうとしたが、地に足の着いた布陣で容易に崩せそうにない。
歯痒く思案していると、猪が配下とともに吶喊したが、これも重戦車部隊を崩すには至らない。
私は兎チームに通信を繋ぎ、何とかしろと告げた。
無茶苦茶だと麻子が笑うが、私には何も思いつかんのだから、あの戦いでヤークトとエレファントを屠った奴等に賭けるのである。
澤が了解と答えるので見ていれば、観覧車の支柱を二門の砲で打ち抜き、谷底へ向けて転がすのだから魂消た。
優花里が1941でありますなと笑えば、兎の連中から三船作戦ですと返ってくるので調子の良い奴等である。
クルセイダーと猪部隊が機銃掃射をして泥沼になりかけたが、ファイアフライが冷静に観覧車を打ち出して、部隊は谷底から撤退した。
ここからは更に散らばって各個撃破で行くと告げれば、何も言わずとも各員が別れて小隊が出来上がる。
お子様は獅子豹と蟻食を引き連れて、敵討ちだと意気込んでいる。
猪は麾下三輌に家鴨チームを加えて遊撃戦を挑むと云う。
河馬チームはアンツィオ直伝の欺瞞作戦で行くと云うので、看板を置き過ぎるなよと云っておいた。
紅茶はファイアフライと共にT28を仕留めるそうなので、平気かと聞けば、これは冷徹な計算による挺身であるから気にするなと洒落たことを云う。
大迷路では白髪隊長の鷹の目を存分に使わせてもらう。
呑気に追い縋るパーシングを、曲がり角で砲塔を回して撃破してやる。
数に任せた包囲で来ようとするのが判ったから、伏せたヘッツァーの射線に引き摺り出して、更に撃破した。
他の車輌からは次々撃破報告が上がってくるので、沙織が小躍りして喜んでいるが、あのロココがこれで終わるとは思えない。
白髪隊長はコースター上でチャーフィーに追い回され、目の役割を失った。
家鴨チームはロココのセンチュリオンと会敵するも、知波単連合もろとも全車動きを止める。
K率いるサンダース小隊も、識別章付きのパーシング三輌に破られて全滅したのだから、敵も必死である。
私は姉にセンチュリオンを落とそうと云ったが、姉は名有りのパーシングを倒すから先に行けと譲らない。
格好をつけて破られるんじゃないぞと云えば、偶には格好をつけさせてくれと笑うので、私は逸見を連れてセンチュリオン撃破に向かった。
今更言葉も無いだろう。行くぞと云えば、任せろと頼もしい。
兎チームがコースター上のチャーフィーを落とし、逸れた車輌もクルセイダーや鴨チームが撃破した。
しかしいずれも相打ちか、ロココに撃破されて白旗を挙げている。
姉とお子様は獅子豹を風除けに吶喊し、名有りのパーシングを一輌撃破したが、両名とも倒れる。
不利ではあるが、見えている奴を倒すだけで勝ちなのだから、心持ちは楽だ。
中央広場は遮蔽物が多く、高台とそれを貫くトンネルまで在り、最後の戦場に相応しい。
パーシングが逸見を追いかけると、逸見のティーガーⅡはトンネルに突入する。
私は直ぐ高台を駆け上がり、トンネル出口の上でパーシングを待ち受ける。
逸見がトンネルを出た所で急制動をかけると、パーシングは追突して止まるのだから、これを真後ろから打ち抜いてやった。
ロココが私を追ってくるので、打ち返しながらも脚は止めない。
私がロココを見る間に、逸見は海賊船の遊具を88ミリで打ち上げ、跳ね返りをぶつける事でパーシングを止めて、これを撃破した。
センチュリオンの装甲は堅牢で、足回りも良い。
私と逸見が同時に撃っても、超信地旋回で逸らされてしまう。
ティーガーは兎も角、Ⅳ号は一発貰えば致命弾になりかねないので、打ち合いは不利である。
一気に決めるぞと云えば、何をする気だと逸見が聞くので、私はお前に花を持たせてやると笑った。
逸見が少しは自分を大事にしろと喚くが、彼奴は私がぼこると決めたのだから仕方がない。
これが忍者戦法かと舌を巻くが、センチュリオンの砲門は此方を捉えているので拙い。
破られたと思ったが、丁度熊の遊具が割って入り、ロココの目がそれを追ったので私は全速で離脱する。
冷冷させるなと逸見が云うので、もう終幕であると宣言し高台へ上った。
我等が高台から見下ろすと、ロココは足を止め、真向から迎え撃つ肚のようだ。
鮟鱇の連中には何も云うことはない。皆ならやってくれる。
ティーガーⅡの砲門がⅣ号に触れた。
振り返ると逸見がめそめそしているので、私は口角を吊り上げて、撃て、エリカ。と叫んだ。
華の接射はセンチュリオンを打ち抜き、白旗が上がる。
時を同じくして我等も破られたが、逸見は無事だ。
果たして審判団の目視確認が終わり、我等大洗連合軍の勝利が宣言された。
各校の隊長連中がおめでとう、良い試合だったと口々に云うから、私も会長を降ろしてありがとうと深く返礼した。
猪はこのような戦いに参加できて、礼を云うのは此方でありますと畏まる。
白髪隊長は流石にこの人数の飯は用意できんなと笑っている。
Kと紅茶は通じ合うものがあったのか固い握手を交わしている。
お子様は獅子豹チームと蟻食チームの連中に胴上げをされてご満悦だ。
傍らの雪女とロシアンも無事な姿を見せていた。
普段は無口な姉も、皆と喜びを分かち合っている。
継続高校のフーテンたちは、いつの間にか消えていた。
逸見が着いて来るので見世物では無いぞと云ってやったが、最後まで付き合わせろと云うから仕方がない。
主審の蝶野はおめでとうと云ってくれたので、これで本当に大洗は残るのだなと聞けば、確かであると返って来た。
文科省の七三分けは、青い顔をして座り込んでいたから、カール自走臼砲の認可は何時下りたと聞くと、つい昨日であると抜かす。
私は、戦車道は安心安全であるが例外もある。水没や超重量、そして大きすぎる砲弾だと云って、七三分けを立ち上がらせる。
貴様が私欲でやったことは、礼に始まり礼に終わる戦車道を侮辱する行為である。覚悟は良いなと聞いたが、私は間違ったことはしていないと往生際が悪いので、逸見と全霊の鉄拳でぼこにしてやった。
ロココは、私に勝った貴女に勲章を贈ろうと云って、限定品のぼこられ熊を差し出してきたから、これを有難く受け取った。
私からもお返しだと云って同じものを渡してやれば、持っていたのかと魂消ているから、戦車道家としてもぼこられ熊収集家としても仲良くしようぜと笑って握手を交わした。
我等は学園艦を取り戻し、戦車道を歩み続ける。
この戦いが歴史に刻まれたかどうかなど、知ったことではない。
以上になります
ご精読ありがとうございました
元スレ
夏目漱石「ぼころ」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1455286079/
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とりあえず今からゆっくり読みます!