番外編 - Acronis True Image 2024 永続版 が戻ってきた
番外編
e-Gadget
2024/05/28
2025/01/09 追記
True Image 永続版が True Image 2024 として戻ってきた
True Image は長らく買い取り(永続版)として販売されていたが、2022に突然、True Image という名称を廃止して、新名称 Cyber Protect Home Office に変更され、それと同時に年間サブスクリプションに変更された。Cyber Protect Home Office になってから、それまで有ったランサムウェア対応機能に加えて、クラウド上へのバックアップ機能、ウィルスやマルウェア対策機能が追加された。
管理人にとって、クラウド利用やサイバープロテクション機能は別サービスで間に合っており、さらにイメージバックアップはローカルの HDD や SSD に保存していたので、追加機能は全く不要であった。しかし年間サブスクリプション費用が高額であり、毎年高額なサブスク料金を払わないと継続利用できないというのは大幅な値上げだと、私には感じられた。
幸いなことに、持っていた True Image 2019 (3台対応版) は Windows 10 と Windows 11 で問題なくバックアップや復帰が動作したので、このまま True Image 2019 を使い続ける方針でいた。
ところが所有PCが増えてしまい、持っている True Image 2019 PC3台対応版 では足りなくなったことから、少し困っていた。まぁ3台を超えても、ライセンスの移動を行って3ライセンス以内にするように手間をかけてれば合法的に使える。しかしその手間が面倒なので、永続ライセンスを追加したかった。
そこへ、突然 2024年4月1日 に True Image 2024 永続版 が発売されたことを知り、コスト面でも許容範囲だったので、発売されているうちに これを購入することにした。
▌True Image の利用方法 - 管理人の場合
管理人は、長年の True Image ユーザーで、2005年に True Image 8.0 を初めて使い始め、その後バージョンアップしながら、これまで継続的に利用している。
・True Image 8.0 (2005) - Windows XP
・True Image 9.0 Home (2006) - Windows XP
・True Image 10 (2006) - Windows XP/Vista
・True Image 11 (2007) - Windows XP/Vista
・True Image 2009 (2009) - Windows 7
・True Image 2014 (2013) - Windows 8/8.1
・True Image 2016 (2015) - Windows 10
・True Image 2019 (2018) - Windows 10/11
True Image 2019 は Windows 11 で問題なく動作しており、何度かイメージバックアップからの復帰を正常に実施してきている。これらは全て買い取り版 (永続版) だ。
True Image のようなイメージバックアップからの修復は頻繁に行うものでもなく、困った時だけ(数年に1度か2度)程度の頻度で使ってきている。それだけに、長年手元において利用できている安心感は、この特定のソフトを使う最大の理由になる。
ところで、管理人は、バックアップの保存先としてクラウドを使わず、大容量HDD や SSD などのローカルメディアを使うようにしている。そして付属の Acronisブータブルメディアビルダーを利用して、復元するときには、バックアップを保存したローカルメディアから True Image を直接起動できるようにしておき、システムドライブのWindowsを使わずに復元している。
大きな変更のある Windows Update や怪しそうなソフトウェアインストールの前、システム上のトラブルの解決直後などに True Image でイメージバックアップをしている。なお、保存するバックアップファイルのサイズが小さくできるので、 "増分バックアップ(最大6回までの設定)" を使っている。このようにバックアップファイルを簡単な履歴管理しており、トラブル発生時には、戻りたい時点をいくつか変えて復元をができるところが履歴管理の利点になる。
※ PC購入時に、不要なソフトのアンインストール、必ず必要な設定、そして最低限必要なソフトウェアインストール後に"ほぼ初期状態" のイメージバックアップをし、これは必ず保存している。それ以外は、全てのバックアップファイルを保存しておらず、適宜削除している。
True Image はイメージバックアップファイルをFile Explorerで開くことができて、フォルダやファイル単位で修復ができるのが非常に便利だ。
システムドライブの換装時のドライブのクローン作成には、使い慣れている True Image を使っている。
▌Cyber Protect Home Office Essentials 年間サブスク版
2022年に Acronis はセキュリティ機能を組み合わせた製品 Cyber Protect Home Office (長いので以下 Cyber Protect と書く) を販売開始し、True Image という名称を使わなくなった。Cyber Protect には、Premium, Advanced, Essentials の3種類あり、Premium と Advanced は、True Image にクラウドへのバックアップ機能とサイバーセキュリティ機能を追加したものだ。
Cyber Protect Essentials が以前の True Image と同じ機能構成になっている。
上に挙げた管理人の使い方では、クラウドを使わずにローカルの HDD / SSD にバックアップするだけで、クラウド や サイバーセキュリティ機能は、他の手段で間に合っているので、Cyber Protect Essentials で十分だ。
ところで、Cyber Protect には永続版 (買い取り版) の設定が無く、年間サブスクリプション料を支払わないと次の年は使えない、という利用する形態に変えられた。管理人は永続版の方がお得だと考え (詳しくは以下にまとめる)、年間サブスク版の Cyber Protect Essentials は購入していない。
ところで、Cyber Protect の永続版が存在していたという情報をネットで見るが、一部の特別のユーザーへのAcronisからのメールで案内されたものらしい。管理人自身はそんなことは知らず、サブスクしか選択肢がなかった。
<Amazon へのリンク>
▌True Image 2024 永続版の正体
その後、True Image 2019 よりも新しいバージョンの永続版の存在をネットで定期的に諦めずに探していた。そして True Image 2024 永続版が 2024年4月1日に販売開始されていることを見つけた。スグに3台用を購入した。
<Amazonへのリンク>
なお、True Image 2024 永続版 の正体は Cyber Protect Home Office Essentials 永続版 だ。実際に Cyber Protect Home Office という名前でインストールされる。
===== [2025/01/09] 追記 =====
その後、オンラインアップデートを行っているうちに、インストール名が True Image に変更されている。
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True Image 2024 永続版 は期間限定キャンペーンの可能性が考えられ、2024/4/1 に永続版として発売したには理由がありそうだ。以下でその背景を考えてみた。
▌True Image 2024 と Cyber Protect Essentials のどちらが良いのか?
▶ 機能の比較
True Image 2024 と Cyber Protect Essentials は全く同じもので、True Inage 2024 をインストールすると Cyber Protection Home Office と表記される。支払い方式が違うだけだ。
▶ 支払い方式とコストの比較
この記事を書いている時点 (2024/5/28) で、Cyber Protect Essentials の年間サブスク料金は、3台用で年間¥8,940 (Acronisホームページ掲載)、Amazonだと上記のように ¥6,345 になっている (2024/05/28 時点)。
<Acronis の該当ページ>
一方、True Image 2024 3台用 永続版 は ¥14,600 の買い取り (アマゾン) であった(上記参照)。つまり、3台用永続版を2年と少し使えば、元がとれる計算だ。
※注意:以前は Cyber Protect Essentials 版の1年サブスク料は1万円を超える高価な設定だったので、簡単に使う気になれなかった。現在(2024/05/28)はとても安く設定されている。今は "買い" かも知れないが、来年や再来年など今後サブスク料は値上げされない保証が無く、現行の永続版の価格に納得して入手すれば、それ以上払う必要が無いので将来にわたって安心だ。サブスク方式は価格の安定性や信頼性に何の保証も無いことが最大の問題だと思う。
▶ Acronis の今後の製品展開 - 発売タイミングから推察してみる
Windows 11 23H2 は2025年11月11日にサポート終了、24H2 は2026年秋にサポート終了とされているので、この記事を書いている時点 (2024年5月) から2年先の2026年秋までは Windows 11 で True Image 2024 永続版 が使えると考えて良さそうだ (以前のように Acronisが 無償アップデート対応することも期待される)。
2026年秋に Windows 11 23H2 や 24H2 のサポートが終了する頃に Windows 12 が登場し、その頃に True Image 2024 永続版 が Windows 12 で正常に使えなくなる可能性があるが、十分元が取れる。そのような前提で現在の価格設定が考えられていると思われる。
この記事を書いている時点 (2024/05/28) に True Image 2024 永続版 を市場投入するのは、Windows 12 が登場するかも知れない 2026年秋まで顧客を繋ぎ止めて、 ユーザーをその後のサブスク版に誘導する狙いがあるのかも知れない。
Windows 11 が2026年秋にサポート終了する 24H2 の次のバージョンが登場して寿命が延びたり、Windows 12 の登場が遅れたりすると、Cyber Protect Essentials 年間サブスク版 よりも True Image 2024 永続版 のほうが明らかにお得になると考えた。そこで管理人は、これをスグに購入したわけだ。
▌True Image 2024 永続版 - ホームページでのサポート
"True Image 2024" で検索すると以下のような表示のあるページが現れる (2024/05/28 時点)。
あるいは、
ここで [Learn more] / [詳細] をクリックしても True Image 2024 の情報は表示されず、Cyber Protection のトップページが現れる。
True Image 2024 永続版 は一種のキャンペーン名みたいなもので、実際には Cyber Protect Home Office Essentials 永続版 なので、まぁそういうものなんだろう。
===== [2025/01/09] 追記 =====
現時点では、上のようなページは無くなっており、表示されない。True Image 2024 としてプログラム名への移行が完了するまでの中間的な処置だったのだろうと思う。
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▌True Image 2024 で復元を実施 [2024/01/09 追記]
2025年1月3日に、True Image 2024で外付けHDDにバックアップしていたファイルを用いて、復元を実施した。
今回は Windows11 のデスクトップで起動した True Image から、復元を開始した。復元に用いるファイルと日付の設定までは、デスクトップソフト上で行う。実際の復元作業は、再起動し Windows PE 上で True Image が動作して作業が行われる。
バックアップしていたのは、2TB中 10.4TB 使用しているシステムドライブ全体だ。
復元には6時間程度かかったが、無事成功した。
一回でも復元に成功すると、今後の大きな安心感に繋がる。
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keywords: Windows10、Windows11、True Image 2024 永続版、acronis
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