ホームページを作る人のネタ帳

『個人のコンテンツ化』がすさまじい勢いで加速する

ソーシャルメディア
暇さえあれば人のブログみて「ほぉほぉへぇへぇ」言ってる私ですが、一応朝の新聞くらいは読みます。
テレビに関しては最近あまり見ないですけど、19時から23時の間で息抜き程度に見ます。見ると言ってもPCにつないだUSBポータブルモニターで見るので「ながら見」ですけど。

さて、そんな私ですが、インターネットにおける個人について最近よく考えます。
ソーシャルメディアが急速に普及しているなかで、完全に『人』がコンテンツ化している現象をよく見かけるようになりました。

で、当然のごとく現れるんですが、時代はキュレーションとソーシャルメディアだと。
イヤーなんか違うなーそれーと思ったわけです。

時代はソーシャルメディアだ??


きっかけはソーシャルメディア戦略うんたらというセミナーに参加したことなんだけど、これがなかなか酷かった。

とにかくソーシャルメディアが素晴らしい!
Twitter、facebookは素晴らしい!
実名にすることで成功する!
アイコンはドヤ顔の実写にするとなんと仕事がバンバン増える!
アフィリエイトもブログからソーシャルメディアにするべきだ!
もはやブログは過去のもので、ソーシャルメディアで商売繁盛!
ブログは広まるのに時間がかかるがfacebookのフィードは素晴らしすぎる!

な ん だ そ れ は。

そもそも実名にしないと成功しないと言ってるのは、ネット上で情報を発信する経験が極端に少ない人の安易な話だ。実名に信用があるというのはソーシャルメディアではあまり関係ない。

どちらかといえば、価値観や趣味、思想、思考といった実名よりも匿名性の高い部分に興味を抱くツールだ。

ただ素晴らしいから使えっていうセミナーだったんだけど、この行き場の無い怒りは何処へ流せばいんだろう、そうだブログだ。というわけで今書いてます。

前にTwitterやTumblrに情報を安売りしすぎる人々を書いてべこべこにされた事があったのが一年前の2010年6月。

だいぶ時間も経過して、それぞれのメリットやデメリットなどが整理されてきて、私の考えもこの時から比べると140度くらいは見方が変わってる気がします。

特に情報の流通の形が変化してきていて、私にとっては素晴らしい情報に出会う為の、素晴らしい流通が出来てきてるというのが感想。

180度までいかないのは、やっぱり素晴らしいコンテンツを吐き出しても、それが収入に繋がったほうが、そのコンテンツを提供してくれた人は、もっと良い、もっと新しいコンテンツを提供してくれるようになると思うので、その点だけは変わんないですね。これはまた別の話になりますのでまた今度。

流通の変化


ブログが主流だったころの流れは単純で

1)コンテンツが作成される
2)どこかのメディアで広まる
3)検索エンジンから広まる

これが、今となっては

1)コンテンツが作成される
2)ソーシャルメディアを使って自分で広められる
3)誰かがソーシャルメディアで拡散
4)どこかのメディアで広まる
5)ソーシャルメディアでさらに広まる
6)検索エンジンから広まる

という流れになってきている。

ここで注目して欲しいのは2の『自分で広められる』という部分。

これが数ヶ月単位で変化してきている。

先ほど紹介した記事は、ブログやWebサイトと違って、ソーシャルメディアは基本お金になるものではない。もちろん目的が違うのだから、そりゃ当たり前だという話だけど、有益な情報を他人のフィールドであるソーシャルメディアに流すなんてもったいないなぁと感じて記事を書きました。

しかし、1年前と今とでは、ソーシャルメディアからの流入はすさまじい勢いで増えている。
ネタ帳の記事の横に、ツイッターボタンがあるので、そこにはリツイートされた数字が見れます。過去のアーカイブを追いかけていくと一目瞭然で、1年前と今では桁が違うという結果がでてます。

とにかく新規参加した人が桁違いに増えたということを意味している。もしくはあまりソーシャルメディアを活用していなかった人が、めちゃくちゃ活用するようになったという風に捕らえる事も出来る。

今回のセミナーで間違っている点は、ブログやメディアが発信するコンテンツは衰退し、ソーシャルメディアそのものがコンテンツだ!と勘違いし、それを広めようとしている点だ。

ソーシャルメディアを支えているコンテンツの肝は、人がコンテンツ化しているからに他ならない。

人のコンテンツ化とはなにか?


偉い人たちがコンテンツを語るときは必ずまじめな話になっちゃうんだけど、ソーシャルなコンテンツってそればっかりじゃない。

例えば私が気になっている異性がいたとして、その人が

「おなぺこ」

とか一言ぶつやくだけでキュンとくる瞬間があるわけ。

こういうのも、その受け取る側からしてみると、コンテンツがマッチしてるわけですよ。尊敬する人が新しいがジェット手に入れてはしゃいでるのをみて、自分も買ってみようかなとか、その人の考えが面白くてフォローしちゃうとか。

逆に、フォローしてみたものの、どうしても理解できない人とか、嫌だなと思う人がいるわけです。
つまりコンテンツの受け取り側によっては、それは毒にもなるし、薬にもなりえます。

これって昔でいう面白いブログと変わらないんですよね。
このブログは役に立つ!っていうブログは置いといて、このブログ面白いな!って感じるブログは必ずと言って良いほど好き嫌いがあります。役立つブログは基本的に好きか、スルーかのどちらかですが、面白いブログに関しては、好きか、嫌いかという選択になるからです。

アクが強いブロガー程、好き嫌いがはっきりと分かれます。

ソーシャルメディアはそういう「アク」が出やすいツールだからこそ、面白いと感じます。

それぞれに良い面悪い面がありますが、人が考えて発したその『アク』が私は大好きだ。特にブログの記事の中でも、めちゃめちゃ追いこめられている状態で書かれた記事には、私の脳は一時的にその人に奪われる。

普段は殻にとじこもった状態で、オブラートに包んだような記事を書く人でも、歓喜している時、落ち込んでいる時、悲しい時、怒り狂っている時に書かれた記事は、感情がむき出しになり、現実の世界だとめったに聞けない本心が晒されている。こればっかりは、テレビ、雑誌、新聞を読んでいるだけでは味わうことが出来ない、極上の味がする。

ソーシャルメディアも一日の中で同じ人なのかと思えるような変化が起こる。すごくテンションが高いな今日と思ったら1時間後には怒り狂ってたりする。

これはこれで、一つのコンテンツなのだ。

有益な情報のHUB役としてのソーシャルメディア


もう一つ、その人が厳選して素晴らしいと思った情報をソーシャルメディアに流す人も多い。例えばどこかで見かけた記事をツイートしてくれたりする行為。
ただ、この行為その物がはっきりとしたコンテンツとは言えない。

なぜか。

ソーシャルメディアに情報を流したからといっても、それは誰かが書いた情報です。
結局ソーシャルメディアは、ブログ等の記事があって初めて紹介コンテンツとなる。紹介コンテンツというのは誰もが出来る。やろうと思えば誰でもやれる。

また、発信だけであれば、ブログに書いたほうがまちがいなく良い。検索経由でのアクセスも将来的に加算されるからです。ソーシャルメディアで失敗する人のほとんどが、情報の発信しかしない人がとてつもなく多い。横のつながりを極端に無視している場合も、それはコンテンツとはならない。

しかし、自身でブログも書いている人、webサービスを運営している人、作品をポートフォリオサイトで紹介している人と、そうでない人ではその紹介力が違う。

すでに自分というブランドをソーシャルメディア以外のフィールドで表現しているほうが、はるかに信頼性が高いからです。なぜなら、そういうフィールドを見た人は、その人がどんな人なのか、どんな表現をする人なのか。どういう情報に興味を持っている人なのかというのがわかるからです。

そういう人は、実名だろうが匿名だろうが、あまり関係ないのです。

どんな人が紹介しているのかというのは意外と重要なポイントでもある。

だから、ソーシャルメディアとブログはまったくもって別物だと考えたほうが早い。
その二つはそれぞれの効果を高めあうツールとなった。

ブログはソーシャルメディアとあわせて使うことで、個人というブランド力を高めるのを手伝い、ソーシャルメディアはブログというツールによって信頼と信用力を高めてくれる効果がある。

そしてコンテンツを作りやすいのはブログ。
それを流通に乗せるのが得意なのがソーシャルメディア。

必要としている人に、必要な情報が届きやすくなった


それぞれをうまく活用することで、個人のコンテンツがどんどん広まりやすくなってきている。
その広がりやすさは異常です。

たとえばブログで100個の、あまり人が見るようなコンテンツではない情報を公開している人でも、101個目に良質なコンテンツ記事を書く人もいます。今までだと、それが人の目に触れるところに出るということは、なかなか難しいことでした。

しかし、ソーシャルメディアのおかげで、その101個目の素晴らしいコンテンツを必要としている多くの読者に、コンテンツを届けることが可能になってきたのです。

これまで、多くの読者に届ける為には、コンテンツを作ったあとに、それを広めてくれるメディアが必要だった。
しかしこうしたソーシャルメディアによって、そのコンテンツを個人が広めることが出来るようになった。さらに、そのコンテンツが広まってくれるおかげで、今度はコンテンツを作った人はどんな人かなという興味に代わり、ソーシャルメディアの自分のブランドが注目されるようになる。

流れでいうと
ブログで記事を書く。

ソーシャルメディアで広げる。

コンテンツが良ければそれを必要としてくれる人に届く

ブログの価値が上がる

ソーシャルメディアの価値が上がる

価値がプラスされた分、また記事を書いたときのスタートラインが変わる

という流れ。
これがどんどん加速している。

今回はブログ記事の話を中心にしましたけど、コンテンツとは、ブログだけじゃなくて、webサービスもそうだし、イラストや、これまで作成したデザインなど様々です。

表現するフィールドをソーシャルメディアとは違うフィールドで表現して、それぞれの効果を高めあうようにしていったほうが、より効果的に個人がコンテンツ化します。

うまく双方を利用していくほうが、「ソーシャルメディア戦略」としては正しいと感じます。
※戦略としての話なんで、個人が単につながりを楽しんでいる話とは違います。

まぁ、今のところはそう考えているのですが、他の人の意見とかがあればまた変わるかもしれませんけど。皆さんはどう思いますか?

それでは、また。
@yamada_nt
Posted by@yamada_nt
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Comments 2

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2011/10/09 (Sun) 13:13

tacuma  

No title

いやはや。僕も何回かソーシャルメディア関連のセミナーに出席しましたが、とても違和感がありました。同じような考えを持っている人がいたのでとても嬉しくおもいます。

2011/11/06 (Sun) 05:48

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