ウェブ制作やアプリ制作における完成品を「制作から完成までの時間」で費用を考えないで下さい
2015年05月13日 公開

どうも。Yamadaです。すみません、グァムに行ってました。
向こうでお会いした方で、日本人ですがウェブ制作単価についてバーベキューを食べながら雑談してきました。
彼女の制作単価は日本人のそれをはるかに上回る、1時間14,000円というけっこう驚きの価格になっており、それでも仕事がもりもり来るということで、非常に興味深いなぁと思い記事に。
日本人は以下の事を平然と無視するバカが多い
お互い日本人なんですけどなんか二人でディスってました。
例えばウェブサイトを簡単に作れたとして、たとえすぐに完成したとしても、それがすぐ完成して動き出したのは、それまでその人が学び培った経験値によるものであり、その経験値に対しての対価を頂いているという事です。
しかし、以下のような時間を、ほとんどの現場で無視されて、すごく悲しいというわけです。
- クリエイト用のソフトについて学び、それを利用するかどうかを判断するための時間
- クリエイト用のデバイスについて学び、それを利用するかどうかを判断するための時間
- ソフトやデバイスを取得する時間
- インストールし、使い方を学び、理解し学習するための時間
- 多くの試行錯誤から応用を生み出す為の工夫の積み重ね時間
- 作り出したサイトやアプリ、デザインがきちんと正常に動くかデバックする時間
また、アプリの制作を自分で行ったものではないにもかかわらず、不具合がでて、修正を急に依頼された場合、たとえそれが10分で終わろうとも、14,000円を請求しますが、日本人の多くは、「10分で終わったなら4,000円くらいでいいでしょう?」と平然と言ってのけてくる。
「クリエイターを多くの人がバカにしていて、本当に腹が立つ」と熱く語ってられました。
「それ」が好きなクリエイターやエンジニアは黙って定時に返しておけばほっといてもスキルアップしていく
これは本当にそうだなぁと思います。
私も覚えたての頃は、楽しくて楽しくて仕方がなかったので、色々試すために家で色々やるわけですねー。
そうすると自分で勝手に本を買ってきたり、調べたりするようになっていました。
これを窮屈なところに閉じ込めてしまうと、むしろスキルアップもせずに終わっていくのではないかなと思います。
作業時間は年々短縮されていく
当然のことながら、やりこみ、極めて行くと、作業時間は様々な工夫とスキルによって短縮されていきます。
つまり、3年前は10時間かかっていたことが、今は2時間でできる、という事ですよね。
そうなると、1時間あたりの仕事量は、3年前から比較すると約5倍になるので、時給換算も5倍になっていくという考えで仕事をしているそうです。
「だってスキルを磨いてできるようになったんだから、安くしても意味が無いでしょう?」
「普通ゲームの生産スキルだって、スキルランクが上がれば上がるほど売上がついてくるものでしょう。でもこの業界、特に日本はスキルランクが上がれば上がるほど、売上が同じなのに、作業量が5倍になるという理不尽な世界ですよね。」
確かにとしか言えなくて悲しくなってきます。
そんなわけで、今後どうなるかわかりませんが、スキルアップを目指しているかた、もう少しスキルに自信を持ってもいいんじゃないでしょうか。
このままだと、エンジニア滅亡説は本当になってしまうかもしれませんよ。
それでは、また。