tag:blogger.com,1999:blog-12302093433836143452024-11-01T18:21:23.776+09:00dragoner.ねっとはてなダイアリー「下総ミリタリースクエア」が、移転の上改称。 dragonerが草葉の陰から生暖かく軍事話やその他の雑想を垂れ流すブログ。Anonymoushttp://www.blogger.com/profile/02023479489081345765[email protected]Blogger368125tag:blogger.com,1999:blog-1230209343383614345.post-31103538816161665862018-11-10T16:33:00.000+09:002018-11-10T16:37:33.366+09:00「愚将」牟田口廉也中将の遊興逸話の真偽歴史上の人物の評価というものは難しい。新たな史料の発見や再解釈、研究の進展によって、従来の見方が大きく変わることもある。かつて「革命児」「破壊者」と呼ばれた織田信長が、実は保守的な人物であったという近年の再評価は、その最たるものだろう。<br /> <br /> 星海社から7月に刊行された広中一成『牟田口廉也 「愚将」はいかにして生み出されたか』(星海社新書)もそうした再評価の試みの一つかもしれない。盧溝橋事件で日中の戦端を開き、太平洋戦争で日本陸軍史上最悪の作戦とも言われたインパール作戦を主導した牟田口は、「愚将」といった評価がつきまとう人物だ。本書で著者の広中氏は、牟田口個人への攻撃に帰せられがちなインパール作戦について、牟田口個人の軍歴や日本陸軍の置かれた環境を辿り、牟田口個人でなく「愚将」を生んだ日本陸軍という組織の問題を、牟田口個人の評伝という形で明らかにしようとしている。<br /> <br /> <div style="text-align: center;"> <a href="https://www.amazon.co.jp/%E7%89%9F%E7%94%B0%E5%8F%A3%E5%BB%89%E4%B9%9F-%E3%80%8C%E6%84%9A%E5%B0%86%E3%80%8D%E3%81%AF%E3%81%84%E3%81%8B%E3%81%AB%E3%81%97%E3%81%A6%E7%94%9F%E3%81%BF%E5%87%BA%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%9F%E3%81%AE%E3%81%8B-%E6%98%9F%E6%B5%B7%E7%A4%BE%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E5%BA%83%E4%B8%AD-%E4%B8%80%E6%88%90/dp/4065127289/ref=as_li_ss_il?ie=UTF8&amp;linkCode=li3&amp;tag=dragonerb-22&amp;linkId=41ded08cc52079274a520a17d108e079&amp;language=ja_JP" target="_blank"><img border="0" src="//ws-fe.amazon-adsystem.com/widgets/q?_encoding=UTF8&amp;ASIN=4065127289&amp;Format=_SL250_&amp;ID=AsinImage&amp;MarketPlace=JP&amp;ServiceVersion=20070822&amp;WS=1&amp;tag=dragonerb-22&amp;language=ja_JP" /></a><img alt="" border="0" height="1" src="https://ir-jp.amazon-adsystem.com/e/ir?t=dragonerb-22&amp;language=ja_JP&amp;l=li3&amp;o=9&amp;a=4065127289" style="border: none !important; margin: 0px !important;" width="1" /></div> <div style="text-align: center;"> <span style="font-size: x-small;">『牟田口廉也「愚将」はいかにして生み出されたのか』書影</span></div> <div style="text-align: center;"> <br /></div> 本書は好評のようで、版元で増刷もされているという。刊行に合わせ、星海社で連動イベントも企画された。その一つが星海社が運営するサイト『ジセダイ』での広中氏による関連記事の掲載だった。その記事、<a href="https://ji-sedai.jp/series/research/078.html">「牟田口廉也「愚将」逸話の検証 伝単と前線将兵」</a>(以下、広中記事)では、インパール作戦時に牟田口が司令部首脳が料亭で遊興に浸っていたという広く知られた逸話を、一次史料で確認できないとして疑問を呈しており、こういった牟田口を辱めるエピソードの発端は、<a href="https://www.amazon.co.jp/%E6%86%A4%E6%AD%BB-%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%AB%EF%BC%94-%E6%96%87%E6%98%A5%E6%96%87%E5%BA%AB-%E9%AB%98%E6%9C%A8-%E4%BF%8A%E6%9C%97-ebook/dp/B07FCJY4NJ/ref=as_li_ss_tl?ie=UTF8&amp;linkCode=ll1&amp;tag=dragonerb-22&amp;linkId=fb07bcbf76d5a30c5a942c194f07f3b8&amp;language=ja_JP">高木俊朗『憤死』</a>等の記述によるものではないかとしている。<br /> <br /> <div style="text-align: center;"> <a href="https://www.amazon.co.jp/%E6%86%A4%E6%AD%BB-%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%AB%EF%BC%94-%E6%96%87%E6%98%A5%E6%96%87%E5%BA%AB-%E9%AB%98%E6%9C%A8-%E4%BF%8A%E6%9C%97-ebook/dp/B07FCJY4NJ/ref=as_li_ss_il?ie=UTF8&amp;linkCode=li3&amp;tag=dragonerb-22&amp;linkId=a9d8ed1a9c2e63a835712879e783ced8&amp;language=ja_JP" target="_blank"><img border="0" src="//ws-fe.amazon-adsystem.com/widgets/q?_encoding=UTF8&amp;ASIN=B07FCJY4NJ&amp;Format=_SL250_&amp;ID=AsinImage&amp;MarketPlace=JP&amp;ServiceVersion=20070822&amp;WS=1&amp;tag=dragonerb-22&amp;language=ja_JP" /></a><img alt="" border="0" height="1" src="https://ir-jp.amazon-adsystem.com/e/ir?t=dragonerb-22&amp;language=ja_JP&amp;l=li3&amp;o=9&amp;a=B07FCJY4NJ" style="border: none !important; margin: 0px !important;" width="1" /></div> <div style="text-align: center;"> 高木俊朗『憤死』</div> <br /> &nbsp;この記事が公開された時、筆者も「失敗した作戦の指導者が、あらぬ事まで批判されるのはよくあることだしなあ」くらいの気持ちで、記事を紹介するジセダイ公式アカウントのツイートをリツイートした事を覚えている。ところが、この広中記事について、異論を唱える方がネット上で相次いだ。<br /> <br /> その一つが、 <a href="http://yryk.seesaa.net/">ブログ『読書放浪記録』</a>の<a href="http://yryk.seesaa.net/article/461432438.html">「広中一成氏の「牟田口廉也の宴会エピソード」否定論について」</a>(以下、ブログ記事)だ。広中氏の主張に具体的な史料や証言を挙げて反論し、次のように結論付けている。<br /> <br /> <blockquote class="tr_bq">  以上の各記録、特に成田手記と齋藤証言を踏まえれば、インパール作戦前、そして作戦期間中に、第15軍の幹部たちが芸者とともに宴会に興じていたことは、事実と見るべきではないかと考えられる。厳密に言うならば、その幹部たちの中に「牟田口」本人が確実に含まれることを示す決定的な文献は、この一週間程度で調べた限りでは、残念ながら見つけることができなかった(彼一人が、他の幹部たちと異なり清潔だったとする根拠も見当たらないが)。しかし、少なくとも、第15軍幹部たちの乱脈ぶりは、牟田口の軍司令官としての統率の至らなさを示すものであり、その責任は司令官たる牟田口も負うべきものであろう。<br />  いずれにせよ、高木俊朗が「憤死」で紹介した「牟田口宴会逸話」を、「牟田口を貶めるためのエピソード」と位置づけることは、高木が無から有を創作したような誤解を与えかねない、不適当な表現ではないかと思われる。<br /> <div style="text-align: right;"> <a href="http://yryk.seesaa.net/article/461432438.html">読書放浪記録「広中一成氏の「牟田口廉也の宴会エピソード」否定論について」</a></div> </blockquote> このブログ記事に刺激を受け、筆者も本件に関して自分なりの調査を試みた。国会図書館に4回ほど通い、地元の図書館をまわり、国会図書館にも無い資料は地元図書館を通じて取り寄せた。また、遊郭の情報が必要と感じたため、吉原にある日本唯一の遊郭専門書店のカストリ書房に出向いて書籍を集め相談に乗って頂いた。ビルマ戦という資料が莫大に多い分野であり、およそ渉猟とはほど遠いものではあるが、ブログ記事に記載された以外にも第15軍やその上に位置したビルマ方面軍、そして牟田口個人について、多くの証言や史料があることを確認した。本記事ではそれらを検証した上で、果たしてインパール作戦中の軍高官の遊興は真実だったのかを考えていきたい。<br /> <br /> なお、こういった検証については、検証者の中立性・第三者性が重要になってくるが、筆者はこの点を満たしていない点について、検証の前に明らかにしておく必要がある。『牟田口廉也 「愚将」はいかにして生み出されたか』に編集者として関わった星海社の平林緑萌氏は、筆者の初単著<a href="https://www.amazon.co.jp/%E5%AE%89%E5%85%A8%E4%BF%9D%E9%9A%9C%E5%85%A5%E9%96%80-%E6%98%9F%E6%B5%B7%E7%A4%BE%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E7%9F%B3%E5%8B%95-%E7%AB%9C%E4%BB%81/dp/406138595X/ref=as_li_ss_tl?ie=UTF8&amp;linkCode=ll1&amp;tag=dragonerb-22&amp;linkId=321cddc34d176c78e91f26ca9c7ca190&amp;language=ja_JP">『安全保障入門』</a>(星海社新書)の刊行を世話して頂いた方で、筆者にとって大恩ある方であり、『牟田口廉也』も献本頂いている。また、広中氏とは直接の面識は無いものの、2013年に出された中国の傀儡政権について書かれた<a href="https://www.amazon.co.jp/%E3%83%8B%E3%82%BB%E3%83%81%E3%83%A3%E3%82%A4%E3%83%8A%E2%80%95%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E5%82%80%E5%84%A1%E6%94%BF%E6%A8%A9-%E6%BA%80%E6%B4%B2%E3%83%BB%E8%92%99%E7%96%86%E3%83%BB%E5%86%80%E6%9D%B1%E3%83%BB%E8%87%A8%E6%99%82%E3%83%BB%E7%B6%AD%E6%96%B0%E3%83%BB%E5%8D%97%E4%BA%AC-20%E4%B8%96%E7%B4%80%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E6%94%BF%E6%A8%A9%E7%B7%8F%E8%A6%A7-%E5%BA%83%E4%B8%AD-%E4%B8%80%E6%88%90/dp/4784511156/ref=as_li_ss_tl?ie=UTF8&amp;linkCode=ll1&amp;tag=dragonerb-22&amp;linkId=c8a32bd754d237afc5754b5787a483d4&amp;language=ja_JP">『ニセチャイナ―中国傀儡政権 満洲・蒙疆・冀東・臨時・維新・南京』</a>(社会評論社)が大変面白かったので、ブログで紹介記事を過去に書いた事がある。このように筆者はこういった出版側と無関係ではなく、意識的無意識的にバイアスがかかる点を承知でお読み頂きたい。<br /> <br /> また、筆者は歴史の専門家とは言い難い。<a href="https://www.amazon.co.jp/%E5%BF%9C%E4%BB%81%E3%81%AE%E4%B9%B1-%E6%88%A6%E5%9B%BD%E6%99%82%E4%BB%A3%E3%82%92%E7%94%9F%E3%82%93%E3%81%A0%E5%A4%A7%E4%B9%B1-%E4%B8%AD%E5%85%AC%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E5%91%89%E5%BA%A7-%E5%8B%87%E4%B8%80/dp/412102401X/ref=as_li_ss_tl?ie=UTF8&amp;linkCode=ll1&amp;tag=dragonerb-22&amp;linkId=266b3fe7b878229206cc8c2a09e7a9fa&amp;language=ja_JP">『応仁の乱』</a>、<a href="https://www.amazon.co.jp/%E9%99%B0%E8%AC%80%E3%81%AE%E6%97%A5%E6%9C%AC%E4%B8%AD%E4%B8%96%E5%8F%B2-%E8%A7%92%E5%B7%9D%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E5%91%89%E5%BA%A7-%E5%8B%87%E4%B8%80/dp/404082122X/ref=as_li_ss_tl?ie=UTF8&amp;linkCode=ll1&amp;tag=dragonerb-22&amp;linkId=6c7f8b8f86d267a2f02072da5a0dbca6&amp;language=ja_JP">『陰謀の日本中世史』</a>といったベストセラーの著者である、中世史研究者の呉座勇一国際日本文化研究センター助教は、歴史学のプロとアマチュアを分けるのは史料批判が出来るか否かとしている。史料批判とは、史料の妥当性・信憑性を精査し評価することだ。筆者は史学科を出ておらず、史料批判の専門教育を受けていない素人に過ぎない。本記事で引用する史料(資料)も、自分なりに妥当性を検証した上ではあるが、的外れな史料批判に終始している可能性はある。そういった点に留意した上でお読みになって頂ければ幸いである。<br /> <br /> まず、広中記事の主張をまとめてみよう。概ね次のように要約できるだろう。<br /> <ol> <li>インパール作戦中、第15軍司令部で牟田口が連日宴会を開き、芸者を呼んで大騒ぎした逸話を裏付ける一次史料は見つけられなかった。</li> <li>この宴会逸話の初出は高木俊朗の著作で、牟田口を辱めるエピソードではないか。</li> <li>河邊らビルマ方面軍幕僚も日夜宴会をしたというが、それも一次史料から見つからず断定できない。</li> <li>インパール作戦をめぐる逸話はいくつも存在するが、牟田口だけに批判が集中している。</li> <li>牟田口に批判が集中したのは、連合軍による宣伝ビラのせいではないか。</li> </ol> <h4> 1.牟田口は作戦中も連日宴会を開いていたか?</h4> 1については、筆者も牟田口がインパール作戦中も宴会で芸者を呼んで大騒ぎしたという一次史料を見つけることが出来なかった。第15軍司令部の将校が、インパール作戦中やそれ以外でも頻繁に料亭を利用していたことは、一次史料からでも伺う事ができた。それが火野葦平の従軍手帖だ。<br /> <br /> <table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody> <tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEj-8bdAKBOiNpnLPEemPjTVigjFv00JtyLzAPrtGgHTJfrUeuQxl-SHSxntnHgNhDnn3qVeDNGJngwHzoe5uYySBzyTSFUw48nsy2-XdQvvUhlKvFaanZsLBsYE_R1c5P8VDS10x4iIQ4r7/s1600/jpegOutput+%25281%2529.jpeg" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img alt="" border="0" data-original-height="876" data-original-width="848" height="320" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEj-8bdAKBOiNpnLPEemPjTVigjFv00JtyLzAPrtGgHTJfrUeuQxl-SHSxntnHgNhDnn3qVeDNGJngwHzoe5uYySBzyTSFUw48nsy2-XdQvvUhlKvFaanZsLBsYE_R1c5P8VDS10x4iIQ4r7/s320/jpegOutput+%25281%2529.jpeg" title="火野葦平(『土と兵隊』より(国会図書館デジタルコレクションより)著作権消失済)" width="309" /></a></td></tr> <tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">火野葦平(『土と兵隊』より(国会図書館デジタルコレクションより)著作権消失済)</td></tr> </tbody></table> <br /> 火野葦平は日中戦争の頃から著名な戦記作家であり、インパール作戦にも従軍して記事を残している。火野は従軍作家であり、戦時の報道統制下の記事には、検閲を経ていて軍に不都合なことはまず載らない。しかし、火野の死後に発見された20冊の手帖の中には、インパール作戦従軍中に記した6冊の手帖があった。これは検閲を経ていない当時の生の記録であり、一次史料に準じるものとして扱える。長らく閲覧が難しい状態にあったが、2017年にインパール作戦の部分の翻刻版が集英社から<a href="https://www.amazon.co.jp/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%AB%E4%BD%9C%E6%88%A6%E5%BE%93%E8%BB%8D%E8%A8%98%E2%80%95%E8%91%A6%E5%B9%B3%E3%80%8C%E5%BE%93%E8%BB%8D%E6%89%8B%E5%B8%96%E3%80%8D%E5%85%A8%E6%96%87%E7%BF%BB%E5%88%BB-%E9%9B%86%E8%8B%B1%E7%A4%BE%E5%AD%A6%E8%8A%B8%E5%8D%98%E8%A1%8C%E6%9C%AC-%E7%81%AB%E9%87%8E%E8%91%A6%E5%B9%B3-ebook/dp/B07BGZT5GF/ref=as_li_ss_tl?s=books&amp;ie=UTF8&amp;qid=1541832898&amp;sr=1-2&amp;linkCode=ll1&amp;tag=dragonerb-22&amp;linkId=2e54f0645c5ed35418d932e55934995c&amp;language=ja_JP">『インパール作戦従軍記』</a>として出版されている。<br /> <br /> それによれば、1944年5月8日に火野は第15軍司令部のあるメイミョウ(現ピン・ウー・ルウィン)を訪れている。メイミョウはビルマ(現ミャンマー)の冷涼な避暑地として知られ、英国のビルマ総督府高官の別荘が並び、「ビルマの軽井沢」「ビルマの箱根」などと形容された風光明媚な場所で、戦時中にここを訪れた日本軍人の多くがその美しさについて書き残している。そして翌9日に次の記述を残している。<br /> <br /> <blockquote class="tr_bq">  日が暮れてから、清明荘といふ料亭に行く。日本女たち。いろいろな酒。<br /> <div style="text-align: right;"> <br /> 火野葦平『インパール作戦従軍記 葦平「従軍手帖」全文翻刻』</div> </blockquote> 翌10日にも次の記述がある。<br /> <br /> <blockquote class="tr_bq">  夜、田中参謀に招ばれる。また、清明荘である。同盟〈通信〉の斎藤□彦君。橋本参謀もあとから合流する。橋本中佐の芸におどろく。<br /> <div style="text-align: right;"> <br /> 火野葦平『インパール作戦従軍記 葦平「従軍手帖」全文翻刻』</div> </blockquote> <br /> 9日の記述からは、料亭「清明荘」では、酒に日本人女性(芸者)を伴うサービスがあったと伺える。10日の記述に登場する橋本参謀は、牟田口の個人的お気に入りだった橋本洋中佐でほぼ間違いないだろう。牟田口は天長節(昭和天皇の誕生日)までにインパールを攻略するつもりだったが、この頃になってもそれは叶っていない。この頃には第33師団の柳田師団長は補給に限界が来たとして牟田口にインパール作戦の中止を求め、第15師団の山内師団長はマラリアを発症して指揮が取れなくなるなど、前線は窮状の中にあった。<br /> <br /> <table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody> <tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEg69yxGNQnsIzPruSw7KeCmh9cAqG7igNzc2lIyhio5c4Mr_fckrisgfCLphu-auxFqkvzG45hrOP6hCduHCzGRwqMqNjDGt4Y85juCxkVhXc8t8OG5ucXx0a7J_rSaAUo7sBjhNNW5IYT-/s1600/1024px-Pyinoolwin_--_Downtown.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" data-original-height="1200" data-original-width="1600" height="240" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEg69yxGNQnsIzPruSw7KeCmh9cAqG7igNzc2lIyhio5c4Mr_fckrisgfCLphu-auxFqkvzG45hrOP6hCduHCzGRwqMqNjDGt4Y85juCxkVhXc8t8OG5ucXx0a7J_rSaAUo7sBjhNNW5IYT-/s320/1024px-Pyinoolwin_--_Downtown.jpg" width="320" /></a></td></tr> <tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">現在のメイミョウ。写真中央は当時もあった時計塔(<a href="https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%94%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%A6%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%AB%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%B3#/media/File:Pyinoolwin_--_Downtown.JPG">Hybernator</a>撮影)</td></tr> </tbody></table> もっとも、この記述ではインパール作戦の最中ではあるものの、牟田口は登場しない。この頃、牟田口はより前線に近い戦闘司令所で指揮を執っており、メイミョウにはいなかった。しかし、第15軍首脳が料亭に出入りしていた事は裏付けられる(頻度は定かではないが)。<br /> <br /> ここで名前が出た清明荘。どんな料亭だったのだろうか? 現代の我々が抱く料亭イメージは、高級な会席料理を出す店というものが大半だろう。しかし、戦前・戦中はそれだけの意味にとどまらなかった。当時は芸者による性的なサービスが伴うことがまま見られていた。陸軍の軍医だった興野義一は著書の中で、このように清明荘を説明している。<br /> <br /> <blockquote>  高級将校のためには軍司令部お抱えの料亭清明荘があり、内地から芸者が沢山きていた。もちろん我々見習士官などのゆける所でなく、各隊の隊長クラスがかち合わないようにスケジュール を決めて遊びにいっていた。うちの病院でも上級者数名が馴染みをつくっていた。曜日が変れば 他隊の何某の女になるわけで、これを称して○○兄弟という。<br /> <br /> <div style="text-align: right;"> <a href="https://www.amazon.co.jp/%E4%B8%80%E8%BB%8D%E5%8C%BB%E3%81%AE%E8%A6%8B%E3%81%9F%E3%83%93%E3%83%AB%E3%83%9E%E6%95%97%E9%80%80%E6%88%A6-1981%E5%B9%B4-%E7%84%A1%E5%90%8D%E6%88%A6%E5%A3%AB%E3%81%AE%E8%A8%98%E9%8C%B2%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA-%E8%88%88%E9%87%8E-%E7%BE%A9%E4%B8%80/dp/B000J7TQYA/ref=as_li_ss_tl?ie=UTF8&amp;linkCode=ll1&amp;tag=dragonerb-22&amp;linkId=bcaebf8ad46d496b87db342f4e0d8e1f&amp;language=ja_JP">興野義一『一軍医の見たビルマ敗退戦』</a></div> </blockquote> また、第15軍司令部の将校だった中井悟四郎は、ラングーン(現ヤンゴン)にあった料亭翠香園の説明の中で、次のように書いている。<br /> <br /> <blockquote>  夕刻、嘉悦参謀から迎えの車が来て、翠香園に案内された。此所は明妙の正明荘と同じく、わざわざ内地から呼び寄せられた日本人娼婦達がいて、軍司令部の高級将校用のパンパン宿である。<br /> <div style="text-align: right;"> <br /></div> <div style="text-align: right;"> 中井悟四郎『歩兵第六十七連隊文集. 純血の雄叫び』</div> </blockquote> 上記の記述からは、清明荘が司令部の高級将校用慰安所として機能していたことが伺える。これら証言の正当性に関してだが、特に中井の記述は注目する点がある。『歩兵第六十七連隊文集』は、インパール戦に参加した第六十七連隊従軍者によって戦後まとめられた文集だが、『純血の雄叫び』は中井1人が書いた長大な回想になっている。これに序文を寄せているのが、当時陸上自衛隊の陸将補だった藤原岩市だ。藤原岩市は15軍で情報参謀を務めていた人物だ。つまり、15軍の高級将校だった藤原自身がこの記述を認めているとみていい。<br /> <br /> 藤原はかなり食えない人物だ。戦後にGHQの戦史関連の部署に携わったことで、インパール作戦の失敗について第15軍司令部に都合の良い情報を国際的に流布し、戦後のインパール作戦の評価に大きな(そして悪い)影響を残した。第15軍勤務時の中井は藤原の部下で藤原を尊敬していたとされ、藤原を批判する目的で記述することはないし、そうだったら藤原は序文を寄せはしないだろう。しかし、清明荘が藤原を含む第15軍高級将校の慰安所であったことは普通に書かれている。今でこそ慰安婦・慰安所はセンシティブな問題だが、昭和の頃は割とあっけらかんに語られており、藤原に不利な証言になるとは思っていなかったのだろう。実際、中曽根康弘元首相も、戦時中に主計中尉として慰安所を設置したことを誇らしく回想録に書いていた。こういったことから、清明荘の部分の記述は信頼できるものと思われる。<br /> <br /> だが、清明荘が「第15軍の高級将校用」という証言は得たが、「牟田口」が毎晩通ったと名指しした証言は見つからなかった。しかし、「第15軍の高級将校」とは言うが、司令官である牟田口だけその中に入らないというのも不自然な話だと考える。<br /> <br /> <h4> 2.宴会逸話は高木俊朗の著作が初出か?</h4> 広中氏は、インパール作戦中に牟田口が毎晩遊興に浸っていたとする話の初出を高木俊朗の著作によるものだと見ている。ただ、この広中氏の見立ては、かなり強引なものを感じる。次はブログ記事でも指摘されているが、重要なポイントでもあるため、こちらでも記述する。<br /> <br /> 高木俊朗は陸軍報道班員として従軍取材を行い、インパール作戦にも従軍している。戦後、様々な証言を集めたルポルタージュとして『インパール』を発表。高木のインパール作戦を扱った5冊はインパール五部作と呼ばれている。そして、広中記事では高木の記述を次のように引用し、評価している。<br /> <br /> <blockquote>  「牟田口軍司令官は豪壮な洋館を官邸にしていた。その庭に小道があり、衛兵が二十四時間、立哨していた。その小道をくだると、晴明荘という料亭に通じていた。牟田口軍司令官は夜ごと、ゆかたを着て晴明荘にかよった。酒と女に対する欲望に飽きることのない人であった(引用者中略)一風呂浴びると夜は宴会、高級車で料亭へ横づけだ。ここの料亭も御多分にもれず大阪付近の遊郭からはるばるやって来た慰安婦たちの一行である」(『憤死』261〜262ページ)。<br /> <br /> 高木のインパール五部作は、いずれも牟田口に対する評価が厳しい。その厳しさは、ときには感情的とも受け取れる。この牟田口の宴会での様子は、彼の愚かさを表すにはもってこいのエピソードである。しかし、この記述は出典が不明確で、当時の牟田口がつけていた日記などもないため、史料的裏づけがとれない。よって、実証を旨とする拙著では、これを取り上げなかった。<br /> <br /> <div style="text-align: right;"> <a href="https://ji-sedai.jp/series/research/078.html">牟田口廉也「愚将」逸話の検証 伝単と前線将兵</a></div> </blockquote> <br /> 上記では、高木の著作の記述を「出典が不明確」としている。しかし、「(引用者中略)」で略された部分の冒頭を見てみよう。<br /> <br /> <blockquote>  清明荘について、報道班員としてきていた、朝日新聞社の成田利一記者は、次のように書いた。(引用者後略)<br /> <br /> <div style="text-align: right;"> 高木俊朗『憤死』</div> </blockquote> <br /> なんと出典が書いている部分が略されていた。この部分を略して「出典が不明確」とするのは、些か不誠実な態度ではないか。もっとも、高木の記述も成田記者の記述とはしているが、しっかりと出典を書いているわけではない。しかし、この記述自体は確かに存在する。この成田記者の記述は『秘録大東亜戦史 マレー・ビルマ篇』に収録された「運命の会戦」であることをブログ記事は指摘している。筆者も確認したが、牟田口や第15軍首脳の遊興具合について、高木の記述は概ねここからの引用であると思われた。<br /> <br /> 『秘録大東亜戦史 マレー・ビルマ篇』は1954年の出版であり、高木が牟田口らの遊興について書くよりずっと前である。この事から、広中氏の主張する高木が牟田口を辱める話を創作したという説は成り立たないだろう。また、この他にも高木より前に第15軍、ビルマ方面軍の遊興に触れた記述はないか確認した所、以下のような記述があった。<br /> <br /> <blockquote>  灯よもしごろともなれば、青、赤、黄の小旗のついたトヨダさんが門前に並んで、椰子の樹蔭から粋な音じめがもれて来るという始末で、チークの床に青畳を敷きつめた宴会場では明石か絽縮緬の単衣かなにかをお召しになった久留米芸妓のお座付からはじまってあとは、例によって例の放歌乱舞が日毎夜毎の盛宴に明け暮れていた。<br />  S奴姐さんはX参謀、M丸さんはY隊という具合で、僕ら軍属や、民間人はとても姐さん方に拝謁を得るのは難事中の難事だった。<br /> <br /> <div style="text-align: right;"> 若林正夫「ラングーンに傲るもの」『秘録大東亜戦史』</div> </blockquote> <div style="text-align: right;"> <br /></div> 先の成田記者の記述と同じく、出典は『秘録大東亜戦史』からで、今度は読売新聞の若林記者によるラングーンの翠香園に関する記述だ。朝日新聞に続いて、読売新聞の記者までビルマ方面軍の料亭話を書いている。このメディア関係者による記述を裏付ける、軍人側の記述が残っている。先に登場した中井が、情報将校としてメディア関係者の歓迎会に出席した時の話だ。<br /> <br /> <h4> 3.ビルマ方面軍幕僚も日夜宴会をしたのか?</h4> <blockquote>  長谷川君(引用者注:報道班の読売班班長)の肝入りで、各社合同の歓迎会が翠香園に準備されて居るとかで、夕刻の道を各社の「オープンカー」が列って北郊の翠香園に向った。翠香園は元明妙にあったものを、方面軍に取上げられた将校慰安所でその女共は夫々に高級将校が丹那になって居たので見識が高く、大尉以下の者や、軍属には手も届かぬ高嶺の花であった。博多や久留米辺りの芸妓出身の者が多く、九洲訛りを丸出しにして居た。年増女も居たが、大抵はうら若い女性で占められて居て、和服姿が懐しかった。大広間で酒宴が初められたが、時の経つに従って女共は一人消二人消えして、果ては年増の「ブスケ」が二人ばかり残っただけである。「ダンナ」の御帰館と共に夫々の女が自室に引揚げて行ったのでろう。此んな事では報道関係者や現地軍の人々に、方面軍の風紀紊乱を云々されても致し方ないであろう。<br /> <br /> <div style="text-align: right;"> 中井悟四郎『歩兵第六十七連隊文集. 純血の雄叫び』</div> </blockquote> <br /> <br /> この記述はインパール作戦が失敗に終わり、ビルマではイラワジ会戦が生起していた頃と思われる。前線で死闘が演じられている中、ラングーンの方面軍司令部の高級将校は、仕事が終わると翠香園の芸妓の元に「帰って」いた事が判る。芸妓のことを高級将校の「現地妻」と形容した兵の回想があるが、まさに的を得た表現だろう。この頃、河邊は方面軍司令官を離れているが、このような習慣がいきなり後任の木村兵太郎中将の時に始まったとも考えにくい。<br /> <br /> <table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody> <tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiM9NYoc2_SAegX2IcnJzKKAgsCV70M_TUGaAY0rJ-gbbCFxF7ObRTr-IRq0jZajmqfcqcUxFKXvMSAxrSYleIPmLRF9u0PAE6uG_9LxLYYp2Wgfq3O351_ps_X-8doLkHfs9P78JrLVVl3/s1600/%25E5%2586%2599%25E7%259C%259F%25E9%2580%25B1%25E5%25A0%25B1%25E3%2580%2580214%25E5%258F%25B7%25E3%2580%2580%25E6%2598%25AD%25E5%2592%258C17%25E5%25B9%25B44%25E6%259C%25881%25E6%2597%25A5%25E5%258F%25B7.jpeg" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" data-original-height="995" data-original-width="718" height="400" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiM9NYoc2_SAegX2IcnJzKKAgsCV70M_TUGaAY0rJ-gbbCFxF7ObRTr-IRq0jZajmqfcqcUxFKXvMSAxrSYleIPmLRF9u0PAE6uG_9LxLYYp2Wgfq3O351_ps_X-8doLkHfs9P78JrLVVl3/s400/%25E5%2586%2599%25E7%259C%259F%25E9%2580%25B1%25E5%25A0%25B1%25E3%2580%2580214%25E5%258F%25B7%25E3%2580%2580%25E6%2598%25AD%25E5%2592%258C17%25E5%25B9%25B44%25E6%259C%25881%25E6%2597%25A5%25E5%258F%25B7.jpeg" width="287" /></a></td></tr> <tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">ラングーン(現ヤンゴン)に入城する日本軍(写真週報214号,アジア歴史資料センターより)</td></tr> </tbody></table> ビルマ方面軍の風紀紊乱具合については、様々な記述が存在する。『牟田口廉也』でも参考文献として引用されている<a href="https://www.amazon.co.jp/%E3%83%93%E3%83%AB%E3%83%9E%E6%88%A6%E8%A8%98%E2%80%95%E6%96%B9%E9%9D%A2%E8%BB%8D%E5%8F%82%E8%AC%80-%E6%82%B2%E5%8A%87%E3%81%AE%E5%9B%9E%E6%83%B3-%E5%BE%8C-%E5%8B%9D/dp/4769814763/ref=as_li_ss_tl?ie=UTF8&amp;linkCode=ll1&amp;tag=dragonerb-22&amp;linkId=e68b98ea127dc7759b551a1951f9f756&amp;language=ja_JP">後勝『ビルマ戦記』</a>にも、毎晩賑わう翠香園の話が載っている。この事はブログ記事でも指摘されているが、重要な記述なのでこちらでも引用する。<br /> <br /> <blockquote class="tr_bq">  また偕行社とは別に、九州の熊本から来たという粋香園という料亭があった。<br />  ビルマのように厳しい戦局下で、こんな荷物はない方がよいと思ったが、方面軍ではどうしたことか、作戦課長直轄の聖域であった。その門前にはいつも数十台の車が並び、苛烈な戦局をよそに繁昌をきわめ、前線将兵の怨嗟の的でもあった。<br /> <br /> <div style="text-align: right;"> 後勝『ビルマ戦記』</div> </blockquote> <br /> 後勝(うしろまさる)は、ビルマ方面軍の参謀だった人物だ。広中氏が主張するように、前線の宣伝ビラで惑わされるとは考えにくい。毎晩繁盛していたという記述があるが、広中氏は著書に参考文献に挙げている以上読まれているはずなのに、なぜかこれを証言として取り上げていないのは不可解だ。しかもこの話には続きがある。1945年5月25日に前線からビルマ方面軍司令部のあるモールメン(この頃にはラングーンは放棄されていた)に戻った後は、ラングーンを出発する際にモールメンに軍需品を船で輸送するように手配していたが、軍需品はラングーンに放置されたと聞き愕然とする。その理由はこうだった。<br /> <br /> <blockquote>  その理由を聞いたところ、緊急軍需品を港に集め、いよいよ舟に積み込もうとしたとき、作戦課長命で舟を全部取り揚げられ、軍需品は放置したまま、方面軍司令部はモールメンへ撤退することになったというのである。<br />  それでは、後方で集めた舟は何に使ったかと聞けば、作戦課長直轄の特殊部隊を乗せて撤退したという返事で、私がカレニン山系の山越えのとき、恥ずかしい思いで聞いた風聞の通りであった。<br /> <div style="text-align: right;"> 後勝『ビルマ戦記』</div> </blockquote> <br /> これだけ読んでも意味が分かりにくいかもしれない。「作戦課長直轄の特殊部隊」とはなにか? と言うのも、後は意図的に直接の表現を避けているからだ。上記で引用した『ビルマ戦記』は、2010年の新装版で広中氏もこれを参考文献にしている。ところが、『ビルマ戦記』の初版は1953年の出版で、新装版とは大きく構成や内容が異なっており、曖昧な表現の部分がズバリと書いてある。初版ではこのように書かれている。<br /> <br /> <blockquote>  幾千の邦人は急に小銃を持たされてラングーンに残留され、また六百屯の緊急軍需品は一物も運び出すことなく、準備した舟艇には、偕行社に働いていた数十名の女子軍属、翠香園その他にいた百名近い慰安婦、偕行社の雑品等を乗せて、モールメンに遁走してしまつたではないか。<br /> <br /> <div style="text-align: right;"> 後勝『ビルマ戦記』(初版)</div> </blockquote> <br /> 医薬品等600トンの物資を置いて、翠香園の慰安婦を含めて婦女子を輸送したのだという。もちろん、婦女子を優先して安全な場所に逃がすという行為は批難されるべきものではないと言えるかもしれない。しかし、後はビルマ方面軍時代に、翠香園の慰安婦への司令部高官の寵愛っぷりを見ており、そうとは思えなかったのかもしれない。<br /> <br /> <blockquote>  またある日、ある部隊の連中が、真昼間から大胆にも数人の芸妓を乗せてドライヴしている時、敵機の一斉機銃掃射を浴びせられて死んだことを思い出しながら宿舎へ戻ると、その途端にとんだ電話がかかってきた。<br />  「おい、翠香園に爆弾が落ちて、防空壕に退避していた芸妓四名が生埋めになつた。すぐ軍医を寄越してくれ」<br />  これまで第一線でどれだけ多くの将兵が戦死しても、敵軍の爆発で軍需品倉庫が焼けても、そこへ駆けつけた者は、かつての片倉参謀を除き、誰一人いなかつたではないか。それにも拘わらず料理屋が爆撃されると、真先に駆つける者がいるというのは全く矛盾した話で、恐らく電話の主も一緒に防空壕にいたのかもしれない。もしそれが事実であれば、その被害も天罰に等しいし、天網恢恢にして漏らさなかつように感じて腹の虫が収まらなかった。ところが暫くするとまた電話がかかつて来て、<br />  「君は何を、ぐずぐずしているか」<br />  と、図々しい挨拶であつた。しかし女達は家計を助けるため、こんな遠い所へ身売した不幸な人達だ、と胸を押えて、広島軍医少佐を連絡に派遣したが、同少佐が翠香園へ到着する迄に、三名のものが、交互に電話で煩さく催促して来た。なんという親切者揃いであろう。<br /> <br /> <div style="text-align: right;"> 後勝『ビルマ戦記』(初版)</div> </blockquote> <br /> この後の記述について、同じくビルマ方面軍でラングーンの高射砲部隊にいた小宮徳次少尉は、次のように推察している。<br /> <br /> <blockquote>  筆者(引用者注:後勝のこと)はビルマ所在部隊では、鬼も恐れる最高権力を持った方面軍司令部の少佐参謀である。吉田少将でも、高級参謀の片倉大佐には一目置いていた程である。そうした権威を持つはずの参謀が「おい」と呼ばれ「君」といわれて頭ごなしに指示されているところをみると、この時電話をかけて来た人物は、筆者はわざと名を秘している様子だが、少なくとも参謀に命令し得る立場の「権力者」に違いない。<br />  推察するに、この爆撃時の萃香園には軍司令部の高官が少なくとも三人は遊んでいたと想像される。公式の宴会ならば出席したことがあるだろう筆者が、このように憤懣をぶちまけているところから考えると、いかに遊興が度をこしていたかを想像し得るのである。<br />  軍司令部幕僚以上はもちろん、その他高級幹部は、第一線将兵の死闘にもかかわらず軍紀が退廃し、風紀は極度に紊乱して、一般将兵および内地民間人では到底想像し得ぬほどの乱脈ぶりを極めていたのである。<br /> <br /> <div style="text-align: right;"> 小宮徳次『ビルマ戦 : 戦争と人間の記録』</div> </blockquote> <br /> 後はぼかして書いているが、小宮の推測では方面軍の相当高位の人間が翠香園に入り浸って遊興に浸っていたという。また、小宮は自身がラングーンで実際に経験した、見聞きした方面軍の醜聞を多数書き残している。あまりに多すぎて全てをここに書くことは出来ないが、芸者を巡って将校同士が公衆の面前で刀や拳銃を持ち出すなど、その醜聞の中心には翠香園がある場合がほとんどであった。小宮はラングーンの翠香園について、次のように糾弾している。<br /> <br /> <blockquote>  こと此処に至っては、翠香園の功罪も既に極まったと言わざるを得ない。<br /> 我々の知る限りでも、今迄折りに触れて記述した通り数多くの問題があったが、恐らくそれは氷山の一角に過ぎず、未だ未だ一般に知られていない悪が、伏魔殿の此の翠香園には潜んで居たに相違ない。而しそれが世に知られないのは、ビルマ方面軍という最高指揮官のお膝元のことであった故に、暴露する者が居なかった為であろう。それにしてもこうして伏魔殿を中心とした数多くの事件が見聞きされた処をみると、如何に其の害毒がこの可愛い日本女性達を中心に流されたことか。<br /> <br /> <div style="text-align: right;"> 小宮徳次『還らざる戦友 : 蘭貢高射砲隊司令部(森12200部隊)顛末記』</div> </blockquote> <br /> <h4> 4.インパール作戦をめぐる逸話はいくつも存在するが、牟田口だけに批判が集中しているか?</h4> これに関しては、牟田口に批判が多く集まっている向きは否定できない。しかし、広中氏が批判している当の高木は、清明荘の第15軍に加え、ビルマ方面軍の翠香園についての批判も行い、ビルマ方面軍全体の問題として提起している。また、高木のインパール5部作の終盤に次のように書かれている。<br /> <br /> <blockquote>  この作戦を思いつき、無理押しに実行させたのは、牟田口廉也中将の個人的な功名野心のためである。<br />  その野望に大義の口実を与えたのは、第十五軍の情報参謀・藤原岩市中佐で、チャンドラ・ボースの熱弁に陶酔して、インド独立の夢を描いた。<br />  ビルマ方面軍司令官の河辺正三中将は優柔不断に終始し、惨敗のさなかに、ひとり般若心経を称えるばかりだった。(引用者後略)<br /> <br /> <div style="text-align: right;"> 高木俊朗『憤死』</div> </blockquote> <br /> この後、南方軍司令官の寺内寿一元帥、首相で陸軍参謀総長の東条英機大将、インパール作戦の具体化を行った第15軍の木下秀明大佐と続いて批判しており、高木は牟田口個人の責に負わせてはいない。戦後、あまり表に出ることの無かった河邊と比べ、牟田口は自分は間違っていなかったとマスコミ行脚を繰り返す等の露出が多かったことで、逆に注目された可能性があるのではなかろうか。その結果、かなり多いビルマ方面軍の醜聞が、牟田口個人のものと混同されてしまったのではないだろうか。<br /> <br /> また本記事でも注意を要することであるが、インパール作戦の失敗後、牟田口と河邊は、それぞれ第15軍司令官、ビルマ方面軍司令官の職を解かれている。証言の中には、彼らが在任時のものもあれば、詳しい日時が不明なものもあり、すぐに牟田口・河邊に結びつけるのは早計である。<br /> <br /> <br /> 5.牟田口に批判が集中したのは、連合軍による宣伝ビラのせいか?<br /> この広中氏の仮説であるが、これも疑わしいと考えられる。というのも、これまで挙げてきた証言からも判るように、牟田口、第15軍、ビルマ方面軍の醜聞を批判する記述の結構な数が、参謀や軍医といった、前線ではなく後方にいる階級の高い人物なのだ。むしろ、前線の兵クラスの回想で、具体的な高官の醜聞エピソードがある話は見つけられなかった。<br /> <br /> また、先に引用した後『ビルマ戦記』では、「私がカレニン山系の山越えのとき、恥ずかしい思いで聞いた風聞」という一文がある。これは、後が前線から山越えをして司令部に戻る時、兵士達との雑談の中で出た次のようなものだ。<br /> <br /> <blockquote>  方面軍司令部の幹部は、在留邦人やバーモ長官、チャンドラ・ボースなど、みなラングーンに置きざりにして、逸早くモールメンへ逃げたそうだ。それでもお抱えの娘子軍だけは連れて逃げたということだ。それで司令官は大将になったそうだ、といってどっと笑い声に変わるのである。<br /> <br /> <div style="text-align: right;"> 後勝『ビルマ戦記』</div> </blockquote> <br /> この風聞はほぼ正しい。後がこの話を兵士から聞いたのは、恐らく5月中旬のことだ。4月23日にビルマ方面軍司令官の木村兵太郎中将は飛行機でラングーンからモールメンに逃れたが、これは南方軍に無断の行動であった。方面軍首脳が飛行機で逃げ出した後、日本の傀儡政権であったビルマ国のバーモ首相と、自由インド仮政府首班のチャンドラ・ボースは陸路で逃れているが、ビルマ方面軍は約束した車を用意せず、ビルマ国のバーモ首相以外の大臣は徒歩での脱出を余儀なくされている。ラングーン脱出で醜態を晒した木村だが、5月5日付けで大将に昇進した。まさに風聞の通りだった。<br /> <br /> 方面軍参謀だった後すら把握していない情報を、前線の兵士達はなぜ知っていたのだろうか。これは、英軍の諜報網が日本軍の動静をかなり把握しており、醜聞の部分をそのまま宣伝放送に流していた可能性があるのではないか。これを裏付けるものとしては、小宮はラングーンの翠香園がスパイの注視の的であったことを記している。また、高木の『抗命』では、英軍戦車の放送で第31師団の佐藤師団長が方面軍司令部の乱行ぶりを知ったという記述がある。他にも、ビルマ方面軍作戦主任参謀だった安倍光男少佐は、秘匿しているはずのこちらの部隊名を言い当て、日本軍の他の部隊の状況を放送してくる英軍戦車に遭遇している(安倍『参謀』(富士書房))。<br /> <br /> 広中記事への反論を行ったブログ記事では、他の戦場で連合軍の宣伝ビラが目立った効果を与えていないのに対し、ビルマ方面だけ顕著な成功を収めているのは、それを信じる素地が元々あったからではないかと推測している。筆者はさらに言えば、英軍がデマを考える必要がないほど、ビルマ方面軍の津々浦々に醜聞が転がっていた可能性もあるのではないかと思う。<br /> <br /> もちろん、これを裏付ける確たる英軍側の証拠はないので、仮説の域を出るものではない。しかし、牟田口個人に留まらず、ビルマ方面軍全体への中傷ビラ(事実も多いが)が撒かれていたにも拘わらず、なぜ牟田口が兵士達からの怨嗟の対象になったかは、連合軍のビラが一因とするのは弱いのではないか。<br /> <br /> <br /> <h4> 史料に残したくない話</h4> 今回集めた史料や記述の中で、同時代に作成された一次史料と言えるものが火野の取材手帖しかなく、そもそも一次史料はあまり残されていないと思われるが、それにはそれなりの理由があると考えている。ラングーンの翠香園について、中井は次のように書いている。<br /> <br /> <blockquote> 高級将校の此等遊興費は、機密費なる魔物で支弁されて居たようである。<br /> <br /> <div style="text-align: right;"> 中井悟四郎『歩兵第六十七連隊文集. 純血の雄叫び』</div> </blockquote> <br /> また、後は戦後に聞いた話として、次のように残している。<br /> <br /> <blockquote>  戦後ある会合で、「戦時中に私は、部付将校を連れて偕行社に行き、月に一度か二度すき焼きを食べたら、月給は空っぽに使い果たしたのに、値段の高い翠香園が、連日繁昌していたのは理解できなかった」と言ったところ、「ガソリンやその他の軍需品を、少し横流しすれば悠々と一ヶ月遊べたのに、方面軍の後方主任がそんなことを知らないようでは、戦さに負けるのも無理はない」と笑われて、まったく二の句がつげなかった。<br /> <br /> <div style="text-align: right;"> 後勝『ビルマ戦記』</div> </blockquote> つまり、高級将校の料亭通いの原資は、機密費や横領による資金であり、表沙汰にしたくない、記録に残したくないものだったということになる。一次史料に残りにくい類の情報なのだ。<br /> <br /> しかし、ここまでの記述は、料亭を利用していない側の、一方的な記述といえるかもしれない。しかし、料亭を利用していた側の弁明も残っている。<br /> <br /> <blockquote>  兵棋演習は夕方暗くなるまでかかった。が、終わると、わたしと香川は自動車で、ヴィクトリア湖畔の「翠香園」へ繰り出していった。マンダレー街道から奥の門あたりまで自動車がつめかけていた。(引用者中略)<br />  考えてみると前線では、イラワジ河は危急にひんし、アキャブはすでに失陥し、フーコン谷地ではスチルウェルがブルドーザーで、援蒋ルートのコンクリートのレド公路を、どんどんつくりながら進みつつあり、ミートキーナでは水上源蔵少将が玉砕し、そしてシャン高原の怒江戦線で衛立煌の十四個師が、わずか一個師団の竜兵団に対し「十三対一」の優勢な兵力で三方から攻めたてている。<br />  そこで奮戦している辻政信参謀が腹をたてて、ラングーンの腐敗を痛罵しているらしいが、この自動車の列を見たら、彼なら怒って火をつけるだろうと思われた。だが、ここでそんなことを考えてみてもつまらない。わたし自身もきっと辻からぶん殴られるだろうと思うと、苦笑を禁じ得なかった。<br /> <br /> <div style="text-align: right;"> <a href="https://www.amazon.co.jp/%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E3%83%93%E3%83%AB%E3%83%9E%E6%88%A6%E8%A8%98-1979%E5%B9%B4-%E8%8F%8A%E5%9C%B0%E9%87%8D%E8%A6%8F/dp/B000J8EAM2/ref=as_li_ss_tl?ie=UTF8&amp;linkCode=ll1&amp;tag=dragonerb-22&amp;linkId=3d81bfd3f385de797cd0795639f537d7&amp;language=ja_JP">菊地重規『中国ビルマ戦記』</a></div> </blockquote> この記述は、ビルマ方面軍麾下の第33軍の第49師団の作戦主任参謀だった菊地重規によるものだ。インパール作戦より後の話だが、さらに状況が悪化しているにも拘わらず、料亭は盛況だったことがわかる。菊地のこの証言は、ビルマ方面軍の高級将校が料亭を頻繁に利用していたことを認めているものだ。<br /> <br /> また、ここで辻政信の名前が出ている。辻は牟田口と並んで悪名で知られる陸軍軍人だが、個人としては料亭や芸者遊びを嫌う硬派で、中国では日本軍が遊興に浸っていた「料理屋」に火を点けたことでも知られており、菊地の「彼なら怒って火をつける」という記述は比喩ではなく文字通りの意味だった。辻は著書『十五対一』でも、メイミョウやラングーンの料亭や慰安所での遊興に不快感を示している。これについては当時から辻は批判を公言していたために、彼の言動については複数の証言が残っており、この部分の辻の記述の信憑性は高いと思われる。<br /> <br /> <h4> 看過できない証言</h4> さて、ここまでで牟田口がインパール作戦中も遊興に浸っていた、という一次史料を確認できなかったことは前にも述べた。しかし、いくつか気になる伝聞が伝わっている。<br /> <br /> <blockquote>  噂といえば、牟田口軍司令官がさわやかな冷気のメイミョウに軍司令部を置いたまま、インパール作戦開始後もその戦闘司令所を前線に移さないことに関して「麗人との別離がつらいのだろう」との風評がささやかれてた。この麗人とは、メイミョウの豪壮な邸宅内に囲われていた一人の女性を意味していた。彼女はメイミョウに設けられた高級将校専用の慰安所「清明荘」にいた前線慰安婦の一人で、彼女は広大な軍司令官官舎の奥深く居住をともにしていた。<br /> <br /> <div style="text-align: right;"> 『悲運の京都兵団証言録 防人の詩 インパール編』(京都新聞社)</div> </blockquote> <div style="text-align: right;"> <br /></div> この記述については、ブログ記事でも言及がなされているが、出典や証言者が不明であり、巻末の参考文献一覧も膨大で出典を特定できなかったという。筆者も出典の特定を試みたが、参考文献の中には国会図書館に収蔵されていないものもあり、結局噂の出典特定はできなかった。<br /> <br /> しかし、「麗人」と思われる牟田口寵愛の慰安婦の存在について、噂ではない当事者の証言を見つけることが出来た。メイミョウにあった第百二十一兵站病院に勤務していた兵による証言である。<br /> <br /> <blockquote>  …たまたま昭和十九年春頃インパール作戦が始まり第一線では食料も弾丸もなく日夜死の戦いでいる時、明妙(引用者注:メイミョウの漢字表記)の軍は清明荘の遊女にひたっている高官が私達の目に入っていた。<br />  その清明荘には治療部の目先にあり、大阪から来た飛田遊廓の経営で、司令部専用の料亭。大阪より家財全部軍用列車で持ち込んでの商売、女は大阪の一流の女性、金と物は内地以上の待遇、その中に閣下専用の女も内地より特別輸入した。その彼女当時二十一歳、八頭身形で清明荘一の美人、たまたま軍医部の大川大尉の診断で子宮外妊娠三か月で健康を害し、手術の必要となり、治療部は室谷大尉の術者、佐藤軍曹の助手、準備は◯◯上等兵と私、来院した彼女、閣下の専用でありなかなか強気であり、診断にも手術にもならずこまったあげく軍医の命令通り、全身麻酔をかけて眠らせて簡単な掻爬で実施すると話されて実施されたが掻爬は思うようにいかず次回に手術すると中止された。<br />  ところが麻酔よりさめた彼女に元どおり着物を着るように話すると、前をあけて陰部の毛をきれいに剃ってあるので、誰がなぜこのようにしたとどやされ、その頃手術室は軍医下士官も誰もいなくなり、事実剃ったのは◯◯上等兵と私であり、しかし診療上陰部の毛を剃るのは軍命である。本人にすれば閣下以外の者に見られ、大事な毛もなくなり、治りもせず、再手術せねばならず、後の始末なんとすると怒るのもあたりまえ、これが兵隊のつらさであるが閣下はなんと考えていることか、彼女なんというか、心配であったが、軍医部の大川大尉の報告で閣下のお話もあり、再度手術となった。その時は帝王切開の用意をして無事おわり。経過も良好で順調に全快した。<br /> <br /> <div style="text-align: right;"> 大谷義明「ビルマ派遣従軍の想い出 」『ビルマ戦陣回顧録』所収</div> </blockquote> <div style="text-align: right;"> <br /></div> 筆者が知る限り、牟田口と関係があった女性についての、唯一の一次的な証言である。この『ビルマ戦陣回顧録』は、メイミョウにあった第百二十一兵站病院の勤務者の戦友会である、北カ会メンバーがビルマ勤務時を回顧した文集だ。中井は高級将校にそれぞれついている女性について、下級将校に対する態度が横柄であったと回想しているが、上記証言もそれに合致している。<br /> <br /> しかし、この証言は、医学的な面で不可解な点が多い。子宮外妊娠の治療として、考えにくい手術を行っているためだ。子宮外妊娠は多くの場合卵管で発生するため、掻爬による治療は期待できない。また、子宮外妊娠なのに、子宮を切開する帝王切開を行うとは考えられない。筆者は医療関係者2名と相談し、考えられるシチュエーションを検討したところ、概ね次の解釈で一致を見た。<br /> <br /> <ul> <li>当時は超音波検査が無いため、最初の診断で正常な妊娠との判別がつかなかった可能性</li> <li>堕胎しようと掻爬を行おうとしたが、子宮内に胎児がいないため子宮外妊娠と判明</li> <li>腹部切開(帝王切開ではない)により、子宮外妊娠を治療した</li> </ul> <br /> 記述を読めば判る通り、この記述をした大谷は医師や看護師ではなく、手術の準備をした兵という立場にある。医学知識はそれほど十分でなかった可能性があり、また戦後20年を経て記憶が曖昧になり、医学的に怪しい記述になってしまったと思われる。ただ、合理的に誤りを説明できる記述ではあった。<br /> <br /> では、この証言そのものの信憑性も怪しいだろうか? この証言に出てくる「閣下(引用者注:もちろん牟田口のこと)専用の女」を診断した軍医部の大川大尉、手術を執刀した室屋大尉と思しき人物は、この『ビルマ戦陣回顧録』に自身の回顧を寄せていて、当時は存命であった。言及した人物の目に確実に触れる文集に虚偽を書くとも考えにくく、一定の信憑性も有していると見られる。<br /> <br /> しかし、先の記述の後、看過できない記述があった。<br /> <br /> 牟田口がインパール作戦開始後、1ヶ月以上もメイミョウに留まっていた事については批判が多い。メイミョウは前線から直線で300km離れており、これは東京から滋賀県の作戦を指揮するに等しい。このような距離に起因する事情から、現地の実態を正確に把握していなかったと、防衛庁防衛研究所戦史部第1戦史研究室(当時)だった荒川憲一主任研究官は牟田口の作戦指導を批判している。<br /> <br /> メイミョウに留まっていた理由については、第15軍管内に侵入していた敵空挺部隊への対応のためと言われている。が、先に引用したように「麗人との別離がつらい」といった噂や、料亭等が整ったメイミョウから離れたくなかったのではないかという勘ぐりが、様々な書籍で見られたが、牟田口の内心を見ることはできないので、推測の域を出ない。しかし、次の証言が事実なら、牟田口の内心を察する事ができるかもしれない。<br /> <blockquote class="tr_bq">  治療中、閣下の当番より再三の差入れが私達兵隊にもあり、また全快後彼女自身も治療部に来院し、私達の存在も認められ、第百二十一兵站病院もビルマ一と講評されてインパール作戦の前線視察に行ったのもその頃であったと思う。<br /> <br /> <div style="text-align: right;"> 大谷義明「ビルマ派遣従軍の想い出 」『ビルマ戦陣回顧録』所収</div> </blockquote> 上記証言によれば、牟田口は女性が全快したのを見届けてから、メイミョウを出たと取れる。下手をすれば、噂や勘ぐりを補強しかねない証言である。<br /> <br /> 勘ぐりの部分は置いておくにしても、この証言が事実ならば、牟田口も料亭の芸者を囲っていたのは事実ということになる。ビルマ方面軍全体の醜聞を見れば、牟田口だけ清廉潔白というのもおかしな話で、この証言は無視できないものと思われる。<br /> <br /> <h4> 本の意義</h4> 話を最初に戻そう。広中氏の『牟田口廉也』の、これまでインパール作戦等の責任を負わされてきた牟田口個人ではなく、「愚将」を生んだ日本陸軍という組織の問題を明らかにするという問題意識は、筆者も支持するものだし、『牟田口廉也』はその目的をある程度達することができていると思う。しかし、その販促活動として広中氏が展開されていた記事やイベント等で見せた態度は、牟田口の数々の逸話の責任を高木俊朗という個人に押し付けるという、広中氏が批判してきた個人への責任転嫁と同じ徹を踏んでいるように思えてならない。<br /> <br /> また、筆者はここまで、第15軍やビルマ方面軍全般の醜聞についての証言を提示してきたが、はっきり言えばこれら醜聞自体はそれほど重要なものではない。極論を言えば、料亭で遊興に浸っていようが、大敗を喫することなく、数万の兵を無事に祖国に帰すことができる司令部ならば、そちらの方が遥かに良い。問題は、一つの戦線を崩壊させ、多大な死者を出したビルマ方面軍が、その方面軍全体で腐敗がまかり通っていたという点だ。<br /> <br /> 結論を言えば、牟田口個人だけでなく、牟田口の第15軍を含めたビルマ方面軍の高級将校全体に、腐敗が蔓延していたということになる。インパール作戦と同じく、牟田口個人が代表的な人物かのように言われることが多かったが、ビルマ方面軍、そして日本陸軍という組織自体の問題だったのだ。その意味で、広中氏の問題意識と通底するものがあると思う。<br /> <br /> 繰り返すが、筆者は新書『牟田口廉也』における、広中氏の姿勢を支持している。しかし、著書から外れた部分で外してしまった感は否めない。広中氏を含め、今後の牟田口廉也や日本軍の問題について、研究のより一層の進展を願いたい。Anonymoushttp://www.blogger.com/profile/02023479489081345765[email protected]0tag:blogger.com,1999:blog-1230209343383614345.post-16635633611735979812018-03-15T15:32:00.001+09:002018-03-15T15:36:33.341+09:00「肉じゃが発祥の地」を巡る真相Yahoo!ニュースのトピックスに、ABC朝日放送のこんな記事が掲載されていました。<br /> <br /> <a href="https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180315-00010001-asahibc-life&amp;p=1">【ABC特集】舞鶴か?呉か?  海軍ゆかりの町の仁義なき「肉じゃが論争」ついに決着か]</a><br /> <br /> 記事そのものは肉じゃがの発祥の地を巡って、海軍ゆかりの町である舞鶴と呉の間で争われているという話で、「ついに決着か」とタイトルにありますが、結局は分からずに終わっています。そして記事中、肉じゃがの誕生についてこのように説明されています。<br /> <br /> <blockquote class="tr_bq">  明治34年(1901年)、海軍鎮守府の長官として、舞鶴に赴任した東郷平八郎は、イギリス留学中に食べたビーフシチューを作るよう料理長に命令。しかし、当時は赤ワインやバターなど手に入らない調味料もあったため、料理長は、しょうゆと砂糖、ごま油を使って味付け。そうして出来上がったのが「肉じゃが」、というのが舞鶴では定説なんだそうです。<br /> <br /> <div style="text-align: right;"> <a href="https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180315-00010001-asahibc-life&amp;p=1">【ABC特集】舞鶴か?呉か?  海軍ゆかりの町の仁義なき「肉じゃが論争」ついに決着か</a></div> </blockquote> <br /> 日本海軍の東郷平八郎がその誕生に関わったという、肉じゃが誕生の「定説」については、ご存知の方も多いと思います。トピックスにも掲載されたので、多くの方がご覧になったでしょう。しかし、この「定説」について、実際はどうなのでしょうか?<br /> <br /> <a href="http://amzn.to/2Gu7Igy">『海軍さんの料理帖』</a>(ホビージャパン)の著者である海軍史研究家の有馬桓次郎氏によれば、シチュー自体は明治初期には既に日本に入ってきており、明治22年に日本海軍が制定した「五等厨夫教育規則」にはシチューの作り方が記載されているそうです。また、赤ワインベースのシチューは当時のヨーロッパでも一般的ではなく、赤ワインを入れるようになったのは近年のことだとか。このことから、「シチューを赤ワインとバターの代わりに、しょうゆと砂糖で味付けしたのが肉じゃが」という肉じゃが発祥説は、「9割がた誤り」としています。<br /> <br /> では、なぜ肉じゃが誕生の経緯や発祥の地についての伝説がまことしやかに拡がっているのでしょうか? このことについては、記事中にも登場する海軍料理研究家の高森尚史氏は、自身の著書の中でネタばらしをしているのです。<br /> <br /> 高森氏の著者<a href="http://amzn.to/2GvbqH5">『帝国海軍料理物語』</a>(光人社)によれば、1988年にテレビ局の番組ディレクターから肉じゃがのルーツを探るという番組企画について、「<肉じゃがは海軍にそのルーツがあった>という結論でいきたい。それも最終的に舞鶴にその手がかりがあったということにしたい。(中略)ついては、そのための証拠を明らかにしておいてほしい」という依頼がされ、「ずいぶん乱暴な話」と思いつつも制作に協力した旨が書かれています。この時は調査で発見された昭和13年の海軍資料に似たような料理があったことから「肉じゃがのルーツは海軍にあることが、舞鶴の資料でわかった」とひとまず言えると考え、番組でもそのように紹介されました。この時点では、舞鶴は発祥の地でもなければ、東郷平八郎の名前も出てきません。<br /> <br /> ところがその後、この肉じゃがが舞鶴の町おこしになると考えた人がいました。そこから地域や海上自衛隊も巻き込んだ結果、「舞鶴に赴任した東郷平八郎が〜」という'''肉じゃが起源の伝説が90年代中頃に創られました'''。これに呉も便乗する形でうちも発祥の地と名乗りを上げた結果、現在の「肉じゃが発祥の地論争」に至っています。が、そもそも両市ともに肉じゃが発祥の地である根拠はなく、これは分かった上でのプロレスのようなものなのです。<br /> <br /> 料理の起源にまつわる話はよくわからないものが多く、国民食とも言えるラーメンもその起源はよく分かっていません。肉じゃがの起源も同様ですが、ここに町おこしのネタを見出した人がいたのです。町おこしに「伝説」を用いるのは様々な地域に見られるものですが、伝説と史実はしっかり分けて考えたいものですね。<br /> <br /> <h4> 【参考文献】</h4> <iframe frameborder="0" marginheight="0" marginwidth="0" scrolling="no" src="//rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&amp;bc1=000000&amp;IS2=1&amp;bg1=FFFFFF&amp;fc1=000000&amp;lc1=0000FF&amp;t=dragonerb-22&amp;o=9&amp;p=8&amp;l=as4&amp;m=amazon&amp;f=ifr&amp;ref=as_ss_li_til&amp;asins=4798614831&amp;linkId=bd2f27ffd9f1d5ccc3f276a6462f9bfe" style="height: 240px; width: 120px;"></iframe><iframe frameborder="0" marginheight="0" marginwidth="0" scrolling="no" src="//rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&amp;bc1=000000&amp;IS2=1&amp;bg1=FFFFFF&amp;fc1=000000&amp;lc1=0000FF&amp;t=dragonerb-22&amp;o=9&amp;p=8&amp;l=as4&amp;m=amazon&amp;f=ifr&amp;ref=as_ss_li_til&amp;asins=B009SXD5UW&amp;linkId=879ff6fe596f02b5b6e3de8d4fb81d55" style="height: 240px; width: 120px;"></iframe><br /> <br /> また、肉じゃが海軍起源説の経緯と検証については、<a href="http://amzn.to/2HD5r2i">『と学会誌34』</a>の光デパート「肉じゃが海軍起源説はこうして捏造された」で詳しく解説されており、興味のある方には一読をおすすめする。<br /> <br /> <iframe frameborder="0" marginheight="0" marginwidth="0" scrolling="no" src="//rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&amp;bc1=000000&amp;IS2=1&amp;bg1=FFFFFF&amp;fc1=000000&amp;lc1=0000FF&amp;t=dragonerb-22&amp;o=9&amp;p=8&amp;l=as4&amp;m=amazon&amp;f=ifr&amp;ref=as_ss_li_til&amp;asins=B01LYH572Y&amp;linkId=d6b90d4e8baaf09fb5ca5d8e154fd64d" style="height: 240px; width: 120px;"></iframe><br /> <br />Anonymoushttp://www.blogger.com/profile/02023479489081345765[email protected]0tag:blogger.com,1999:blog-1230209343383614345.post-71503262551837163632017-02-23T11:47:00.000+09:002017-02-23T12:29:28.725+09:00「物言う軍人」。軍人としてのマクマスター新大統領補佐官辞任したマイケル・フリン国家安全保障担当大統領補佐官の後任として、H.R.マクマスター陸軍中将が指名されたことが報じられています。<br /> <blockquote class="tr_bq"> <br /> 【ワシントン=黒見周平】トランプ米大統領は20日、新たな国家安全保障担当大統領補佐官にハーバート・マクマスター陸軍中将(54)を充てると発表した。<br /> 前任のマイケル・フリン氏はロシアとの密約疑惑で就任から1か月足らずで更迭された。トランプ氏は外交・安全保障の司令塔が空席となった異例の事態を早期に解消するため、米軍内で評価の高いマクマスター氏を起用したとみられる。<br /> <div style="text-align: right;"> <a href="http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170221-00050056-yom-int">米大統領補佐官に現役陸軍中将…フリン氏後任</a></div> </blockquote> <br /> 同じトランプ政権の要人では、先日来日したジェームズ・マティス国防長官は、「狂犬(Mad Dog)」「戦う修道士」との呼び名も相まって話題でしたが(「狂犬」の呼び名については、拙稿<a href="http://bylines.news.yahoo.co.jp/dragoner/20170204-00067361">「マティス国防長官、「狂犬」呼称は適切?」</a>を参照頂きたい)、マクマスター中将もなかなか興味深いキャリアと個性の持ち主の人物です。<br /> <br /> トランプ政権の動向を世界中が注視している中、アメリカの外交・安全保障に大きな影響を及ぼす新たな大統領補佐官にも注目が集まっています。そこで、今回はマクマスター中将の経歴や個性について、ざっと紹介したいと思います。<br /> <h2> <br />指揮官として</h2> マクマスター中将のキャリアの中で著名なのは、1991年の湾岸戦争での「73イースティングの戦い」と呼ばれる戦いでの活躍です。マクマスター大尉(当時)は、自身が搭乗するM1A1戦車、愛称"マッド・マックス"を始めとした戦車9両を中核とするイーグル(E)騎兵中隊を率いて、イラクの精鋭部隊である共和国親衛隊のT-72戦車を有する4倍の勢力を持つ敵部隊に一方的な勝利を収めます。この勝利は「湾岸戦争で最も劇的な勝利」と呼ばれ、マクマスター大尉が頭角を表すきっかけになります。<br /> <br /> <table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody> <tr><td style="text-align: center;"><a href="https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/7/76/M1A1_Abrams-side_ID_DM-SD-06-00540.JPEG" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" height="426" src="https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/7/76/M1A1_Abrams-side_ID_DM-SD-06-00540.JPEG" width="640" /></a></td></tr> <tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">マクマスター大尉が搭乗・率いたM1A1エイブラムス戦車。残念なことにV8ではない</td></tr> </tbody></table> このような輝かしい戦車戦の戦果を持つ一方で、2005年には第3機甲騎兵連隊長として、イラク北部の都市タル・アファールの治安を安定化した功績を挙げるなど、通常戦闘一辺倒ではない軍人である事が窺えます。しかし、このような功績を挙げても准将への昇進を2年連続で将官で構成される委員会に拒否されるなど不遇が続きましたが、"学者戦士"として知られるディビット・ペトレイアス大将(オバマ政権時にはCIA長官)が委員長になると昇進を果たし、将官となります。<br /> <br /> <br /> <h2> 物言う軍人</h2> 治安戦について高い学識を持つペトレイアス退役大将と同じく、マクマスター中将も"学者戦士"と呼ばれ、軍にいながら積極的な著述活動も行っています。特に知られている1997年に発表した著書"Dereliction of Duty"(責任放棄)では、ベトナム戦争におけるアメリカの戦争指導を分析し、統合参謀本部がアメリカ政府首脳部の誤りを分かっていながら、それに迎合して率直に意見を述べる事を怠ったことが、ベトナム戦争の敗北に繋がったと批判しています。このマクマスター中将の主張に対しては異論も多いものの、軍人として政府に「率直に物を言う」姿勢が明確に現れています。<br /> <br /> また、ブッシュ政権のラムズフェルド国防長官の時代に顕著だった、アメリカ軍のテクノロジー傾倒について批判的なのも特徴です。テクノロジーを単に否定するのではなく、軍事における不確実性を表す「戦場の霧」をテクノロジーが解消するという議論について、テクノロジーにより「戦場の霧」が減少したことは認めつつも、イラク戦争を例に出し、戦争の本質としての不確実性は消滅していないと主張しています。また、<a href="http://jp.techcrunch.com/2017/02/22/20170221hr-mcmaster-trump-national-security-flynn-replacement/">大のPowerPoint嫌い</a>なことも知られています。(同様にマティス国防長官もPowerPoint嫌い)<br /> <br /> このような自らも主張する軍人足らんとするマクマスター中将ですが、自著の主張を実践するなら、政権と意見を異にした場合は「物を言う」立場になるでしょう。その場合、トランプ大統領らと衝突することになるかもしれません。<br /> <br /> トランプ政権に多く物を言い、安全保障政策の修正する役割を果たすのか(ただし、マクマスター中将の方針が正しいかは別)、あるいは相容れず去ってしまうのか、それとも様々な制約から「物言わぬ軍人」になってしまうのか。マクマスター中将が今後も目の離せない人物なのは間違いないでしょう。<br /> <h4> <br />【参考】</h4> 河津幸英 <a href="https://www.amazon.co.jp/%E6%B9%BE%E5%B2%B8%E6%88%A6%E4%BA%89%E5%A4%A7%E6%88%A6%E8%BB%8A%E6%88%A6-%E4%B8%8B-%E5%8F%B2%E4%B8%8A%E6%9C%80%E5%A4%A7%E3%81%AB%E3%81%97%E3%81%A6%E6%9C%80%E5%BE%8C%E3%81%AE%E6%A9%9F%E7%94%B2%E6%88%A6-%E6%B2%B3%E6%B4%A5-%E5%B9%B8%E8%8B%B1/dp/4863204175//ref=as_li_ss_tl?ie=UTF8&amp;linkCode=ll1&amp;tag=dragonerb-22&amp;linkId=dff746336fa7684d4c75b4bba2709839">「湾岸戦争大戦車戦(下) (史上最大にして最後の機甲戦)」</a>イカロス出版<br /> 調査研究報告書『平和構築と国益 豪日協力モデルによる挑戦』特定非営利活動法人・国際変動研究所<br /> 菊地茂雄 <a href="http://www.nids.mod.go.jp/publication/kiyo/pdf/bulletin_j8_3_01.pdf">「「イラクの自由」作戦の米軍のトランスフォーメーションに対する影響」</a>防衛省防衛研究所<br /> 菊地茂雄<a href="http://www.nids.mod.go.jp/publication/kiyo/pdf/bulletin_j12-2-3_1.pdf">「「アドバイザー」としての軍人」</a>防衛省防衛研究所<br /> <br /> <a href="https://www.amazon.co.jp/%E6%B9%BE%E5%B2%B8%E6%88%A6%E4%BA%89%E5%A4%A7%E6%88%A6%E8%BB%8A%E6%88%A6-%E4%B8%8B-%E5%8F%B2%E4%B8%8A%E6%9C%80%E5%A4%A7%E3%81%AB%E3%81%97%E3%81%A6%E6%9C%80%E5%BE%8C%E3%81%AE%E6%A9%9F%E7%94%B2%E6%88%A6-%E6%B2%B3%E6%B4%A5-%E5%B9%B8%E8%8B%B1/dp/4863204175//ref=as_li_ss_il?ie=UTF8&amp;linkCode=li3&amp;tag=dragonerb-22&amp;linkId=86d8e9a189f081569243c1af8a06854e" target="_blank"><img border="0" src="//ws-fe.amazon-adsystem.com/widgets/q?_encoding=UTF8&amp;ASIN=4863204175&amp;Format=_SL250_&amp;ID=AsinImage&amp;MarketPlace=JP&amp;ServiceVersion=20070822&amp;WS=1&amp;tag=dragonerb-22" /></a><img alt="" border="0" height="1" src="https://ir-jp.amazon-adsystem.com/e/ir?t=dragonerb-22&amp;l=li3&amp;o=9&amp;a=4863204175" style="border: none !important; margin: 0px !important;" width="1" /><a 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Dog"という異名から、日本のメディアでは「狂犬」として紹介される一方、7000冊を超える蔵書を持つ読書家であることが、相反する要素を持ち合わしているとして受け止められているようです。<br /> <br /> <blockquote> 初外遊の日韓歴訪を開始したジェームズ・マティス米国防長官(66)は、アフガニスタン戦争やイラク戦争で実戦を指揮し、「狂犬」の異名で知られる一方、「国防総省随一の戦略家」とも評される。<br /> <div style="text-align: right;"> <a href="http://www.jiji.com/jc/article?k=2017020200584&amp;g=use">素顔は知的な戦略家=「狂犬」米国防長官</a></div> </blockquote> <br /> しかし、報道やネット上の反応を散見すると、これらの個性が十分理解されていない面もあるのではないかと感じました。そこでこの記事では、「狂犬」という呼び名が持つ意味、そして読書家である事が意外な一面として捉えられている事について、考えていきたいと思います。<br /> <br /> <br /> <h2> 「魔犬」海兵隊出身</h2> まず、「狂犬」という異名について、少々誤解があるのではないでしょうか。「恐れられている」という否定的な側面を紹介する報道もあれば、 <a href="http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/12/post-6579_2.php">"Mad Dog"を「狂犬」と訳すのは誤訳とする報道</a>もあります。はては「狂犬」を失礼とする意見も見られました。<br /> <br /> しかし、ここで注意すべき点は、「犬」という呼び名は、マティス長官の出身であるアメリカ海兵隊においては、特別な意味を持っていることです。そこを踏まえないと、"Mad Dog"の意味を誤読してしまうと思います。<br /> <br /> 第一次世界大戦中の1918年。大戦に参戦したアメリカ海兵隊は、パリに迫るドイツ軍とフランスのベローの森で対峙します。この時、度重なるドイツ軍の猛攻に耐えたことで、海兵隊はドイツ軍側から「魔犬(Teufel hunden)」と呼ばれることになります。ドイツ軍が名付けた魔犬の呼び名は、当の海兵隊側が気に入ったことで、"devil dog"を自称するようになり、それは当時の海兵隊採用ポスターにも見られます。<br /> <br /> <br /> <table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody> <tr><td style="text-align: center;"><a href="https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/c/c6/Teufel_Hunden_US_Marines_recruiting_poster.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" height="400" src="https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/c/c6/Teufel_Hunden_US_Marines_recruiting_poster.jpg" width="271" /></a></td></tr> <tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">1918年の米海兵隊募集ポスターで登場する"魔犬"(右)</td></tr> </tbody></table> <br /> つまり、海兵隊にとっては、犬は自身を表す象徴的な存在であり、現代でも使われている呼び名でもあります。海兵隊出身者であるマティス長官が「犬」と呼ばれることに関しては、'''敵に恐れられているという名誉の証であって、不名誉でもなんでもない'''のです。そもそも、"Mad Dog"という呼び名は、当のトランプ大統領の就任前のツイートにも見られます。<br /> <br /> <blockquote class="twitter-tweet" data-lang="ja"> <div dir="ltr" lang="en"> Departing New York with General James 'Mad Dog' Mattis for tonight's rally in Fayetteville, North Carolina! See you soon! <a href="https://twitter.com/hashtag/ThankYouTour2016?src=hash">#ThankYouTour2016</a> <a href="https://t.co/gvRkQkwblE">pic.twitter.com/gvRkQkwblE</a></div> — Donald J. Trump (@realDonaldTrump) <a href="https://twitter.com/realDonaldTrump/status/806246271405162500">2016年12月6日</a></blockquote> <script async="" charset="utf-8" src="//platform.twitter.com/widgets.js"></script><br /> <br /> <br /> 「犬」という訳に反発する向きもありますが、海兵隊出身のマティス長官にとって、「犬」は象徴的な存在であることは無視出来ません。また、"Mad"を「狂」と訳すことにも異論はあるでしょうが、そもそも海兵隊自身が"devil"「魔」です。「猛犬」という訳もあるでしょうが、「狂犬」という訳を誤訳とは見なすのも難しいのではないでしょうか。<br /> <br /> <div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"> </div> <br /> <table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody> <tr><td style="text-align: center;"><a href="https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/e/ec/The_official_mascot_of_the_Marine_Corps%2C_English_bulldog_Pfc._Chesty_the_XIV%2C_poses_for_his_official_photo_at_Headquarters_Marine_Corps_Combat_Camera_in_the_Pentagon%2C_Arlington%2C_Va%2C_May_15%2C_2013_130515-M-KS211-004.jpg/1024px-thumbnail.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" height="287" src="https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/e/ec/The_official_mascot_of_the_Marine_Corps%2C_English_bulldog_Pfc._Chesty_the_XIV%2C_poses_for_his_official_photo_at_Headquarters_Marine_Corps_Combat_Camera_in_the_Pentagon%2C_Arlington%2C_Va%2C_May_15%2C_2013_130515-M-KS211-004.jpg/1024px-thumbnail.jpg" width="400" /></a></td></tr> <tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">現在も海兵隊のマスコットであるブルドッグ(DIMOCより)</td></tr> </tbody></table> <br /> <h2> 読書家の軍人</h2> 日本の一般的なイメージとして、戦士としての軍人と教養が結びつきにくい、ということがあるかもしれません。このことが、強硬な一面と読書家という一面を併せ持つマティス長官の個性に注目する一因でもあるのかもしれません。<br /> <br /> しかし、高級軍人が高い教養や学識を持つことは、意外なことではありません。マティス長官と同世代のアメリカ陸軍の軍人に、デヴィッド・ペトレイアス退役陸軍大将がいます。ブッシュ政権下でイラクでの治安戦に成果を上げ、オバマ政権下ではCIA長官を務めたペトレイアス大将は、治安戦に対する造詣が深く、プリンストン大学で博士号を取得した経緯から、"warrior scholar"(学者戦士)との呼び名がありました。<br /> <br /> <br /> <table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody> <tr><td style="text-align: center;"><a href="https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/0/06/DCIA_David_Petraeus.jpg/614px-DCIA_David_Petraeus.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" height="400" src="https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/0/06/DCIA_David_Petraeus.jpg/614px-DCIA_David_Petraeus.jpg" width="318" /></a></td></tr> <tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">「学者戦士」デヴィッド・ペトレイアス退役陸軍大将</td></tr> </tbody></table> <br /> ペトレイアス大将の学識の深さは、アメリカ軍人の中でも際立っている特別な例ですが、「戦士」である軍人が高い教養や学識を持つことは、現代のアメリカ軍にあってそう珍しいことではなく、修士号以上の学位を持つアメリカ軍高官は珍しくありません。世界的に見ても、<a href="http://www.mod.go.jp/j/approach/others/jinji/">防衛省が2007年に発表した報告書</a>では、「幹部自衛官における修士以上の学位の保有者は、全体の数%であるのに対し、諸外国の士官については、現段階で確認できたものとして、全体の半数近くに達する例もみられる」としています。マティス長官が読書家である事が意外性を持って日本で伝えられているのも、こういう背景があるのかもしれません。<br /> <br /> また、ローマ帝国の五賢帝の一人、マルクス・アウレリウス・アントニヌスが著した「自省録」が座右の書であることも興味深く報じられていますが、西欧・米国で高い地位にある人にとって、古典の教養を持つことが重要であるのはよく言われていることです。そもそも、高い地位にある人物が、史実でもない娯楽歴史小説を「座右の書」として自己紹介している日本の方が特殊なのかもしれません。マティス長官が特別なのかと言われると、確かに高い教養の持ち主かもしれませんが、高級軍人では決して珍しい存在ではないのではないでしょうか。<br /> <br /> そもそも、教養の高さとタカ派的態度は相反するものではありません。そして、まだ就任して一ヶ月も経っていないマティス長官ですが、来日時の言動については、以前の国防長官の路線からそう外れるものでもありません。日本としては、「狂犬」や「読書家」といったイメージに引きずられることなく、今後もトランプ政権の動向と併せて注視していくべきではないでしょうか。<br /> <br /> <h4> 【参考になる資料】</h4> <a href="https://www.amazon.co.jp/%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E6%B5%B7%E5%85%B5%E9%9A%8A_%E9%9D%9E%E5%96%B6%E5%88%A9%E5%9E%8B%E7%B5%84%E7%B9%94%E3%81%AE%E8%87%AA%E5%B7%B1%E9%9D%A9%E6%96%B0-%E4%B8%AD%E5%85%AC%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E9%87%8E%E4%B8%AD-%E9%83%81%E6%AC%A1%E9%83%8E/dp/4121012720//ref=as_li_ss_tl?ie=UTF8&amp;linkCode=ll1&amp;tag=dragonerb-22&amp;linkId=113a85bf04dd13813361c7a7d79f2f74">野中郁次郎「アメリカ海兵隊―非営利型組織の自己革新 (中公新書)」</a>Anonymoushttp://www.blogger.com/profile/02023479489081345765[email protected]0tag:blogger.com,1999:blog-1230209343383614345.post-12490283479867474132017-01-26T15:13:00.000+09:002017-01-26T15:13:18.109+09:00死んだ”アカハラ”と鳥インフルエンザ<h2> 死んだ″アカハラ″</h2> Twitterでこんなツイートが話題になっていました。ツイートされたのは、神戸大学大学院の木村幹教授。比較政治学者で、朝鮮半島・韓国の地域研究で著名な研究者ですが、ツイートの内容はご専門ではなく、大学の会議での一コマについてです。木村教授より許諾を頂きましたので、ツイートを引用してみましょう。<br /> <blockquote> 今日の会議から。100%実話。<br /> 事務方「ご報告しないといけない事が」<br /> 研究科長「急になんだ」<br /> 事務「アカハラです」<br /> 参加者A「まじか」<br /> 参加者B「勘弁してくれ」<br /> 事務方「アカハラが死んでいました」<br /> 研究科長「アカハラで死んだ!」<br /> 事務方「いえ、建物の裏でアカハラが死んでいました」<br /> 一同「鳥かよ!」<br /> <br /> <div style="text-align: right;"> 出典:<a href="https://twitter.com/kankimura/status/824189241139793920">木村教授のツイート</a>より(※引用者一部改行)</div> </blockquote> <br /> <br /> 大学の会議で事務方から「アカハラが死んだ」と報告され、学内で教職員による嫌がらせ行為「アカデミック・ハラスメント」で死者が出たかと騒然となったものの、死んだのは"野鳥の"アカハラだったという話です。アカハラは赤い腹部が特徴で、夏に北日本で繁殖し、冬は西日本、中国、台湾で越冬する渡り鳥です。<br /> <br /> <table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody> <tr><td style="text-align: center;"><a href="https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/5/5c/Akahara_08f2218.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" height="480" src="https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/5/5c/Akahara_08f2218.jpg" width="640" /></a></td></tr> <tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">"鳥"のアカハラ(撮影:I<a href="https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/5/5c/Akahara_08f2218.jpg">SAKA Yoji ( cory )</a>)</td></tr> </tbody></table> <br /> さて、ここまでなら勘違い系の笑い話です。ところが、事務方が会議で報告した以上、それなりに対処が必要になるかもしれない事態ではあるのです。木村教授は事務方からの説明として、ツイートを続けています。<br /> <br /> <blockquote> 渡り鳥が死んでいる時には、鳥インフル等の可能性があるので、ちゃんと保健所に届けないといけない、というお話しでした。m(_ _)m<br /> <br /> 出典:<a href="https://twitter.com/kankimura/status/824189397121769472">木村教授のツイート</a></blockquote> <br /> <blockquote> 因みに事務方の説明によれば、渡り鳥の場合は1羽死んでいるだけでも通報する必要があり、それ以外の鳥の場合にも10羽死んでいる場合には通報する必要があるそうです(詳しくは保健所にご確認ください)。<br /> <br /> 出典:<a href="https://twitter.com/kankimura/status/824193839455997954">木村教授のツイート</a></blockquote> <br /> 法的な義務は無いものの、環境省や各都道府県では死亡している野鳥を発見した場合、最寄りの市町村や都道府県に通報することを呼び掛けています。都道府県によっては、施設管理者に対して、敷地内で死亡野鳥を確認した場合に通報を呼び掛けているところもあります。<br /> <br /> このように死亡野鳥の通報を呼び掛けている理由に、ツイートにもあるように鳥インフルエンザがあります。<br /> <h2> <br /> 猛威を振るう高病原性鳥インフルエンザウイルス</h2> 国内の複数個所で高病原性鳥インフルエンザウイルスが確認された昨年の11月21日以降、環境省の野鳥に対する調査監視の対応レベルは、最高のレベル3となっています。今シーズン、環境省が確認した野鳥への高病原性鳥インフルエンザウイルスの発生(飼育鳥類、糞便、水検体含む)は、2017年1月25日17:30現在、18道府県186件に達しています。<br /> <br /> 各地で猛威を振るう鳥インフルエンザで、国内でも養鶏場で飼育されている鶏の殺処分が相次いでいますが、世界的にも約40か国で野鳥・家禽への感染が確認されており、世界保健機関(WHO)が警告している旨も報じられています。<br /> <br /> <blockquote> [ジュネーブ 23日 ロイター]- 世界保健機関(WHO)は23日、野生の鳥や家禽(かきん)の鳥インフルエンザウイルスへの感染を注意深く観察し、人間に感染した場合は、迅速に報告するよう全ての加盟国に呼び掛けた。パンデミック(世界的大流行)の始まりを告げるシグナルである可能性があるという。<br /> <br /> 出典:<a href="http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170124-00000075-reut-cn">鳥インフル、大流行のシグナルを見逃すな=WHO</a></blockquote> <br /> <br /> しかし、なぜここまで鳥インフルエンザが警戒されているのでしょうか。もちろん、家禽としてのニワトリへの経済的なダメージも計り知れませんが、警戒されているのは人への感染です。<br /> <br /> 鳥インフルエンザウイルス自体は多くの水鳥が保菌しているものの、野鳥に対する病原性は低く、死に至る事例はそうありません。しかし、野鳥から人に飼われている家禽に感染するなど、感染を経るに従いウイルスが変異し、高い病原性を持つ高病原性鳥インフルエンザウイルスとなる場合があります。<br /> <br /> 鳥から人へ高病原性鳥インフルエンザウイルスの感染は、鳥と生活環境が近いなどの濃密な接触がなければ起きないと言われており、さらに人から人に対しても容易に感染はしないと考えられています。しかし、「これまでの新型インフルエンザウイルスは、すべて鳥世界からヒト世界に侵入したウイルスから発生していると考えられています」(<a href="http://idsc.nih.go.jp/disease/influenza/pandemic/QA04.html">国立感染症研究所インフルエンザ・パンデミックQ&amp;A</a>より)とされており、変異により新たな感染症として世界的大流行(パンデミック)を引き起こすことが懸念されています。<br /> <br /> <table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody> <tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgzaFllCRdZaGy7m2LnaAdxpAdvH26V4BhMOlS6aiSk1OwpVx3-NwyIpaos4jllLNSdZHOi9P94G2skkH4qmX37HySVX31wb77lJoyWnR6tqkyoPgh9m_Rfu5A8KwsnsAmAG2fADX-pFVtm/s1600/6_chpt4.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" height="397" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgzaFllCRdZaGy7m2LnaAdxpAdvH26V4BhMOlS6aiSk1OwpVx3-NwyIpaos4jllLNSdZHOi9P94G2skkH4qmX37HySVX31wb77lJoyWnR6tqkyoPgh9m_Rfu5A8KwsnsAmAG2fADX-pFVtm/s640/6_chpt4.jpg" width="640" /></a></td></tr> <tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">鳥インフルエンザウイルスの変異(<a href="http://www.env.go.jp/nature/dobutsu/bird_flu/manual/pref_0809/6_chpt4.pdf">環境省「高病原性鳥インフルエンザウイルスと野鳥について」</a>より)</td></tr> </tbody></table> <br /> そして、上図のように飼育下にある家禽から野鳥への感染も考えられ、そこから広範囲にウイルスを拡大する恐れもあるため、死亡野鳥の調査監視が重要になってくるのです。<br /> <br /> <br /> <h2> 死亡野鳥を見つけたら</h2> では最初に戻りましょう。死亡野鳥を見つけても、それが必ずしも高病原性鳥インフルエンザウイルスによる死とは言えません。野鳥も生き物ですから、様々な理由で死にます。1羽の死亡野鳥を一市民が発見しても騒ぐ必要性は薄く、環境省に確認したところ、死亡野鳥の通報はあくまで呼び掛けで、法的な義務ではないようです。しかし、一度に複数の死亡野鳥、あるいは同じ場所で連続して野鳥を確認した場合は、通報が推奨されています。<br /> <br /> では、不審な死亡野鳥や複数の死亡野鳥を発見した場合はどうすればよいのでしょうか。環境省では死亡野鳥に近づかず、都道府県や市町村に通報することを呼びかけています。死亡野鳥の回収や消毒、ウイルスの検査も行政が行うので、発見した市民が野鳥になにかを行う必要はありません。そもそも、高病原性鳥インフルエンザウイルスによる死か否かに関わらず、他の病原体や寄生虫の危険もあるので、環境省では触らぬよう呼び掛けています。<br /> <br /> <table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody> <tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEivYT9UUYu5z5xcJzRKmeJrgkde7laxmpHYbMvXbAm06SUivEGALeqoXk_KWANW_Y_gxfUeO6G59MdXBMZ4ByZwvDIi2Ai5ECNVnt9LWmfKozlDWMR_zCveuxc4qD1MOwpwuv8l-0AtFf59/s1600/leaflet-a.png" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" height="640" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEivYT9UUYu5z5xcJzRKmeJrgkde7laxmpHYbMvXbAm06SUivEGALeqoXk_KWANW_Y_gxfUeO6G59MdXBMZ4ByZwvDIi2Ai5ECNVnt9LWmfKozlDWMR_zCveuxc4qD1MOwpwuv8l-0AtFf59/s640/leaflet-a.png" width="448" /></a></td></tr> <tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">環境省<a href="http://www.env.go.jp/nature/dobutsu/bird_flu/leaflet/leaflet-a.pdf">「死亡した野鳥を見つけたら」</a>より</td></tr> </tbody></table> <br />すでに国内の畜産業に大きな影響を及ぼしている高病原性鳥インフルエンザウイルスですが、特に行政や畜産業界でない我々も、このように感染拡大に留意することが出てきているようです。<br /> <br /> ※なお、神戸大学で見つかったアカハラが、高病原性鳥インフルエンザウイルスによる死亡と確認された訳ではありませんので、そこは注意してください。<br /> <h4> <br />【鳥インフルエンザについての情報サイト】</h4> <a href="http://www.env.go.jp/nature/dobutsu/bird_flu/index.html">環境省:高病原性鳥インフルエンザに関する情報</a><br /> <a href="http://www.maff.go.jp/j/syouan/douei/tori/">農林水産省:鳥インフルエンザに関する情報</a><br /> <a href="http://www.naro.affrc.go.jp/niah/tori_influenza/index.html">国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構:高病原性鳥インフルエンザ</a>Anonymoushttp://www.blogger.com/profile/02023479489081345765[email protected]0tag:blogger.com,1999:blog-1230209343383614345.post-65894386609152514692016-12-02T20:23:00.000+09:002016-12-02T21:11:07.122+09:00新語・流行語大賞。実際に流行ったのかグーグルに聞いてみる<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"> </div> 今年も残すところあと1ヶ月。皆様いかがお過ごしでしょうか。<br /> <br /> さて、今年も『「現代用語の基礎知識」選 ユーキャン新語・流行語大賞』が発表されました。年間大賞と大賞を含むトップ10は、次のとおり発表されています。<br /> <br /> 【年間大賞】神ってる<br /> 【トップ10】聖地巡礼<br /> 【トップ10】トランプ現象<br /> 【トップ10】ゲス不倫<br /> 【トップ10】マイナス金利<br /> 【トップ10】盛り土<br /> 【トップ10】保育園落ちた日本死ね<br /> 【トップ10】ポケモンGO<br /> 【トップ10】(僕の)アモーレ<br /> 【トップ10】PPAP<br /> 【選考委員特別賞】復興城主<br /> <br /> ところが、このような選考結果に対し、ネット上では違和感を表明する人が相次いでいます。私自身も単に疎いだけかもしれませんが、大賞を獲った「神ってる」って言葉は初めて知りました。選考委員特別賞は熊本地震被災地への応援という意味があるので分かるのですが、トップ10の中には首を傾げるものが多いのではと感じます。<br /> <br /> 私個人の思い込みや、周囲の反応だけを拾っているせいなのかもしれませんが、ライター・評論家のさやわか氏も<a href="http://gendai.ismedia.jp/articles/-/50342">「「神ってる」流行語大賞受賞に違和感が噴出するワケ」</a>という記事で次のように書かれています。<br /> <br /> <br /> <blockquote class="tr_bq"> 毎年、年末になると発表される「新語・流行語大賞」。年の瀬の多くのイベント事がそうであるように、この賞は「あったあった、こんな言葉」と1年を思い返せるところに楽しみがあるはずだ。<br /> しかし世の評判を見ると、最近は「こんな言葉は流行っていなかった」「もっと他に流行った言葉があった」など、違和感を表明する人が増えている。なぜだろうか。<br /> <div style="text-align: right;"> <a href="http://gendai.ismedia.jp/articles/-/50342">「神ってる」流行語大賞受賞に違和感が噴出するワケ</a></div> </blockquote> <br /> <br /> さやわか氏もご自身、そして世間に違和感が溢れていると考えており、広い範囲でこの違和感は共有されているようです。<br /> <br /> しかしながら、一企業が独自の基準で審査員をつけて発表した「流行」にとやかく言っても、あまり意味は無いかもしれません。「違和感がある」と文句を言っても、「うちはそう思ってる」と返されたら、あとが続きません。しかし、この大賞がそれなりの権威を持って世の中を闊歩している以上、この違和感に毎年付き合わされるのには、正直ぼくは気持ちよくありません。<br /> <br /> そこで、定量可能な指標で、本当に流行っていた言葉なのか? ということを検証してみたいと思います。その指標としては、グーグルで今年検索された回数を調べて、それがどれだけネット上で注目を集めていたのか判断してみましょう。すると、面白い結果が分かりました。<br /> <br /> <br /> <br /> <h2> 圧倒的なポケモンGO</h2> グーグルで検索された単語の検索傾向については、グーグルトレンドで視覚化して表示できます。グーグルトレンドでは単語が検索された絶対数は分からないのですが、指定された期間で最も検索された週を100として相対的に表わしています。つまり、Aという単語が最も検索された週で100万回検索されたとすると、50万回検索された週は50と表されるのです。Aという単語が最も検索されたなら、その最も検索された週を基準として、他のBという単語も比較することも可能です。<br /> <br /> この仕組を用いて、新語流行語大賞トップ10の言葉が、どれだけネット上で検索されたかを表してみましょう。すると、下のグラフのような結果になりました。<br /> <br /> <table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody> <tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiK1y3Os0_nqdTVeQLqouNoOxV0cjwphDHKhmtjVY3SDIeu4AP7mIoE7p-ZBCabuvzsqf73MAmqcCU_QcAIWYbJCuTG8yfxYj1JoEQ8Qa6gSPutcpNsMmov3LzOo5hvxCUGZEvIseVrPlne/s1600/image+%252810%2529.png" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" height="384" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiK1y3Os0_nqdTVeQLqouNoOxV0cjwphDHKhmtjVY3SDIeu4AP7mIoE7p-ZBCabuvzsqf73MAmqcCU_QcAIWYbJCuTG8yfxYj1JoEQ8Qa6gSPutcpNsMmov3LzOo5hvxCUGZEvIseVrPlne/s640/image+%252810%2529.png" width="640" /></a></td></tr> <tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">新語流行語大賞トップ10のグーグルトレンドでの推移</td></tr> </tbody></table> <br /> 水色の線で現した「ポケモンGO」が最も検索された回数が多く、7月24日から30日の1週間で最も検索されています。<br /> <br /> ところが、ここで問題が生じます。<b>ポケモンGOが圧倒的過ぎて、他の単語より桁が2つも違う</b>という事態になっていたのです。<br /> 「ポケモンGO」が最も検索された週を100とすると、ポケモンGOに次ぐ「PPAP」と「マイナス金利」が最高でも2しかなく、他の7単語に至っては”0”です。つまり、ポケモンGOの百分の一も検索されていない事になります。100倍以上差があると、ここで表示できる折れ線グラフでは判別が付きません。ポケモンGOの化物ぶりが窺えます。<br /> <br /> <br /> <br /> <h2> ポケモンGO抜きにしてもゼロの「アモーレ」「トランプ現象」</h2> これでは比較にならないので、ポケモンGOを抜きにして、次点のPPAPを100として基準点にしてみましょう。それが次のグラフです。<br /> <br /> <table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody> <tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhH1OO0SaZLTzoit1zT8Nz2b9b9QwTzEJvFX2XP0NuiBCBkW3p8UTAbyvKG-j92Qm0Z3mm2QSAnxohhd3Hi5L5HolNMRcjrsiAkem_YT_qThivZeg-cGhZs5Cf8mxrudFVcOqCwTuXJSWyJ/s1600/image+%252812%2529.png" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" height="352" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhH1OO0SaZLTzoit1zT8Nz2b9b9QwTzEJvFX2XP0NuiBCBkW3p8UTAbyvKG-j92Qm0Z3mm2QSAnxohhd3Hi5L5HolNMRcjrsiAkem_YT_qThivZeg-cGhZs5Cf8mxrudFVcOqCwTuXJSWyJ/s640/image+%252812%2529.png" width="640" /></a></td></tr> <tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">2016年新語・流行語大賞トップ10のグーグルトレンドでの推移(ポケモンGOと0項目除く)</td></tr> </tbody></table> <br /> だいぶ見やすくなりましたね。このグラフでは「PPAP」が最も検索された週が100に対し、「マイナス金利」が最も検索された週が76で、結構いい勝負です。ただ、この2つ以外はパッとせず、「保育園落ちた日本死ね」が一週だけ14になった他は、他の全単語は一桁台です。なお、このグラフの凡例に「(僕の)アモーレ」、「トランプ現象」がありませんが、両者についてはPPAPを基準にしても0でした。つまり、この両者は<b>PPAPの百分の一以下、ポケモンGOの五千分の一以下の検索回数</b>ということになります。本当に流行したんでしょうか。<br /> <br /> <br /> <br /> <h2> 今年話題になったあの映画を突っ込んでみると</h2> ポケモンGOの圧倒的強さに他が霞む流行語となりましたが、他にも今年流行ったものがありましたよね。例えば、興行収入が194億円を突破し、邦画歴代2位になるとも言われている映画「君の名は。」は、まさに今年を代表する流行でしたね(新語流行語大賞トップ10になぜか入ってませんが)。「君の名は。」の他にも、例えば「トランプ現象」ではなく、単純に名前の「トランプ」と入力するとどうなるでしょうか。このような単語とトップ10のツートップを比較してみました。<br /> <br /> <table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody> <tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiX5vLoFlSF_HShiRjohCkcASP6nsjoMrU_va9a1F5ndQGQxLUDIx9y1jBCLr23_IigOdGKEMuVLJdeT5K4t1wrTrW-ZCvLj8NpY02XdC-JCoWIIyJeesbv2XgGdmNfRGQhtk_dQiLN5vPP/s1600/image+%252813%2529.png" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" height="372" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiX5vLoFlSF_HShiRjohCkcASP6nsjoMrU_va9a1F5ndQGQxLUDIx9y1jBCLr23_IigOdGKEMuVLJdeT5K4t1wrTrW-ZCvLj8NpY02XdC-JCoWIIyJeesbv2XgGdmNfRGQhtk_dQiLN5vPP/s640/image+%252813%2529.png" width="640" /></a></td></tr> <tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">「ポケモンGO」、「PPAP」、「トランプ」、「君の名は。」のグーグルトレンド推移</td></tr> </tbody></table> <br /> ああ、これでもポケモンGOには及びません……。「ポケモンGO」100に対し、「トランプ」が最大17、「君の名は。」が最大10となっています。「トランプ」「君の名は。」は、瞬間的に「ポケモンGO」を抜く事はあっても、ピークが遠く及んでいません。それだけポケモンGOに注目が集まっていたのと言えるかもしれません。<br /> <br /> <br /> <h2> 検索回数=流行ではないけれど……</h2> しかしながら、これはあくまでグーグルの検索回数というだけで、イコール流行とは完全に結びつかないのも事実です。例えば、ポケモンGOはゲームですので、ポケモンが出るポイント探しに同じ人が何回も頻繁に検索することが考えられます。しかし、それを考慮しても、莫大な数のポケモンGO情報が求められていたのは事実で、検索回数は他を圧倒しています。そして、ポケモンGOの五千分の一に満たない検索回数の言葉って、少なくともネット上では流行語とは言えないのかなあ、と思います。まあ、世間もネットも大して乖離が無くなってきた時勢ではありますが。<br /> <br /> なお、グーグルは12月中旬に<a href="https://www.google.com/trends/topcharts">「Year in Search: 検索で振り返る」</a>を発表しています。まだ今年は発表になっていませんが、興味のある方は、真のグーグル検索回数1位がなにか、チェックしてみてもいいのではないでしょうか?<br /> <br /> なお、本記事で用いたグーグルトレンドの検索条件は次のとおりです。<br /> 国:日本<br /> 期間:2016年<br /> カテゴリ:すべてのカテゴリ<br /> 検索対象:ウェブ検索<br /> <div> <br /> ※記事初出時、「(僕の)アモーレ」、「トランプ現象」の検索数について、「ポケモンGOの一万分の一以下」としましたが、「五千分の一以下」に訂正致しました。</div> Anonymoushttp://www.blogger.com/profile/02023479489081345765[email protected]1tag:blogger.com,1999:blog-1230209343383614345.post-43280963367210369802016-10-25T12:14:00.000+09:002016-10-25T12:16:16.895+09:00軍事技術研究とポケモンGO防衛装備品への適用に繋がる技術研究について、防衛装備庁が大学や企業などの民間機関に研究費を出資する<b>「安全保障技術研究推進制度」</b>が昨年度に設立されました。このファンド制度を受けて、学会や大学が軍事技術研究とどう関わっていくのかについて、様々な議論が活発化しています。<br /> <br /> <blockquote class="tr_bq"> 科学者が戦争に加担した反省から軍事研究を禁じてきた日本学術会議が、方針を転換するかどうかの議論を続けている。武器輸出を進める政治側の動きを受け、防衛省が昨年、研究費の公募を始めたのがきっかけだ。7日の同会議総会では、「軍事と民生技術の線引きが難しい時代だからこそ、方針の堅持を求めたい」とする意見が相次いだ。<br /> <br /> <div style="text-align: right;"> <a href="http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161008-00000001-asahik-soci">軍事研究拡大に危機感 「禁止堅持を」学術会議で要望</a></div> </blockquote> <br /> しかし、この問題の議論については、「軍事技術研究」という言葉だけが先行している感があります。そこで、防衛装備庁が手本としている制度の特色とその成果。そして我々の暮らしにそれがどう関わっているかを紹介し、ともすれば破壊を伴う技術とどう付き合っていくかについて考えていきたいと思います。<br /> <br /> <br /> <br /> <h2> 成果を求めない高リスク研究への投資</h2> 防衛装備庁が行っているファンド制度が、<b>アメリカ国防高等研究計画局(DARPA)</b>を手本にしていることは、様々な機会で関係者が発言しています。DARPAとはアメリカ国防総省傘下の機関で、アメリカ軍の技術的優位を確保することをその目的としています。<br /> <br /> 1957年にソ連が世界初の人工衛星スプートニク1号打ち上げに成功すると、世界に大きな衝撃をもたらしました。この出来事はスプートニク・ショックと呼ばれ、アメリカの技術的優位が崩れたと深刻に受け止められました。対策に迫られたアイゼンハワー大統領は、これまで陸海空軍でバラバラだった宇宙空間・安全保障分野における技術開発指揮系統の集約化を行います。この結果、1958年に設立されたのが、航空宇宙局(NASA)と、DARPAの前身である高等研究計画局(ARPA)でした。<br /> <br /> DARPAの特色として、DARPA自体は研究施設を有しておらず、職員もごくわずかしかいない点が挙げられます。DARPAでは公募により広く一般の研究機関から研究を集め、採用した研究に対し研究資金の出資を行い、職員はその研究をマネジメントしています。研究成果は一般公開されており、防衛装備庁のファンドもこれを踏襲しています。<br /> <br /> <table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody> <tr><td style="text-align: center;"><a href="https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/9/93/2015_DARPA_Robotics_Challenge_150606-N-PO203-169.jpg/1024px-2015_DARPA_Robotics_Challenge_150606-N-PO203-169.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" height="458" src="https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/9/93/2015_DARPA_Robotics_Challenge_150606-N-PO203-169.jpg/1024px-2015_DARPA_Robotics_Challenge_150606-N-PO203-169.jpg" width="640" /></a></td></tr> <tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">災害救助ロボットを競う、DARPA主催競技会の様子。日本からも5チーム参加</td></tr> </tbody></table> <br /> 近年は民間での研究開発予算の削減から、研究にも具体的成果が求められるようになっており、そのことが研究の大きな足かせになっている事が様々な研究者から指摘されています。しかし、DARPAは研究のポテンシャルを重視し、具体的な成果に結びつかないリスクの高い研究に対しても出資を行っています。インターネットの原型となったARPANETや、GPSといった今日の暮らしに欠かせない技術も、DARPA(その前身のARPA含む)の出資によって生み出されています。<br /> <br /> <br /> <br /> <h2> 「インターネットは軍事技術発祥」という誤解</h2> インターネットの誕生にDARPAの資金が関わっていたことで、インターネットは軍事技術なのか、と思われる方もいらっしゃると思います。また、<b>「インターネットは軍事技術発祥」</b>という言説をご存知の方も多いでしょう。ところが、日本の「インターネットの父」と言われる村井純慶應義塾大学教授は、そのような見方を否定しています。<br /> <br /> <blockquote class="tr_bq"> インターネットの誤った伝説のひとつは、ARPANETは軍事用に開発され、それが民間に転用されたというものだ。これは、ARPAが研究資金を出していたことから憶測された誤解である。<br /> <br /> パケット交換方式でデジタル情報を伝搬する技術は、障害に強いネットワークの基礎になるので、そういう意味では軍の目的にもかなっているのだが、ARPAのファンドの基本方針は、軍事目的に直結している研究をやれとは言わないことだ。そういう研究は国防総省がやればよいという考え方である。<br /> <br /> (中略)技術トレンドからはずれたとんでもないアイデアだけれど、何か大化けするかもしれないという研究は、ARPAの守備範囲になる。そういうものにファンドしておけば、結局は軍のためになるだろうという考え方はあるだろう。しかし、それが直接の目的ではない。<br /> <br /> <div style="text-align: right;"> <a href="https://www.amazon.co.jp/%E8%A7%92%E5%B7%9D%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%8D%E3%83%83%E3%83%88%E8%AC%9B%E5%BA%A7-1-%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%8D%E3%83%83%E3%83%88%E3%81%AE%E5%9F%BA%E7%A4%8E%E6%83%85%E5%A0%B1%E9%9D%A9%E5%91%BD%E3%82%92%E6%94%AF%E3%81%88%E3%82%8B%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%95%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%A9%E3%82%AF%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%BC-%E6%9D%91%E4%BA%95-%E7%B4%94/dp/4046538813//ref=as_li_ss_tl?ie=UTF8&amp;linkCode=ll1&amp;tag=dragonerb-22&amp;linkId=c82d58c123e02d485232663db4052b12">村井純「インターネットの基礎」角川インターネット講座01</a></div> </blockquote> <br /> <br /> DARPAの出資する研究には、軍事的な色彩が薄く、かつ海の物とも山の物ともつかないようなものも守備範囲としています。ただ出資者が軍の機関というだけで、軍事目的の研究だと言うのは飛躍であるということです。そして今日、インターネット以外にも我々の生活の身近に密接に関わってくる、軍事とまるで関係なさそうなものにも、軍関係の資金が関係しています。<br /> <br /> <br /> <h2> <br /> Googleマップ・ポケモンGOはCIAの出資で生まれた?</h2> 米中央情報局(CIA)のベンチャーキャピタル部門であるIn-Q-Telは、DARPAよりずっと後の1999年に設立されたものの、既に我々の生活にも密接に関わっているイノベーションに携わっています。In-Q-Telは、アメリカのインテリジェンス・コミュニティ(国家の情報機関の情報を一元化する機関)のミッションに優位性を与える将来性のある民生技術に焦点を当てた投資を行っており、その著名な成果の一つがGoogleアースやGoogleマップの原型となった技術です。<br /> <br /> 今やスマートフォンにとって、地図情報サービスは欠かせないものとなっていますが、Googleマップは地図情報サービスの中でも草分け的で、現在でも圧倒的な存在感があります。これらの基盤となっている技術は、元は2004年にGoogleに買収されたKeyhole社が開発したものでした。このKeyholeはIn-Q-Telから出資を受けており、創業者のジョン・ハンケ氏は以後もIn-Q-Telやその関係者と深い関わりを持っていると言われています。<br /> <br /> Googleに買収された後、ハンケ氏はGoogleでGoogleアースやGoogleマップといった地理情報サービス担当副社長となり、2011年にGoogleの社内スタートアップとしてNiantic Labsを設立。そして2015年にはNiantic, Inc.(ナイアンティック社)としてGoogleから独立します。このナイアンティックは、後にポケモンGOを開発します。<br /> <br /> <table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody> <tr><td style="text-align: center;"><a href="https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/e/e7/John_Hanke_by_Gage_Skidmore.jpg/905px-John_Hanke_by_Gage_Skidmore.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" height="543" src="https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/e/e7/John_Hanke_by_Gage_Skidmore.jpg/905px-John_Hanke_by_Gage_Skidmore.jpg" width="640" /></a></td></tr> <tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">ナイアンティック創業者・CEO ジョン・ハンケ氏(<a href="https://commons.wikimedia.org/wiki/File:John_Hanke_by_Gage_Skidmore.jpg">Gage Skidmore</a>撮影)</td></tr> </tbody></table> ポケモンGOは、実際の地図情報やカメラによる拡張現実(AR)を取り入れたゲームですが、この地図情報の基盤はGoogle Mapを利用しているとされます。また、元In-Q-Tel職員で、在籍中にKeyholeへの出資を行ったギルマン・ルイ氏はナイアンティックにも出資を行い、ナイアンティックの取締役に就いているなど、現在でもIn-Q-Telの人脈が生きています。このように、一つの技術をキッカケとして、オンライン地図からゲームに至るまで、様々なイノベーションを引き起こしている事が分かります。<br /> <br /> さて、ここで私が「ポケモンGOは軍事技術」と書いたら、多くの方は「何言ってんだコイツ」と思われるでしょう。実際、ポケモンGOと軍事技術に直接的な繋がりはありません。ポケモンGOの基盤となる技術はネット上の地図情報サービスであり、この研究にCIA関連機関が出資していたというだけです。情報機関に役立つけど、それ以上に民間にも大きなメリットをもたらした技術です。金の出処が情報機関関係、というだけでその研究を軍事研究だと色分けすることは、あまり賢い判断ではないでしょう。<br /> <br /> 技術が相互に関連し、コア技術を中核として様々な派生技術が生まれている現在、基礎的な技術自体に軍用か民生かという色分けは出来ません。技術の出自を問うよりも、技術が倫理的に正しく使われているかから判断する方が現実的ではないでしょうか。<br /> <br /> <h4> 【関連】</h4> <div> <a href="https://www.amazon.co.jp/%E8%A7%92%E5%B7%9D%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%8D%E3%83%83%E3%83%88%E8%AC%9B%E5%BA%A7%EF%BC%91-%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%8D%E3%83%83%E3%83%88%E3%81%AE%E5%9F%BA%E7%A4%8E-%E6%83%85%E5%A0%B1%E9%9D%A9%E5%91%BD%E3%82%92%E6%94%AF%E3%81%88%E3%82%8B%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%95%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%A9%E3%82%AF%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%BC-%E8%A7%92%E5%B7%9D%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%8D%E3%83%83%E3%83%88%E8%AC%9B%E5%BA%A7-%E8%A7%92%E5%B7%9D%E5%AD%A6%E8%8A%B8%E5%87%BA%E7%89%88%E5%85%A8%E9%9B%86-%E6%9D%91%E4%BA%95-%E7%B4%94-ebook/dp/B00OLCSKJG//ref=as_li_ss_tl?ie=UTF8&amp;linkCode=ll1&amp;tag=dragonerb-22&amp;linkId=6638514696605ef09458307dc70de71e">村井純「角川インターネット講座1 インターネットの基礎 情報革命を支えるインフラストラクチャー&lt;角川インターネット講座&gt; 」角川学芸出版全集</a></div> <div> <br /></div> <div> <div> <a href="https://www.amazon.co.jp/%E5%AE%89%E5%85%A8%E4%BF%9D%E9%9A%9C%E5%85%A5%E9%96%80-%E6%98%9F%E6%B5%B7%E7%A4%BE%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E7%9F%B3%E5%8B%95-%E7%AB%9C%E4%BB%81/dp/406138595X/ref=as_li_ss_tl?ie=UTF8&amp;qid=1477364908&amp;sr=8-1&amp;keywords=%E5%AE%89%E5%85%A8%E4%BF%9D%E9%9A%9C%E5%85%A5%E9%96%80&amp;linkCode=ll1&amp;tag=dragonerb-22&amp;linkId=da8bd8c5cf55e3322ea93c29f7ad0af7">石動竜仁「安全保障入門」星海社新書</a></div> </div> <div> <br /></div> <div class="amazlet-box" style="margin-bottom: 0px;"> <div class="amazlet-image" style="float: left; margin: 0px 12px 1px 0px;"> <a href="https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00OLCSKJG/dragonerb-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank"><img alt="角川インターネット講座1 インターネットの基礎 情報革命を支えるインフラストラクチャー 角川インターネット講座 (角川学芸出版全集)" src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51%2B-uRbQ-iL._SL160_.jpg" style="border: none;" /></a></div> <div class="amazlet-info" style="line-height: 120%; margin-bottom: 10px;"> <div class="amazlet-name" style="line-height: 120%; 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margin: 0px 12px 1px 0px;"> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/406138595X/dragonerb-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank"><img alt="安全保障入門 (星海社新書)" src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/314lTUYa9hL._SL160_.jpg" style="border: none;" /></a></div> <div class="amazlet-info" style="line-height: 120%; margin-bottom: 10px;"> <div class="amazlet-name" style="line-height: 120%; margin-bottom: 10px;"> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/406138595X/dragonerb-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">安全保障入門 (星海社新書)</a><br /> <div class="amazlet-powered-date" style="font-size: 80%; line-height: 120%; margin-top: 5px;"> posted with <a href="http://www.amazlet.com/" target="_blank" title="amazlet">amazlet</a> at 16.10.02</div> </div> <div class="amazlet-detail"> 石動 竜仁 <br /> 講談社 <br /> 売り上げランキング: 68,810</div> <div class="amazlet-sub-info" style="float: left;"> <div class="amazlet-link" style="margin-top: 5px;"> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/406138595X/dragonerb-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">Amazon.co.jpで詳細を見る</a></div> </div> </div> <div class="amazlet-footer" style="clear: left;"> </div> </div> <br /> <br /> リハビリに何か書こうと思っていた所、世間では長谷川豊の「殺せ!」が話題になっていました。この人、前から明らかに逆張り野郎で主張には同意できんし、「映画吹き替えはタレントじゃなくて声優使え!」みたいな数少ない同意できる主張でさえ、こいつは表に出してはいけないヤツや、とスルーしてきましたが、一躍時の人となっています。そういうわけで、遠慮なく長谷川豊について書ける環境になったようですので、ここで長谷川豊問題について書いてみたいと思います。<br /> <br /> さて、ここでは長谷川豊の発言について、その倫理的な問題、嘘や誇張・誤りなどの事実関係の問題については触れません。そういうのは既に多くの組織、メディアや個人が行っていることで、今更私ごときがやる必然性はないからです。<br /> <br /> じゃあ、ここではなにを書くかというと、長谷川豊が喧嘩を売った相手は誰で、どのくらいいるのか? という点について、ざっくり考えたいと思います。つまり、長谷川豊はどれだけの人を敵に回したのか、ということです。<br /> <br /> <br /> <h4> 読売テレビに喧嘩を売る</h4> 長谷川豊を電話一本でレギュラー番組から降板させた読売テレビは、結構意味深なコメントを残しています。朝日新聞が伝えていますので、以下に引用します。<br /> <blockquote class="tr_bq"> <br /> 読売テレビ総合広報部は「長谷川氏のブログ、およびその後の患者団体による抗議への長谷川氏の対応などから総合的に判断した」と説明した。<br /> <br /> <div style="text-align: right;"> <a href="http://www.asahi.com/articles/ASJB12V5SJB1PTFC002.html">「殺せ」記事の長谷川豊氏、読売テレビ系情報番組も降板</a></div> </blockquote> <br /> 読売テレビが言うには、ブログ記事だけではなく、その後の患者団体の抗議と、長谷川豊の対応についても考慮した上で判断したとのことです。ここ、結構ポイントじゃないかと思います。<br /> <br /> 最初に問題となった9月19日のブログ記事「自業自得の人工透析患者なんて、全員実費負担にさせよ!無理だと泣くならそのまま殺せ!今のシステムは日本を亡ぼすだけだ!!」で、長谷川豊が「殺せ」と言ったのは、「自業自得の人工透析患者」でした。文面からすれば、2型糖尿病由来の慢性腎不全患者の事を指すのかと思いきや、それ以外の透析患者にも鉾を向け、「実際に人工透析を受けている患者さんの8~9割が自業自得」とまで言っています。<br /> <br /> ちなみに、全透析患者のうち、糖尿病由来の透析患者は4割台で、半数以上はそれ以外の原因です。長谷川豊の恐ろしいところは、これを知っていて書いたこと。つまり、彼は「自らの意思で敵を倍増させた」か、あるいは「敵を倍増させる事を言っていると自分で理解していなかった」のどちらかであって、どちらであっても正気の沙汰でありません。<br /> <br /> これに対し、患者団体の全腎協(全国腎臓病協議会)から抗議が来るわけですが、これに対して長谷川豊が取った言動は、「おマヌケ」、「どんな読解力をされているのですか?」、「利権集団」、「とっとと解散すべきだ」、「脅迫集団」と、全腎協そのものに対しても全力で喧嘩売ってはります。糖尿病由来慢性腎不全の透析患者に加え、全透析患者、さらには全腎臓病患者に攻撃対象を拡大したわけです。<br /> <br /> このようにして、自身の炎上にガソリンを特盛り追加した長谷川豊大先生ですが、ここで読売テレビの話に戻しましょう。<br /> <br /> 長谷川豊の対応を見た読売テレビは、無慈悲な降板を告げます。なお、80年代から90年代前半のテレビ黄金期によみうりテレビ(現・読売テレビ)社長を務めた<a href="https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9D%92%E5%B1%B1%E8%A1%8C%E9%9B%84">青山行雄名誉会長</a>は、2002年に急性腎不全により亡くなられております。現在の読売テレビの幹部にも、青山名誉会長の部下が大勢残っているでしょうに、思いっきし虎の尾を踏んでますね。このように、全腎臓病患者にまで攻撃を拡大したことにより、読売テレビからグーパン食らったのではないでしょうか。見事なまでの野放図な戦線拡大による失敗です。<br /> <br /> <br /> <h4> 日本人の八分の一とその家族に喧嘩を売る</h4> <div> さて、長谷川豊のブログを読むと、どうやら長谷川豊は腎不全の問題を、日本人のうちのごく一部の問題と捉えているようです。だからここまで尊大で横柄な態度を示せるわけです。<br /> <br /> ところがどっこい。例えば全腎協は、日本最大の患者会であることを謳っています。それだけ患者が多い病気ということで、家族を含めれば相当な数になる証だし、患者相互の連帯意識も高い組織なわけです。<br /> <br /> そして、現在問題になっている腎臓の病として、慢性腎臓病(CKD)があります。慢性的に進行する腎臓病ですが、その患者は日本国内で1330万人いると推測されています。全成人の八分の一に相当します。これを読んでいる貴方もそうである可能性が高いし、私もそうかもしれない。将来CKDから、透析が必要になるまで悪化する人も当然いる。家族も含めれば数千万人の日本人に対して、長谷川豊は喧嘩を売ったのです。自ら進んで地雷原に突っ込んでいく様は、長く語り継がれることでしょう。<br /> <br /></div> さて、自分がレギュラー出演していたテレビ局を敵に回し、さらには日本中を敵に回した長谷川豊ですが、味方してくれるのはブラックマヨネーズ吉田とか、全く頼りになりそうにない人しかいないみたいです。ここはもう日本での活動は諦めて、「麻薬中毒者は自業自得」とフィリピンのドゥテルテ大統領の報道官への転職というキャリアを考えた方が良さそうです。<br /> <br /> まあ、「自業自得」だし、仕方ないよね!(完)Anonymoushttp://www.blogger.com/profile/02023479489081345765[email protected]0tag:blogger.com,1999:blog-1230209343383614345.post-91143510852949790142016-07-12T20:06:00.004+09:002016-07-12T20:12:40.331+09:00仲裁裁判所が否定した九段線とは?中国が南シナ海全域に管轄権を主張して引いた「九段線」について、フィリピンが仲裁裁判所に提訴していた裁判で、仲裁裁判所は一二日中国側の主張する「九段線」に法的根拠がないとする判決を下しました。<br /> <br /> <blockquote class="tr_bq"> 【マニラ=向井ゆう子】中国が南シナ海で主張する「九段線」は国連海洋法条約に違反するなどとして、フィリピンが2013年に提訴した仲裁裁判で、オランダ・ハーグの仲裁裁判所は12日、「九段線」について歴史的権利を主張する法的根拠はないとする判決を示した。<br /> <div style="text-align: right;"> <a href="http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160712-00050097-yom-int|">中国「九段線」に法的根拠なし…ハーグ仲裁裁判</a></div> </blockquote> これを受けて中国が反応するかがこれから注目されますが、黙って従う可能性は低く、今後さらに問題が加熱するかもしれません。<br /> <br /> さて、この裁判関連の報道でよく見かけるのは、「九段線」という言葉です。これは、中国が管轄権が及ぶと主張する領域を示す地理上の概念ですが、南シナ海のほぼ全域に渡っており、下の図の赤い線が九段線になります。<br /> <br /> <table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody> <tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgJDUVdcfsyupIrxj0B_ncuogoZSCFLSbFAO1XJojyAn0P5cbsNOeUzh6HuvFcQ3hl0AjDtDDFa-N3hWxgokGf6XQ_4fv-1u_VO_bVppgYvUusQA9YM8983g97LGnUZuxH564sBFkeY80LY/s1600/%25E7%2584%25A1%25E9%25A1%258C.png" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" height="640" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgJDUVdcfsyupIrxj0B_ncuogoZSCFLSbFAO1XJojyAn0P5cbsNOeUzh6HuvFcQ3hl0AjDtDDFa-N3hWxgokGf6XQ_4fv-1u_VO_bVppgYvUusQA9YM8983g97LGnUZuxH564sBFkeY80LY/s640/%25E7%2584%25A1%25E9%25A1%258C.png" width="512" /></a></td></tr> <tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">佐々木健<a href="http://www.sangiin.go.jp/japanese/annai/chousa/rippou_chousa/backnumber/2016pdf/20160701097.pdf">「中国の南シナ海進出と国際社会の対応」</a>参議院事務局企画調整室より</td></tr> </tbody></table> <br /> 中国も加盟している国連海洋法条約では、沿岸国の基線(領海の基準となる線。おおむね海岸線と思って下さい)から12海里(約22km)以内を沿岸国の主権が及ぶ領海とし、200海里(約370km)以内を排他的経済水域(EEZ)として、沿岸国に資源や開発の排他的権利を与えています。<br /> <br /> ところが、九段線の範囲は、仮に南沙諸島を中国が領有すると認めたとしても、EEZでもここまで広くはなりません。'''九段線の範囲は現行国際法上の何に基づいているかが不明'''なのです。中国は南沙諸島の領有権、領海やEEZに加え、今回裁判で否定された南シナ海の「歴史的権利」を持つとしていますが、それで何が得られるかが曖昧なのです。<br /> <br /> そもそも、九段線の元となる線を最初に引いたのは、現在の中国(中華人民共和国)ではなく、戦前の中華民国政府でした。<br /> <br /> 1930年に中華民国政府が発行した地図で南シナ海の島嶼の領有権が主張され、続いて1947年に「中国の権威が及ぶ範囲の限界」として、南シナ海に11の区画線からなる「11段線」を引きました。1953年には2つの線が削除され、現在の九段線の形になりました。つまり、現在の中国は、かつての中華民国の立場を受け継いでおり、中国のネットサービスの地図にはデカデカと九段線が描かれています。<br /> <br /> ところが、この11段線、九段線を引いた側の中華民国(現在の台湾)も、中華人民共和国も、九段線の<b>法的な意味を未だに明らかにしていません</b>。誤解されがちですが、領有権の主張ではなく、「管轄権」であり、これが具体的にどういう権利を主張しているのか、よく分かっていないのです。<br /> <br /> この九段線の法的意味合いについては、中国内外でも議論されてきましたが、その中で出ている意見に、「外交に戦略的曖昧さを持たせることで外交で取れる行動の幅を拡げるため」という推測があります。最近になって、これを裏付ける発言が、6月に開かれたアジア安全保障会議(シャングリラ対話)に参加した中国政府関係者から出ています。<br /> <br /> <blockquote class="tr_bq">  姚云竹少将は「シャングリラ対話」の一環として4日に開かれたセミナーで「中国にとって、そしてその他の領有権主張国にとって、曖昧さが良いことかもしれないと今なお考えている」と発言。「その結果、中国など領有権主張国にとって動ける余地が広くなり、妥協する余地が広くなる」と述べた。<br /> <div style="text-align: right;"> <span style="font-size: x-small;"><a href="http://jp.wsj.com/articles/SB10852749850658553280504582111371136688642">ウォール・ストリート・ジャーナル「南シナ海「九段線」、曖昧さはいつまで持つか」</a></span></div> </blockquote> <br /> つまり意図的に曖昧にすることで、出せる手札を多くするという手のようです。<br /> <br /> もっとも、今回の判決で国際的には中国の歴史的権利は否定されました。この後、中国がどのような反応を見せるかですが、南シナ海の緊張が高まるかもしれず、注視が必要です。<br /> <br /> 日本では尖閣諸島の問題ばかり注目されがちですが、南シナ海は周辺国家にとっても重要なのはもちろん、日本を含む東アジアの国にとっては、中東・ヨーロッパからくる船のほとんどが通過する重要な海域です。平和安全法制の審議で例に出されたホルムズ海峡以上に重要な海域なのは自明で、一国がここの管轄権を主張する事態は日本の安全保障上の重大問題になり得ます。せめて、尖閣並に注目されてもよいのではないでしょうか。<br /> <br /> <br /> <h3> 【参考】</h3> <a href="http://www.mod.go.jp/msdf/navcol/SSG/review/5-1/5-1-1.pdf">吉田 靖之 「南シナ海における中国の「九段線」と国際法」海幹校戦略研究 2015 年6 月</a><br /> <a href="http://www.sangiin.go.jp/japanese/annai/chousa/rippou_chousa/backnumber/2016pdf/20160701097.pdf"><br /></a> <a href="http://www.sangiin.go.jp/japanese/annai/chousa/rippou_chousa/backnumber/2016pdf/20160701097.pdf">佐々木 健 「中国の南シナ海進出と国際社会の対応 」参議院事務局企画調査室</a><br /> <br /> 上の2論文はネットで見られる中で、南シナ海問題の整理に役立ちます。特に上は国際法上の議論や歴史的権利にも触れており、大変参考になりました。<br /> <br /> <br /> <a href="http://src-h.slav.hokudai.ac.jp/publictn/japan_border_review/no1/03_li_guoqiang.pdf">李克強「中国と周辺国家の海上国境問題 」『境界研究』No.1</a><br /> <br /> また、現在中国共産党序列2位の李克強首相が副総理時代に書いた論文は、中国の主張の整理に役立つと思います。<br /> <br /> <h3> 【関連書籍】</h3> <div class="amazlet-box" style="margin-bottom: 0px;"> <div class="amazlet-image" style="float: left; margin: 0px 12px 1px 0px;"> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062816431/dragonerb-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank"><img alt="南シナ海が“中国海”になる日 中国海洋覇権の野望 (講談社+α文庫)" src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/61xq8D9q0xL._SL160_.jpg" style="border: none;" /></a></div> <div class="amazlet-info" style="line-height: 120%; margin-bottom: 10px;"> <div class="amazlet-name" style="line-height: 120%; margin-bottom: 10px;"> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062816431/dragonerb-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">南シナ海が“中国海”になる日 中国海洋覇権の野望 (講談社+α文庫)</a><br /> <div class="amazlet-powered-date" style="font-size: 80%; line-height: 120%; margin-top: 5px;"> posted with <a href="http://www.amazlet.com/" target="_blank" title="amazlet">amazlet</a> at 16.07.12</div> </div> <div class="amazlet-detail"> ロバート.D・カプラン <br /> 講談社 <br /> 売り上げランキング: 128,548</div> <div class="amazlet-sub-info" style="float: left;"> <div class="amazlet-link" style="margin-top: 5px;"> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062816431/dragonerb-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">Amazon.co.jpで詳細を見る</a></div> </div> </div> <div class="amazlet-footer" style="clear: left;"> </div> </div> <br /> <div> <div> <div class="amazlet-box" style="margin-bottom: 0px;"> <div class="amazlet-image" style="float: left; margin: 0px 12px 1px 0px;"> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822251047/dragonerb-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank"><img alt="China 2049" src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51dZeGFZAcL._SL160_.jpg" style="border: none;" /></a></div> <div class="amazlet-info" style="line-height: 120%; margin-bottom: 10px;"> <div class="amazlet-name" style="line-height: 120%; margin-bottom: 10px;"> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822251047/dragonerb-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">China 2049</a><br /> <div class="amazlet-powered-date" style="font-size: 80%; line-height: 120%; margin-top: 5px;"> posted with <a href="http://www.amazlet.com/" target="_blank" title="amazlet">amazlet</a> at 16.07.12</div> </div> <div class="amazlet-detail"> マイケル・ピルズベリー <br /> 日経BP社 <br /> 売り上げランキング: 5,608</div> <div class="amazlet-sub-info" style="float: left;"> <div class="amazlet-link" style="margin-top: 5px;"> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822251047/dragonerb-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">Amazon.co.jpで詳細を見る</a></div> </div> </div> <div class="amazlet-footer" style="clear: left;"> </div> </div> </div> </div> <div class="amazlet-box" style="margin-bottom: 0px;"> <div class="amazlet-image" style="float: left; margin: 0px 12px 1px 0px;"> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4198640750/dragonerb-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank"><img alt="世界を威嚇する軍事大国・中国の正体" src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/5143ieugPGL._SL160_.jpg" style="border: none;" /></a></div> <div class="amazlet-info" style="line-height: 120%; margin-bottom: 10px;"> <div class="amazlet-name" style="line-height: 120%; margin-bottom: 10px;"> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4198640750/dragonerb-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">世界を威嚇する軍事大国・中国の正体</a><br /> <div class="amazlet-powered-date" style="font-size: 80%; line-height: 120%; margin-top: 5px;"> posted with <a href="http://www.amazlet.com/" target="_blank" title="amazlet">amazlet</a> at 16.07.12</div> </div> <div class="amazlet-detail"> 小原 凡司 <br /> 徳間書店 <br /> 売り上げランキング: 102,279</div> <div class="amazlet-sub-info" style="float: left;"> <div class="amazlet-link" style="margin-top: 5px;"> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4198640750/dragonerb-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">Amazon.co.jpで詳細を見る</a></div> </div> </div> <div class="amazlet-footer" style="clear: left;"> </div> </div> Anonymoushttp://www.blogger.com/profile/02023479489081345765[email protected]0tag:blogger.com,1999:blog-1230209343383614345.post-86355281977634417782016-06-05T13:41:00.001+09:002016-06-06T01:30:28.517+09:00歴史的写真を自動彩色AIで彩色してみた早稲田大学理工学術院の石川博教授のチームが、人工知能を用いた白黒写真の自動色付け研究を発表して、そのソースコードを公開した。<br /> <br /> <br /> <a href="http://hi.cs.waseda.ac.jp/~iizuka/projects/colorization/ja/">ディープネットワークを用いた大域特徴と局所特徴の学習による白黒写真の自動色付け</a><br /> <br /> <br /> 非商用なら使えるということで、パブリックドメイン入りした歴史写真(戦争もの)をとにかくつっこんで遊んでみた。自分は彩色に関する知識は全くなく、彩色は完全にAI任せである。やったことは、画像サイズの縮小くらい。長辺640ピクセルくらいに画像サイズを落とさないと、メモリ使用量がとんでもないことになるので、やろうとする人は注意しよう。<br /> <br /> <br /> <h4> 【わりと成功したもの】</h4> <br /> <span id="goog_246926651"></span><span id="goog_246926652"></span><br /> <div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"> <a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjAFPWOQgIMSu9p2pZi_SxJVrcSqSoCbFZng5-w94quf38ffAlIcHU1bL9DYzvYs4MCweHGZzHt7Y3fNIHYx-bOwZfC7-zRQYE6y5Alni4jMeL6Fdh5X5h0_bw-iCtoHLTOIWJIyyi9iGoy/s1600/ero.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="486" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjAFPWOQgIMSu9p2pZi_SxJVrcSqSoCbFZng5-w94quf38ffAlIcHU1bL9DYzvYs4MCweHGZzHt7Y3fNIHYx-bOwZfC7-zRQYE6y5Alni4jMeL6Fdh5X5h0_bw-iCtoHLTOIWJIyyi9iGoy/s640/ero.jpg" width="640" /></a></div> <br /> <div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"> <a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgqhWC87dJ9KSdkL5SmQ9AkrOoO3KphKrL-OEkiBis3wujfhHWtdbaabPcmBe1sVIt9oQYercsmEIjPPdBd9GN3JVjpiWecWpTaayJ16QzNidSJ3oOEzXC9mf30zPovHI6ozyo7D-fSPHWc/s1600/out18.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="486" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgqhWC87dJ9KSdkL5SmQ9AkrOoO3KphKrL-OEkiBis3wujfhHWtdbaabPcmBe1sVIt9oQYercsmEIjPPdBd9GN3JVjpiWecWpTaayJ16QzNidSJ3oOEzXC9mf30zPovHI6ozyo7D-fSPHWc/s640/out18.jpg" width="640" /></a></div> <br /> マッカーサーのフィリピン上陸。再現性は?だけど、雰囲気は出ている。<br /> <br /> <br /> <div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"> <a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEh9QisPQBM9FIZW4sNAnU3jaW4t0kEFFvugL47bzIqjnqDGPo7xLgpPq8HLshqKyHSrWBAzmtsmqqqPLYEgkq2V66ISOVi-ANVb99GY9dEVJ1Z1ZhOPNIIqAH68vPWXjlFW4v3Rr9yCw4P-/s1600/ww2-79.resized.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="640" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEh9QisPQBM9FIZW4sNAnU3jaW4t0kEFFvugL47bzIqjnqDGPo7xLgpPq8HLshqKyHSrWBAzmtsmqqqPLYEgkq2V66ISOVi-ANVb99GY9dEVJ1Z1ZhOPNIIqAH68vPWXjlFW4v3Rr9yCw4P-/s640/ww2-79.resized.jpg" width="508" /></a></div> <br /> <div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"> <a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEh_rXsGWBV-gHdvIP1bMFkXiFJ2Fw9zlsMFN5u25VV6GcFTuvhRnJVPnDHNqybKuxwdm5sNgWogmRZvNsvU0cQ_VDn8H0UJRsBVsBoLXCFtd9qgCEXJ1jeN0IhrChecIp9lIZnHxVFKaSjY/s1600/out4.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="640" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEh_rXsGWBV-gHdvIP1bMFkXiFJ2Fw9zlsMFN5u25VV6GcFTuvhRnJVPnDHNqybKuxwdm5sNgWogmRZvNsvU0cQ_VDn8H0UJRsBVsBoLXCFtd9qgCEXJ1jeN0IhrChecIp9lIZnHxVFKaSjY/s640/out4.jpg" width="508" /></a></div> <br /> モロトフ=リッベントロップ協定の調印の様子。「これから毎日ポーランド割ろうぜ?」という悪い奴ら感が出ている。<br /> <br /> <br /> <div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"> <a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgIVeXwhPHtubR_yixbT5MqC2e7tLNEN5uVV7idKrdcwf-P5M_SWG_USpUy4NAaIPRvqVnOIZHJWPEGaNRtVuuXTZ9oQpRNnCPrMy9OKfTl9rsUVBzTPFPUYcx3l9j0PUXgMDzoVW4Qp7g-/s1600/ww2-90.resized.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="446" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgIVeXwhPHtubR_yixbT5MqC2e7tLNEN5uVV7idKrdcwf-P5M_SWG_USpUy4NAaIPRvqVnOIZHJWPEGaNRtVuuXTZ9oQpRNnCPrMy9OKfTl9rsUVBzTPFPUYcx3l9j0PUXgMDzoVW4Qp7g-/s640/ww2-90.resized.jpg" width="640" /></a></div> <br /> <div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"> <a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiFlDJLvoNfRCCdXoMPtXKjTUWrYaXg8EOPSYNStu5Lx275r_JDYnOWFn3R4mZ1UGM6a13q615ouxK5rNCL6dfc4AhtESFpiHfRmL0oR3WTdUlf0zm_hPweZOKJgyouPWsT-8G6U0dhGT2g/s1600/out9.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="446" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiFlDJLvoNfRCCdXoMPtXKjTUWrYaXg8EOPSYNStu5Lx275r_JDYnOWFn3R4mZ1UGM6a13q615ouxK5rNCL6dfc4AhtESFpiHfRmL0oR3WTdUlf0zm_hPweZOKJgyouPWsT-8G6U0dhGT2g/s640/out9.jpg" width="640" /></a></div> <br /> &nbsp;北アフリカのロンメル将軍。正直、この白黒写真からカラー化がむずいような気がしてたが、思いの外良い雰囲気のカラー写真になった。<br /> <br /> <br /> <div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"> <a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEj_i_Mhy_9TJSa7XuvhKKqveQf-UnXwIaWACEDAYAXla1pzj5DfK1eRT-yDJ1Khf_I9PAIcc88ShYFUf8d88Chj1oX9iFiKoKo5GN1TWslbHfagU7DD7drjcW8EFRRqtQ8ojmaDqvaccJgm/s1600/F6F-5N_F6F-5_CVE-87_1944-45.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="482" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEj_i_Mhy_9TJSa7XuvhKKqveQf-UnXwIaWACEDAYAXla1pzj5DfK1eRT-yDJ1Khf_I9PAIcc88ShYFUf8d88Chj1oX9iFiKoKo5GN1TWslbHfagU7DD7drjcW8EFRRqtQ8ojmaDqvaccJgm/s640/F6F-5N_F6F-5_CVE-87_1944-45.jpg" width="640" /></a></div> <br /> <div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"> <a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgMNYg40KmRb5sDWPh4PVnLMOV-RgFIjeQk7QYnOLdmimcMIovRekVUvgQBaOkH-pjxJy99imzqCOQbgZFchWnFzpo63Jmlepu5MmqDmFCpVyFnRhu9fzp0r6n_4qfOrRyg2wo9G4XbCaCr/s1600/out23.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="482" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgMNYg40KmRb5sDWPh4PVnLMOV-RgFIjeQk7QYnOLdmimcMIovRekVUvgQBaOkH-pjxJy99imzqCOQbgZFchWnFzpo63Jmlepu5MmqDmFCpVyFnRhu9fzp0r6n_4qfOrRyg2wo9G4XbCaCr/s640/out23.jpg" width="640" /></a></div> <br /> 空母上の米海軍機。飛行甲板の色がこれで正しいのかちょっとわからないけど、機体と海の色は良い感じ。<br /> <br /> <div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"> <a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgdn5xo6EVDzMiGGC9Bo95BYo8UGFPJ0j54-SUQ1g6KDftXwzbRA1jbPje1Pv5BijsC2dAo5er3Q2FMt4u4AIqHGsqVRCT8_4EKM5VZYPUFEHJdRh84t3elTUkPO4T4x_7xJusUjHBaU34u/s1600/ww2-157.resized.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="640" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgdn5xo6EVDzMiGGC9Bo95BYo8UGFPJ0j54-SUQ1g6KDftXwzbRA1jbPje1Pv5BijsC2dAo5er3Q2FMt4u4AIqHGsqVRCT8_4EKM5VZYPUFEHJdRh84t3elTUkPO4T4x_7xJusUjHBaU34u/s640/ww2-157.resized.jpg" width="530" /></a></div> <br /> <div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"> <a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjpEVVGOrt9pIA_cazVveK3tbKHXoJ2N9Jo95W8SFC3KP-nw8LVZMCofBvGrXRPeFHUUvwmKhC8SnPTter-Pp3yxqKmbkyWCMXirmNUpmE5WaPt-bMglNblkYqtKPlMEejm95vq4VM3WGA7/s1600/out19.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="640" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjpEVVGOrt9pIA_cazVveK3tbKHXoJ2N9Jo95W8SFC3KP-nw8LVZMCofBvGrXRPeFHUUvwmKhC8SnPTter-Pp3yxqKmbkyWCMXirmNUpmE5WaPt-bMglNblkYqtKPlMEejm95vq4VM3WGA7/s640/out19.jpg" width="530" /></a></div> <br /> <br /> 沖縄戦でロケット弾を発射する米軍機。機体と空と陸をきっちり認識して彩色してて、当時のカラーフィルムと言えば信じてしまいそう。<br /> <br /> <div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"> <a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiD-9hhqlZLztek7UIn9Wdk5jhw9HflwnMI_9hLGqNXqRzN2LWvpoGP4Etq0ts6POTgbMtT9DIPuq0r-bnY3RaIMG-TJyT9Na_Qutc_8vX_NDY235sDpx8gu89pqdPSm72aiDTRgUlqVUqH/s1600/ww2-81.resized.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="503" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiD-9hhqlZLztek7UIn9Wdk5jhw9HflwnMI_9hLGqNXqRzN2LWvpoGP4Etq0ts6POTgbMtT9DIPuq0r-bnY3RaIMG-TJyT9Na_Qutc_8vX_NDY235sDpx8gu89pqdPSm72aiDTRgUlqVUqH/s640/ww2-81.resized.jpg" width="640" /></a></div> <br /> <div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"> <a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEheBMr10oe83TCaRF7NB28jBIzPNfkRGykyxlYaz4eJY0CGgFDwVRS7BNN65SLjrRNxx9RaLpXQPgENV2VwtGBNIsJvsUc4FXZyCu6RR92bj_WqMmv6E1Vw-rYLbSYxLFtKRsaaCmIAZfQj/s1600/out14.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="502" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEheBMr10oe83TCaRF7NB28jBIzPNfkRGykyxlYaz4eJY0CGgFDwVRS7BNN65SLjrRNxx9RaLpXQPgENV2VwtGBNIsJvsUc4FXZyCu6RR92bj_WqMmv6E1Vw-rYLbSYxLFtKRsaaCmIAZfQj/s640/out14.jpg" width="640" /></a></div> <br /> <br /> パリに入城するドイツ軍を涙目で見ているおじさん。通称スンスンおじさん。セピア退色したカラー写真と言えばそれっぽいけど、ディープラーニングで本来の色でなく、退色まで学習したってことなのん? 実はパリで撮られたものではない説があるが、アメリカのアーカイブにはパリと日付まで書いてあり謎。<br /> <br /> <div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"> <a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhinnoi07KRfmjok0R-Dg05WJ4SAPj5rZuLdHNc8o4DMDIlTRZbhdYJL1WmXQWNzkk5Ry3b6aw9NJqB7eZ5HKF4hrAAS8JT6yaIu6UOwOMNojS1RCH-6eEj1GimCNppm_s9-znNmKQEjyw2/s1600/ww2-82.resized.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="640" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhinnoi07KRfmjok0R-Dg05WJ4SAPj5rZuLdHNc8o4DMDIlTRZbhdYJL1WmXQWNzkk5Ry3b6aw9NJqB7eZ5HKF4hrAAS8JT6yaIu6UOwOMNojS1RCH-6eEj1GimCNppm_s9-znNmKQEjyw2/s640/ww2-82.resized.jpg" width="458" /></a></div> <br /> <div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"> <a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjFaiUkXp3N_GBWHMpJSGSJXSI9Qt9VM9bOVL_m3SPgJBNTSAp-b3WZWucH70YEVwvLDcB_c92NV5pQu6KPQb-gRXGvBiRYVb9_qxkmo8nlcMxlp0ZJmmZuOYgfEBfhDJ6JmncNqbheonqD/s1600/out1.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="640" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjFaiUkXp3N_GBWHMpJSGSJXSI9Qt9VM9bOVL_m3SPgJBNTSAp-b3WZWucH70YEVwvLDcB_c92NV5pQu6KPQb-gRXGvBiRYVb9_qxkmo8nlcMxlp0ZJmmZuOYgfEBfhDJ6JmncNqbheonqD/s640/out1.jpg" width="458" /></a></div> <br /> <br /> ヒトラーとエッフェル塔。ヒトラーら手前の人物らのカラー化は良いけど、エッフェル塔の上部が黄色くなっていたりして少し変。<br /> <br /> <br /> <div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"> <a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiflbslbcjGuAKXxHBAhtSxz9jJlTRzHKjvPTWoFB0ibzJ3qtZ0taZKw8wUXX4ztVVSCd923yil6cegKG4kBa3WaQ2XvICL4fwCo6o070xNoFdGzQIFaLwGHIU12p2CS_VPWo2GgWU3jEqW/s1600/ww2-197.resized.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="640" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiflbslbcjGuAKXxHBAhtSxz9jJlTRzHKjvPTWoFB0ibzJ3qtZ0taZKw8wUXX4ztVVSCd923yil6cegKG4kBa3WaQ2XvICL4fwCo6o070xNoFdGzQIFaLwGHIU12p2CS_VPWo2GgWU3jEqW/s640/ww2-197.resized.jpg" width="606" /></a></div> <br /> <div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"> <a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiqubVLBzF6UHsb1IPDSG0yxfRUEbn8Em9YUEe5LVmskmpJVIbHYH49n8d94TTHkTedlTw-BZTBgjn19TJN9N1ndahyFdMlsBTfFBc_gUsmPWQ0UzvdxyZl4N5zPcIp20unj2sNM20-GvrP/s1600/out5.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="640" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiqubVLBzF6UHsb1IPDSG0yxfRUEbn8Em9YUEe5LVmskmpJVIbHYH49n8d94TTHkTedlTw-BZTBgjn19TJN9N1ndahyFdMlsBTfFBc_gUsmPWQ0UzvdxyZl4N5zPcIp20unj2sNM20-GvrP/s640/out5.jpg" width="606" /></a></div> <br /> 日本の降伏でお祭り騒ぎのニューヨーク・タイムズスクエアでのキス。良い雰囲気だけど、これも本来の色というより、古いカラーフィルムの色といった再現。なお、この写真が撮られた時期は、実は対独戦勝の日じゃないかという説もあったはずだけど、どう決着したのかな。<br /> <br /> <br /> &nbsp;【ちょっと微妙なの】<br /> <br /> <div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"> <a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgOuS1lMdOri-bYyk5Si1eGdRXe1C6l6p4XDnjdzHImUiqQgbspLuWloB7h9rehsWdmK5zH1pIYGJXNc77_1fjodtDjqJYvFNcWWhAn5dkYh8bdO5zcipqwZBlOBoUVyoXKNIJgq-sNjwUt/s1600/ww2-156.resized.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="514" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgOuS1lMdOri-bYyk5Si1eGdRXe1C6l6p4XDnjdzHImUiqQgbspLuWloB7h9rehsWdmK5zH1pIYGJXNc77_1fjodtDjqJYvFNcWWhAn5dkYh8bdO5zcipqwZBlOBoUVyoXKNIJgq-sNjwUt/s640/ww2-156.resized.jpg" width="640" /></a></div> <br /> <div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"> <a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiJrVJ-jGC3gD5tjsVmRtRAzU9qEhe6FigOGyBhyphenhyphenIaE8b8Xjn-1XUPUdRtmPh08OUNoAE7p22pnsmv1FAEY_-a97PHTRxLd7IKeaKOTp3SXck7Fq1LwNV3IaR-oBOQ4uKRs0VR4q8cBBMmc/s1600/out10.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="514" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiJrVJ-jGC3gD5tjsVmRtRAzU9qEhe6FigOGyBhyphenhyphenIaE8b8Xjn-1XUPUdRtmPh08OUNoAE7p22pnsmv1FAEY_-a97PHTRxLd7IKeaKOTp3SXck7Fq1LwNV3IaR-oBOQ4uKRs0VR4q8cBBMmc/s640/out10.jpg" width="640" /></a></div> <br /> &nbsp;硫黄島に揚がる星条旗。星条旗のカラーは認識されているけど、本来の色というより、当時のカラーフィルムの色再現って感がかなり強い。空の色もちょっと微妙。<br /> <br /> <div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"> <a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjxjIQ5h7wi5CDoG2R2hpFH27a17YZCKfpykiMlq4hbq4u63KIBsr8P6HAtQLvUxLtLJmouOWbClutqCaWGZR9E3ixVuxt7ethn5FlYLAM1zdcmAjMakBV7Pz8qOu6u20SV7NjFTYODHNQV/s1600/ww2-155.resized.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="516" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjxjIQ5h7wi5CDoG2R2hpFH27a17YZCKfpykiMlq4hbq4u63KIBsr8P6HAtQLvUxLtLJmouOWbClutqCaWGZR9E3ixVuxt7ethn5FlYLAM1zdcmAjMakBV7Pz8qOu6u20SV7NjFTYODHNQV/s640/ww2-155.resized.jpg" width="640" /></a></div> <br /> <div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"> <a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhSaJoK5hF0xVs05RVIuplECPosIo8LC4qg7eQOo7M5JAzEODxC3Da2KVVEumxkpL98erIMjg2vk69TLB31djV__APOKhlw4jaN6hCRWxmAi8vu0CMZSKHj_d4IdGFHkMgFC4gpziI684Nz/s1600/out21.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="516" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhSaJoK5hF0xVs05RVIuplECPosIo8LC4qg7eQOo7M5JAzEODxC3Da2KVVEumxkpL98erIMjg2vk69TLB31djV__APOKhlw4jaN6hCRWxmAi8vu0CMZSKHj_d4IdGFHkMgFC4gpziI684Nz/s640/out21.jpg" width="640" /></a></div> <br /> 同じく硫黄島。遠くに摺鉢山が見える。元の写真がはっきりしているせいか、写真も雰囲気がよい。<br /> <br /> <br /> <br /> <div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"> <a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEge8qT6-XPqSvpmgL_8QPikJuXBiRxCPcPrPS5BBc4WVr6cDKrYECnyYHU5JKXOQxkDi438UxoZauh_2tOHnDwU6doZgi7vtNfdbLxllQMCasm_66Q6fA6iYUy53jNqtjzgd6KT6s2VzBNy/s1600/ww2-68.resized.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="480" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEge8qT6-XPqSvpmgL_8QPikJuXBiRxCPcPrPS5BBc4WVr6cDKrYECnyYHU5JKXOQxkDi438UxoZauh_2tOHnDwU6doZgi7vtNfdbLxllQMCasm_66Q6fA6iYUy53jNqtjzgd6KT6s2VzBNy/s640/ww2-68.resized.jpg" width="640" /></a></div> <br /> <div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"> <a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgsw8EI8pHyHKYyqaJCi_5KosYwtzCwewr505BlS_nUmfoPi3wfDoVmU3Fb3s2oAZbIYekUieL7_lJobP2r_6Ol3lpXnThgW4_hYSYPlPcIcsQT_sPnG8_kk-52lvViKLMgaGTzcDdLPF4J/s1600/out3.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="480" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgsw8EI8pHyHKYyqaJCi_5KosYwtzCwewr505BlS_nUmfoPi3wfDoVmU3Fb3s2oAZbIYekUieL7_lJobP2r_6Ol3lpXnThgW4_hYSYPlPcIcsQT_sPnG8_kk-52lvViKLMgaGTzcDdLPF4J/s640/out3.jpg" width="640" /></a></div> <br /> <br /> &nbsp;アメリカ義勇軍(フライング・タイガース)の戦闘機を警備する中国兵。このP-40の配色は正しいんだろうか。自然風景は割と再現度高いが、人工物の彩色はかなり怪しい傾向にある。<br /> <br /> <div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"> <a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEij9uuoCy0cXndJIS5D0TbhJsF7eLZdgaU0KCUFYV2el6lM0MKX9TCt3y7t3OMj33RLNFoEwkzaH2QOQgdY3100LtHEyjMbfu4cBZjWGzYg11kSqps8piNOj6zVOULGNamv6mdCtxdNsOUk/s1600/Nga-My-Trung-Quoc-chay-dua-chien-ham-nhu-thoi-the-chien-2.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="384" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEij9uuoCy0cXndJIS5D0TbhJsF7eLZdgaU0KCUFYV2el6lM0MKX9TCt3y7t3OMj33RLNFoEwkzaH2QOQgdY3100LtHEyjMbfu4cBZjWGzYg11kSqps8piNOj6zVOULGNamv6mdCtxdNsOUk/s640/Nga-My-Trung-Quoc-chay-dua-chien-ham-nhu-thoi-the-chien-2.jpg" width="640" /></a></div> <br /> <div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"> <a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEj9oymub36zKg-hBBJbjvhVetu9XgDdCHZPH8lR-avgyuLmPUJRb4xS_yq5YRqCcgBf1zW2Tpttc62bjOPbqs_1mjL6wFQ02WIexwTcuHGXLV4Cc1MAIMHoauTPP1r2lYvFXvt_U7IdNQUS/s1600/out24.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="384" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEj9oymub36zKg-hBBJbjvhVetu9XgDdCHZPH8lR-avgyuLmPUJRb4xS_yq5YRqCcgBf1zW2Tpttc62bjOPbqs_1mjL6wFQ02WIexwTcuHGXLV4Cc1MAIMHoauTPP1r2lYvFXvt_U7IdNQUS/s640/out24.jpg" width="640" /></a></div> <br /> <div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"> <a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhgrzKd2zRCMeafigd4brV87PzYP8xrx-RUAY6asMnPnvaLSNv7EFKzdfSTkzyy_eObqJL72DJ1WcCPeLOlxmsRARw_-wZScumhzI9Hl6_jZikQCHIWAPOH1NHO1AgVGyfdGSs1cFax8R3L/s1600/Yukikaze_2.resized.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="372" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhgrzKd2zRCMeafigd4brV87PzYP8xrx-RUAY6asMnPnvaLSNv7EFKzdfSTkzyy_eObqJL72DJ1WcCPeLOlxmsRARw_-wZScumhzI9Hl6_jZikQCHIWAPOH1NHO1AgVGyfdGSs1cFax8R3L/s640/Yukikaze_2.resized.jpg" width="640" /></a></div> <br /> <div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"> <a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEh2AmQytu6llt8PwdIwRTQ7WBlVDPCfQMxT2zK3Tc4535BaNDFO_fb-yf-KIRqVb-225gjEwN3DGfh-ARcEOoBbtvkpgu9FLBUOFm0par73AMuNhdgeaqGwrV7wct8m990MN8cyFCeKpzz6/s1600/out17.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="372" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEh2AmQytu6llt8PwdIwRTQ7WBlVDPCfQMxT2zK3Tc4535BaNDFO_fb-yf-KIRqVb-225gjEwN3DGfh-ARcEOoBbtvkpgu9FLBUOFm0par73AMuNhdgeaqGwrV7wct8m990MN8cyFCeKpzz6/s640/out17.jpg" width="640" /></a></div> <br /> <div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"> <a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgFNoww15quOzyGoP_Y5myWhk5K2ZOTTlK5Z6z8-2svjosD9KjH2y3kbmOE1_ihS-BSkJvmk-vO1r-Dg2yJEoF17FIGFVFdz8IM_svCWhS1VE6sRlzNr8Xz3Wwi6qbcwl8ewbVwGa-1zCmE/s1600/640px-Japanese_Battleship_Nagato_1944.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="396" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgFNoww15quOzyGoP_Y5myWhk5K2ZOTTlK5Z6z8-2svjosD9KjH2y3kbmOE1_ihS-BSkJvmk-vO1r-Dg2yJEoF17FIGFVFdz8IM_svCWhS1VE6sRlzNr8Xz3Wwi6qbcwl8ewbVwGa-1zCmE/s640/640px-Japanese_Battleship_Nagato_1944.jpg" width="640" /></a></div> <br /> <div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"> <a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhav54CzBO8KT45Kvv1YSdm1iQWNZ9azyxSOXgYgpZzHqai6McMbt5bG1YRjzSVL8yhdEH00jxQhxvFWgfq6yc1d30jzMOkpTpBsDpIwkkVVtO4CR4Y04rqtz8oXeJlIcf4LZu_btBcm26F/s1600/out16.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="396" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhav54CzBO8KT45Kvv1YSdm1iQWNZ9azyxSOXgYgpZzHqai6McMbt5bG1YRjzSVL8yhdEH00jxQhxvFWgfq6yc1d30jzMOkpTpBsDpIwkkVVtO4CR4Y04rqtz8oXeJlIcf4LZu_btBcm26F/s640/out16.jpg" width="640" /></a></div> <br /> <br /> 上から戦艦大和、駆逐艦雪風、戦艦長門。いずれも艦橋がサビっぽくなり、船体が青味が強くなる傾向がある。<br /> <br /> <br /> <div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"> <a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjuB4SHwRCFHuOOaeqg6ed9vH3JhV_1PtARjQ756eum4ZlD_9l-d-GGRe-0S_8eQO9-egvA0lmiQD3IQ4GXuNzQlUuEMcpb15o52GJUxzfZmJD3yflbajvuNzh6L7WR3P92-T9DpCNolsmi/s1600/ww2-63.resized.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="520" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjuB4SHwRCFHuOOaeqg6ed9vH3JhV_1PtARjQ756eum4ZlD_9l-d-GGRe-0S_8eQO9-egvA0lmiQD3IQ4GXuNzQlUuEMcpb15o52GJUxzfZmJD3yflbajvuNzh6L7WR3P92-T9DpCNolsmi/s640/ww2-63.resized.jpg" width="640" /></a></div> <br /> <div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"> <a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiOlR9p_V5Ypx4RA6hct-Qhq-fl2HM4rGETT3AIvY7L9uJyZ3S6vwYNpRe1viae2-3kASZaubjwiSjhlHIiVQH3wHDeGkmXNaUVsHNktwflw70zuMd6ea-wr8tkjSxZaVmuBw2YUgN4waFr/s1600/out2.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="520" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiOlR9p_V5Ypx4RA6hct-Qhq-fl2HM4rGETT3AIvY7L9uJyZ3S6vwYNpRe1viae2-3kASZaubjwiSjhlHIiVQH3wHDeGkmXNaUVsHNktwflw70zuMd6ea-wr8tkjSxZaVmuBw2YUgN4waFr/s640/out2.jpg" width="640" /></a></div> <br /> <br /> &nbsp;砲撃する戦艦アイオワ。炎や爆発の彩色に弱い傾向が見られた。<br /> <br /> <br /> <div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"> <a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEi6gJfbSjjBA0enH7Rj9GBazf4fG1dAgaL025cEf71M_mu8zzDeeYXH0QyWMfqt-DKRdTH2qmlR8K62Khz4AmDrj50AiwUp04GOQjU3bWRpOdU77g1lAigSNvAOot3DukwhhVAUSBK16ffe/s1600/ww2-126.resized.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="510" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEi6gJfbSjjBA0enH7Rj9GBazf4fG1dAgaL025cEf71M_mu8zzDeeYXH0QyWMfqt-DKRdTH2qmlR8K62Khz4AmDrj50AiwUp04GOQjU3bWRpOdU77g1lAigSNvAOot3DukwhhVAUSBK16ffe/s640/ww2-126.resized.jpg" width="640" /></a></div> <br /> <div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"> <a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhkdd6H4SGgn60FLGEtgH0oLI5cIJ7VIDpsnph1oqiVWZq5nZj1iVqH0PpPKIWQeAcYK9z83xrQwuVTNq0vU7u3eALSQsuNgBxrfoDHhM5ibB8wAwlojBxmjEPLXAi0JBID5AcDtU8Qfqmd/s1600/out12.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="510" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhkdd6H4SGgn60FLGEtgH0oLI5cIJ7VIDpsnph1oqiVWZq5nZj1iVqH0PpPKIWQeAcYK9z83xrQwuVTNq0vU7u3eALSQsuNgBxrfoDHhM5ibB8wAwlojBxmjEPLXAi0JBID5AcDtU8Qfqmd/s640/out12.jpg" width="640" /></a></div> <br /> <br /> &nbsp;真珠湾攻撃。かなりビビッドな感じで、同じく爆発も微妙。<br /> <br /> <br /> <h4> 【問題あり】</h4> <br /> <div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"> <a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhuSl5xGJEtPHN7X9JvkxoBXWY-e4kzp8JTBu1sVMesEcwySmPnnBVfgJ1UktIKvx0KgPEJNjHYBhv-viym-w3Mji1hqFz_N_16s5t8X32ffLgBrnuyoUmilLNHNmxKJPdbeSflEolMUzhS/s1600/ww2-76.resized.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="432" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhuSl5xGJEtPHN7X9JvkxoBXWY-e4kzp8JTBu1sVMesEcwySmPnnBVfgJ1UktIKvx0KgPEJNjHYBhv-viym-w3Mji1hqFz_N_16s5t8X32ffLgBrnuyoUmilLNHNmxKJPdbeSflEolMUzhS/s640/ww2-76.resized.jpg" width="640" /></a></div> <br /> <div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"> <a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjChUkQ5nzlDtx5i5at073YNvuFf6dfqpR-w4kadnVWw-46BSSM70IhfngE6DkAyhdNVUc4qsaywqBLPtZFMo9EYvcrvIK3YsGjPrntDPgl5At4_jesoVlpi4YXTzDPOTxytXC365u-A0t5/s1600/out.png" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="432" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjChUkQ5nzlDtx5i5at073YNvuFf6dfqpR-w4kadnVWw-46BSSM70IhfngE6DkAyhdNVUc4qsaywqBLPtZFMo9EYvcrvIK3YsGjPrntDPgl5At4_jesoVlpi4YXTzDPOTxytXC365u-A0t5/s640/out.png" width="640" /></a></div> <br /> &nbsp;ヒトラーによるオーストリア併合の発表。これはホント酷い。けばけばしいピンクの悪趣味度がごっつい。<br /> <br /> <br /> <div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"> <a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjd706aEpHvOEYpGQSstKFgJnTZMLckSqlCAoZKJhkH-B6DAq6zuHh8zjLoNg1Jji7zqsXuNhqcCNIUhuQwSd9qRLS5ecF4Sim0pe2rfU9XLUueFrKHqiy8HEo5tigkqFeUoKByQt3ASllp/s1600/ww2-60.resized.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="512" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjd706aEpHvOEYpGQSstKFgJnTZMLckSqlCAoZKJhkH-B6DAq6zuHh8zjLoNg1Jji7zqsXuNhqcCNIUhuQwSd9qRLS5ecF4Sim0pe2rfU9XLUueFrKHqiy8HEo5tigkqFeUoKByQt3ASllp/s640/ww2-60.resized.jpg" width="640" /></a></div> <br /> <div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"> <a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjex5eWnY9KbVX95JwZZ_i31e5OdM64rw56KIXbJw8sOVWDeD98t__lqSOjlKl9ndnKcvFrACx0IRdUZr2vlFgapHqg0qrSmNHPSOuwFzZWPRUg2OUje1MkTc25PsEy7aZIEkKWfLQML7I6/s1600/out6.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="512" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjex5eWnY9KbVX95JwZZ_i31e5OdM64rw56KIXbJw8sOVWDeD98t__lqSOjlKl9ndnKcvFrACx0IRdUZr2vlFgapHqg0qrSmNHPSOuwFzZWPRUg2OUje1MkTc25PsEy7aZIEkKWfLQML7I6/s640/out6.jpg" width="640" /></a></div> <br /> &nbsp;進行するアメリカ戦艦。風景写真はわりと成功するのだけど、この写真に限っては空の青が黄色く、いろいろとアレ。<br /> <br /> <br /> <div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"> <a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEimc4aqP1XdIYI24XiQEYwBVfMTb7u0C-VHG6ZkWuBm4x-ju2mbF_Q0P2BHCZAd7Xbdou7chw6wuaYot_6QKLev07XVjBqONAleqPbUydUgUuhfGwn7ZxkFskpCsN0NKQZq3z_wAJUD3ylN/s1600/ww2-05.resized.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="524" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEimc4aqP1XdIYI24XiQEYwBVfMTb7u0C-VHG6ZkWuBm4x-ju2mbF_Q0P2BHCZAd7Xbdou7chw6wuaYot_6QKLev07XVjBqONAleqPbUydUgUuhfGwn7ZxkFskpCsN0NKQZq3z_wAJUD3ylN/s640/ww2-05.resized.jpg" width="640" /></a></div> <br /> <div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"> <a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgzAC7D-nU9Szg-y56_bnuj5R-r8VBzleydLqlLzChQHCOGt-T40MU6eq4GUX4oDNrogHqN3IhLtwAiwYQDzoWXoPESDZgW20w-52v6xBus0qFnXM6Xa3gL2-MCq6tbeMQUi4pTCpikeJLj/s1600/out20.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="524" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgzAC7D-nU9Szg-y56_bnuj5R-r8VBzleydLqlLzChQHCOGt-T40MU6eq4GUX4oDNrogHqN3IhLtwAiwYQDzoWXoPESDZgW20w-52v6xBus0qFnXM6Xa3gL2-MCq6tbeMQUi4pTCpikeJLj/s640/out20.jpg" width="640" /></a></div> <br /> &nbsp;ヤルタ会談での3巨塔。全体的には決して悪くないのだけど、真ん中のルーズベルトが生ける死体と化している。ほんとにこのすぐあとに死ぬので、本当にこんな色だった可能性もあるかと思ったが、この時の写真はカラーも結構残っていて、それと比較しても変だった。<br /> <br /> <br /> <div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"> <a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiblrpW5Uh8aw6VsSY6MIcmolRiLZ22X-4MnbhJx3Txx-3fVUkPETTJfTRDcFS2mIypyAFSisfrCQZV_uYRv4TKJKYij-F14u5KDFZEgZzUyj9-xvOEzfPqu5qBb7RQtF6uUuoWzoGcZ7i8/s1600/ww2-124.resized.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="444" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiblrpW5Uh8aw6VsSY6MIcmolRiLZ22X-4MnbhJx3Txx-3fVUkPETTJfTRDcFS2mIypyAFSisfrCQZV_uYRv4TKJKYij-F14u5KDFZEgZzUyj9-xvOEzfPqu5qBb7RQtF6uUuoWzoGcZ7i8/s640/ww2-124.resized.jpg" width="640" /></a></div> <br /> <div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"> <a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhHlTZiWh_l7GlwifxGaxW-FqBiLbGC5Lz1C6-ZK-FNadL9jyWJoiVhD7Eu7pPzU2z3LaaRwLPdNNGbDvRMJtoVdiQujfsnR11CXKeLC8H_Jg27htbD9FfoCJEq3PWWT-HFC_u8Hk7LKNuN/s1600/out22.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="444" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhHlTZiWh_l7GlwifxGaxW-FqBiLbGC5Lz1C6-ZK-FNadL9jyWJoiVhD7Eu7pPzU2z3LaaRwLPdNNGbDvRMJtoVdiQujfsnR11CXKeLC8H_Jg27htbD9FfoCJEq3PWWT-HFC_u8Hk7LKNuN/s640/out22.jpg" width="640" /></a></div> <br /> 真珠湾攻撃に空母から発艦する日本軍機。元の写真が悪いせいも大きいと思うけど、これも相当おかしい。<br /> <br /> <br /> <br /> とりあえず総評として、人工物については結構成功失敗が別れるのと、元の画像がちゃんと撮れているか否かも結果に響いてくる。シャープなアメリカの写真は成功例が多かったが、日本の写真はちょっと悲しい結果(そもそも使えるのが少ないけど)。<br /> <br /> 個人やプロによる彩色で、本当に鮮やかで美しい写真も多くあるが、それにはまだまだAIは達していない状況。しかし、だいたい数秒でまあまあの結果を返してくるのはさすが。個人でも十分使えます。<br /> <br /> 戦争写真だから人工物が多いけど、この研究だとむしろ風景写真が主らしく、その再現度はかなり高いのでググってそっち見てください(なげやり)。Anonymoushttp://www.blogger.com/profile/02023479489081345765[email protected]0tag:blogger.com,1999:blog-1230209343383614345.post-40291001885439287842016-06-01T04:46:00.000+09:002016-06-01T04:46:34.989+09:00第三者の善意と企業の社会的信用を用いて、人の安否をダシに宣伝する事の是非6月1日0時。株式会社イード【6038】が運営するゲームニュースサイト「インサイド」に、編集部名義による一つの告知が載りました。現在は文面が変わっていますので、以下にキャッシュのスクリーンショットを貼ります。<br /> <br /> <table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody> <tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEg-jpRYu92S-voNw3lW2zec7CvSM24ptZxZbFQ6yMY7PPFTpCx49DImtnTq1xa71t0YyKkV-0fV_oq_lHJIA9wrCiLH69UBpx_G1x7MT94ggUtxjvtGToS44_rn0cCkp8_liOEQbGkAFZqU/s1600/%25E3%2582%25B9%25E3%2582%25AF%25E3%2583%25AA%25E3%2583%25BC%25E3%2583%25B3%25E3%2582%25B7%25E3%2583%25A7%25E3%2583%2583%25E3%2583%2588+2016-06-01+02.47.43.png" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" height="528" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEg-jpRYu92S-voNw3lW2zec7CvSM24ptZxZbFQ6yMY7PPFTpCx49DImtnTq1xa71t0YyKkV-0fV_oq_lHJIA9wrCiLH69UBpx_G1x7MT94ggUtxjvtGToS44_rn0cCkp8_liOEQbGkAFZqU/s640/%25E3%2582%25B9%25E3%2582%25AF%25E3%2583%25AA%25E3%2583%25BC%25E3%2583%25B3%25E3%2582%25B7%25E3%2583%25A7%25E3%2583%2583%25E3%2583%2588+2016-06-01+02.47.43.png" width="640" /></a></td></tr> <tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">【お知らせ】フリーライター内川たまき氏と連絡可能な方を探しています(※一部伏せ字加工)</td></tr> </tbody></table> <br /> 自社サイトに掲載していたライターと連絡が取れなくなり、連絡取れる方を探しているという告知です。Twitterのインサイド公式アカウントでもツイートが行われ(現在は削除)、それには「【お知らせ】フリーライター内川たまき氏と連絡可能な方を探しています」という告知タイトルと、URLだけしか書かれていません。告知本文を読むと、そのライターが書いたとされる記事をプッシュする感がありありと見て取れ、この告知を訝しむ声も見られましたが、これが架空と断じれる情報は公式に一切ありませんでした。<br /> <br /> ところがこれ、騒動が広がったためか、'''全くの架空であり、ライターは元から存在せず、宣伝目的の告知だった'''事をインサイド公式アカウントが明らかにし、謝罪しました。<br /> <br /> <br /> <blockquote class="tr_bq"> 【お詫び】先ほど公開いたしました「フリーライター内川たまき氏と連絡可能な方を探しています」は『(削除)』の企画記事として弊誌が独自に記事を作成したものです。一部の読者様に誤解を与え、ご不快に思われる表現がありましたことをお詫び申し上げます。<br /><div style="text-align: right;"> インサイド公式Twitterアカウント</div> </blockquote> <br /> <br /> 企業の公式アカウントが連絡の取れない関係者の情報提供をSNSで求めた場合、消息不明という人の安否への心配と、社会的信用を持つ企業(それも上場)による情報発信なら、精査せずに情報を拡散してしまう事もあるでしょう。<br /> <br /> 記事のような形態をとる宣伝という手法は、紛らわしいという問題はありますが、広く行われている手法です。新聞でも見ますし、ネットでもあります。しかし、それには宣伝あるいは広告である事が明示されています。例えば、Yahoo!ニュースのスマホアプリでYahoo!ニュースを閲覧した場合、下のスクリーンショットのようにどれが広告か分かるようになっています。<br /> <br /> <table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody> <tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEggsTcaWNVmkHPIGU8lcQhle8yJJOyRp3VesiH5A0hxz3BZrLQ_DkqrZKAXnCNRB1XshAadNaSd1bPP4lWtwjw0cHbB3K3gLbWkXyiSDcGvqLKfRCvq2J53N9busJ8eE6rJMuamVx6JZB-D/s1600/IMG_3123.PNG" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEggsTcaWNVmkHPIGU8lcQhle8yJJOyRp3VesiH5A0hxz3BZrLQ_DkqrZKAXnCNRB1XshAadNaSd1bPP4lWtwjw0cHbB3K3gLbWkXyiSDcGvqLKfRCvq2J53N9busJ8eE6rJMuamVx6JZB-D/s640/IMG_3123.PNG" /></a></td></tr> <tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">Yahoo!ニュース上の広告。上から3番目が広告だと分かる</td></tr> </tbody></table> <br /> しかし、今回の例では<b>公式サイト・SNSでの告知の双方で宣伝・架空である旨の表記無く</b>、それを<b>社会的信用のあるニュースサイトが人の安否をネタにして掲載</b>し、<b>第三者の善意を悪用</b>したことが問題です。<br /> <br /> SNSの普及により、個人による情報拡散の敷居も下がりましたが、行方不明者の情報というのはセンシティブなものです。たまに、SNSで行方不明者の情報提供を呼びかける個人アカウントを見かける事があります。しかし、個人アカウントが行方不明者の情報を求めていても、その個人と行方不明者の関係をSNS上で立証するのは困難です。そして、ストーカーが関係者を装って情報を集めている可能性もあり、慎重な人は信用が無い個人アカウントへの協力は控えるでしょう。<br /> <br /> ところが、発信元やアカウントに社会的信用がある場合、話は違ってきます。告知を見た人は、発信者の社会的信用に応じて、その情報の信用性を見積もる事が出来るため、情報の拡散にリスクが無いと判断することになります。今回は、上場企業が運営するニュースサイトの編集部による告知です。おまけに、これを創作とする表示は一切ありません。社会的信用のある存在が、ネットで嘘か真か分からない情報を発信し始めたら、ネットでの情報の信頼性が揺らぐ恐れすらあります。<br /> <br /> 社会的信用を持つ企業が、ネットでこのような宣伝行為に及ぶこと。それ自体がネット情報への信頼性の毀損に繋がりかねない事だと思うのですが、いかがでしょうか?<br /> <br /> 今回、インサイドが社会的信用を投げ打ってまで偽告知を用いた宣伝に出たのか理解に苦しむ所があるのですが、ネット情報への信頼性に対する自爆テロでもあるので、少しは考えて欲しいものです。<br /> <br /> <br /> ※本記事では、インサイドが宣伝しようとした記事・ゲームの名称・リンクにつきましては、炎上商法の可能性を考え、一切を削除してあります。<br /> <br /> <br /> <br /> <br /> <br /> <br /> <br /> 怒りの余り、深夜に記事をアップしてしまいましたが、まだ艦これ春イベントのE7攻略中です。あと6時間でイベントが終了してしまいますが、これでIowa手に入らなかったら、インサイド絶対に許さん。Anonymoushttp://www.blogger.com/profile/02023479489081345765[email protected]0tag:blogger.com,1999:blog-1230209343383614345.post-1979213408747147472016-05-28T17:39:00.000+09:002016-05-28T23:17:57.900+09:00 ガールズ&パンツァー劇場版 大洗市街戦 戦闘経過をGoogle Maps上で再現してみるついにガルパン映画のブルーレイが発売されましたね。<br /> <br /> <div class="amazlet-box" style="margin-bottom:0px;"><div class="amazlet-image" style="float:left;margin:0px 12px 1px 0px;"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B01BMC7MIC/dragonerb-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51OI0IDhLLL._SL160_.jpg" alt="【Amazon.co.jp限定】 ガールズ&パンツァー 劇場版 (特装限定版) (戦車トークCD付) [Blu-ray]" style="border: none;" /></a></div><div class="amazlet-info" style="line-height:120%; margin-bottom: 10px"><div class="amazlet-name" style="margin-bottom:10px;line-height:120%"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B01BMC7MIC/dragonerb-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">【Amazon.co.jp限定】 ガールズ&パンツァー 劇場版 (特装限定版) (戦車トークCD付) [Blu-ray]</a><div class="amazlet-powered-date" style="font-size:80%;margin-top:5px;line-height:120%">posted with <a href="http://www.amazlet.com/" title="amazlet" target="_blank">amazlet</a> at 16.05.28</div></div><div class="amazlet-detail">バンダイビジュアル (2016-05-27)<br />売り上げランキング: 2<br /></div><div class="amazlet-sub-info" style="float: left;"><div class="amazlet-link" style="margin-top: 5px"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B01BMC7MIC/dragonerb-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">Amazon.co.jpで詳細を見る</a></div></div></div><div class="amazlet-footer" style="clear: left"></div></div><div class="amazlet-box" style="margin-bottom:0px;"><div class="amazlet-image" style="float:left;margin:0px 12px 1px 0px;"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B01DSH2XTM/dragonerb-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/61TrbY6jLfL._SL160_.jpg" alt="ガールズ&パンツァー 劇場版(セル版)" style="border: none;" /></a></div><div class="amazlet-info" style="line-height:120%; margin-bottom: 10px"><div class="amazlet-name" style="margin-bottom:10px;line-height:120%"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B01DSH2XTM/dragonerb-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">ガールズ&パンツァー 劇場版(セル版)</a><div class="amazlet-powered-date" style="font-size:80%;margin-top:5px;line-height:120%">posted with <a href="http://www.amazlet.com/" title="amazlet" target="_blank">amazlet</a> at 16.05.28</div></div><div class="amazlet-detail">(2016-05-27)<br />売り上げランキング: 8<br /></div><div class="amazlet-sub-info" style="float: left;"><div class="amazlet-link" style="margin-top: 5px"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B01DSH2XTM/dragonerb-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">Amazon.co.jpで詳細を見る</a></div></div></div><div class="amazlet-footer" style="clear: left"></div></div><br /> <div>ブルーレイ発売になっても、今月いっぱい各地で映画は上映されているのが色んな意味でおかしいですが、これで映画館に通わずに済むとなると超ハイコストパフォーマンスな映像ソフトと言えます。無限に観れるから実質タダである。</div><div><br /> </div><div>と思いきや、それでも我慢できなくて映画館行っちゃうんだ……。</div><br /> で、ブルーレイで細部までガン見出来るようになったため、映画冒頭のエキシビションマッチ大洗市街戦をずっと繰り返し見てました。<br /> <br /> <iframe allowfullscreen="" frameborder="0" height="360" src="https://www.youtube.com/embed/Am_aHKUh-uc" width="640"></iframe><br /> <br /> 大洗の町並みがよく再現されてあるらしいのだけど、自分が最後に大洗に行ったのは10年以上前の話なので、正直よくわからない。<br /> <br /> とりあえず、Googleストリートビューその他で確認すればいいかと色々弄っていたら、西住みほ搭乗のⅣ号戦車の足どりを再現すれば、戦闘経過や各人の意図が分かるんじゃね?と思ったので、Google Maps上にプロットしてアニメ化してみたら、思いの外戦闘経過の理解に繋がった(個人の感想です)ので、公開してみる。<br /> <br /> <br /> <a href="http://dragoner.heteml.jp/girlsundpanzer/">ガールズ&amp;パンツァー劇場版 大洗市街戦 戦闘経過をGoogle Maps上で再現してみる</a><br /> <a href="http://dragoner.heteml.jp/girlsundpanzer/">http://dragoner.heteml.jp/girlsundpanzer/</a><br /> <br /> <h4>【大洗市街戦 各経過】</h4><br /> その1 <a href="http://dragoner.heteml.jp/girlsundpanzer/oarai01.html">大洗市街戦 戦闘経過1(大洗GC~県道2号線を西へ)</a><br /> <br /> その2 <a href="http://dragoner.heteml.jp/girlsundpanzer/oarai02.html">大洗市街戦 戦闘経過2(掘割集会所周辺)</a><br /> <br /> その3 <a href="http://dragoner.heteml.jp/girlsundpanzer/oarai03.html">大洗市街戦 戦闘経過3(大洗駅周辺)</a>※5/28 23:00 ルートを微修正しました<br /> <br /> <br /> その4 <a href="http://dragoner.heteml.jp/girlsundpanzer/oarai04.html">大洗市街戦 戦闘経過4(OY12通過)</a><br /> <br /> その5 <a href="http://dragoner.heteml.jp/girlsundpanzer/oarai05.html">大洗市街戦 戦闘経過5(クルセーダー小隊と遭遇)</a><br /> <br /> その6 <a href="http://dragoner.heteml.jp/girlsundpanzer/oarai06.html">大洗市街戦 戦闘経過6(クルセイダー小隊の追撃と形勢逆転)</a><br /> <br /> その7 <a href="http://dragoner.heteml.jp/girlsundpanzer/oarai07.html">大洗市街戦 戦闘経過7(ローズヒップを追撃~肴屋本店)</a><br /> <br /> その8 <a href="http://dragoner.heteml.jp/girlsundpanzer/oarai08.html">大洗市街戦 戦闘経過8(肴屋本店~大洗磯前神社)</a><br /> <br /> その9 <a href="http://dragoner.heteml.jp/girlsundpanzer/oarai09.html">大洗市街戦 戦闘経過9(大洗磯前神社~大洗海水浴場)</a><br /> <br /> その10 <a href="http://dragoner.heteml.jp/girlsundpanzer/oarai10.html">大洗市街戦 戦闘経過10(大洗公園~大洗水族館)</a><br /> <br /> <br /> Bloggerには仕様上、Google Maps APIで作成したマップを貼ろうとすると、すんごい面倒いらしいので別に建てたサーバで動かしています。まだⅣ号だけだけど、将来的にはどうしよう。<br /> <br /> とりあえず、みほがどう考えて行動し、その意図を読み合う他の面々が、ちょっとはビジュアル的に分かるようになったかなと思います。今まで出ている本だと、ビジュアル込みで戦闘経過の解析しているのが月刊戦車道くらいしか見ていないんですが、月刊戦車道ってバンダイ専用サイトでしか買えず、今は売ってないのがつらい。<br /> <br /> もう一つの意図として、実際にほとんど知らない場所に行かずに、ネットだけでどこまで状況を推測出来るかという実験でもあったが、割りとこの目論見は達成出来たと思う。ハッキリ言えば、Googleストリートビューによるところが大きいが、幸いなことに大洗町はかなり細かい路地までGoogleカーが撮影していた。映画で描かれていた建物が更地になっていたりと、町の変化を感じさせる事柄も確認出来て楽しかった。<br /> <br /> こうして実際にGoogle Mapsにプロットすると、ガルパン映画がかなりの計算の元に製作されていることが分かる。実在の都市を扱った映像作品では、地理的に無茶苦茶な構成が出てくるものはまま見られるが(新宿で戦っていた次の瞬間に湾岸にワープするとか)、ガルパン映画は実際の大洗町を基に、戦闘・演出で使えるポイントを的確に割り出した上で映像に反映しており、作中における大洗町の地理的な破綻が見られなかった。これが分かっただけでも、結構満足度が高かった。<br /> <br /> 先日行われた日本映画批評家大賞授賞式では、ガルパン映画が複数受賞しており、そこに大洗町長や商工会長も駆けつけるなど、町ぐるみの協力が窺える。<br /> ガルパンはご当地アニメとしても頭抜けた成功作ではあるが、ここまで来るには関係者並々ならぬ苦労があっただろう。とりあえず、映画スタッフの努力の一旦が垣間見ることが出来たのは嬉しい。<br /> <br /> <br /> なお、これのおかげで艦これイベントに手がつけられていません。イベント終了する31日までにIowa手に入らんかったら死ぬしかない。<br /> <br /> <h4>【関連】</h4><div class="amazlet-box" style="margin-bottom: 0px;"><div class="amazlet-image" style="float: left; margin: 0px 12px 1px 0px;"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B01BMC7MIC/dragonerb-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank"><img alt="【Amazon.co.jp限定】 ガールズ&amp;パンツァー 劇場版 (特装限定版) (戦車トークCD付) [Blu-ray]" src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51OI0IDhLLL._SL160_.jpg" style="border: none;"></a></div><div class="amazlet-info" style="line-height: 120%; margin-bottom: 10px;"><div class="amazlet-name" style="line-height: 120%; margin-bottom: 10px;"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B01BMC7MIC/dragonerb-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">【Amazon.co.jp限定】 ガールズ&amp;パンツァー 劇場版 (特装限定版) (戦車トークCD付) [Blu-ray]</a><br /> <div class="amazlet-powered-date" style="font-size: 80%; line-height: 120%; margin-top: 5px;">posted with <a href="http://www.amazlet.com/" target="_blank" title="amazlet">amazlet</a> at 16.05.28</div></div><div class="amazlet-detail">バンダイビジュアル (2016-05-27)<br /> 売り上げランキング: 2</div><div class="amazlet-sub-info" style="float: left;"><div class="amazlet-link" style="margin-top: 5px;"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B01BMC7MIC/dragonerb-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">Amazon.co.jpで詳細を見る</a></div></div></div><div class="amazlet-footer" style="clear: left;"></div></div><br /> <div class="amazlet-box" style="margin-bottom: 0px;"><div class="amazlet-image" style="float: left; margin: 0px 12px 1px 0px;"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B01DSH2XTM/dragonerb-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank"><img alt="ガールズ&パンツァー 劇場版(セル版)" src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/61TrbY6jLfL._SL160_.jpg" style="border: none;"></a></div><div class="amazlet-info" style="line-height: 120%; margin-bottom: 10px;"><div class="amazlet-name" style="line-height: 120%; margin-bottom: 10px;"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B01DSH2XTM/dragonerb-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">ガールズ&パンツァー 劇場版(セル版)</a><br /> <div class="amazlet-powered-date" style="font-size: 80%; line-height: 120%; margin-top: 5px;">posted with <a href="http://www.amazlet.com/" target="_blank" title="amazlet">amazlet</a> at 16.05.28</div></div><div class="amazlet-detail">(2016-05-27)<br /> 売り上げランキング: 6</div><div class="amazlet-sub-info" style="float: left;"><div class="amazlet-link" style="margin-top: 5px;"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B01DSH2XTM/dragonerb-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">Amazon.co.jpで詳細を見る</a></div></div></div><div class="amazlet-footer" style="clear: left;"></div></div><br /> <div><div><div class="amazlet-box" style="margin-bottom: 0px;"><div class="amazlet-image" style="float: left; margin: 0px 12px 1px 0px;"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4499231868/dragonerb-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank"><img alt="アハトゥンク・ガールズ&amp;パンツァー2: OVA「これが本当のアンツィオ戦です!」&amp;劇場版 編" src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51kUlYnZkOL._SL160_.jpg" style="border: none;"></a></div><div class="amazlet-info" style="line-height: 120%; margin-bottom: 10px;"><div class="amazlet-name" style="line-height: 120%; margin-bottom: 10px;"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4499231868/dragonerb-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">アハトゥンク・ガールズ&amp;パンツァー2: OVA「これが本当のアンツィオ戦です!」&amp;劇場版 編</a><br /> <div class="amazlet-powered-date" style="font-size: 80%; line-height: 120%; margin-top: 5px;">posted with <a href="http://www.amazlet.com/" target="_blank" title="amazlet">amazlet</a> at 16.05.28</div></div><div class="amazlet-detail"><br /> 大日本絵画 <br /> 売り上げランキング: 5</div><div class="amazlet-sub-info" style="float: left;"><div class="amazlet-link" style="margin-top: 5px;"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4499231868/dragonerb-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">Amazon.co.jpで詳細を見る</a></div></div></div><div class="amazlet-footer" style="clear: left;"></div></div></div></div><div><div><div class="amazlet-box" style="margin-bottom: 0px;"><div class="amazlet-image" style="float: left; margin: 0px 12px 1px 0px;"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B014163VTU/dragonerb-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank"><img alt="『ガールズ&amp;パンツァー』劇場版 オリジナルサウンドトラック" src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/61zGCos88GL._SL160_.jpg" style="border: none;"></a></div><div class="amazlet-info" style="line-height: 120%; margin-bottom: 10px;"><div class="amazlet-name" style="line-height: 120%; margin-bottom: 10px;"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B014163VTU/dragonerb-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">『ガールズ&amp;パンツァー』劇場版 オリジナルサウンドトラック</a><br /> <div class="amazlet-powered-date" style="font-size: 80%; line-height: 120%; margin-top: 5px;">posted with <a href="http://www.amazlet.com/" target="_blank" title="amazlet">amazlet</a> at 16.05.28</div></div><div class="amazlet-detail">浜口史郎 ボコ(藤村歩) <br /> ランティス (2015-11-18)<br /> 売り上げランキング: 134</div><div class="amazlet-sub-info" style="float: left;"><div class="amazlet-link" style="margin-top: 5px;"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B014163VTU/dragonerb-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">Amazon.co.jpで詳細を見る</a></div></div></div><div class="amazlet-footer" style="clear: left;"></div></div></div></div><div><br /> </div>Anonymoushttp://www.blogger.com/profile/02023479489081345765[email protected]0tag:blogger.com,1999:blog-1230209343383614345.post-4548419616735019942016-04-26T23:53:00.000+09:002016-04-26T23:53:00.615+09:00【備忘録】96kHz/32bitのハイレゾWAVファイルを、iPhoneで再生可能な48kHz/24bitのALACに変換するまだ生きてます。dragonerです。にゃーん。<br /> <br /> Twitter見てる方は承知の事と思いますが、遂に観ました。『ガールズ&パンツァー劇場版』。<br /> <br /> 劇場版は映画館で観なければならないと思い、それまでにTV版も全話観なければと、何年もハードディスクの肥やしにしてた録画を引っ張ってきて、全話観ることにしました。ずっとHDDの肥やしになっていたのは、自分はアニメや報道特番をHDDにしこたま自動録画するけど、99%は観ずにHDDの肥やしにするという宗教の信徒だからです(結構います)。で、見終わってから映画館行きました。<br /> <br /> 結果、また1人、ガルパンおじさんが生まれました。ガルパンはいいぞ。<br /> <br /> もう3回観ましたが、ブルーレイ出るまであと2回は劇場に足を運ぶつもりです。5月のブルーレイも楽しみですね。<br /> <br /> <br /> <div class="amazlet-box" style="margin-bottom: 0px;"> <div class="amazlet-image" style="float: left; margin: 0px 12px 1px 0px;"> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B01BMC7MIC/dragonerb-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank"><img alt="【Amazon.co.jp限定】 ガールズ&amp;パンツァー 劇場版 (特装限定版) (戦車トークCD付) [Blu-ray]" src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51OI0IDhLLL.jpg" style="border: none;" /></a></div> <div class="amazlet-info" style="line-height: 120%; margin-bottom: 10px;"> <div class="amazlet-name" style="line-height: 120%; margin-bottom: 10px;"> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B01BMC7MIC/dragonerb-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">【Amazon.co.jp限定】 ガールズ&amp;パンツァー 劇場版 (特装限定版) (戦車トークCD付) [Blu-ray]</a><br /> <div class="amazlet-powered-date" style="font-size: 80%; line-height: 120%; margin-top: 5px;"> posted with <a href="http://www.amazlet.com/" target="_blank" title="amazlet">amazlet</a> at 16.04.26</div> </div> <div class="amazlet-detail"> バンダイビジュアル (2016-05-27)<br /> 売り上げランキング: 12</div> <div class="amazlet-sub-info" style="float: left;"> <div class="amazlet-link" style="margin-top: 5px;"> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B01BMC7MIC/dragonerb-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">Amazon.co.jpで詳細を見る</a></div> </div> </div> <div class="amazlet-footer" style="clear: left;"> </div> </div> <br /> <br /> 本題からズレるので前置きはここまでにして、関連グッズを色々買い漁っている最中なのですが、ここで劇場版関連で既に出ているサウンドトラック。<br /> <br /> <br /> <div class="amazlet-box" style="margin-bottom: 0px;"> <div class="amazlet-image" style="float: left; margin: 0px 12px 1px 0px;"> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B014163VTU/dragonerb-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank"><img alt="『ガールズ&amp;パンツァー』劇場版 オリジナルサウンドトラック" src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/61zGCos88GL.jpg" style="border: none;" /></a></div> <div class="amazlet-info" style="line-height: 120%; margin-bottom: 10px;"> <div class="amazlet-name" style="line-height: 120%; margin-bottom: 10px;"> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B014163VTU/dragonerb-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">『ガールズ&amp;パンツァー』劇場版 オリジナルサウンドトラック</a><br /> <div class="amazlet-powered-date" style="font-size: 80%; line-height: 120%; margin-top: 5px;"> posted with <a href="http://www.amazlet.com/" target="_blank" title="amazlet">amazlet</a> at 16.04.26</div> </div> <div class="amazlet-detail"> 浜口史郎 ボコ(藤村歩) <br /> ランティス (2015-11-18)<br /> 売り上げランキング: 290</div> <div class="amazlet-sub-info" style="float: left;"> <div class="amazlet-link" style="margin-top: 5px;"> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B014163VTU/dragonerb-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">Amazon.co.jpで詳細を見る</a></div> </div> </div> <div class="amazlet-footer" style="clear: left;"> </div> </div> <br /> <div> <br /></div> これ、CD版も出ていますが、自分が調べた限りでは、<a href="http://ck.jp.ap.valuecommerce.com/servlet/referral?sid=3117014&amp;pid=884093114&amp;vc_url=http%3A%2F%2Fwww.e-onkyo.com%2Fmusic%2Falbum%2Flaca9430%2F" target="_blank"><img border="0" src="http://ad.jp.ap.valuecommerce.com/servlet/gifbanner?sid=3117014&amp;pid=884093114" height="1" width="0" />ハイレゾ版がe-onkyoから配信</a>されています。moraは劇場版主題歌のハイレゾは出ているのですが、レーベルの事情なのかなんなのか、サントラは未配信です。<br /> <br /> <a href="http://ck.jp.ap.valuecommerce.com/servlet/referral?sid=3117014&amp;pid=884093114&amp;vc_url=http%3A%2F%2Fwww.e-onkyo.com%2Fmusic%2Falbum%2Flaca9430%2F" target="_blank"><img border="0" src="http://ad.jp.ap.valuecommerce.com/servlet/gifbanner?sid=3117014&amp;pid=884093114" height="1" width="0" />『ガールズ&パンツァー 劇場版』オリジナルサウンドトラック</a><br /> <br /> e-onkyoは再ダウンロードに制限あるので、同じハイレゾ配信サイトでも再DL期限無しのOTOTOYが個人的に好きなのですが、ガルパンサントラはe-onkyoでしか配信されていないのでここで買うしかありません。ファイルを無くさないよう、バックアップしないとね……。<br /> <br /> <br /> <br /> <h3> 96kHz/32bit WAV → 48kHz/24bit ALACへ変換</h3> e-onkyoで配信されているハイレゾファイルは、96kHz/24bitのWAVとFLAC、96kHz/32bitのWAVの3種類あり、同じ値段なら単純に量子化ビット数32bitの方買っちゃえと選んだものの、これで少し問題が。PCの再生はDACが対応しているので問題は無くても、iPhoneでの再生は96kHz/32bitのファイルは対応していません。<br /> <br /> 実用的には非可逆圧縮のAACにしても問題無いのですが、やはりハイレゾでファイル持ちたいな~という気分も。そこで、iPhoneでも再生可能なハイレゾファイルであるApple Lossless(ALAC)の48kHz/24bitに変換しようとしたところ、色々と詰まる。定番のiTunesではALACの細かい設定が出来ず、foobar2000、xrecord IIとソフト変えたものの量子化ビット数の変換が上手くいかなかったり、コマンド調整してもダメ。結構詰まっている人いるようで、ヤフー知恵袋にも同じような質問がいくつかありましたが、回答が「xrecord II使え」とかで私の問題の解決に立ちそうにありませんでした。<br /> <br /> ところが、普段使っているロシア製オーディオプレイヤーの<a href="http://www.aimp.ru/">AIMP4</a>付属のエンコーダーにqaac突っ込んだ所、GUI捜査で全て一発エンコード出来て拍子抜けしました。備忘録を兼ねて、その手順を。<br /> <h4> <br />必要なもの(Windows)</h4> <a href="http://www.apple.com/jp/itunes/download/">iTunes</a>、<a href="http://www.aimp.ru/">AIMP4</a>、<a href="https://sites.google.com/site/qaacpage/cabinet/qaac_2.58.zip?attredirects=0&amp;d=1">qaac</a>(リンクはqaac_2.58)<br /> <br /> <h4> 手順</h4> <br /> 1. iTunes、AIMP4を上記リンクからダウンロード、PCにインストール。この2つのインストールについては、詳細は省きます。<br /> <br /> 2.AIMP4のインストールフォルダ内の、System\Encoders内に、新たにqaacフォルダを作成し、qaacフォルダ内にqaac.exeを置く。<br /> <br /> 3.qaacフォルダ内に、"Code Encoders.xml"というファイルを新規テキストドキュメントで作成。この<a href="http://www.aimp.ru/forum/index.php?topic=34387.msg221403#msg221403">リンク</a>内の"Code Encoders.xml"をクリックすると、<br /> "Code: [Select]"が表示されるので、Selectを押してコードを選択してコピーしたものを、作成した"Code Encoders.xml"の中身にそのまま貼り付けて保存して下さい。<br /> <br /> <div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"> <a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjvNENjgugXWSz9U-X5yxK2KY3LpVaw6Uj6R0q0cGIyHdaNyWlRc3YNXtolicbzSQDAKJ42rPgzAip8Gr0jeXYxTxMf0WQ7CO4n21_mEaqHPgRrEY7iIYnRG-Sf6BgOs_qksIuHhpOsC3hy/s1600/%25E3%2582%25B9%25E3%2582%25AF%25E3%2583%25AA%25E3%2583%25BC%25E3%2583%25B3%25E3%2582%25B7%25E3%2583%25A7%25E3%2583%2583%25E3%2583%2588+2016-04-26+23.03.34.png" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="314" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjvNENjgugXWSz9U-X5yxK2KY3LpVaw6Uj6R0q0cGIyHdaNyWlRc3YNXtolicbzSQDAKJ42rPgzAip8Gr0jeXYxTxMf0WQ7CO4n21_mEaqHPgRrEY7iIYnRG-Sf6BgOs_qksIuHhpOsC3hy/s640/%25E3%2582%25B9%25E3%2582%25AF%25E3%2583%25AA%25E3%2583%25BC%25E3%2583%25B3%25E3%2582%25B7%25E3%2583%25A7%25E3%2583%2583%25E3%2583%2588+2016-04-26+23.03.34.png" width="640" /></a></div> <br /> 4.「全てのアプリ」(Windows10の場合)から、AIMP Audio Converterを起動。<br /> <br /> <div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"> <a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjHtK4KnFMCzT1CFXDT3NzxJqX27oJYtOwrMHPFuiYdnbDJRxBTkR-xUIwe-XJtgUcBTW2DLRG5utcMO8rnWtVzPxxDR0ArvOTlBI9Jn8kX_4H5UO36sYdPes2CNdiQhRYSZt-EjIG5DL_-/s1600/%25E3%2582%25B9%25E3%2582%25AF%25E3%2583%25AA%25E3%2583%25BC%25E3%2583%25B3%25E3%2582%25B7%25E3%2583%25A7%25E3%2583%2583%25E3%2583%2588+2016-04-26+23.05.55.png" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="177" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjHtK4KnFMCzT1CFXDT3NzxJqX27oJYtOwrMHPFuiYdnbDJRxBTkR-xUIwe-XJtgUcBTW2DLRG5utcMO8rnWtVzPxxDR0ArvOTlBI9Jn8kX_4H5UO36sYdPes2CNdiQhRYSZt-EjIG5DL_-/s320/%25E3%2582%25B9%25E3%2582%25AF%25E3%2583%25AA%25E3%2583%25BC%25E3%2583%25B3%25E3%2582%25B7%25E3%2583%25A7%25E3%2583%2583%25E3%2583%2588+2016-04-26+23.05.55.png" width="320" /></a></div> <br /> 5.AIMP Audio ConverterにWAVファイルをドラッグ・アンド・ドロップか、右上の+ボタンから選択。形式をALAC(QAAC)に選択し、Default Presetの右の…をクリック。<br /> <br /> <div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"> </div> <div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"> <a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEh3mX8rdxslMN2829JW1ytt7nBJaZrRy4z7131YCqI0YerEnQS_nev_5V4lrT_tEenZmCZmIWkijsxy9CqbJA5HRttCrBnqE0vsSha0CmHHvK9YhBObjccLObBgtZg1DQd77TIm-KUbGxXb/s1600/%25E3%2582%25B9%25E3%2582%25AF%25E3%2583%25AA%25E3%2583%25BC%25E3%2583%25B3%25E3%2582%25B7%25E3%2583%25A7%25E3%2583%2583%25E3%2583%2588+2016-04-26+23.09.12.png" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="434" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEh3mX8rdxslMN2829JW1ytt7nBJaZrRy4z7131YCqI0YerEnQS_nev_5V4lrT_tEenZmCZmIWkijsxy9CqbJA5HRttCrBnqE0vsSha0CmHHvK9YhBObjccLObBgtZg1DQd77TIm-KUbGxXb/s640/%25E3%2582%25B9%25E3%2582%25AF%25E3%2583%25AA%25E3%2583%25BC%25E3%2583%25B3%25E3%2582%25B7%25E3%2583%25A7%25E3%2583%2583%25E3%2583%2588+2016-04-26+23.09.12.png" width="640" /></a></div> <br /> <br /> 6.パラメータが立ち上がるので、「形式の変換」の全ボックスにチェック。サンプルレートは"48000"、サンプル形式は24bit、チャンネルは"ステレオ"(これは必要ないかも)を選択し、OKを押して戻る。後は出力先を設定し、「開始」ボタンでエンコード開始。<br /> <br /> <div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"> <a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjedVM7c5myQ65QgzS3ZjLEILuFr_f-wUONz51KxMM9o8OiabE9oW5TYhfa2yuj1Z2iCBTa6k9ZtrjRw4TiJXnZEQIsR266lJUlYYwd7Rc8iB4iMjuwlzabtr58SIxoUpBKsC3G8CM-BtvC/s1600/%25E3%2582%25B9%25E3%2582%25AF%25E3%2583%25AA%25E3%2583%25BC%25E3%2583%25B3%25E3%2582%25B7%25E3%2583%25A7%25E3%2583%2583%25E3%2583%2588+2016-04-26+23.08.31.png" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjedVM7c5myQ65QgzS3ZjLEILuFr_f-wUONz51KxMM9o8OiabE9oW5TYhfa2yuj1Z2iCBTa6k9ZtrjRw4TiJXnZEQIsR266lJUlYYwd7Rc8iB4iMjuwlzabtr58SIxoUpBKsC3G8CM-BtvC/s1600/%25E3%2582%25B9%25E3%2582%25AF%25E3%2583%25AA%25E3%2583%25BC%25E3%2583%25B3%25E3%2582%25B7%25E3%2583%25A7%25E3%2583%2583%25E3%2583%2588+2016-04-26+23.08.31.png" /></a></div> <br /> 7.これでiPhoneで標準的に再生出来るハイレゾファイルが完成するが、元がWAVファイルなので、楽曲情報がロクに含まれていない。ソニーの<a href="http://mediago.sony.com/jpn/download">Media Go</a>に読み込ませて、「アルバムとして検索」を実効してファイル解析すれば、自動的に楽曲情報のタグ付けが行われる。長過ぎるファイル名が気になる場合は、<a href="http://www.mp3tag.de/en/download.html">Mp3tag</a>に読み込ませて、「変換」→「タグ - ファイル名」を行えば、楽曲タグに基づいた各ファイル名に一括で変更出来る。<br /> <br /> <div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"> <a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgTgaciSRxT0uvqJVuq3P1E_Wlt6I49s-9BW4GZTvd1J5xvP5C1jXj27NxMC3SIHOwQXOVmRsojLTR7opOQlZHBJLcmaZqB6NIvjFV0KUofmvWexY-oycZC3xgz4gY2GNlhLpSaeFm6PS0E/s1600/IMG_2920.PNG" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="640" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgTgaciSRxT0uvqJVuq3P1E_Wlt6I49s-9BW4GZTvd1J5xvP5C1jXj27NxMC3SIHOwQXOVmRsojLTR7opOQlZHBJLcmaZqB6NIvjFV0KUofmvWexY-oycZC3xgz4gY2GNlhLpSaeFm6PS0E/s640/IMG_2920.PNG" width="358" /></a></div> <br /> ほら、簡単でしょ? コマンド要らずでGUI操作だけで、サンプリング周波数も量子化ビット数も設定出来るALAC変換が出来ます。なお、上記スクショはクラウド上からの配信になり、ハイレゾ再生ではないのに注意(ハイレゾ再生するなら、iPhone本体に保存してね)。<br /> <br /> AACで実用上問題ないんじゃね?とか、AppleもとっととFLACに対応しろよとか言いたいことはたくさんあるけども、自己満足なのでそこはまあ。iTunesやAmazonでハイレゾ配信始まったら、端末のストレージ容量増加の理由にもなるので、ハイレゾはメーカーとしても嬉しい点なのだろうけども、まだまだ普及は道半ば。こんな風に気軽に扱いたいところです。<br /> <br /> なお、このサントラでは「無双です!」が一番好きです。ぅゎょぅι゛ょっょぃ。<br /> <br /> <h4> 【関連】</h4> <img border="0" src="http://ad.jp.ap.valuecommerce.com/servlet/gifbanner?sid=3117014&amp;pid=884093114" height="1" style="color: #0000ee;" width="0" /><span style="color: #0000ee; text-decoration: underline;">e-onkyo『ガールズ&パンツァー 劇場版』オリジナルサウンドトラック</span><br /> <br /> <div class="amazlet-box" style="margin-bottom: 0px;"> <div class="amazlet-image" style="float: left; margin: 0px 12px 1px 0px;"> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B014163VTU/dragonerb-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank"><img alt="『ガールズ&amp;パンツァー』劇場版 オリジナルサウンドトラック" src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/61zGCos88GL._SL160_.jpg" style="border: none;" /></a></div> <div class="amazlet-info" style="line-height: 120%; margin-bottom: 10px;"> <div class="amazlet-name" style="line-height: 120%; margin-bottom: 10px;"> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B014163VTU/dragonerb-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">『ガールズ&amp;パンツァー』劇場版 オリジナルサウンドトラック</a><br /> <div class="amazlet-powered-date" style="font-size: 80%; line-height: 120%; margin-top: 5px;"> posted with <a href="http://www.amazlet.com/" target="_blank" title="amazlet">amazlet</a> at 16.04.26</div> </div> <div class="amazlet-detail"> 浜口史郎 ボコ(藤村歩) <br /> ランティス (2015-11-18)<br /> 売り上げランキング: 290</div> <div class="amazlet-sub-info" style="float: left;"> <div class="amazlet-link" style="margin-top: 5px;"> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B014163VTU/dragonerb-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">Amazon.co.jpで詳細を見る</a></div> </div> </div> <div class="amazlet-footer" style="clear: left;"> </div> </div> <br /> <div class="amazlet-box" style="margin-bottom: 0px;"> <div class="amazlet-image" style="float: left; margin: 0px 12px 1px 0px;"> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B01BMC7MIC/dragonerb-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank"><img alt="【Amazon.co.jp限定】 ガールズ&amp;パンツァー 劇場版 (特装限定版) (戦車トークCD付) [Blu-ray]" src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51OI0IDhLLL._SL160_.jpg" style="border: none;" /></a></div> <div class="amazlet-info" style="line-height: 120%; margin-bottom: 10px;"> <div class="amazlet-name" style="line-height: 120%; margin-bottom: 10px;"> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B01BMC7MIC/dragonerb-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">【Amazon.co.jp限定】 ガールズ&amp;パンツァー 劇場版 (特装限定版) (戦車トークCD付) [Blu-ray]</a><br /> <div class="amazlet-powered-date" style="font-size: 80%; line-height: 120%; margin-top: 5px;"> posted with <a href="http://www.amazlet.com/" target="_blank" title="amazlet">amazlet</a> at 16.04.26</div> </div> <div class="amazlet-detail"> バンダイビジュアル (2016-05-27)<br /> 売り上げランキング: 12</div> <div class="amazlet-sub-info" style="float: left;"> <div class="amazlet-link" style="margin-top: 5px;"> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B01BMC7MIC/dragonerb-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">Amazon.co.jpで詳細を見る</a></div> </div> </div> <div class="amazlet-footer" style="clear: left;"> </div> </div> <div class="amazlet-box" style="margin-bottom: 0px;"> <div class="amazlet-image" style="float: left; margin: 0px 12px 1px 0px;"> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B01BMBSO9Y/dragonerb-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank"><img alt="ガールズ&amp;パンツァー 劇場版 (特装限定版) [Blu-ray]" src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51OI0IDhLLL._SL160_.jpg" style="border: none;" /></a></div> <div class="amazlet-info" style="line-height: 120%; margin-bottom: 10px;"> <div class="amazlet-name" style="line-height: 120%; margin-bottom: 10px;"> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B01BMBSO9Y/dragonerb-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">ガールズ&amp;パンツァー 劇場版 (特装限定版) [Blu-ray]</a><br /> <div class="amazlet-powered-date" style="font-size: 80%; line-height: 120%; margin-top: 5px;"> posted with <a href="http://www.amazlet.com/" target="_blank" title="amazlet">amazlet</a> at 16.04.26</div> </div> <div class="amazlet-detail"> バンダイビジュアル (2016-05-27)<br /> 売り上げランキング: 9</div> <div class="amazlet-sub-info" style="float: left;"> <div class="amazlet-link" style="margin-top: 5px;"> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B01BMBSO9Y/dragonerb-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">Amazon.co.jpで詳細を見る</a></div> </div> </div> <div class="amazlet-footer" style="clear: left;"> </div> </div> <br /> <div> <br /></div> <div> <br /></div> <br /> <br />Anonymoushttp://www.blogger.com/profile/02023479489081345765[email protected]0tag:blogger.com,1999:blog-1230209343383614345.post-21824765091304570972016-01-29T00:00:00.000+09:002016-01-29T14:29:50.253+09:00日本のステルス実証機は何を狙うのか?<h2> ステルス技術"実証機"</h2> 防衛装備庁が研究試作を行っている先進技術実証機が、"X-2"の型式を与えられ、2月中旬に初飛行すると発表されました。(<a href="http://www.mod.go.jp/atla/pinup280128.pdf">リンク:防衛装備庁リリース「先進技術実証機の初飛行等について」</a>)<br> <br> <blockquote class="tr_bq"> <br> 防衛装備庁は28日、三菱重工業の小牧南工場(愛知県豊山町)で、次世代戦闘機の開発などに向けた国産のステルス機「X―2」を初公開した。<br> (中略)<br> 実証機は今後地上滑走試験を行い、2月中旬以降に初飛行を行う予定。県営名古屋空港(豊山町)から空自岐阜基地(岐阜県各務原市)まで飛行する。<br> <br> <a href="http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160128-00000083-jij-soci">国産ステルス機を初公開=次期戦闘機開発技術―2月飛行・防衛装備庁</a></blockquote> <br> <table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody> <tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiee0VE-Qgfi1PkE0LpwKeGEV9R2zJQzd7ZRr88qJEoYD6xyLn6fWpAI7SiyNDb-piYUQC7IH9EXhtBDlEMDsxXevaNRu3hNcJy2Eah5tIZmhW0KtQAM7kiIYyVvRlgfkoGRehTeV2yTi8T/s1600/X-2.png" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" height="358" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiee0VE-Qgfi1PkE0LpwKeGEV9R2zJQzd7ZRr88qJEoYD6xyLn6fWpAI7SiyNDb-piYUQC7IH9EXhtBDlEMDsxXevaNRu3hNcJy2Eah5tIZmhW0KtQAM7kiIYyVvRlgfkoGRehTeV2yTi8T/s640/X-2.png" width="640"></a></td></tr> <tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">X-2に搭載される国産実証エンジンXF-5(防衛装備庁サイトより)</td></tr> </tbody></table> <br> このX-2については、一部のメディアで「国産ステルス戦闘機」という報道もなされていますが、自衛隊のF-2戦闘機の後継となる将来戦闘機開発に用いる技術データを集めるための実証機で、この機体に<b>戦闘能力はありません</b>。<br> <br> X-2はステルス形状の機体に、国産の実証エンジンを2基搭載し、高運動性・ステルス性技術の実証を目的としています。実機として試作することで、個別に研究されてきた要素技術を一つの機体としてまとめるシステム・インテグレーションや、全体を制御するソフトウェアのノウハウを得る事も重要です。また、将来戦闘機のためだけでなく、日本が従来保有していなかったステルス機のデータを集めることで、日本周辺国で将来配備されるだろうステルス機に対する防空体制の検討にも役立つと期待されています。<br> <br> <table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody> <tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEj1WF7hsnmaYb6VjDTnB233zFg6VpszW8SgK5IjqnlWFGtMoP3e-Xk3me7d0OTwqdO3rX80yYvbiSFmnl1DLyj9uOzp_9okfvJ0NBDk-o1uEb3Ew4Z9QXiOU-Kq6Yz_FpRQreVrthf1C0M7/s1600/1405_2_img2.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" height="416" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEj1WF7hsnmaYb6VjDTnB233zFg6VpszW8SgK5IjqnlWFGtMoP3e-Xk3me7d0OTwqdO3rX80yYvbiSFmnl1DLyj9uOzp_9okfvJ0NBDk-o1uEb3Ew4Z9QXiOU-Kq6Yz_FpRQreVrthf1C0M7/s640/1405_2_img2.jpg" width="640"></a></td></tr> <tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">X-2に搭載される国産実証エンジンXF-5(防衛装備庁サイトより)</td></tr> </tbody></table> <br> ところで、自衛隊では既にアメリカが開発しているF-35ステルス戦闘機の導入が決まっています。F-35を配備するなら、自前でステルス機の技術研究する必要は無いじゃないか、と思われる人もいらっしゃるかもしれません。<br> <br> しかし、F-35計画では自国が技術を持たないことが、自国の防衛計画上のリスクになる事が露呈しています。今回は初飛行を前にX-2の狙いは何か、現在の最新戦闘機開発を交えて紹介したいと思います。<br> <br> <h2> 超大国による技術の独占とその弊害</h2> F-35は名目上は国際共同開発ですが、実際の開発はアメリカ主導で行われています。開発だけでなく、生産や機体のメンテナンスまでもアメリカの強い管理下にあり、海外での生産の最終工程はFACOと呼ばれる施設だけで行われ、ALGSと呼ばれるシステムにより全世界のF-35はパーツの一つに至るまで管理IDが振られ、アメリカが一括して管理しています(FACOとALGSについては、拙稿[http://ji-sedai.jp/series/research/045.html 「F-35戦闘機導入に武器輸出三原則見直しが必要だったワケ」]を参照下さい)。<br> <br> アメリカはFACOやALGSをコスト削減策としてアピールしていますが、もうひとつの側面として、F-35の技術を外に漏らさない事でアメリカの軍事・外交上の優位性を保つという思惑があります。事実、前世代機のF-15は機体やエンジンの日本で国内メーカーによる製造が出来たのに対し、F-35では国内メーカーの製造割合は4割程度と伝えられているなど、日本側の裁量が大きく減っています。同盟国やユーザー国であっても、F-35の技術情報の開示は限られており、不満を持つ国もあります。<br> <br> <table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody> <tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjwohS1T6CoYSf2noqNhsgqefK-kyq2hhfhZiuvguylZpXdYvp2NmdI2hXGkyb9pB5qb5z3OmL3kiu4rUdpgvTmnlAQ-HSZwsMDcmsnja0LnGeALaVqrLJOqxcLbTZLuVQIeGXdDrTpz_2Q/s1600/121015-f-zz999-448.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" height="456" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjwohS1T6CoYSf2noqNhsgqefK-kyq2hhfhZiuvguylZpXdYvp2NmdI2hXGkyb9pB5qb5z3OmL3kiu4rUdpgvTmnlAQ-HSZwsMDcmsnja0LnGeALaVqrLJOqxcLbTZLuVQIeGXdDrTpz_2Q/s640/121015-f-zz999-448.jpg" width="640"></a></td></tr> <tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">米空軍のF-35戦闘機(<a href="http://xn--f-35%28%29-9d4erhsa2xsgviw891d9bya2r7cia986fja7630gka2798a/">米空軍サイト</a>より)</td></tr> </tbody></table> <br> 同じ防衛装備品の輸出でも、現在行われているオーストラリアの次期潜水艦商戦で日本、ドイツ、フランス各国がオーストラリアへの技術移転や現地生産を提案し、オーストラリアへの技術情報の開示を強調しているのとは対照的です。通常動力潜水艦を開発出来る技術を持つ国が複数あるのに対し、今のところF-35に相当する第5世代ステルス戦闘機を開発出来る国は一部の超大国に限られており、かつての「西側」で第5世代戦闘機を開発しているのはアメリカしかありません。現状、NATOやEU構成国が入手可能な第5世代機はF-35しかないということになります。<br> <br> この選択肢の無さが問題を招いています。F-35は開発が難航し、計画の大幅な遅延に加え、AFPによれば2014年の段階で1,670億ドルも開発予算を超過しており([http://www.afpbb.com/articles/-/3009733 AFPBB「なぜ米国はF35戦闘機に巨額を費やすのか?」])、調達価格の高騰が懸念されています。採用予定国にとっては、自国の防衛計画に大きな悪影響を及ぼしかねませんが、F-35の代わりになる選択肢はありません。結果、F-35計画に問題が出ても、そこから足抜け出来ないでいます。<br> <br> <h2> F-35の次のための「武器」</h2> 超大国による技術の独占により、F-35のユーザー国は開発国側の都合や問題に、従来以上に引きずられるを得ません。代替案無き状況が生み出した理不尽です。<br> <br> このような問題を避けるためにも、代替案はあるに越したことはありません。国内で次世代機が開発出来るのがベストですが、それには莫大な資金と時間が必要です。国際共同開発で負担を軽減するにしても、発言力を確保するには自前で技術を持っているかがカギとなります。自国で戦闘機を作らなくても、自国で技術を持っておく事が、自国の防衛計画へのリスクを回避するための「武器」にもなるのです。<br> <br> まだF-35の配備も進んでいない状況ですが、早くも「次」を見据えた戦闘機計画が立ち上がり始めています。日本でも、X-2をはじめとした将来戦闘機に関する研究は平成30年度(2018年度)に成果がほぼ出揃う予定となっており、それを元にして「次」をどうするか方針が決まります。X-2は、F-35の「次」を見据えた一手でもあるのです。<br> <br> F-35は様々な問題に直面しましたが、次はどうでしょうか? X-2が良い成果を残し、選択肢が少しでも広がれば良いのですが。<br> <br> <h4> 【関連】</h4> <div class="amazlet-box" style="margin-bottom: 0px;"> <div class="amazlet-image" style="float: left; margin: 0px 12px 1px 0px;"> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4759313532/dragonerb-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank"><img alt="武器輸出三原則はどうして見直されたのか?" src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51FbG6-XLKL._SL160_.jpg" style="border: none;"></a></div> <div class="amazlet-info" style="line-height: 120%; margin-bottom: 10px;"> <div class="amazlet-name" style="line-height: 120%; margin-bottom: 10px;"> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4759313532/dragonerb-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">武器輸出三原則はどうして見直されたのか?</a><br> <div class="amazlet-powered-date" style="font-size: 80%; line-height: 120%; margin-top: 5px;"> posted with <a href="http://www.amazlet.com/" target="_blank" title="amazlet">amazlet</a> at 16.01.28</div> </div> <div class="amazlet-detail"> 森本敏 <br> 海竜社 <br> 売り上げランキング: 40,337</div> <div class="amazlet-sub-info" style="float: left;"> <div class="amazlet-link" style="margin-top: 5px;"> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4759313532/dragonerb-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">Amazon.co.jpで詳細を見る</a></div> </div> </div> <div class="amazlet-footer" style="clear: left;"> </div> </div> <br> <div> <div> <div class="amazlet-box" style="margin-bottom: 0px;"> <div class="amazlet-image" style="float: left; margin: 0px 12px 1px 0px;"> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4759314628/dragonerb-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank"><img alt="防衛装備庁―防衛産業とその将来" src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41b1NYNVT4L._SL160_.jpg" style="border: none;"></a></div> <div class="amazlet-info" style="line-height: 120%; margin-bottom: 10px;"> <div class="amazlet-name" style="line-height: 120%; margin-bottom: 10px;"> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4759314628/dragonerb-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">防衛装備庁―防衛産業とその将来</a><br> <div class="amazlet-powered-date" style="font-size: 80%; line-height: 120%; margin-top: 5px;"> posted with <a href="http://www.amazlet.com/" target="_blank" title="amazlet">amazlet</a> at 16.01.28</div> </div> <div class="amazlet-detail"> 森本 敏 <br> 海竜社 <br> 売り上げランキング: 8,615</div> <div class="amazlet-sub-info" style="float: left;"> <div class="amazlet-link" style="margin-top: 5px;"> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4759314628/dragonerb-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">Amazon.co.jpで詳細を見る</a></div> </div> </div> <div class="amazlet-footer" style="clear: left;"> </div> </div> </div> </div> <br> 両方とも森本敏元防衛大臣の名義だけど、中身はほぼ防衛関係者による防衛装備についての内情話。国内の防衛関係者が防衛装備品について、どういう危機感、問題意識を抱いているのか知るのに良い本です。Anonymoushttp://www.blogger.com/profile/02023479489081345765[email protected]0tag:blogger.com,1999:blog-1230209343383614345.post-42711679612573997272016-01-21T21:41:00.003+09:002016-01-21T21:41:59.283+09:00すしざんまい社長はソマリア沖の海賊を壊滅させたのか?Twitterでこんな話が話題のようです。<br /> <br /> <a href="http://togetter.com/li/928300">Togetter:ソマリアの海賊を壊滅させたのは『すしざんまい』の社長だったという、なんかスゴイかっこいい話に驚きの声</a><br /> <br /> このTogetterまとめでは、すしざんまいの木村社長が、ソマリアの漁民にマグロ漁を指導し買い取ることで、海賊から漁民に戻したという趣旨の事が述べられています。21日19時30分現在、このまとめは29万もの閲覧数があり、ネットで注目を浴びている記事のようです。<br /> <br /> ソマリア沖・アデン湾における海賊は、2000年代後半から国際問題となっておりました。近年になり、当該地域における海賊被害が激減していますが、それに木村社長の功績だと言うのです。事実とすれば偉大な業績でしょうが、本当でしょうか?<br /> <h2> <br /> ソマリア海賊被害は減少した?</h2> 先のまとめの元ネタは、すしざんまい社長のインタビュー記事のようです。<br /> <br /> <a href="http://hbol.jp/77365">ハーバービジネスオンライン:すしざんまい社長が語る「築地市場移転問題」と「ソマリア海賊問題」</a><br /> <br /> インタビュー記事中、木村社長はソマリアの漁民を支援する活動を紹介し、事業面以外の成果を以下の様に語っています。<br /> <br /> <br /> <blockquote class="tr_bq"> 木村:いろんな国や国際機関も援助をやっていますが、どれも上滑りのことばかりであまり役に立っていないことも少なくありません。相手の視線に立って、相手の悩みに気がついてあげることが必要なんです。ソマリア沖じゃ一時は年間300件、海賊による被害があったそうですが、うちが行くようになって、この3年間の海賊の被害はゼロだと聞いています。よくやってくれたと、ジブチ政府から勲章までいただきました。<br /> <br /> <a href="http://hbol.jp/77365">すしざんまい社長が語る「築地市場移転問題」と「ソマリア海賊問題」</a></blockquote> <br /> <br /> 記事では木村社長がいつごろから活動を始めたのか詳細は書いていませんが、「うちが行くようになって、この3年間の海賊の被害はゼロだと聞いています」と述べていることから、3年ほど前からソマリアでの活動を始めたようです。では、ここで当該地域における海賊被害の推移を見てみましょう。<br /> <br /> <table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody> <tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhJJyRaUN6WACpTHi2Z09bkXwYAasJT86MsF8IRtChAkjs_4dS7PUGFkCJ5cHTR5LnjltZOQFvpGSJY8-jeKDE7R2DGI55-btuMbTnIecqiyGgNKdn_qtiYCgBy-iPtzC4p1AgF3bSGgFRF/s1600/image+%252813%2529.png" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" height="404" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhJJyRaUN6WACpTHi2Z09bkXwYAasJT86MsF8IRtChAkjs_4dS7PUGFkCJ5cHTR5LnjltZOQFvpGSJY8-jeKDE7R2DGI55-btuMbTnIecqiyGgNKdn_qtiYCgBy-iPtzC4p1AgF3bSGgFRF/s640/image+%252813%2529.png" width="640" /></a></td></tr> <tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">ソマリア沖・アデン湾における海賊等事案の発生状況(外務省資料より作成。2015年のみ7月までの数値)</td></tr> </tbody></table> <br /> 海賊被害のピークは2009年から2011年で、年間200件以上の襲撃がありました。しかし、2012年からは減少に転じ、2015年(ただし、7月31日までの数値)は襲撃・被害共に0件です。行くようになってから海賊が減ったとは言いますが、2012年あたりに活動を始めたとすると、ちょうど海賊被害が減少に転じてから事業を始めた事になり、ちょっと不整合を感じます。<br /> <h2> <br /> ソマリア海賊と国際社会</h2> そもそも、ソマリアの海賊問題に国際社会はどう対応していたのでしょうか。<br /> <br /> 2008年に国連で相次いでソマリアの海賊問題に関する決議が採択され、2009年頃から各国海軍の派遣活動が活発化します。アメリカ、NATO、EU、ロシア、中国等、ほとんどの主要国が艦艇を派遣しています。日本も海賊対策として、2009年から自衛隊の護衛艦2隻を派遣して船舶の護衛活動を続けており、2011年には自衛隊初となる常設の海外拠点をジブチに設置し、航空機による監視活動も行っています。現在も約600名の自衛官、海上保安庁職員が現地での活動に携わっています。<br /> <br /> <table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody> <tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiyA2VV7dlxvYu9OpLeAoBUfgJ1FnvpVDjxwhqlabU9qoLsL-nDc-CGfjZrmJuvcOqg9196-3RAN4MroD0g2wwzVMzXsak3Knp9nmJHt2aZ4TgysXcYcpuxrWCbYWRPP30g-DzSYcXU_HY9/s1600/20141016_01.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" height="424" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiyA2VV7dlxvYu9OpLeAoBUfgJ1FnvpVDjxwhqlabU9qoLsL-nDc-CGfjZrmJuvcOqg9196-3RAN4MroD0g2wwzVMzXsak3Knp9nmJHt2aZ4TgysXcYcpuxrWCbYWRPP30g-DzSYcXU_HY9/s640/20141016_01.jpg" width="640" /></a></td></tr> <tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">アデン湾でEU艦艇と訓練を行う海上自衛隊護衛艦(統合幕僚監部サイトより)</td></tr> </tbody></table> <br /> 各国海軍と海賊との間で戦闘が発生した事もありましたが、ほとんどの場合、海賊は軍艦や軍用機を見ると逃走します。海賊のボートと軍艦では戦力が違い過ぎるので、戦いようがないのです。民間船舶の護衛が行われるようになり、多国籍部隊や各国部隊との協調が確立し、警備活動も軌道に乗ると、海賊の被害も減少するようになります。<br /> <br /> このような国際社会の警備活動もあり、ソマリア沖の海賊は減少に転じています。このような活動を考えれば、木村社長によって、ソマリア沖の海賊が壊滅したかと言われると、ちょっとそれは言い過ぎだと思います(<b>そもそも壊滅させたのは自分だと木村社長は言っていません</b>)。<br /> <br /> <br /> <h2> 国際社会と企業の両輪関係</h2> しかし、かと言って木村社長の功績が毀損されるいかと言うと、<b>これ自体は大変立派なものです</b>。<br /> <br /> 紛争地域の紛争を終結させ、平和な状態へと再建する平和活動のプロセスに、武装解除・動員解除・社会復帰(DDR)と呼ばれるものがあります。これは武装組織構成員の武装を解除し、教育や職を与えることで、復興の担い手として社会に貢献できるようにする活動です。継続的な平和を維持するためには、かつての武装組織の構成員に、生活できる収入を得るための正業に就かせることが重要です。<br /> <table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody> <tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiwrgA4reaabSmJg1ExdBodS5a4TUHcediId53Jzk14GRpnKnjbYqyPBLFZcru0HXvFvVDrMNZvuveEurJdmzdMzvMbzYf0eDGEgfKmlzZoE8X8Std0QixdjLumHbjouJlkTdAI_n5-galx/s1600/000038555.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" height="424" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiwrgA4reaabSmJg1ExdBodS5a4TUHcediId53Jzk14GRpnKnjbYqyPBLFZcru0HXvFvVDrMNZvuveEurJdmzdMzvMbzYf0eDGEgfKmlzZoE8X8Std0QixdjLumHbjouJlkTdAI_n5-galx/s640/000038555.JPG" width="640" /></a></td></tr> <tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">元戦闘員に工具箱を手渡すDDR活動(在スーダン日本国大使館サイトより)</td></tr> </tbody></table> <br /> <br /> 国際社会主導の事業は、長期の営利事業として立ち行かないことがままあり、民間企業の役割も大きなものです。しかし、現実的に紛争地域かそれに準じる地域で、事業を行おうとする企業は多くありません。経済が立ち行かないと、その国の平和も乱れ、また紛争に逆戻りするパターンも見られます。<br /> <br /> 国際社会の軍事的な海賊対処活動で、海賊行為が上手くいかなくなった海賊たちに、マグロ漁師としての道を与えた木村社長は、重要な活動をしていたと言えます。しかし、海賊行為が莫大な利益をもたらしていた場合、そうやすやすと海賊が漁師になるでしょうか? そして、各国海軍の活動で海賊行為が出来なくなったとしても、海賊たちに他に職のアテが無ければ、海賊以外の犯罪で糊口をしのぐのは目に見えています。つまり、国際社会の海賊対処活動と木村社長の活動は、海賊壊滅のための両輪だったと言えます。どちらが欠けていても、成し得なかったでしょう。<br /> <br /> しかし、ソマリアの海賊は減少したとはいえ、終わった問題ではありません。ソマリアは依然として統一政権が無い状態で、政府の警察力による取り締まりは期待出来ません。各国の海軍部隊が撤退したらまた海賊が出没するようになるでしょうし、漁民の生活が行き詰まったら、また海賊に戻るかもしれません。今後も国際社会は、各国海軍による警備活動と共に、ソマリア国内の安定化を働きかける必要があるでしょう。<br /> <br /> <h3> 【関連】</h3> <div class="amazlet-box" style="margin-bottom: 0px;"> <div class="amazlet-image" style="float: left; margin: 0px 12px 1px 0px;"> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4931410480/dragonerb-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank"><img alt="海賊対策 [海上警備行動と海賊対処法案]" src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51u9XdWfKLL._SL160_.jpg" style="border: none;" /></a></div> <div class="amazlet-info" style="line-height: 120%; margin-bottom: 10px;"> <div class="amazlet-name" style="line-height: 120%; margin-bottom: 10px;"> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4931410480/dragonerb-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">海賊対策 [海上警備行動と海賊対処法案]</a><br /> <div class="amazlet-powered-date" style="font-size: 80%; line-height: 120%; margin-top: 5px;"> posted with <a href="http://www.amazlet.com/" target="_blank" title="amazlet">amazlet</a> at 16.01.21</div> </div> <div class="amazlet-detail"> <br /> 内外出版 <br /> 売り上げランキング: 819,924</div> <div class="amazlet-sub-info" style="float: left;"> <div class="amazlet-link" style="margin-top: 5px;"> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4931410480/dragonerb-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">Amazon.co.jpで詳細を見る</a></div> </div> </div> <div class="amazlet-footer" style="clear: left;"> </div> </div> <br /> <div class="amazlet-box" style="margin-bottom: 0px;"> <div class="amazlet-image" style="float: left; margin: 0px 12px 1px 0px;"> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4425531418/dragonerb-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank"><img alt="ソマリア沖海賊問題" src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51-pKJlZOYL._SL160_.jpg" style="border: none;" /></a></div> <div class="amazlet-info" style="line-height: 120%; margin-bottom: 10px;"> <div class="amazlet-name" style="line-height: 120%; margin-bottom: 10px;"> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4425531418/dragonerb-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">ソマリア沖海賊問題</a><br /> <div class="amazlet-powered-date" style="font-size: 80%; line-height: 120%; margin-top: 5px;"> posted with <a href="http://www.amazlet.com/" target="_blank" title="amazlet">amazlet</a> at 16.01.21</div> </div> <div class="amazlet-detail"> 下山田 聰明 <br /> 成山堂書店 <br /> 売り上げランキング: 962,432</div> <div class="amazlet-sub-info" style="float: left;"> <div class="amazlet-link" style="margin-top: 5px;"> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4425531418/dragonerb-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">Amazon.co.jpで詳細を見る</a></div> </div> </div> <div class="amazlet-footer" style="clear: left;"> </div> </div> <br /> <div> <br /></div> <div> <br /></div> Anonymoushttp://www.blogger.com/profile/02023479489081345765[email protected]0tag:blogger.com,1999:blog-1230209343383614345.post-31130303858731896922016-01-19T11:50:00.001+09:002016-01-19T12:26:57.412+09:00#めざましテレビ タグに寄せられたSMAP会見放送へのツイートブログの方ではあけましておめでとうございます。dragonerです。<br /> <br /> ところで、昨夜は中々コワイもの見せられましたね。そうです、SMAPのアレです。4人の複雑な表情が生放送で全国配信(一部地域除く)される社会の恐ろしさに、ぼくの引きこもり癖も悪化しそうです。<br /> <br /> そんな至高の恐怖体験に震えているぼくをヨソに、怖いもの知らずな試みをTwitterで見かけてしまいました。<br /> <br /> <blockquote class="twitter-tweet" lang="ja"> <div dir="ltr" lang="ja"> みなさん!SMAP×SMAPはご覧になりましたでしょうか? ここでみなさんからSMAPの生会見の感想やSMAPへのメッセージを募集します。 「<a href="https://twitter.com/hashtag/%E3%82%81%E3%81%96%E3%81%BE%E3%81%97%E3%83%86%E3%83%AC%E3%83%93?src=hash">#めざましテレビ</a>」を付けてツイートしてください。よろしくお願いいたします! <a href="https://twitter.com/hashtag/%E3%82%81%E3%81%96%E3%81%BE%E3%81%97%E3%83%86%E3%83%AC%E3%83%93?src=hash">#めざましテレビ</a></div> — めざましテレビ (@cx_mezamashi) <a href="https://twitter.com/cx_mezamashi/status/689090862597419008">2016, 1月 18</a></blockquote> <br /> SMAP日本中引廻を放映した、フジのめざましテレビアカウントです。さすがにこれってマッチポンプに過ぎるのではないかとも思いましたが、その怖いもの知らずな姿勢に痺れます。我々常人には及ぶべくもない卓越した感性です。<br /> <br /> 案の定、<a href="https://twitter.com/hashtag/%E3%82%81%E3%81%96%E3%81%BE%E3%81%97%E3%83%86%E3%83%AC%E3%83%93?f=tweets&amp;vertical=default&amp;src=hash">#めざましテレビタグ</a> には心温まるを超えて火傷しそうなツイートの数々が寄せられていますが、めざましテレビ放映時にはどのくらい紹介されたのでしょうか。<br /> <br /> その前に、全体としてどのくらいツイートが寄せられたのでしょうか。会見への感想やSMAPへのメッセージを募集する、めざましテレビアカウントのツイートから、ツイートが紹介される19日6時18分(紹介するツイートを選ぶ時間を考慮し集計は6時まで)まで、いくつ#めざましテレビタグでつぶやかれたか、抽出の上カウントしてみました。<br /> <br /> 結果、8093のツイートを確認しました。Twitterの全ツイート拾いきれているかは怪しいので、検証用にツイート内容と日時を記したGoogleスプレッドシートの<a href="https://docs.google.com/spreadsheets/d/1OkEUlcEhuazQ-P2fJUR8qH6zjkLJwknEuAMVNN1bg7Q/edit?usp=sharing">リンク</a>を貼っておきます。暇な人はカウントでもしてみてください。<br /> <br /> この約8000ツイートの内容ですが、さすがに数が多いので単語でツイートのポジティブ・ネガティブを自動分類しようとしたのですが、自分の技術では精度が悪かったので断念。目視でザーッとアバウトに見る方向にしましたが、ツイート募集開始から間もない頃は賛否両論あったものの、日付が変わってからはほとんど番組批判(SMAP批判ではない)か意味のないツイートになった感じです。この辺は個人の主観になるので、気になる方は先ほどの<a href="https://docs.google.com/spreadsheets/d/1OkEUlcEhuazQ-P2fJUR8qH6zjkLJwknEuAMVNN1bg7Q/edit?usp=sharing">リンク</a>で確認してください。アバウトで申し訳ないですね。<br /> <br /> さて、実際にはどのようなツイートが紹介されたでしょうか。<br /> <br /> 番組中の6時18分頃から紹介されたツイートは合計7。ツイートは肯定否定と一概に割り切れるものではありませんが、番組では肯定的と見る意見として4件、一方それとは違うものとして3件を紹介したという感じです。<br /> <br /> 地上波で流すツイート紹介としては、こんなもんじゃないでしょうか。そもそも調査の類ではなく、意見・感想募集なんですから、どのツイートを取り上げるかは番組の勝手です。多数の批判的意見がスルーされたネット民涙目、といういつものパターンでしょうか。<br /> <br /> <br /> <br /> と思いきや、番組内で肯定的と紹介されたツイートに罠が。ちょっと見てみましょう。<br /> <br /> <blockquote class="twitter-tweet" lang="ja"> <div dir="ltr" lang="ja"> はらはらしましたが、よかった! やっとご飯が食べられそうです! くじけそうになっても前に進む 逃げずに前に進む姿勢に感動しました! ゲンカイまで前に進もう! てくてく前に進もう! !!!!! <a href="https://twitter.com/hashtag/%E3%82%81%E3%81%96%E3%81%BE%E3%81%97%E3%83%86%E3%83%AC%E3%83%93?src=hash">#めざましテレビ</a></div> — 米 (@okome) <a href="https://twitter.com/okome/status/689093094994751490">2016, 1月 18</a></blockquote> <br /> アカン。縦読みで「はやく逃ゲて!!!!!」やこれ。ホントにフジテレビ気づかんかったのか。これをセレクトした担当者の今後が気になります。<br /> <br /> 大規模炎上だと一見肯定的に見える意見でも危険なネタが侵入して危険、という前例になりそうですね。転んでもタダでは起きないネット民、みたいな結果となりました。<br /> <br /> <h3> 【関連】</h3> <div class="amazlet-box" style="margin-bottom: 0px;"> <div class="amazlet-image" style="float: left; margin: 0px 12px 1px 0px;"> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00URF60NO/dragonerb-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank"><img alt="ネット世論が日本を滅ぼす (ベスト新書)" src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/417RuwITkHL._SL160_.jpg" style="border: none;" /></a></div> <div class="amazlet-info" style="line-height: 120%; margin-bottom: 10px;"> <div class="amazlet-name" style="line-height: 120%; margin-bottom: 10px;"> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00URF60NO/dragonerb-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">ネット世論が日本を滅ぼす (ベスト新書)</a><br /> <div class="amazlet-powered-date" style="font-size: 80%; line-height: 120%; margin-top: 5px;"> posted with <a href="http://www.amazlet.com/" target="_blank" title="amazlet">amazlet</a> at 16.01.19</div> </div> <div class="amazlet-detail"> ベストセラーズ (2015-03-20)<br /> 売り上げランキング: 52,219</div> <div class="amazlet-sub-info" style="float: left;"> <div class="amazlet-link" style="margin-top: 5px;"> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00URF60NO/dragonerb-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">Amazon.co.jpで詳細を見る</a></div> </div> </div> <div class="amazlet-footer" style="clear: left;"> </div> </div> <br /> <div> <br /></div> <script async="" charset="utf-8" src="//platform.twitter.com/widgets.js"></script>Anonymoushttp://www.blogger.com/profile/02023479489081345765[email protected]0tag:blogger.com,1999:blog-1230209343383614345.post-74594352442298253432015-12-31T19:52:00.001+09:002015-12-31T19:54:05.347+09:002015年を振り返って2015年も残り僅か。皆様もいかがお過ごしでしょうか。<br /> <br /> 2013年に見切り発車してから3年目の年でありましたが、まだ生きてますので大丈夫のようです。<br /> <br /> 今年はYahoo!ニュース個人月間MVA貰ったり、書籍の仕事が入ったり、初海外仕事貰ったらよりにもよってシベリアだったりと、駆け出しの人間にしては恵まれていたんじゃないかにゃーと思います。<br /> <br /> その一方で、やりたいことが多すぎて、あちこち手を広げてはどれも中途半端な状態で転がっているのをなんとかしたいです。書籍の山がひどい。<br /> <br /> さて、2016年ですが、幸運な事に面白い事が早々にやれそうです。正月明けにでも一発目かます予定ですので、期待せずに生暖かく見守って下されば幸いです。<br /> <br /> 皆様の2016年も良い年でありますように。Anonymoushttp://www.blogger.com/profile/02023479489081345765[email protected]0tag:blogger.com,1999:blog-1230209343383614345.post-48677706456638077942015-12-21T11:30:00.000+09:002015-12-21T11:30:15.450+09:00新聞の軽減税率適用はどれだけ報じられたか2017年4月に10%に上がる消費税率について、8%のまま据え置かれる軽減税率の導入が決まったことは、ご存じの方も多いと思います。<br /> <br /> その軽減税率の適用対象となる物品については、外食を除く食料品、そして一定の条件を満たした新聞を対象にすると報じられています。食料品の適用対象を巡っては、与党内で生鮮食料品までとか、いや加工食品を含めるべきだといった論争があった事は報じられています。それに対し、新聞への軽減税率適用は、突然湧き出てきた感がありました。<br /> <br /> そう感じたのは私だけでもないようで、新聞への軽減税率適用については、元毎日新聞記者の佐々木俊尚氏が「新聞がまったく報じない」とTwitterに書き込んでいました。そこに朝日新聞の現役記者が「「まったく報じない」とデマを言われるのはちょっと…」と反論する一コマもありました。(やりとりは下記togetterまとめで)<br /> <br /> <a href="http://togetter.com/li/913236">togetter:新聞の軽減税率対象に佐々木俊尚さん「新聞がまったく報じない」→朝日新聞記者「デマを言われるのはちょっと…」</a><br /> <br /> このまとめで佐々木氏は朝日新聞記事のデータベース検索結果を示し、新聞への軽減税率適用を巡る記事は希少だとしています。しかしながら、現役記者の方の反論の通り、過去に小さくとも報じられているのもまた事実で、新聞への軽減税率適用の記事が食料品のそれと、どれだけ報じ方に違いがあったのか、具体的な数量比較が無いので分かりません。<br /> <br /> そこで今回は、2015年の新聞記事の中から、どのくらい新聞の軽減税率適用が報じられたかを数字で見てみたいと思います。佐々木氏が行ったようにデータベース検索を利用し、2015年の1月1日から12月17日までの間、朝日新聞と読売新聞の2紙で軽減税率について、食品や新聞といった対象が、どれだけ報じられていたかを調べてみました。<br /> <br /> 検索ワードは「軽減税率」、「軽減税率 食品」、「軽減税率 新聞」としましたが、「軽減税率 新聞」の検索結果には「◯◯新聞が行った軽減税率についての世論調査~」といった、新聞への軽減税率適用と関係ない記事が多数見られたため、そのような記事は除外しています。すると、下記のような検索結果となりました。<br /> <br /> <br /> <waku><br /> 「軽減税率」:朝日279、読売437<br /> 「軽減税率」+「食品」:朝日88、読売231<br /> 「軽減税率」+「新聞」:朝日39(除外12)、読売70(除外18)</waku><br /> <br /> <table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody> <tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEg-RVkLmSWyhQ5zBB5oGB0vNC9D3lsFJbTa02Ju64uBR2yxnq4UGN2cBJCDck5os-0GgQCSYNxK_w8mApLfppYXpJ5puyi1M_kVD52mWmGihP2JlL5YCYqE8TvecQfBeLGp43NgVBn9aZUx/s1600/image+%25288%2529.png" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="468" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEg-RVkLmSWyhQ5zBB5oGB0vNC9D3lsFJbTa02Ju64uBR2yxnq4UGN2cBJCDck5os-0GgQCSYNxK_w8mApLfppYXpJ5puyi1M_kVD52mWmGihP2JlL5YCYqE8TvecQfBeLGp43NgVBn9aZUx/s640/image+%25288%2529.png" width="640" /></a></td></tr> <tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">朝日新聞、読売新聞の軽減税率関連記事数比較</td></tr> </tbody></table> <br /> 結果からすると、軽減税率に関する記事の中でも、新聞を扱ったものは食品と比べて少ないのは間違い無さそうです。<br /> <br /> 新聞業界からすれば、「新聞の軽減税率も報じている」とポジショントークを主張するのは当然とは思いますが、食品と新聞の2つしか適用対象がないにも関わらず、食品と扱いに大きな差があるのを見てしまうと、そう言われてもなあ……という気分になります。<br /> <br /> 新聞や出版物への軽減税率を導入している国は、世界でも少なくありません。ただ、莫大な発行部数を誇る大新聞社が強い日本の新聞業界に、経営体力の弱い少部数の地域新聞社が主流の欧米の事例を当てはめるのもどうかと思いますし、重要な政策ほど「国民的議論を」と主張する新聞が、国民的議論も無しに自分たちが軽減税率対象となるのは当然という態度なのも素直に納得は出来ません。<br /> <br /> 2%の差に過ぎませんが、新聞業界にとって、高くつく2%になりそうな気がするのは思い過ごしでしょうか。Anonymoushttp://www.blogger.com/profile/02023479489081345765[email protected]0tag:blogger.com,1999:blog-1230209343383614345.post-40930088704780646882015-11-30T11:50:00.000+09:002015-11-30T11:50:00.043+09:00グラフを変えて見る「過去最高の防衛費」報道によると、防衛費が初の5兆円台の大台に乗り、過去最高になるそうです。<br /> <br /> <blockquote class="tr_bq"> 政府は2016年度当初予算編成で、防衛関係費を今年度(4兆9801億円)より増額し、過去最高の5兆円台とする方向で調整に入った。沖縄の基地負担軽減や、海洋進出を活発化させる中国を念頭に置いた離島防衛力強化に充てる予算を増やすため。防衛費の増加は4年連続。安倍晋三政権の発足以降、一貫して増えている。防衛費が5兆円を超えるのは初めて<br /> <br /> <a href="http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151129-00000004-mai-bus_all"><防衛費>初の5兆円台…沖縄基地負担軽減 来年度予算案</a></blockquote> <br /> 今までも概算要求で5兆円超えだった事はありましたが、当初予算で5兆円超えは今回が初めてになりそうです。<br /> <br /> 記事中では防衛費が4年連続増加していること、社会保障費を除く各経費が横ばいの中での「例外枠」になっている事を指摘しており、防衛費増に否定的な方からは批判の声が上がると思われます。<br /> <br /> 一般的に防衛費は、国外の情勢に応じて増減されます。周辺国と緊張状態にある時は上昇圧力が働きますし、逆に周辺国と関係が安定すれば大規模な削減も可能です。厳しい財政状況の中、日本が防衛費を増額するのは、活発化する中国の海洋進出を睨んでの事と各紙は指摘しています。日本の周辺情勢が怪しくなってきた、ということですね。<br /> <br /> 日本の周辺情勢が怪しいとなると、周辺国の防衛費はどうなっているのでしょうか。かつて、日本が防衛費世界2位の時期もありましたが、現在はどうなのでしょう?<br /> <br /> そこで、今回はこの20年間の防衛費の推移について、トップグループの中で日本がどの程度の位置にあり、それがどう推移したのかをグラフィカルに見ていくことで、「過去最高の防衛費」がどういった意味を持つのかについて考えてみましょう。<br /> <br /> <br /> <br /> <h2> 単純な比較が難しい防衛費</h2> 防衛費は世界の様々な国で計上されていますが、国によってその内容は大きく異なっています。<br /> <br /> 例えば、イギリスでは沿岸警備隊はもっぱら救助活動を行う組織で、領海の警備活動は海軍が行うのに対し、日本やアメリカでは海上保安庁や沿岸警備隊のような専門組織が領海での警察活動を行っています。そのため、イギリスと日本の国防費を厳密に比較する場合、海上保安庁の予算も防衛費に含める必要があるかもしれません。<br /> <br /> また、公表されている中国の国防費には、装備品の輸入にかかる費用や、装備の研究開発費などの様々な軍事関係経費が含まれておらず、実質的な国防費は公表値の倍近くあるのではないかという推計もあります(中国の国防費については、<a href="http://bylines.news.yahoo.co.jp/dragoner/20150116-00042270/">拙稿 「日本の防衛費過去最高を記録。近隣国は?」</a>を参照ください)。<br /> <br /> このような各国の軍事組織や制度の違いから、公表される防衛費を比較するだけでは不十分な事が分かると思います。しかし、比較のための修正は、修正方針の一貫性や修正者の思想まで問題が及ぶため、信頼性と中立性を担保するのは簡単ではありません。<br /> <br /> そこで比較には、国際的に定評のあるスウェーデンのストックホルム国際平和研究所(SIPRI)が集計・公表している、各国の軍事支出データベース(SIPRI Military Expenditure Database)のデータを利用したいと思います。SIPRIでは様々な要素を勘案して各国防衛費を集計し、その国の通貨ベースの防衛費や、為替変動を考慮したドル換算の防衛費など、増減に影響を与える様々な条件下でのデータを公表しており、中立性の面でも信頼性が高いとされます。<br /> <br /> <br /> <br /> <h2> ツリーマップによる各国防衛費の比較</h2> それでは、現在集計・公表が済んでいる2014年の防衛費トップ15を見てみましょう。一般的に防衛費の推移は、折れ線グラフを用いて表現される事が多いです。しかし、1位が圧倒的で2位以下が近い額で固まっている防衛費を折れ線グラフで表すと、下のグラフのように線が密集して比較しづらい問題がありました。<br /> <br /> <br /> <table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody> <tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjNBW7GrYndjwzqRGXhgl0_YQXOuj6plmBxQ2qwxwgpqGV0QSXZ4PoALLsgvvlMNaFuC6OMgnjaD1BKHVECLQ4lR9N0tMP7bw_gUJypAjuXDb_zfB3y3AqmWFJUqdAM9ijmfCVyO1j8SBEI/s1600/%25E3%2582%25B0%25E3%2583%25A9%25E3%2583%2595%25EF%25BC%2592.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" height="480" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjNBW7GrYndjwzqRGXhgl0_YQXOuj6plmBxQ2qwxwgpqGV0QSXZ4PoALLsgvvlMNaFuC6OMgnjaD1BKHVECLQ4lR9N0tMP7bw_gUJypAjuXDb_zfB3y3AqmWFJUqdAM9ijmfCVyO1j8SBEI/s640/%25E3%2582%25B0%25E3%2583%25A9%25E3%2583%2595%25EF%25BC%2592.jpg" width="640" /></a></td></tr> <tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">防衛費トップ15国の防衛費の20年間の推移</td></tr> </tbody></table> <br /> そこで今回は視認性を重視して、全体に占める面積で数値の大きさを表すツリーマップ表現を用いてみたいと思います(本来のツリーマップは階層構造を表現するものですが……)。トップ15の中で、どの国がどれだけ防衛費を使っているかがよく分かると思います。<br /> <br /> <table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody> <tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgIT1nwSUsozxnUrAuxCDxUaqsP9rAxamWTi0pqN2Rfui0GnJRLhLc83Pc4XJDZsqjpnQ1RNaW62UKYZH06TF5z-J3GfItnq_D3Fgf8oGk9aVpore5IYo6ZLcwLD5CgiTuXYlnIebpqBP5t/s1600/2014.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" height="360" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgIT1nwSUsozxnUrAuxCDxUaqsP9rAxamWTi0pqN2Rfui0GnJRLhLc83Pc4XJDZsqjpnQ1RNaW62UKYZH06TF5z-J3GfItnq_D3Fgf8oGk9aVpore5IYo6ZLcwLD5CgiTuXYlnIebpqBP5t/s640/2014.jpg" width="640" /></a></td></tr> <tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">2014年の防衛費トップ15国(出典:SIPRI Military expenditure(current US$))</td></tr> </tbody></table> <br /> 2014年はアメリカが大きく他を引き離して1位。次いで中国、ロシア、サウジアラビアの2~4位組がトップグループを形成しています。フランス、イギリス、インド、ドイツと来て、9位に日本。10位以降は韓国、ブラジル、イタリア、オーストラリア、アラブ首長国連邦(UAE)、トルコの順で、この15カ国が現在の世界の軍事支出トップ15になります。<br /> <br /> この15カ国の防衛費について、20年間の推移を見ていきましょう。<br /> <br /> 20年前の1995年はどうでしょうか。この頃は日本がアメリカに次いで防衛費2位でした。ソ連崩壊以後の混乱でロシアが大きく順位を落としており、イタリアや韓国よりも低いのは時代を感じさせます。なお。SIPRIのデータベースでUAEの防衛費が集計されるのは1997年以降で、この頃はまだ載っていません。<br /> <br /> <table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody> <tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEg4shTodooXllcrMq29T7JU7D1DSHunanmUfp5qZNLnM4blpovJJYwZ3CoW2y7vxPNjJhSipk3Pcu1dwZ-QwKRUcfwfIeGPK8ctUynDRS7TK28j0OPX5UFYbvRuLT3Q235u2NXBUolxYjQD/s1600/1995.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" height="360" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEg4shTodooXllcrMq29T7JU7D1DSHunanmUfp5qZNLnM4blpovJJYwZ3CoW2y7vxPNjJhSipk3Pcu1dwZ-QwKRUcfwfIeGPK8ctUynDRS7TK28j0OPX5UFYbvRuLT3Q235u2NXBUolxYjQD/s640/1995.jpg" width="640" /></a></td></tr> <tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">現在の防衛費トップ15国の1995年時点の防衛費比較</td></tr> </tbody></table> 2000年の状況はどうでしょうか。この年もアメリカに次いで日本という傾向は変わりませんが、全体に占めるアメリカの割合が増大しているのが分かります。アメリカ一強です。<br /> <br /> <table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody> <tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjkscCy9W0MIJ9isn9AfsQ86xyCtedrQF42iu0QOgSyIF7Kbqf_ZkARljIVyJsclai7HvTR25RVSq6T_mJcIGL7cTvo1OWgBKXJrsSujp8psWMcGiIuH1AX-k6ZnzNthNbO7tbhlVH394xW/s1600/2000.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" height="360" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjkscCy9W0MIJ9isn9AfsQ86xyCtedrQF42iu0QOgSyIF7Kbqf_ZkARljIVyJsclai7HvTR25RVSq6T_mJcIGL7cTvo1OWgBKXJrsSujp8psWMcGiIuH1AX-k6ZnzNthNbO7tbhlVH394xW/s640/2000.jpg" width="640" /></a></td></tr> <tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">現在の防衛費トップ15国の2000年時点の防衛費比較</td></tr> </tbody></table> <br /> 2005年はアメリカ一強がさらに強まります。2001年の米国同時多発テロ以降、アメリカが戦争状態になったために防衛費が増大したためです。また、日本の順位は5位となり、この年初めて中国(4位)に抜かれる形になっています。<br /> <br /> <div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"> </div> <table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody> <tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEg1096iMhMH4cAGmu5JXNTIYwk5-Yne72u9iYYlDcTHIYntUejyEfHw43WreoH2sOdfPEZXophZgNPlAi8MIDnszb-Uu7_CRiA_jcLcDM2Y8kjnPJvZUgQ7aqDtiyyrgj1t9MvNUTeeZboX/s1600/2005.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" height="360" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEg1096iMhMH4cAGmu5JXNTIYwk5-Yne72u9iYYlDcTHIYntUejyEfHw43WreoH2sOdfPEZXophZgNPlAi8MIDnszb-Uu7_CRiA_jcLcDM2Y8kjnPJvZUgQ7aqDtiyyrgj1t9MvNUTeeZboX/s640/2005.jpg" width="640" /></a></td></tr> <tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">現在の防衛費トップ15国の2005年時点の防衛費比較</td></tr> </tbody></table> <br /> 2010年になると、アメリカ一強の状況ではあるものの、中国が存在感を見せてきます。2005年よりアメリカの防衛費は増えているのですが、それでもトップ15に占めるアメリカの割合が低下しているのは、中国が金額ベースで倍以上の伸びを見せているためです。2007年以降、アメリカ1位、中国2位という状況が固定化されており、3位以下に大きな差を付けるようになります。一方、日本は安保理常任理事国の下という形になり、この傾向が今に続いています。<br /> <br /> <table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody> <tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjPAqDCGFDD7da0FD2DfAT_zHUzXzxY1TXu1aTWRn_0NKWjF7yrfolHorya3usPkTWc_w2IvWa8fijF5FwqdbTu-CwjkZf204loAwbeo59o8Yve5WaPt-dJyP5TsvgpnUFmPBsz72yPaUQf/s1600/2010.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" height="360" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjPAqDCGFDD7da0FD2DfAT_zHUzXzxY1TXu1aTWRn_0NKWjF7yrfolHorya3usPkTWc_w2IvWa8fijF5FwqdbTu-CwjkZf204loAwbeo59o8Yve5WaPt-dJyP5TsvgpnUFmPBsz72yPaUQf/s640/2010.jpg" width="640" /></a></td></tr> <tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">現在の防衛費トップ15国の2010年時点の防衛費比較</td></tr> </tbody></table> <br /> もう一度2014年に戻りましょう。アメリカ一強であるものの、中国の存在感が年を追うごとに大きくなっています。日本はインドよりも下の順位です。日本は4年連続で防衛費を増額していると言っても、その上昇額が僅か過ぎて、他国の伸びには追いついてない状況です。このペースですと、日本の防衛費が韓国に抜かれるのも時間の問題と思われます。<br /> <br /> <br /> <br /> <h2> 控えめな「過去最高」</h2> さて、ここ20年の防衛費の推移を見ると、相対的に日本は減少傾向にあり、絶対的な額でも周辺国から突出したものではない事が分かります。防衛費が過去最大となる事をして「軍拡」と批判する向きも見られますが、周辺国とのバランスを見れば僅かな上昇に過ぎず、むしろ抑制的なレベルと言えるでしょう。「過去最高」でも、周辺と比べて突出して高い訳ではありません。<br /> <br /> 防衛費が抑制的である事は誇って良いと思いますが、その結果として、周辺国との軍事バランスが不均衡が生じるのは良い事ではありません。ですが、現実的に周辺国(特に中国)の増加ペースに合わせた防衛費の増額は不可能と言っていいでしょう。<br /> <br /> 防衛費の飛躍的な増額が見込めない中、軍事力の不均衡を防ぐにはどうすればいいでしょうか。その1つの答えとして、強い軍事力を持った国との協力関係を強固にする方法があります。つまり、同盟関係の強化です。日本政府が日米同盟の強化を推し進め、集団的自衛権保持についての解釈変更も辞さなかったのには、こういう背景もあるのでしょう。<br /> <br /> 同じデータでも、グラフを変えてみると、相対的な関係がより分かりやすくなったのではないでしょうか。今回は防衛費がネタでしたが、違った分野でも様々な視点・切り口で見ることで、面白い結果が出るかもしれませんね。<br /> <br /> <br /> ※本記事中では画像ファイルとしてツリーマップを掲載しておりますが、下記URLではツリーマップ画像を生成したJava Scriptによるアニメーションを公開してありますので、興味のある方は御覧ください。<br /> <br /> <a href="http://dragoner.heteml.jp/index.html">http://dragoner.heteml.jp/index.html</a><br /> <br /> <h4> 【関連】</h4> <div class="amazlet-box" style="margin-bottom: 0px;"> <div class="amazlet-image" style="float: left; margin: 0px 12px 1px 0px;"> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4873117461/dragonerb-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank"><img alt="JavaScriptによるデータビジュアライゼーション入門" src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51hvIQwRHUL._SL160_.jpg" style="border: none;" /></a></div> <div class="amazlet-info" style="line-height: 120%; margin-bottom: 10px;"> <div class="amazlet-name" style="line-height: 120%; margin-bottom: 10px;"> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4873117461/dragonerb-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">JavaScriptによるデータビジュアライゼーション入門</a><br /> <div class="amazlet-powered-date" style="font-size: 80%; line-height: 120%; margin-top: 5px;"> posted with <a href="http://www.amazlet.com/" target="_blank" title="amazlet">amazlet</a> at 15.11.29</div> </div> <div class="amazlet-detail"> Stephen A. 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line-height: 120%; margin-top: 5px;"> posted with <a href="http://www.amazlet.com/" target="_blank" title="amazlet">amazlet</a> at 15.11.29</div> </div> <div class="amazlet-detail"> ビー・エヌ・エヌ新社 (2015-01-30)<br /> 売り上げランキング: 19,895</div> <div class="amazlet-sub-info" style="float: left;"> <div class="amazlet-link" style="margin-top: 5px;"> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00SH1WO9E/dragonerb-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">Amazon.co.jpで詳細を見る</a></div> </div> </div> <div class="amazlet-footer" style="clear: left;"> </div> </div> <div class="amazlet-box" style="margin-bottom: 0px;"> <div class="amazlet-image" style="float: left; margin: 0px 12px 1px 0px;"> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4864980160/dragonerb-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank"><img alt="ビジュアル版 データで見る第二次世界大戦―軍事力・経済力・兵器・戦闘・犠牲者" src="http://g-ecx.images-amazon.com/images/G/09/nav2/dp/no-image-no-ciu.gif" style="border: none; width: 110px;" /></a></div> <div class="amazlet-info" style="line-height: 120%; margin-bottom: 10px;"> <div class="amazlet-name" style="line-height: 120%; margin-bottom: 10px;"> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4864980160/dragonerb-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">ビジュアル版 データで見る第二次世界大戦―軍事力・経済力・兵器・戦闘・犠牲者</a><br /> <div class="amazlet-powered-date" style="font-size: 80%; line-height: 120%; margin-top: 5px;"> posted with <a href="http://www.amazlet.com/" target="_blank" title="amazlet">amazlet</a> at 15.11.29</div> </div> <div class="amazlet-detail"> ピータ ドイル <br /> 柊風舎 <br /> 売り上げランキング: 1,702,730</div> <div class="amazlet-sub-info" style="float: left;"> <div class="amazlet-link" style="margin-top: 5px;"> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4864980160/dragonerb-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">Amazon.co.jpで詳細を見る</a></div> </div> </div> <div class="amazlet-footer" style="clear: left;"> </div> </div> <br /> <div> <br /></div> Anonymoushttp://www.blogger.com/profile/02023479489081345765[email protected]0tag:blogger.com,1999:blog-1230209343383614345.post-54990689238720119602015-11-25T00:37:00.001+09:002015-11-25T01:24:16.285+09:002014年時点の防衛費トップ15国家の防衛費推移をツリーマップで表現してみた。JS(女子小学生ではない)の勉強のため、色々データ弄って遊んでました。<br /> <br /> SIPRIのデータ(Military expenditure by country, in current US$)を元に、2014年時点で防衛費トップ10の国家(アメリカ、中国、ロシア、サウジアラビア、フランス、イギリス、インド、ドイツ、日本、韓国、ブラジル、イタリア、オーストラリア、UAE、トルコ)が、軍事費を(相対的に)どう変化させていったのか、ツリーマップ形式で表現しました。<br /> <br /> Bloggerにスクリプト載せるのが出来ないので、借りたサーバに載っけます。<br /> <br /> <a href="http://dragoner.heteml.jp/">http://dragoner.heteml.jp/</a><br /> <br /> <table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody> <tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEicd7EXhihLpc-VSgsD1PmjfwUMP6_JwF11H19W03xaSYCbEnlXtOJZsYGfjEaM1jNK53NGOXAUrA66h-8OFQSIdNF-pqNqTj4BF74QDTP3ttVjQeR0vjUOYwra3IuYO8oTlk8TmBxek2PA/s1600/%25E3%2582%25B9%25E3%2582%25AF%25E3%2583%25AA%25E3%2583%25BC%25E3%2583%25B3%25E3%2582%25B7%25E3%2583%25A7%25E3%2583%2583%25E3%2583%2588+2015-11-25+01.22.37.png" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" height="450" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEicd7EXhihLpc-VSgsD1PmjfwUMP6_JwF11H19W03xaSYCbEnlXtOJZsYGfjEaM1jNK53NGOXAUrA66h-8OFQSIdNF-pqNqTj4BF74QDTP3ttVjQeR0vjUOYwra3IuYO8oTlk8TmBxek2PA/s640/%25E3%2582%25B9%25E3%2582%25AF%25E3%2583%25AA%25E3%2583%25BC%25E3%2583%25B3%25E3%2582%25B7%25E3%2583%25A7%25E3%2583%2583%25E3%2583%2588+2015-11-25+01.22.37.png" width="640" /></a></td></tr> <tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">こんな感じで表示されます</td></tr> </tbody></table> 画面下にある再生ボタンで順次変遷、年代ボタンで任意の年代データが見れます。マウスを国に合わせると、「◯◯K」と表示されますが、百万ドル単位なのに注意。<br /> <br /> しかし、20年で随分変わりましたね。アメリカ1強なのは変わりませんが、それ以下の変わりっぷりが激しいです。<br /> <br /> <br /> <br /> <h4> 【関連】</h4> <iframe frameborder="0" marginheight="0" marginwidth="0" scrolling="no" src="http://rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&amp;bc1=000000&amp;IS2=1&amp;bg1=FFFFFF&amp;fc1=000000&amp;lc1=0000FF&amp;t=dragonerb-22&amp;o=9&amp;p=8&amp;l=as4&amp;m=amazon&amp;f=ifr&amp;ref=ss_til&amp;asins=4862461425" style="height: 240px; width: 120px;"></iframe><iframe frameborder="0" marginheight="0" marginwidth="0" scrolling="no" src="http://rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&amp;bc1=000000&amp;IS2=1&amp;bg1=FFFFFF&amp;fc1=000000&amp;lc1=0000FF&amp;t=dragonerb-22&amp;o=9&amp;p=8&amp;l=as4&amp;m=amazon&amp;f=ifr&amp;ref=ss_til&amp;asins=4873113784" style="height: 240px; width: 120px;"></iframe><iframe frameborder="0" marginheight="0" marginwidth="0" scrolling="no" src="http://rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&amp;bc1=000000&amp;IS2=1&amp;bg1=FFFFFF&amp;fc1=000000&amp;lc1=0000FF&amp;t=dragonerb-22&amp;o=9&amp;p=8&amp;l=as4&amp;m=amazon&amp;f=ifr&amp;ref=ss_til&amp;asins=4873117461" style="height: 240px; width: 120px;"></iframe><iframe frameborder="0" marginheight="0" marginwidth="0" scrolling="no" src="http://rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&amp;bc1=000000&amp;IS2=1&amp;bg1=FFFFFF&amp;fc1=000000&amp;lc1=0000FF&amp;t=dragonerb-22&amp;o=9&amp;p=8&amp;l=as4&amp;m=amazon&amp;f=ifr&amp;ref=ss_til&amp;asins=4861008530" style="height: 240px; width: 120px;"></iframe><br /> <div> <br /></div> <div> <br /></div> <div> <br /></div> <div> <br /></div> Anonymoushttp://www.blogger.com/profile/02023479489081345765[email protected]0tag:blogger.com,1999:blog-1230209343383614345.post-27904595301351912802015-11-17T23:15:00.001+09:002015-11-17T23:15:40.957+09:00防衛技術シンポジウム改め防衛装備庁技術シンポジウム2015年レポ(陸上編)間が空いてしまいましたが、空、海に続いて今回は陸上の研究開発について。<br /> <br /> <h2> 新除染セット</h2> CBRN(化学・生物・放射性物質・核)による人員・装備・施設への汚染を除染するための新除染セットです。<br /> <br /> <div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"> <a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEg81MCcJ0EdWt2TFQHS7s6BUyImwGugulOpLPFrTVPOBrNeUKrCqmgNsLbdUquK6eo_LrOQbUjv5Kmm1wuxmXpTRS5Ei-GJfbddu6q3gHEarM__6mdSk9q_nPSRW-qhm7MiZi2TYbHiYYWc/s1600/20151110-57.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="426" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEg81MCcJ0EdWt2TFQHS7s6BUyImwGugulOpLPFrTVPOBrNeUKrCqmgNsLbdUquK6eo_LrOQbUjv5Kmm1wuxmXpTRS5Ei-GJfbddu6q3gHEarM__6mdSk9q_nPSRW-qhm7MiZi2TYbHiYYWc/s640/20151110-57.jpg" width="640" /></a></div> <br /> <div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"> <a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgzzj-uU5LNfakRkTGcaFpyMpVLdrWpwTloaQaGH7QM9mEoWDIhhxRGE-hupDYnmBiXKEm9rjvfbx9s08jvLbqGFQhQ_paW9Xq_U6QRTbPYkAe1KwEhYzgX9wg0665FeChGx93_U7J6Sv1t/s1600/20151110-58.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="456" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgzzj-uU5LNfakRkTGcaFpyMpVLdrWpwTloaQaGH7QM9mEoWDIhhxRGE-hupDYnmBiXKEm9rjvfbx9s08jvLbqGFQhQ_paW9Xq_U6QRTbPYkAe1KwEhYzgX9wg0665FeChGx93_U7J6Sv1t/s640/20151110-58.jpg" width="640" /></a></div> <br /> <div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"> <a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgGaxOWMhSxgn3rOLsARbkCM_1CyQXddp-BCTLoZ7zRtcCZD6ein8EBzXAIpn0Ztezflk7KAjMgzuqtPqDXphdZBLFFZWLh_eZ3k8kwUOCtEq5-4WkwvDtQyuT3SNhccCpCKKCrddFv1JTE/s1600/20151110-59.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="426" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgGaxOWMhSxgn3rOLsARbkCM_1CyQXddp-BCTLoZ7zRtcCZD6ein8EBzXAIpn0Ztezflk7KAjMgzuqtPqDXphdZBLFFZWLh_eZ3k8kwUOCtEq5-4WkwvDtQyuT3SNhccCpCKKCrddFv1JTE/s640/20151110-59.jpg" width="640" /></a></div> <br /> 従来品と比して、下記の特徴を有しています。<br /> <br /> <ul> <li>機能のユニット化</li> <li>処理能力の向上</li> <li>空輸可能</li> <li>除染廃液の処理(化学科部隊用のみ)</li> <li>ガスによる精密機器の除染</li> </ul> <br /> 各機能はユニット化されており、水タンクと薬剤タンクを備えた共通ユニットを基本に、除染ユニット、人員除染ユニット、排水処理ユニット等が構成により付加されます。<br /> <br /> <table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody> <tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEh8ireVZr7yYrcBRSf4Mrv5GTGUgyDRHXVRznKhGqEDpss-EsyhQaWGfWBStkVAtT3CP053O5AGB5Bi9lgTDI2C6ehBqeFCpe85h7Y_2YvFMPWG7A66o5on_fUxha1lqBE5KI7eduyFvqeZ/s1600/20151110-56.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" height="426" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEh8ireVZr7yYrcBRSf4Mrv5GTGUgyDRHXVRznKhGqEDpss-EsyhQaWGfWBStkVAtT3CP053O5AGB5Bi9lgTDI2C6ehBqeFCpe85h7Y_2YvFMPWG7A66o5on_fUxha1lqBE5KI7eduyFvqeZ/s640/20151110-56.jpg" width="640" /></a></td></tr> <tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">共通ユニット部の模型</td></tr> </tbody></table> 普通科連隊の本部管理中隊等、一般部隊用に装備される新除染セットは、中型トラックに共通ユニットと人員・装備除染ユニット、廃液処理ユニットから構成されています。除染後に出る廃液を処理出来るのが新除染セットのウリですが、一般部隊用は廃液を保管する機能にとどまっています。<br /> <br /> <table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody> <tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiFkSH6gQz-JOduqG4IAcExUtlZ2im804Lg6VyDm0brbEmR8MZjuR2pyyuN1b8Munl9LWeuLjnlFMIfKiiWz_e_xD1y1PjozNbtqzlirIxz6cNlHpv0zx6YunEf8csfDTV8OpUenU9qx4Kr/s1600/20151110-61.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" height="426" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiFkSH6gQz-JOduqG4IAcExUtlZ2im804Lg6VyDm0brbEmR8MZjuR2pyyuN1b8Munl9LWeuLjnlFMIfKiiWz_e_xD1y1PjozNbtqzlirIxz6cNlHpv0zx6YunEf8csfDTV8OpUenU9qx4Kr/s640/20151110-61.jpg" width="640" /></a></td></tr> <tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">新除染セット(一般部隊用)の模型</td></tr> </tbody></table> <br /> 機能が限定される一般部隊向けと異なり、各師団の化学科部隊に配備される新除染セットは、大型トラックに共通ユニット、人員・装備除染ユニットに加え、処理機能を備えた廃液処理ユニット、液体による除染が出来ない精密機器をガス除染する精密機材除染ユニットから構成されています。<br /> <br /> <table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody> <tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgKJ_BIidi4tVCGnKzbU2a_X_UQN362WGWdTB55xk2NSjkohXYp5Rg44aQ6x1sVLT6yIenmJ3Ia2_1wCA06XyvuIETDLE_MYU_EitKa3_6-tg4WiG6csiNu9BrUrPIGjgfJjs4UAorg-xsw/s1600/20151110-60.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" height="426" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgKJ_BIidi4tVCGnKzbU2a_X_UQN362WGWdTB55xk2NSjkohXYp5Rg44aQ6x1sVLT6yIenmJ3Ia2_1wCA06XyvuIETDLE_MYU_EitKa3_6-tg4WiG6csiNu9BrUrPIGjgfJjs4UAorg-xsw/s640/20151110-60.jpg" width="640" /></a></td></tr> <tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">新除染セット(化学科部隊用)の模型</td></tr> </tbody></table> 新除染ユニットの新機能である精密機材除染ユニットは、2種類のガス(オゾンと過酸化水素)を戦闘車両等の密閉空間内部に流し、強力な酸化作用により生物剤・化学剤を無害化するものです。ガスで除染することで、液体による除染が難しかった精密機器のある空間の除染が可能になります。<br /> <br /> <table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody> <tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhLnvJCurf1heLybxLwJM03p0mg2zBZ7nfE-5siXSKo_YwaCgXmTW1F_DuQSZDspLpdTbMYUPwsNcJj_aKptACnywzp4ptcM24eH8fKlFLao31bJdfLPSDbaxHBGsGBfOJwq82R5J-VlItd/s1600/20151110-55.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" height="426" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhLnvJCurf1heLybxLwJM03p0mg2zBZ7nfE-5siXSKo_YwaCgXmTW1F_DuQSZDspLpdTbMYUPwsNcJj_aKptACnywzp4ptcM24eH8fKlFLao31bJdfLPSDbaxHBGsGBfOJwq82R5J-VlItd/s640/20151110-55.jpg" width="640" /></a></td></tr> <tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">廃液処理ユニット(左)と精密機材処理ユニット(右)</td></tr> </tbody></table> このガス除染については、以前の防衛技術シンポジウムで実証研究結果が展示されていましたが、ついに新除染セットの1ユニットとして装備化されることになりました。研究の展示から装備化に至った例になりますね。わりと短時間で装備化されたと思いますが、需要が高いせいでしょうか。<br /> <br /> <div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"> <a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhbx4hR13Q4vZ4AISXB_4YdCMXsoH4PaNs4564RKSROlZpTXGOtYAx-kkyE1F4BCkj3zQY1TFB4rtLj8eCqscXPcMc6ggyhpxaYklHcOqRuuD7-4tS4zguENskXVkXx8VJ4Kq1GsJehNLDO/s1600/20151110-63.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="508" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhbx4hR13Q4vZ4AISXB_4YdCMXsoH4PaNs4564RKSROlZpTXGOtYAx-kkyE1F4BCkj3zQY1TFB4rtLj8eCqscXPcMc6ggyhpxaYklHcOqRuuD7-4tS4zguENskXVkXx8VJ4Kq1GsJehNLDO/s640/20151110-63.jpg" width="640" /></a></div> <br /> <br /> 新除染セットは空輸性が考慮されており、各ユニットの空輸が可能です。ユニットとして積載し、降ろした先でトラックに積み込む他、発電機が備えられているのでユニット単体でも動作可能で、車載でなくても地面に直置きでも大丈夫とのこと。<br /> <br /> <br /> <h2> ハイブリッド動力システム</h2> エンジンにより発電を行い、モーター駆動により機動させるハイブリッド動力システムの研究です。<br /> <br /> <div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"> <a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhk7KGK6wyOEmfsP4v151NT30gZ0YAWi65DsORH8XYZ4ksixU_iiMQmZvJMZi5pJMwjvzRomIAwNWm7s9bdNafhKRJnq66FiXJy0qinlmFnp2iHVwYrXBTJSL_SxGGmQPQZMNJz70LX-juN/s1600/20151110-65.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="640" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhk7KGK6wyOEmfsP4v151NT30gZ0YAWi65DsORH8XYZ4ksixU_iiMQmZvJMZi5pJMwjvzRomIAwNWm7s9bdNafhKRJnq66FiXJy0qinlmFnp2iHVwYrXBTJSL_SxGGmQPQZMNJz70LX-juN/s640/20151110-65.jpg" width="448" /></a></div> <br /> <div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"> <a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEg9HpUKzjjRiM-QwbwhUxfADQyun0ZyPdEfrf25dQfXL_-QP1NDDLZuFtV__Rd1-KRD9nj33u3O5wwHoPCeaTke9kEprSzA7TG_DjVQDgT9PMWCBLphDGFG9hmoE3QRxzYthP1_r9pM-Sys/s1600/20151110-66.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="640" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEg9HpUKzjjRiM-QwbwhUxfADQyun0ZyPdEfrf25dQfXL_-QP1NDDLZuFtV__Rd1-KRD9nj33u3O5wwHoPCeaTke9kEprSzA7TG_DjVQDgT9PMWCBLphDGFG9hmoE3QRxzYthP1_r9pM-Sys/s640/20151110-66.jpg" width="448" /></a></div> <br /> <div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"> <a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiARozNVCJy0oLi01rv4m8S6Y04un1ysxL94GAFfywbUWi8A2wimHBTzYVoFfHIbN73yFqJmhVW01mt8CUBUIq5tyBF6gCIMDrgg16BFHoGipfhNDz4gE2zwQhIeeT9Kpy1W8AeZiSm7_kO/s1600/20151110-67.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="640" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiARozNVCJy0oLi01rv4m8S6Y04un1ysxL94GAFfywbUWi8A2wimHBTzYVoFfHIbN73yFqJmhVW01mt8CUBUIq5tyBF6gCIMDrgg16BFHoGipfhNDz4gE2zwQhIeeT9Kpy1W8AeZiSm7_kO/s640/20151110-67.jpg" width="438" /></a></div> <br /> ハイブリッド車両と言うと、今は自動車でも珍しくはありませんが、様々な方式があります。この研究では、エンジンの出力を全て電気に変換してモーターを駆動させるシリーズハイブリット方式を取っており、数あるハイブリッドでもシンプルな方式です。<br /> <br /> 戦闘車両をハイブリッド化することで、燃費効率の向上や、エンジンを切ってバッテリーに蓄えられた電力のみで駆動する静音走行、部隊宿営地の電源としての活用などがポスターでは謳われていますが、車軸が無いことによる設計自由度の向上という利点もあります。<br /> <br /> しかし、戦闘車両のハイブリッド化は昔から試みてきたものの、バッテリー等の重量が増加するため、かえって燃費が悪くなったり、信頼性が低下する等の問題がありました。その点について気になったので、果たして目論見通りに燃費向上はするのかと質問すると、回生エネルギーを回収することで、かなりの向上が見込めたとのことです。戦闘車両は一定の速度で機動することはそうありませんので、減速が発生する事が多く、そこで減速分の回生エネルギーを回収すれば燃費向上に繋がるという判断のようです。<br /> <br /> 試験車両として、73式装甲車クラス(73式そのものではない)の装軌車両を三菱重工で製造し、各種試験に供しているとのこと。映像も公開されていましたが、通常動力の装軌車両と遜色のない動きをしておりました。<br /> <br /> それと、日本が装軌式とアメリカが装輪式を研究することで、効率的に研究するという日米共同研究が謳われていますが、以前からハイブリッド車両研究はあったものの、日米共同に言及されたのは初めてだったと思います。この点について、ハイブリッド車両研究を始めた当初から分担が決まっていたのか?と質問したところ、たまたま日本が装軌式、アメリカが装輪式を研究していたので、そこから共同研究に至ったのではないか、という話でした(答えた方は共同研究締結時に別部署だったので、おそらくとのこと)。<br /> <br /> <br /> <br /> <br /> <br /> <br />Anonymoushttp://www.blogger.com/profile/02023479489081345765[email protected]0tag:blogger.com,1999:blog-1230209343383614345.post-77525590545676949302015-11-16T11:45:00.000+09:002015-11-16T11:45:00.296+09:00パリ銃撃テロとパンドラの箱を開けた日本人テロリスト13日に発生したパリでの同時多発テロが、世界に衝撃を与えていますね。<br /> <br /> 事件の詳細については、各メディアが詳細に伝えていますが、こんな報道がありました。<br /> <br /> <br /> <blockquote class="tr_bq"> フランス・パリ中心部で起こった同時多発テロをめぐり、欧米メディアが自爆テロを「kamikaze」と表現していることに、日本国内で困惑の声が上がっている。<br /> <br /> (中略)<br /> <br /> 「kamikaze」とは、太平洋戦争時における日本軍の「特別攻撃」に由来する言葉だ。ただ、「特別攻撃」は基本的に艦船や兵士を標的とした一方、自爆テロは一般人を含めて無差別攻撃とされ、全く同じものとは言えない。また、いつ、どのような過程で「kamikaze」が「自爆テロ」の意味で使われるようになったのかも不明だ。<br /> <br /> <a href="http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151115-00000004-jct-soci&amp;pos=1">欧米メディア、仏自爆テロを「kamikaze」と表現 日本では「なんだか複雑」「悲しいこと」と困惑</a></blockquote> <br /> <br /> パリでの事件を「kamikaze」と呼ぶ欧米メディアに対して、日本のネットユーザーが困惑しているというニュースです。日本が第二次大戦末期に行った自殺攻撃の中でも、神風特攻隊は「カミカゼ」として自殺攻撃の代名詞になっていますが、神風は「基本的に艦船や兵士を標的」とした一方、「自爆テロは一般人を含めて無差別攻撃」であるから、全く同じではないという記者のコメントも入っています。<br /> <br /> <table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody> <tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEi5nDBxvzb3D8NPz-Xrf4cqUj1ldSZZ2eGLf85Ve-38JlKkUwsri2chZo4cz9UDBAjcEhkyY1BKdV108PfqXsIZEcxJB6pRPA19ao4qRJKJNjdTul_v4jjTEaZzVzFMfWF1Xba1ClJwrqOb/s1600/USS_Missouri_Zero_Kamikaze.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" height="640" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEi5nDBxvzb3D8NPz-Xrf4cqUj1ldSZZ2eGLf85Ve-38JlKkUwsri2chZo4cz9UDBAjcEhkyY1BKdV108PfqXsIZEcxJB6pRPA19ao4qRJKJNjdTul_v4jjTEaZzVzFMfWF1Xba1ClJwrqOb/s640/USS_Missouri_Zero_Kamikaze.jpg" width="556" /></a></td></tr> <tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">戦艦ミズーリに突入寸前の特攻機</td></tr> </tbody></table> <br /> 神風特攻隊が軍事目標を標的にしていたのは事実です。このことを強調し、欧米メディアを正したい気持ちも理解できなくはありません。しかし、今回のテロ事件に関しては、そういう行動は控えた方がいいかもしれません。なぜなら、一般市民への無差別銃撃を最初にテロ手法として実行し、世界中のテロリストに広めるキッカケを作ったのは、他でもない日本人だったのですから。<br /> <br /> <br /> <br /> <h2> 一般市民を標的にしたテロのはじまり</h2> 1972年5月30日、テルアビブ・ロッド国際空港(現ベン・グリオン国際空港)において、日本の極左過激派集団のメンバー3名が自動小銃を乱射するテロ事件が起こしました(テルアビブ空港乱射事件)。「日本赤軍」の名前で犯行声明が出されたこのテロでは26名が死亡し、また実行犯3名のうち2名が死亡、1名が逮捕されています。<br /> <br /> <table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody> <tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjGiAdjrF5PoxCX8ZKSR1tMo4KzZzMXYibNuZyXt1-p0e3-J31ZFg505ih6EiiTQoHIwCKBGgRQtfycytzdI4fYwl0-LITNpg0SXWR5yOng54pxKGCBMhSeQJ6WL6PUh2rclAK2DSoDGp-v/s1600/Airport_Tel_Aviv_Bengurion.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" height="480" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjGiAdjrF5PoxCX8ZKSR1tMo4KzZzMXYibNuZyXt1-p0e3-J31ZFg505ih6EiiTQoHIwCKBGgRQtfycytzdI4fYwl0-LITNpg0SXWR5yOng54pxKGCBMhSeQJ6WL6PUh2rclAK2DSoDGp-v/s640/Airport_Tel_Aviv_Bengurion.jpg" width="640" /></a></td></tr> <tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">|2003年時点のベン・グリオン空港ターミナル(VOrash撮影)</td></tr> </tbody></table> <br /> このテルアビブ空港乱射事件が衝撃的だったのは、それまでの政治的テロが要人、団体や施設といったテロリストの政治目的に関連した、限定された目標に対する攻撃だったのに対し、単にテルアビブ空港にいただけの市民を無差別に殺傷したことにあります。ハワイ大学のパトリシア・スタインホフ助教授(当時)は、実行犯唯一の生き残りである岡本公三に無差別に殺された市民について尋ねており、岡本はその問いにこう答えています。<br /> <br /> <br /> <blockquote class="tr_bq"> ……彼(※注:岡本のこと)は全員の死に対し、まったく無感情だった。彼らは生命をもつ一個の人間というよりは、大きな目的のための象徴あるいは必要な犠牲者のように思えた。<br /> <br /> (中略)武力革命という、より大きな目的のためには、人々の死は避けがたい必然である。革命は全体的なもののはずだから、敵と罪なき傍観者のあいだには、はっきりとした区別がない。あらゆる人間がともかくも革命に巻き込まれるだろう。……<br /> <br /> <div style="text-align: right;"> <a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4006030843/ref=as_li_ss_tl?ie=UTF8&amp;camp=247&amp;creative=7399&amp;creativeASIN=4006030843&amp;linkCode=as2&amp;tag=dragonerb-22" rel="nofollow">パトリシア・スタインホフ「死へのイデオロギー―日本赤軍派― 」</a><img alt="" border="0" src="http://ir-jp.amazon-adsystem.com/e/ir?t=dragonerb-22&amp;l=as2&amp;o=9&amp;a=4006030843" height="1" style="border: none !important; margin: 0px !important;" width="1" /></div> <div> <br /></div> </blockquote> <br /> このような「敵」と「罪無き傍観者」(市民)の間に区別が無いとする岡本らの思想と行動は、その後のテロリズムに大きな影響を与えます。銃や爆発物を使った市民に対する無差別テロが当然のように行われるようになり、それが自殺攻撃と結びつくことで、近年著しい被害をもたらしている自爆テロとなります。日本人テロリストが行ったテロが、世界のテロを変えてしまったのです。<br /> <br /> <br /> <br /> <h2> テロリストと犠牲者に国籍は意味を持たない</h2> テルアビブ空港乱射事件は、一般市民を無差別に狙ったテロという点も衝撃的でしたが、もう一点、世界に衝撃を与えたものがあります。それは、テロの実行犯であるテロリスト、そして犠牲者の国籍が、政治的目的となんの関係性も無いという、テロリズムの全世界化が行われたことです。<br /> <br /> ここで改めて、テルアビブ空港乱射事件における国籍関係を整理してみましょう。'''アラブーイスラエル間のパレスチナ問題'''に対して、'''無関係の日本人テロリスト'''が'''イスラエルの空港'''で乱射テロを起こしました。その結果、'''パレスチナ問題と無関係のプエルトリコ人が最も多く殺されました'''。これを見ても分かるように、加害者である側のテロリストも、犠牲者の側の一般市民も、テロの政治的要因と国籍にまるで関係が無いのです。<br /> <br /> 本来、地域的であったはずのテロリズムが、その対象を全世界にまで拡大し、世界中のどこにでもテロが起こりうるようになりました。国際テロ集団はこの一点のみで、国籍・思想・人種を問わず、全人類にとっての脅威であることが分かると思います。ですから、「テロとの戦い」の方法に異論はあれど、テロリストでない市民は必然的にテロリストと対峙する側につかざるを得ず、テロとは無関係でいられないのです。<br /> <br /> <br /> <br /> <h2> パンドラの箱を開いた日本人</h2> 組織的かつ大規模な自殺攻撃に先鞭をつけたのが日本の神風特攻隊である事に疑いの余地はなく、2001年のアメリカ同時多発テロ事件の際も「kamikaze」と呼ぶメディアは多くありました。自殺攻撃の代表例として、[https://en.wikipedia.org/wiki/Suicide_attack 英語版Wikipedia(en:Suicide attack)]でも神風特攻隊が筆頭に挙げられています。過去に誰かが思いついたかもしれないが実行しなかった事を、大々的に実行した衝撃は計り知れないものがありました。<br /> <br /> まして、神風特攻隊などの組織的な自殺攻撃に加えて、市民への無差別攻撃というパンドラの箱を開いたのが日本人である事実は、現代世界で問題となっているテロ攻撃の大半がその組み合わせである事を踏まえると、「神風と全く同じではない」という抗議にはある種の虚しさすらあります。下手に神風の話を出して、「そうだね。でも、無差別攻撃はオカモトたちが始めたことだよね?」と返されるのは、あまりスマートではありません。<br /> <br /> <br /> <br /> <h2> パスポートを焼いたIS、顔だけ破いた日本赤軍</h2> パリでの同時多発テロを実行したとみられるISでは、新たに加わった外国人メンバーが自分のパスポートを焼き捨てる儀式が行われています。出身国を棄て、ISの戦士となったことを象徴づける儀式です。<br /> <br /> <table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody> <tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhkJ9kZt0v-4Ahr-s3r743uIS1U2HdVGzNdXrDoZvZiFbtUC0PLFnGmUqQco_lSqlefJPXGU9sgMNSJAFsHqkbMTzQHrbLIfyXzLcEyoJho2rsSmJCQIXLGvv-280T_UT52LH89QOkXX0oo/s1600/vlcsnap-error361.png" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" height="360" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhkJ9kZt0v-4Ahr-s3r743uIS1U2HdVGzNdXrDoZvZiFbtUC0PLFnGmUqQco_lSqlefJPXGU9sgMNSJAFsHqkbMTzQHrbLIfyXzLcEyoJho2rsSmJCQIXLGvv-280T_UT52LH89QOkXX0oo/s640/vlcsnap-error361.png" width="640" /></a></td></tr> <tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">パスポートを焼くISの儀式(IS系メディアより)</td></tr> </tbody></table> <br /> パスポートを焼いて国を捨てたISに対し、テルアビブ空港乱射事件の日本人実行犯は、所持していた日本のパスポートの自分の顔写真だけを破り捨て、岡本以外の2名は自分の顔を破壊するように手榴弾で自殺したとされます。この意図についてスタインホフ助教授が岡本に尋ねると、顔を破壊する目的は個人性の破壊であり、「日本人としてのアイデンティティを破壊するつもりはなかった」と答えています。<br /> <br /> 地域的なテロリズムを、無差別かつ全世界に拡大した岡本たちが、日本人である事を棄てなかった事実は興味深いです。戦闘員に国籍・民族的アイデンティティを棄てさせるISが、個人的アイデンティティを棄て去っても日本人であり続けようとしたテロリストの手法を模倣しているというのは、同じテロリストとはいえ皮肉な現象と言えるかもしれません。<br /> <br /> <br /> <h4> 【関連】</h4> <iframe frameborder="0" marginheight="0" marginwidth="0" scrolling="no" src="http://rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&amp;bc1=000000&amp;IS2=1&amp;bg1=FFFFFF&amp;fc1=000000&amp;lc1=0000FF&amp;t=dragonerb-22&amp;o=9&amp;p=8&amp;l=as4&amp;m=amazon&amp;f=ifr&amp;ref=ss_til&amp;asins=4006030843" style="height: 240px; width: 120px;"></iframe><iframe frameborder="0" marginheight="0" marginwidth="0" scrolling="no" src="http://rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&amp;bc1=000000&amp;IS2=1&amp;bg1=FFFFFF&amp;fc1=000000&amp;lc1=0000FF&amp;t=dragonerb-22&amp;o=9&amp;p=8&amp;l=as4&amp;m=amazon&amp;f=ifr&amp;ref=ss_til&amp;asins=4560509263" style="height: 240px; width: 120px;"></iframe><iframe frameborder="0" marginheight="0" marginwidth="0" scrolling="no" src="http://rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&amp;bc1=000000&amp;IS2=1&amp;bg1=FFFFFF&amp;fc1=000000&amp;lc1=0000FF&amp;t=dragonerb-22&amp;o=9&amp;p=8&amp;l=as4&amp;m=amazon&amp;f=ifr&amp;ref=ss_til&amp;asins=4422212214" style="height: 240px; width: 120px;"></iframe><br /> <br /> <br /> <div> 文中でも触れた<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4006030843/ref=as_li_ss_tl?ie=UTF8&amp;camp=247&amp;creative=7399&amp;creativeASIN=4006030843&amp;linkCode=as2&amp;tag=dragonerb-22" rel="nofollow">「死へのイデオロギー―日本赤軍派― (岩波現代文庫―社会)」</a><img alt="" border="0" src="http://ir-jp.amazon-adsystem.com/e/ir?t=dragonerb-22&amp;l=as2&amp;o=9&amp;a=4006030843" height="1" style="border: none !important; margin: 0px !important;" width="1" />は、外国人による日本のテロリズムとその精神性についての分析でオススメ。</div> <div> <br /> <br /></div> Anonymoushttp://www.blogger.com/profile/02023479489081345765[email protected]0tag:blogger.com,1999:blog-1230209343383614345.post-16139874564607855342015-11-13T00:45:00.002+09:002015-11-13T00:45:11.198+09:00各都道府県別ハンターマップがGoogle Mapでも利用出来るようになっていたのでお知らせもうすぐ猟期ですね。防衛技術シンポジウムのレポの最中だけど、ちょっとこの話を。<br /> <br /> 3年以上前に作った<a href="http://dragoner-jp.blogspot.jp/2013/02/googleearth.html">GoogleEarth版各都道府県鳥獣保護区図(ネット版ハンターマップ)</a>ですが、Google Earthだけじゃなくて、Google Mapでも利用出来るようになりました。Google Earthで使うより、かなり便利になったはずです。下みたいに表示されます(長野県の例)。<br /> <br /> <iframe height="480" src="https://www.google.com/maps/d/embed?mid=zYZBKloVG2Yo.kqWCGPgiM4_Y" width="640"></iframe><br /> <div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"> </div> <br /> <br /> 私は特に何もしていません。3年前はGoogle Mapの仕様が厳しすぎて、一度に表示できるオブジェクトが少なすぎたために抜け道としてGoogle Earthで作りましたが、気づいたらGoogle Mapの仕様が緩くなったのか、普通に使えるようになってました。<br /> <br /> 調子こいて全国版作ろうとしましたが、3,4県分まとめたところで仕様に引っかかりアウトだったので、都道府県版のまんまです。<br /> <br /> なお、<b>データは平成21年度のまんま&銃猟禁止区などは未掲載</b>ですので注意。僕がサボったせいではなく、公開されているデータがそれしかないからなので、政府自治体に文句言ってください。<br /> <br /> 下記リンク先記事にある各都道府県別リンクをクリックして、お気に入り登録すれば、スマホ上のGoogle Mapアプリでもマイプレイスから表示できるはずです。<br /> <br /> <a href="http://dragoner-jp.blogspot.jp/2013/02/googleearth.html">http://dragoner-jp.blogspot.jp/2013/02/googleearth.html</a><br /> <br /> 各都道府県のデータを見返してみると、どの都道府県も数百回の閲覧回数があり、それなりに需要があるのだなーと思いました。環境省その他も狩猟推進するつもりだったら、もっと地図データ開示してよ。<br /> <br /> それでは、事故の無い、良い猟期でありますように。<br /> <br /> <br /> <br /> <br /> <iframe frameborder="0" marginheight="0" marginwidth="0" scrolling="no" src="http://rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&amp;bc1=000000&amp;IS2=1&amp;bg1=FFFFFF&amp;fc1=000000&amp;lc1=0000FF&amp;t=dragonerb-22&amp;o=9&amp;p=8&amp;l=as4&amp;m=amazon&amp;f=ifr&amp;ref=ss_til&amp;asins=4798043974" style="height: 240px; width: 120px;"></iframe><iframe frameborder="0" marginheight="0" marginwidth="0" scrolling="no" src="http://rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&amp;bc1=000000&amp;IS2=1&amp;bg1=FFFFFF&amp;fc1=000000&amp;lc1=0000FF&amp;t=dragonerb-22&amp;o=9&amp;p=8&amp;l=as4&amp;m=amazon&amp;f=ifr&amp;ref=ss_til&amp;asins=4898154174" style="height: 240px; width: 120px;"></iframe><iframe frameborder="0" marginheight="0" marginwidth="0" scrolling="no" src="http://rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&amp;bc1=000000&amp;IS2=1&amp;bg1=FFFFFF&amp;fc1=000000&amp;lc1=0000FF&amp;t=dragonerb-22&amp;o=9&amp;p=8&amp;l=as4&amp;m=amazon&amp;f=ifr&amp;ref=ss_til&amp;asins=4774780669" style="height: 240px; width: 120px;"></iframe><iframe frameborder="0" marginheight="0" marginwidth="0" scrolling="no" src="http://rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&amp;bc1=000000&amp;IS2=1&amp;bg1=FFFFFF&amp;fc1=000000&amp;lc1=0000FF&amp;t=dragonerb-22&amp;o=9&amp;p=8&amp;l=as4&amp;m=amazon&amp;f=ifr&amp;ref=ss_til&amp;asins=B00APR9HZC" style="height: 240px; width: 120px;"></iframe><br /> <div> <br /></div> <div> <br /></div> <div> <br /></div> <div> <br /></div> <br /> <br />Anonymoushttp://www.blogger.com/profile/02023479489081345765[email protected]0tag:blogger.com,1999:blog-1230209343383614345.post-6829896700821635152015-11-11T23:45:00.001+09:002015-11-11T23:45:21.846+09:00 防衛技術シンポジウム改め防衛装備庁技術シンポジウム2015年レポ(海上編)<a href="http://dragoner-jp.blogspot.jp/2015/11/2015.html">前回</a>に続いて、気になったものの海上編を。<div> <br /></div> <h2> トリマラン船体の研究</h2> <div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"> <a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgLjNgjSy93gi9SbW1-baPDrnQmMiU6iKbKhdn1ACNylLhzQ4SXjlxGx2CGo6MS7GtSv_9HumQ1axszaynEbDZnhAR37qf05aG5_vOG4DjmKUcDQ5GVtQaa1PGR5-wOAAjWPoaTKC-9DRKh/s1600/20151111-19.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="418" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgLjNgjSy93gi9SbW1-baPDrnQmMiU6iKbKhdn1ACNylLhzQ4SXjlxGx2CGo6MS7GtSv_9HumQ1axszaynEbDZnhAR37qf05aG5_vOG4DjmKUcDQ5GVtQaa1PGR5-wOAAjWPoaTKC-9DRKh/s640/20151111-19.jpg" width="640" /></a></div> <div> <br /></div> <div> 艦艇装備研究所が研究している高速多胴船で、将来三胴船(トリマラン)船体の水槽試験モデルです。</div> <div> <br /></div> <div> 船体が細長い方が艦艇の高速化に有利ですが、単胴船では甲板面積とトレードオフの関係になっています。しかし、主船体とその両脇の副船体を上部で結合した三胴船では、主船体を細長くする事による高速性と、広い甲板面積の確保を両立出来ます。</div> <div> <br /></div> <div> 「高速多胴船の最適化」として日米で共同研究となり、軽量化のためのアルミ船体の設計技術の確立、波から受ける荷重の影響確認が行われました。本研究は2018年まで続けられますが、現時点での日本側成果として、以下のコンセプトモデルが作られています。</div> <div> <br /></div> <table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody> <tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjmCO042V6KzblVll180pR2NVoYNYqfRYW6JHj0g8jGqKEqPJw-XtSidUZi7AMwaLk0ICoJuaXtNsockqyYMQrpjIIakI9KuM6uMZxAg5UtNLEo82FLT6uyrw803BDh4EObmQStJt4nln_y/s1600/%25E5%2590%258D%25E7%25A7%25B0%25E6%259C%25AA%25E8%25A8%25AD%25E5%25AE%259A.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" height="586" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjmCO042V6KzblVll180pR2NVoYNYqfRYW6JHj0g8jGqKEqPJw-XtSidUZi7AMwaLk0ICoJuaXtNsockqyYMQrpjIIakI9KuM6uMZxAg5UtNLEo82FLT6uyrw803BDh4EObmQStJt4nln_y/s640/%25E5%2590%258D%25E7%25A7%25B0%25E6%259C%25AA%25E8%25A8%25AD%25E5%25AE%259A.jpg" width="640" /></a></td></tr> <tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">コンセプトモデル</td></tr> </tbody></table> <div> このコンセプトモデルは哨戒・掃海活動に重きを置いたもので、水線長80メートル、基準排水量1160トンという小さな船体でありながら、全長150メートル、基準排水量5050トンのあきづき型護衛艦と同じ規模のヘリ甲板を備えています。以下は発表にあった概略です。</div> <div> <br /></div> <h4> 三胴船コンセプトモデル</h4> <div> <ul> <li>水線長:80メートル</li> <li>基準排水量:1160トン(満載1400トン)</li> <li>最高速力:35ノット</li> <li>ヘリ1機と無人機を格納可能</li> <li>あきづき型とほぼ同等のヘリ甲板面積</li> <li>武装:76ミリ砲1基、CIWS1基</li> <li>ヘリ格納庫下にテニスコート3面分の無人機格納庫(UUV12機+2機のSSV、または36機のUUV、またはコンテナ)</li> </ul> </div> <div> <br /></div> <div> 35ノットの高速性を備えながら、テニスコート3面分の広い格納庫もあるなど、無人機母艦としての能力も備えています。</div> <div> <br /></div> <div> 話を聞くと、沿岸域での活動を主として想定しているとのことで、米海軍のLCS計画の影響を感じさせますが、戦闘艦ではなく、無人機運用能力を備えた哨戒・掃海艦という性格がより現代風のコンセプトになっていると思います。</div> <div> <br /></div> <div> <br /></div> <div> <br /></div> <div> <br /></div> <h2> 水中音響通信ネットワーク</h2> <div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"> <a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgpVvhP4C9XDfrL59f3GVNBuBfP1winNKNtUezfphU33vYsP0NRdfOCPgX0fH8NryeT_qIHADtMup-t5SbYjjQl9Jq1YohL0Cx6PjlD9QC4s4uf4cXP_2bM1RU3s_2KFqiSiD-s0NNG-kN5/s1600/20151111-8.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="640" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgpVvhP4C9XDfrL59f3GVNBuBfP1winNKNtUezfphU33vYsP0NRdfOCPgX0fH8NryeT_qIHADtMup-t5SbYjjQl9Jq1YohL0Cx6PjlD9QC4s4uf4cXP_2bM1RU3s_2KFqiSiD-s0NNG-kN5/s640/20151111-8.jpg" width="424" /></a></div> <div> <br /></div> <div> 続いては、潜水艦や無人潜水機(UUV)に関連する水中通信技術です。</div> <div> <br /></div> <div> 水中での通信は音響信号を用いて通信していますが、一部は未だにアナログで、通信速度や伝達距離に制限が多いものです。この音響通信をデジタル化するとともに、現在の携帯電話、WiFiで使われている変調方式や誤り補正を応用。そして、無線LANのように、通信ノードを海中に複数設置することで、広範囲かつ通信速度に優れた水中音響通信ネットワークを構築するという研究です。</div> <div> <br /></div> <div> この研究では、ソナーデータの送受信に必要な通信速度10kbpsを、通信距離3kmで達成する効果を目指しているそうです(3kmの伝送はまだ実験していない)。従来の水中通信には大きな制限がありましたが、このネットワークが実現したなら、より高度な情報共有が水中航走体間、あるいは水中航走体と水上・航空部隊との間でも可能となります。</div> <div> <br /></div> <div> しかし、この研究では鍵となる通信ノードのバッテリー寿命は数日の使い捨て方式になるとのことで、ネットワークは一時的なものに留まります。通信ノードも哨戒機からソノブイみたいに投下出来ればいいかなと思っていましたが、この通信ノードは2メートル四方ほどの大きさで船からの設置を想定しているということでした。先のトリマランのような搭載力と高速性に優れた船とセットで、迅速に設置する運用が良いのかもしれません。</div> <div> <br /></div> <div> <br /></div> <div> <br /></div> <h2> 陸上車両の簡易消磁</h2> <div> 海上に何故か陸上車両が入っていますが、これは実は艦艇装備研究所による研究です。なんでも、磁気に関する事は艦艇装備研究所の所管となっており、これは陸上車両にコイルを巻いて磁気を小さくするという技術です。</div> <div> <br /></div> <div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"> <a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgdqZqErlaYhWClFq8rxvcB53-6pTCgR__OPps2_F6NgLSD1_kfJTJjUkKle3HEYQuflsCkJwMhRqoQfW6FNsEiPh7actzS1oVYWKcFHuGNQnZj0W46do7PYoEuI2c9UZcK6DVch7L-sTwN/s1600/20151110-8.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="640" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgdqZqErlaYhWClFq8rxvcB53-6pTCgR__OPps2_F6NgLSD1_kfJTJjUkKle3HEYQuflsCkJwMhRqoQfW6FNsEiPh7actzS1oVYWKcFHuGNQnZj0W46do7PYoEuI2c9UZcK6DVch7L-sTwN/s640/20151110-8.jpg" width="444" /></a></div> <div> <br /></div> <div> もっとも、この技術自体はかなり古くからあり、磁気感応型機雷が現れた第一次大戦後に、各国海軍で艦艇に消磁コイルを巻いて、磁気を消すことで機雷に引っかからないような研究され、実用化されています。</div> <div> <br /></div> <div> なんで艦艇の世界で7、80年前に実用化された技術を、今になって陸上車両でやるのかと尋ねたところ、導入される水陸両用車の関係で車両の消磁技術研究を始めたということでした。水陸両用車は上陸時に水際機雷(地雷)源に入る可能性があり、水際機雷は磁気感応式だからそうです。なるほど。</div> <div> <br /></div> <div> でも、水陸両用車って基本アルミ合金だから磁気は帯びませんよね?と続けたところ、エンジンの消磁は必要という話でした。その場合は、エンジンだけコイルを巻いても良いとのこと。掃海艇用に非磁性エンジンもありますが、大きくて出力も低いため、車両に搭載するのは無理だそうです。</div> <div> <br /></div> <div> <div> 磁気にもXYZの三方向の軸がありますが、この研究では最も大きく効果のある垂直方向(Z軸)の磁気低減を行うため、地面に水平にコイルを巻いています。艦艇では3軸全てにコイルを巻いたりもしますが、この研究の目的は簡易的な方法で効果を得ることだそうで、実際にそれだけで7割の磁気を消磁することが出来たそうです。</div> </div> <div> <br /></div> <div> 水陸両用車はひとまずアメリカ製のAAV7が導入され、その後に新開発の国産に切り替えると言われていますが、消磁についてもあらかじめコイルが車体やエンジンに巻きやすい構造であるなら良いという話でした。</div> <div> <br /></div> <div> つづく</div> <div> <br /></div> Anonymoushttp://www.blogger.com/profile/02023479489081345765[email protected]0tag:blogger.com,1999:blog-1230209343383614345.post-59994806769155353972015-11-10T21:55:00.001+09:002015-11-10T22:09:54.655+09:00防衛技術シンポジウム改め防衛装備庁技術シンポジウム2015年レポ(航空編)毎年、この時期は防衛省技術研究本部主宰の防衛技術シンポジウムのレポを公開しておりましたが、今回は防衛装備庁発足により、防衛装備庁技術シンポジウムと名称が変更になりました。以下は公式サイト。<br /> <br /> <a href="http://www.mod.go.jp/atla/ats2015/">防衛装備庁技術シンポジウム2015</a><br /> <div> <br /></div> 長いタイトルになって面倒くさいので、引き続き防衛技術シンポジウムで通したいところですが、とりあえず正しい表記で行きたいと思います。が、いつか間違える可能性大。<br /> <br /> 今回見て回った中のめぼしい研究について、写真を質疑を交えて紹介。<br /> <br /> <br /> <br /> <h2> 将来光波誘導弾のドーム風洞モデル(3Dプリンタ製作)</h2> <table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody> <tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEj6HmGOobksKC2CEOcHNHrPr5TgXMyqT3GWXRhK6ZnrmhbWHg131pqmfuSiPRT74uAlYsw1syyXBGiLM4XeEYTbN26cS6k-OgKz9j1jlTz8fW_nT8VJvXR8Gg7jxocDfwCEgHAem0j2le7S/s1600/20151110-3.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" height="426" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEj6HmGOobksKC2CEOcHNHrPr5TgXMyqT3GWXRhK6ZnrmhbWHg131pqmfuSiPRT74uAlYsw1syyXBGiLM4XeEYTbN26cS6k-OgKz9j1jlTz8fW_nT8VJvXR8Gg7jxocDfwCEgHAem0j2le7S/s640/20151110-3.jpg" width="640" /></a></td></tr> <tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">将来光波誘導弾ドームの風洞モデル</td></tr> </tbody></table> 航空装備研究所ブースに展示されていた、将来光波誘導弾のドーム部分の風洞モデルです。<br /> <br /> 高空を高速で飛翔するミサイルは、先端部に高い熱を帯びることになり、衝撃も発生するため、内部のセンサーを守らなければなりません。そのために先端部のドームには、高い耐熱性と強度が求められます。これを達成するため、高温に耐えるインコネル718で出来たドームを、3Dプリンタを用いて製作したのが上の写真です。<br /> <br /> 研究時の風洞試験に使われる研究試作品は、量産品と違って生産数は僅かです。そのため、コストのかかる金型は製作せず、削りだしによる製造に頼っていました。従来の削りだしでは、製造に3ヶ月かかっていたところ、金属3Dプリンタでは5日で製造されたため、大幅な時間短縮を成し得たとのこと。<br /> <br /> <br /> <br /> <h2> 新無人標的機</h2> <table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody> <tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhg4Eyjds6Qj3-nZXfg5hZGFISGKQY9654n8bwIqivXOaLl-khm4mmv8azHG0nRRNKR6rItFFiS09wleREJXGLV-rU2Up2Vka00d3UbXlcp9pagY8IDJ0RJAidQ4S4PxHQuRKH3h-2fDoYk/s1600/20151110-26.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" height="424" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhg4Eyjds6Qj3-nZXfg5hZGFISGKQY9654n8bwIqivXOaLl-khm4mmv8azHG0nRRNKR6rItFFiS09wleREJXGLV-rU2Up2Vka00d3UbXlcp9pagY8IDJ0RJAidQ4S4PxHQuRKH3h-2fDoYk/s640/20151110-26.jpg" width="640" /></a></td></tr> <tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">新無人標的機</td></tr> </tbody></table> <div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"> </div> 無人標的機チャカⅢの後継として開発された、国産無人標的機です。地対空または空対空戦闘訓練における標的として用いられます。発射台からロケットモーターで発進後、ジェットエンジンにて飛行します。<br /> <br /> チャカⅢはアメリカで開発したものをライセンス生産する形を取っていたため、1機あたり1~2億円する高価なものでした。新しく開発されたものは完全国産化され、1機あたり5,000万円と大幅なコストダウンをしています。機体・エンジンの製作は川崎重工です。<br /> <br /> <table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody> <tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEj7kpQqVmzwg-QAa46yVrOgdK9OJIIBskqwz1gj5o9q7WcplOUyifHs3UNaqz_pgwZ6RGZOh8Qm6E-xVWfdt-3q1qsXb_acIaKXhOqFje3uPP1NNJf3sMa-a57V7Da_ayvCGAWyAJq56Fsm/s1600/20151110-31.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" height="426" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEj7kpQqVmzwg-QAa46yVrOgdK9OJIIBskqwz1gj5o9q7WcplOUyifHs3UNaqz_pgwZ6RGZOh8Qm6E-xVWfdt-3q1qsXb_acIaKXhOqFje3uPP1NNJf3sMa-a57V7Da_ayvCGAWyAJq56Fsm/s640/20151110-31.jpg" width="640" /></a></td></tr> <tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">新無人標的機 後ろから</td></tr> </tbody></table> コスト低減の他、最大速度もチャカⅢのマッハ0.7に対し、マッハ0.8に向上。また3G旋回も可能で、より高度な訓練も可能になります。<br /> <br /> <table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody> <tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjMyogGLWlumDr1-rzouvXM0d1OvSoVMZTOTYoDGjiWsWmvtzZuOocAJgz3gTN9u8GmeatmuWonqgzkV_72khyphenhyphen28W91BsIPFH6RLpY4BzJ4ezDWRSYJhG0drcsy1GI6wtgRGqbhw98acn33/s1600/20151110-32.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" height="426" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjMyogGLWlumDr1-rzouvXM0d1OvSoVMZTOTYoDGjiWsWmvtzZuOocAJgz3gTN9u8GmeatmuWonqgzkV_72khyphenhyphen28W91BsIPFH6RLpY4BzJ4ezDWRSYJhG0drcsy1GI6wtgRGqbhw98acn33/s640/20151110-32.jpg" width="640" /></a></td></tr> <tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">最後尾に回収用のパラシュートを格納</td></tr> </tbody></table> チャカⅢが5回使用で廃棄されるのに対し、こちらは使い捨て設計です。5回使用と使い捨てでは、使い捨ての方が高いように思われますが、高価なトランスポンダ(翼の付け根上部付近)は回収・再利用されるので、トータルで見てもチャカⅢよりコストが抑えられる事がウリになっています。<br /> <br /> <table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody> <tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiwXSOnmaTQUn0DlKgBOluoxrQwm7EKS8b4dQeZe2Z4lwV47VbU8qieKkLa_UXbVpwkLK3CPyQbuRQq1pRQI7wPwDMS9thVTWnWAsQw4X87fBpV5tKIefjCPrTlprnEn0lXutxIR6_e00YX/s1600/20151110-34.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" height="426" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiwXSOnmaTQUn0DlKgBOluoxrQwm7EKS8b4dQeZe2Z4lwV47VbU8qieKkLa_UXbVpwkLK3CPyQbuRQq1pRQI7wPwDMS9thVTWnWAsQw4X87fBpV5tKIefjCPrTlprnEn0lXutxIR6_e00YX/s640/20151110-34.jpg" width="640" /></a></td></tr> <tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">エンジン排気口</td></tr> </tbody></table> 左右2つにエンジン排気口がありますが、搭載しているエンジンは川崎重工のKJ14ジェットエンジンが1基だけです。<br /> <br /> 機体・エンジンは川崎重工、地上の指揮装置等はNECの製造です。<br /> <br /> チャカⅢというと、海上自衛隊の訓練支援艦くろべ等からの発射のイメージが強かったのですが、この新無人標的機は今のところ陸上自衛隊と航空自衛隊への配備が決まっただけで、海上自衛隊のフネで運用する予定は無いという話でした。そこだけ不可解。<br /> <br /> <br /> <br /> <h2> 次期機上電波測定装置(C-2EB?)&nbsp;</h2> <table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody> <tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEh-1Cuq-pK5stMHGGdzPhWVFejz7nYr_KDUi7Xk0-QXif4D7KzHoza_3AYHnVMM_8HJ6gc2I8dpULC5oQsHnh_m3QjX6Nbofvi_cYJL7u8m3cQa9xD37nWgc4haVBxVjCIHsnAASWtA0h4q/s1600/20151110-21.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" height="640" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEh-1Cuq-pK5stMHGGdzPhWVFejz7nYr_KDUi7Xk0-QXif4D7KzHoza_3AYHnVMM_8HJ6gc2I8dpULC5oQsHnh_m3QjX6Nbofvi_cYJL7u8m3cQa9xD37nWgc4haVBxVjCIHsnAASWtA0h4q/s640/20151110-21.jpg" width="474" /></a></td></tr> <tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">次期機上電波測定装置(と搭載母機のC-2)のパネル</td></tr> </tbody></table> 次期機上電波測定装置がパネルと模型で説明されていました。現在、開発が行われているC-2輸送機の試作2号機に搭載し、YS-11EB電波測定機の後継機として運用される予定だそうです。配備されたらC-2EBとでも呼ばれるのでしょうか。<br /> <br /> <table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody> <tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgB_FHEW9-AmPH8z_QbIgokDfP6Y682gITFbEAhIfpgAJP6YUbky4aev3gSdY38wHNhncktfUeXFdElyYhg02J8fASr9PROb9a5C2-Gi-O6I4EsLr9zHMudAXJKRgQ8RDMCrtFNFkkBtRqN/s1600/20151110-22.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" height="640" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgB_FHEW9-AmPH8z_QbIgokDfP6Y682gITFbEAhIfpgAJP6YUbky4aev3gSdY38wHNhncktfUeXFdElyYhg02J8fASr9PROb9a5C2-Gi-O6I4EsLr9zHMudAXJKRgQ8RDMCrtFNFkkBtRqN/s640/20151110-22.jpg" width="460" /></a></td></tr> <tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">次期機上電波測定装置の説明パネル</td></tr> </tbody></table> 機上電波測定装置とは、航空機に搭載して、平時から電波を定常的に観測・収集するELINT(Electronic intelligence:電子情報収集)活動のための装置で、これを搭載してその任務に就く航空機を電波測定機、ELINT機、電子情報収集機などと呼び、現代戦では非常に重要な地位を占める装置・機体です。<br /> <br /> 上の図に運用構想図が出ていますが、「右で地上施設とやりとりしているのナンデ? 緊急性・即応性が求められるわけではない電波観測に地上伝送なんて必要なんですか?」 と質問したところ、確かに必要性は薄いが入れてみたとのことで、実際には収集データも膨大になるため、機上から伝送せずに記録メディアでやり取りした方が良いだろうとのことでした。<br /> <br /> <table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody> <tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiUKLyo3s5PleriKIwcsT_GtEdP08cnqU2M1_eIZXemnVHxEmcO5ACj-oHVcD2SUPOTYZA61gchgZxprTfaCwGoWS3VmSonnCZBBuAkLrRRDI7AzYv6vthDOWl1hWzJQ9scXRzaW3_UgZyv/s1600/20151110-20.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" height="426" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiUKLyo3s5PleriKIwcsT_GtEdP08cnqU2M1_eIZXemnVHxEmcO5ACj-oHVcD2SUPOTYZA61gchgZxprTfaCwGoWS3VmSonnCZBBuAkLrRRDI7AzYv6vthDOWl1hWzJQ9scXRzaW3_UgZyv/s640/20151110-20.jpg" width="640" /></a></td></tr> <tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">搭載母機のC-2輸送機模型</td></tr> </tbody></table> 従来のYS-11EBと比べ、C-2は機内容積に余裕があるため、搭載する機材のサイズや、オペレーターを増やすことも出来るという話です。<br /> <br /> 開発は平成16年(2004年)からスタートして、各種機器も製作されましたが、搭載母機のC-2輸送機の開発が遅れに遅れたため、未だに機上試験に至っていない状況にあるようです。しかし、前述のとおり、C-2試作2号機への搭載が決まり、もうすぐ引き渡しになりそうだという話でした。<br /> <br /> YS-11EBは新造だったらしいですが、今回は試作機の改造ということで、試作品の流用というのは今後増えていくのではないかとも。<br /> <br /> <br /> 続く<br /> <br />Anonymoushttp://www.blogger.com/profile/02023479489081345765[email protected]0