堂林 翔太（中京大中京）

■　堂林公式戦初完封！中京大中京が春夏連続…愛知大会(スポーツ報知)　09/7/31

　最速１３５キロの直球はコーナーに決まり、スライダーは打者のひざ元に集まった。３回以降はノーヒット。「低めに投げれば、世界でも通用するんだ」。３月のＷＢＣで活躍した楽天・岩隈の投球をヒントに、２７アウト中、１９個を内野ゴロで稼いだ。大藤敏行監督（４７）も「丁寧に投げましたね。立派なもんです」と評価した。４月上旬には左足じん帯を損傷。最後の夏を前に、もがき苦しんだ。「けがを言い訳にしたくない」。復帰した６月以降も一日１００球を超える投げ込みは数えるほどしかできなかったが、少ない球数で打ち取る“省エネ投法”を磨き上げた。今大会は打率４割をマーク。４番として、準決勝まで全試合コールド勝ちに貢献した。

　故障により出遅れ、まだ本調子では無いんでしょうが23.1回を投げて失点2、4番としても
　打率4割超と投打での活躍は大したものですね。
　今夏の中京大中京は1番山中.529、3番河合.650と好調、チーム打率.474の強打線。

■　中京大中京・堂林４安打大暴れ／愛知大会(日刊スポーツ)　09/7/26

　中京大中京が桜丘を１３－３の６回コールドで下した。ＮＯ・１右打者の堂林翔太投手（３年）は「４番右翼手」でスタメン出場し、７球団のスカウトの前で４打数４安打３打点の大活躍だった。「自然と体が反応した。柔らかさがここに来て出てきた。今日はどんな球でも打てる気がした」。打撃爆発の秘密はヘルメットにあった。この日は普段よりも深くかぶり「つば」を１センチ下に向けた。堂林は「これまで高めのボールに手を出していた。これなら高めのボールに目がいかない。今日はしっかりとボールを見極めることが出来た」と得意げに笑った。この試合まで７打数２安打と「らしさ」を欠いていたが、ようやく本領を発揮。修正能力の高さも見せつけた。この日も７球団１０人のスカウトが堂林に熱視線を送った。中日中田スカウト部長は「高校生で右ひじをあれだけうまく使える選手はいない。高校生のレベルじゃない」と絶賛する。

■　中京大中京・堂林が復活打！　高校野球愛知大会(スポニチ)　09/7/22

　ドラフト候補スラッガー、堂林が５回無死二塁でコールドを決める中越え二塁打を放った。故障を乗り越え、自慢の打撃で初戦快勝に貢献した。公式戦はセンバツ以来だ。甲子園を沸かせた強打者にアクシデントが襲ったのは４月。練習試合で左ひざ後十字じん帯を損傷した。「足が伸びきらない」ほどの重傷で２カ月間走ることができなかった。支えになったのは「焦らずしっかり治してこい」という仲間の言葉。上半身のトレーニングに励み、６月後半にようやく実戦復帰を果たした。この日は先発としては２回１／３を１失点で降板したものの、打撃では３打数１安打で内容に手応えを得た。視察したスカウトは８球団２１人。横浜の大久保スカウトは「ケガの影響はないと思う。いい振りをしていた」と評価した。

■　中京大中京・堂林ケガ克服「経験生かす」(日刊スポーツ)　09/7/10

　中京大中京の主砲堂林翔太投手は広島などが上位指名候補に挙げる。８強入りした今春センバツでは３試合で１２打数７安打４打点と全国屈指の打力を証明。登録は投手だが、プロからは強打の野手として高評価を受けている。４月の練習試合で左ひざを負傷。完治まで約２カ月間治療に専念し、実戦復帰は６月２０日。「やれることをやって、復帰した時にこの経験が生きればいい」と前向きな思考で乗り越え、勝負の夏に臨む。

■　中京大中京・堂林、「焦って」自滅(時事ドットコム)　09/3/30

　「自分で自分を苦しめた」と９回の制球難を嘆いた。１死一塁でストレートの四球。２死にこぎつけた後、籾山に投球を当てたが、打者がよけなかったとしてボールの判定に。一度は救われて追い込みながら、正真正銘の死球をぶつけてピンチを広げてしまった。３試合連続完投。「しっかり食べてしっかり眠る」がモットーのスタミナ自慢は「疲れではない。焦って投げ急いだ」。打撃でも３安打したが、逆転を許した直後の９回は先頭打者で出塁できなかった。「どんな場面でも動じない精神力」。夏への課題を挙げた。

■　中京大中京・堂林完投(スポーツ報知)　09/3/22

　「低めに投げることだけを意識していました。自分の思った通りのピッチングが出来ました」９回を１０３球、１失点の省エネ投球。身上の「打たせて取る」投球術で、今大会完投一番乗りだ。最速１３７キロの直球は影を潜めた。「いくらボールが速くても甘ければ打たれる。低めに投げられれば大丈夫」球速を１３０キロ前後に抑えた直球は高めに浮かない。低めのスライダー、チェンジアップで打者を翻弄した。失点は公式戦で初めて浴びた本塁打だけ。「低めのストライクを取ってもらって、有利に進められた」今回のセンバツから低めにボール１個分広い「新ストライクゾーン」が採用された。クレバーな右腕はルールをも武器に変えた。

　巨人・阪神・中日などプロは打者として評価。
　東海大会前に腕の振りをコンパクトに、テイクバックで背中側に入り過ぎないフォームに修正し
　負担軽減、球筋も良くなったんだそうで故障不安から解放され投手としての巻き返しにも
　期待したいところ。

■　中京大中京のエース堂林、全４試合完投(毎日jp)　08/11/3

　中京大中京の堂林（２年）が東海大会の全４試合を投げ抜いた。愛知県大会は右肩痛から登板できたのは初戦だけ。完治後の東海大会には「全試合投げます」と志願して臨んだ。直球主体に球を低めに集め、打たせて取るタイプ。掛川西との決勝は「疲れはなかった」というが、時々高めに浮き、９安打を浴びた。２失点に抑えられたのは先頭打者を出さなかったから。唯一先頭を出した六回、２点目を失った。なお続いた２死満塁のピンチで、１番・松下をチェンジアップで中飛に打ち取った。「流れを渡さず良かった」と本人も納得した勝負どころだった。チームの目標は明治神宮大会初優勝。「制球を良くし、神宮でも活躍したい」と次なる標的を見据えた。

■　県大会の悔しさをバネに(毎日jp)　08/10/26

　中京大中京の堂林翔太投手（２年）はコールド勝ちにも笑顔を見せなかった。８月に練習試合で背中を痛めたため、県大会は愛知との初戦以外はマウンドを後輩たちに譲り、４番打者としての役割に徹していた。だが「自分はエース。ピッチングで勝負したい」と、弱点だった背中への負担を軽減するように腹筋を使った投球フォームに改善するなど、努力は怠らなかった。ようやく取り戻した公式戦のマウンド。「思った場所に投げられなかった」と反省するが、三回に１点を返されると、すぐさま打たせて取る投球に切り替え、四回以降を無失点に抑えた。打線の要としても初回に初打点を挙げる活躍を見せた。

 (秋季東海大会) 
　　１ 回 戦：帝京可児　7回 6安打 1失点
　　準々決勝：三重　　 10回 1失点
　　準 決 勝：静清工　　9回 2失点
　　決　　勝：掛川西　　9回 9安打 2失点