宮内 和也（NTT東日本）

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　■　明大・宮内、先頭弾！決勝は春と同じくＶＳ法大(スポーツ報知)　12/10/30

　準決勝２試合を行い、今春と同じく明大と法大が決勝に進んだ。明大は１番・宮内和也遊撃手（１年＝習志野）が初回先頭打者弾を左越えに放つなど、２季連続リーグ最多となる３４度目の優勝に王手を掛けた。法大は、２番手の１年生左腕・青木勇人（智弁和歌山）が４回で７奪三振の好投を見せた。１７１センチの明大・宮内が強烈な先制パンチを見舞った。１回裏先頭で５球目を左翼席へ。千葉・習志野高２年夏以来、自身２本目の先頭打者弾に「今秋のリーグ戦初本塁打も立大から。良いイメージがあるのかも」と笑った。今秋リーグ戦１３試合出場で打率１割６分７厘、１本塁打、３打点に終わり「この冬は打力を上げたい」と来春の定位置取りを誓う。決勝相手・法大にはリーグ戦で２連敗しており「もう負けられない」と雪辱Ｖを誓った。

　■　習志野の三重盗、効果満点の１点に(毎日jp)　11/8/7

　「行けそうな顔をしていた」。七回２死満塁、習志野の小林監督は三塁走者の宮内に本盗のサインを出す。宮内はリードを少し大きく取り、「スクイズより早いタイミング」で、静岡・原崎の右足が動いた瞬間にスタートを切った。さまざまな条件が後押しした。原崎は三塁に背を向ける左投手、宮内は五十メートル走６秒１の俊足で、右打席の松山が内角球を左翼へ大ファウルした直後。捕手の佐野はミットを外角に構えていた。もちろん本盗など「頭にない」。だから、走る宮内に気付いた時はスクイズと思い込み、原崎にウエストボールを要求した。成功を確信していた小林監督だが、一つだけ心配事があった。「松山が気付かずバットを振るのでは？」。実際、１年生の松山は「ストライクなら振るつもりだった」。球が遠く外れたため見送り、打席を外して宮内の滑り込みに備えた。佐野のタッチは届かず、本盗としては悠々セーフだった。成功させた宮内も、奇襲を食らった静岡バッテリーも「初めて」と口をそろえた三重盗。効果満点の１点となった。

　　プロフィール

　千葉県印西市出身。
　宮内 和也（みやうち・かずや）遊撃手。
　小学校1年時から野球を始め、印旛中では佐倉シニアに所属。
　3年春夏の全国大会、ジャイアンツカップに出場し、日本代表でAAアジア親善試合に参加した。

　習志野では1年夏から遊撃手でレギュラー。
　予選4試合8打数で5安打1打点の実績を残し、主に3番バッターとしてベスト4進出を経験する。
　2年春（県V、関東準V）の県準々決・西武台千葉戦で2打席連続弾をマーク。
　夏の予選で主に1番として打率.350を記録し､準々決・市柏戦で初球先頭打者弾を放った。
　キャプテンを務めた3年時に､春の千葉・関東V､夏の県大会10年ぶりVを達成。
　夏予選決勝で右中間3塁打（外寄り変化球）、内安2本、四死球2・盗塁1を記録している。
　1番として甲子園4試合で5安打7四球、出塁率6割超、2盗塁の奮闘を披露。
　初戦･静岡戦7回2死満塁から本盗を成功させ､8回表に右中間を破る3点三塁打を放った。
　四球、左前打、内安、中前打、四球と､2回戦・明徳義塾戦で全5打席出塁。
　3回戦・金沢戦で釜田佳直のフォークをとらえ、先制点を呼び込むレフト前ヒットを放っている。
　打線つながらず完封を喫した準決でも、しぶとく吉永健太朗から3四球をマーク。
　3回には三遊間の打球を逆シングルキャッチし、反転ジャンプして2塁送球する好守を見せた。
　9回にも三遊間深い打球を捌いて素早く一塁ダイレクト送球するファインプレー。
　大会終了後はアジアAAA野球選手権に参加し、本盗含む6盗塁の活躍で全勝Ｖに貢献した。
　同学年のチームメイトに泉澤涼太（現中央大）ら。

　明大進学後は1年春からリーグ戦に出場。
　善波達也監督からセンスの良さを買われ、1年秋に二塁、三塁で10試合の先発出場を果たす。
　立大3回戦で小室正人の直球を左翼席に放り込むリーグ戦初本塁打を記録。
　翌春のリーグでも9試合に先発起用されたが､結果を残せず2季連続で打率1割台に沈んだ。
　福田周平、糸原健斗らとの競争に敗れ、2年秋以降3季は出場機会が減少。
　4年春に遊撃レギュラーを掴むも低打率に終わり、4年秋のリーグ戦を出場機会ないまま終えた。
　通算52試合、打率.197、23安打、1本塁打、6打点、3盗塁。

　171cm68kg、野球センスに優れた小柄な遊撃手。
　広い守備範囲を誇るショート守備がセールスポイント。ポジショニング、打球への反応が良く軽快。
　素早いスローイングで三遊間深い打球をアウトにするなど肩も強い。遠投100m。
　思い切り良く振り切るスイングで弾き返す右打者。小柄ながら力強さ、パンチ力を秘める。
　50m6秒0、右打者で一塁到達4.2秒から4.4秒、三塁到達11.3秒前後の俊足。
　大学では期待されながら思うような結果が出ず､3年秋には外野手（レフト）での起用も経験した。
　8季通して規定打席未到達。大学での実績は少ない。