毎日新聞3本立て |
過疎地域の雇用確保に注力 石破氏、地方創生特別委で 2014年10月15日10時49分
石破茂地方創生担当相は15日の衆院地方創生特別委員会で、人口 減少の克服や地域経済活性化に関し「条件が不利な地域にどうやって 仕事をつくるかが最も重要だ」と述べ、中山間地や離島など過疎地域 の雇用確保に力を入れる考えを示した。
石破氏は「条件不利地域でも起業の芽が出ているケースもある。国 土保全の観点からも役割は大きい」と指摘。
また、景気回復を地方に波及させる「ローカルアベノミクス」につ いては「それぞれの地域で経済を循環させ、地域の優位性をいかに生 かすかがポイントだ」と強調した。 (C) 2000-2014 Miyazaki Nichinichi Shimbun. All Rights Reserved.
石破茂先生、地方創生担当相ですか。 なんか安倍っち(安倍晋三・首相)の”強気”が伝染したのか、自信満 々に「自分の力で地方創生を実現します!」みたいに語ってますが。
だけど、「地方創生」と聞くと、思い出すのは、「ふるさと創生」で地方 に1億円ずつばらまいた竹下政権の事業ですよねぇ。 1億円で金の延べ棒を買った自治体もあったとか。
そういえば、うちの街では何を買ったんでしょうねぇ? 買うとは限らないですか。
結局、地方創生って、何をするんですかねぇ? 目的というか、、、。 >人口減少の克服や地域経済活性化に関し・・・ とありますけど。
あれですよねぇ、東京も出生率は低いでしょ? 子供が少ないのは、地方の問題ではないような気がしますけど。
あっ、人口減少と言っても、子供が生まれないというだけじゃな くて、人口流出もありますか。 よそへ出て行ってしまうと、、、。
まぁ~、そうなると、人の奪い合いとなりそうですが。(@_@) どうなんですかねぇ、大都市で快適な生活をしてる人がわざわざ不 便な地方の生活を望みはしないでしょうから(まぁ、都市でも家賃 は高いし部屋は狭いしと不満を持ってる人は別ですけど。私のよ うに)、他の地方からこっちの地方へ奪ってくることになりません かねぇ。(*_*)
まっ、金の延べ棒の二の舞いにならないようにして欲しいものです。 ↓地方は心配でならないようですよ。
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ぐんま創生:地方創生法案審議 過疎化町村、不満や懸念 「具体性なく、見当付かない」 /群馬 毎日新聞 2014年10月15日 地方版
安倍内閣の重要課題の一つ、地方創生の関連2法案が14日、衆院 本会議で審議入りした。安倍晋三首相は「地域の声に徹底して耳を傾 け、後押しする」と力を込めるが、過疎化が著しい県内の町村からは 「具体性がなく、見当が付かない」「地方の実情を見なければ机上の 施策になりかねない」といった不満や懸念の声が相次いだ。 【吉田勝、角田直哉】
「日本創成会議」が5月に公表した市町村別人口推計によると、2 010年からの30年間で、県内35市町村のうち20市町村が20 ~39歳の若年女性が半数以下になる「消滅可能性都市」とされた。 減少率のワースト3は(1)南牧村89・9%(2)神流町85・5 %(3)下仁田町83・7%。
南牧村の減少率は全国ワースト。審議入りした法案に対し、長谷川 最定村長は「自治体はお金がないと何もできない。どれくらい交付が あるのか。それが見えないから評価しようがない。『元気になりまし ょう』とだけ言われても困る」と手厳しい。
隣の神流町。人口は2200人前後で南牧村と同規模だ。宮前鍬十 郎町長は「過疎の中の過疎の町で数々の施策をやってきたが、うまく いかず悩んでいる」とため息交じりに語る。IターンやUターンの人 に家賃を補助し、中学生までの給食費や保育料を無料化してきた。 「国の今までの地方切り捨て的なやり方をみていると、今回は期待半 分。地方の実情を把握していない政治家や国の役人が机上で施策を考 えても、地方が納得いくものはできないだろう」と悲観的だ。
下仁田町の永井邦佳・企画財政課長は「過疎化対策に特効薬はない。 国がどうしようとしているのか見当が付かないが、町としては積極的 に国に対して独自案を投げかけていく」と、政府の出方に即応する構 えを示す。
県は9月上旬に大沢正明知事をトップとする「群馬の未来創生本部」 を設置。国への要望を練り上げるため、県内への移住促進▽若年女性 の雇用創出▽家族の理想実現(出生率の向上)の3点でワーキンググ ループが検討を始めた。事務局を受け持つ県企画課の塚越昭一課長は 「法案には具体策が示されておらず、今後の動きを注視していきたい」 と話した。
地方創生関連の2法案が14日に審議入りしたばかりだから、「具体性 なく、見当付かない」と見出しにありますが、具体的なことは、まだ 決まってなくても仕方ないですよねぇ。
群馬県の減少率のワースト3と言われる町の町長や担当者の話が出て ますが。 >「自治体はお金がないと何もできない。どれくらい交付があるのか。 >それが見えないから評価しようがない。『元気になりましょう』と >だけ言われても困る」 とか、 >「国の今までの地方切り捨て的なやり方をみていると、今回は期待 >半分。地方の実情を把握していない政治家や国の役人が机上で施策 >を考えても、地方が納得いくものはできないだろう」 だとか。
まぁ、法律に「○○町にいくらいくら交付する」などとは書けないで しょうから、予算の「個所付け」ですか、具体的に○○町にいくら出 すというのは、これからでしょう。
そんな段階で、上のような政府の悪口を言っていて、大丈夫なので しょうか、、、? 「あそこは非協力だから削れ~!」などと意地悪されるのでは?
まぁ~、石破茂先生がどんなに頑張っても、全国にある記事に出て きたのと同じような状況にある町に、お金をばらまいて終わるので は?!
2段落目、 >市町村別人口推計によると、2010年からの30年間で、県内3 >5市町村のうち20市町村が20~39歳の若年女性が半数以下に >なる「消滅可能性都市」とされた だそうですが。
「消滅可能性都市」ですか。 都市伝説のような、、、?違うかっ?! これはでも、火山の爆発とか放射能に汚染されたとかの理由で住み たくても、その土地に住めないというのではなく、他の住みたいと ころに移住するから人口が減少するわけでしょう? もちろん、生まれる子供が少ないというのもあるのでしょうけど。
だったらいっそ、4段落目に出てくる神流町。 人口2200人前後だそうですが。 2040年には人口が半分の1000人になってることを前提に計画を立て たらどうですかねぇ?
人口1000人の町が、町として存立していけるのか。 隣近所と合併して広域行政にするとか。
えっ、群馬県、人口が200万人を切ってますか。 そういえば、四国のどこかの県は人口100万人を切ったとか言ってま したよねぇ。(@_@)
県庁所在地は前橋市でしょ。 前橋市とその周辺に人口を集中させて、都市機能を持たせるとか。 そこから、近辺の農地、田畑や工場に働きに通うとか、、、。
田畑や山も耕したり管理したりする人がいないと荒れ放題となって、 それでいいのか?!などと言う人もいますが、人間が住むようにな る前から山や土地はあるでしょう?
たまに山にエサがなくて人里に降りてきたクマがニュースになって ますが。 畑を荒らすタヌキとか。 人間がいなくなれば、そういう動物たちが我が物顔に闊歩するよう になって、一番の動物保護政策となるのでは、、、。
山や里を動物たちに返してあげればいいのでは。
そう考えたら、「地方創生」なんぞにお金を使うよりは、増えていく 老人にお金を使った方がいいのでは、、、。
↓次は、毎日新聞専門編集委員の与良正男氏の、これはコラムかな。
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熱血!与良政談:勝ち組優先VS中間層拡大=与良正男 毎日新聞 2014年10月15日 東京夕刊
「アベノミクスって何?」と聞かれるたびに「みんなにいい顔をし ない経済政策だ」と答えてきた。
これはほめ言葉である。これまで政治家や政党は「みんなにいい顔」 をしようとしてきた。都市に住む人も地方に住む人も。大企業に勤め る人も中小企業の人も。お年よりも若者も、みな大切だ、と。しかし、 経済のパイがどんどん拡大した高度成長時代はともかく、財政に限度 がある中、みんなにいい顔をするのは現実には難しい。どの層を大切 にするか、優先順位をつけるのが今の政治の役割だと私も考えるから だ。
その点、安倍晋三首相は明確に優先順位をつけた。地方よりも都市。 中小企業より大企業。大企業の中でも輸出産業。長く続いたデフレか ら脱却するため、最も元気を取り戻しやすい(と思われる)輸出産業 が円安によって収益を改善し、それを全国津々浦々に波及させる--。 それがアベノミクスの出発点であり、これはある種、勇気のいる政策 だと私は説明してきた。
問題はその優先順位のつけ方が間違っていないかどうかだ。首相は 臨時国会冒頭の所信表明演説でも、トマト煮がベトナムで人気という 北海道・根室のサンマなど各地の成功例を紹介し、「やればできる」 とアピールした。やる気が見える自治体を優先的に支援するという話 かもしれない。でも、やる気があっても、どうにもはい上がれない自 治体が多いことを忘れてはいけない。
「地方創生」と並んで安倍首相が掲げる「女性が輝く社会」にして もシングルマザーをはじめ、日々の生活に追われ、「輝きたくても輝 けない」女性がどれだけいることか。「頑張った人が報われる」とい うアベノミクスは、「勝ち組」がますます富を得て、そのおこぼれを 全国に波及させる政策だと言いたくなる時もある。
今まで「民主党政権の時に株価はどれだけ低かったか」と首相に反 論されると、たちまちクシュンとなってしまっていた民主党が、今度 の国会ではアベノミクスと対決する姿勢を鮮明にし、格差の少ない 「ぶ厚い中間層」を取り戻すという従来の主張を再び強調し始めたの は、よかったと思う。ニュースになることの少ない国会だが、やっと 論点が見えてきたといっていい。さらなる論戦を期待しよう。 (専門編集委員)
毎日新聞専門編集委員の与良正男氏がアベノミクスについて書いてま すが、、、。
3段落目 >長く続いたデフレから脱却するため、最も元気を取り戻しやすい >(と思われる)輸出産業が円安によって収益を改善し、それを全国 >津々浦々に波及させる--。それがアベノミクスの出発点であり・・・ とありますが。
「円安」誘導というのは、アベノミクスの政策に入ってたと思います けど、第1の矢、第2の矢、第3の矢という説明くらい必要なのでは?
まぁ、それはおいといて、4段落目の >問題はその優先順位のつけ方が間違っていないかどうかだ というあたり。
これが与良正男氏の精一杯のアベノミクス批判のようですが、、、。 まぁ~、アベノミクスが始まって、「株価が上がったぞぉ~」「円安に なったぞぉ~。これで輸出産業が儲かるはずだ!」などと言われ始め たときに、アベノミクスを批判しろとは言いませんよ。
でも、アベノミクスが始まって、すでに1年半。 いろんな数字も出てきて、アベノミクスに対する批判も聞かれるよ うになった段階で、「優先順位はどうなの?」というくらいにしか言 えないというのは、どうなんでしょう?!
これでは、与良正男氏が以前書いてたような真珠湾攻撃のとき日本 のリベラル派の知識人でさえ「これですっきりした」と日記に書いて ると言ってた、その知識人と同程度のことしか言ってないじゃない ですか。(@_@)
そして、来年か再来年になって、もっとハッキリとした数字が出て、 アベノミクスの弊害が明らかになって、「生活は前より苦しくなっ た」と感じる人が増えてきてから、「アベノミクスは間違ってる!」 と大きな声を上げるのは、今、朝日新聞を思いっきり叩いてる人た ちと同じことをしてるのでは、、、。
つまり、みんなが思うようになって、それを声に上げるのは簡単な ことでしょ? 白黒ハッキリしてから、「自分は前からアイツが怪しいと思ってい た」と言い出すのは愚か者、卑怯者とは言いませんけど、ズルイで すよねぇ。
だけどまぁ、趨勢が決まる前に、自分の信念に基いて「あの政策は 間違ってる!」などと言い出すと、それは、朝日新聞のように、独 善的とか多様性がないでしたか、そんな批判を浴びることになる かもしれませんけど、、、。(>_<)
そうですねぇ、経済学者にインタビューに行かなくても、毎日新 聞の社内にも経済に詳しい人がいるのでは? その人にアベノミクスの問題点を聞けば、しっかりと教えてくれ るのでは、、、? 「○○大学の××教授はこう批判してる」とか「△△経済研究所で はこう批判してる」とか。
毎日新聞の書評にも載ってた「アベノミクス批判――四本の矢を 折る 伊東光晴著」には、日銀が銀行から国債を買って、円を市 中にばら撒こうにも、国債の代金として支払った円(紙幣)は、 銀行が企業に融資し、経済活動に使われれば流通することにな るが、実際には融資する企業が見つからず、日銀の金庫に利息 も付かないまま積み上がってる状態とか、、、。
あと、そうそう、「物価上昇の期待」については、企業の経営者は 物価上昇の期待から設備投資するという人は少ないとか。 そして、消費者は「物価上昇の期待」というか「物価が上昇する」と 思ったら、消費を引き締めるのでは、、、。 少なくとも私は、そうしてますよ。(T_T)
アベノミクスが始まって1年半経っても、それを自分のコラムに 書けないのは、勇気がないのか感覚が鈍いのか、「自分は趨勢が 決まってから、やっぱりそうだと思っていた!と書く記者でい い」と思ってるとしか思えませんよねぇ。
まぁでも、今アベノミクスを批判して、もしそれが外れたら、、、 毎日新聞をクビになっても、次に民主党が政権を取っても、官 邸の広報担当になってくださいなどと言ってはくれないでしょ うから(?)、まっ、アベノミクスの失敗がハッキリするまで、 おとなしくしてるのが安全策でいいでは、、、。
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