この記事では、企業や数々の団体(学校や組合も含む)が掲げるスローガンと、周知のための朝礼の必要性について。また、職場での安全衛生のための安全標語について、例文を紹介しながら述べています。
スローガンの秀逸な例文に目を通しているとスローガンを掲げることになった理念や根本精神に思いをいたさずにはいられません。特に企業スローガンの例文の中には深い経営理念から発したものがあることに気付きます。
会社のスローガンに「美しい明日をつくる」と掲げるのは、ライオン株式会社です。テレビやラジオでも多くの人が目にし耳にしていることと思います。
企業を代表するスローガンである以上、宣伝的にも優れた表現になっていますが、このスローガンを生んだ土壌には社是と呼ばれるものがあります。
ライオン㈱の社是は『わが社は、「愛の精神の実践」を経営の基本とし、人々の幸福と生活の向上に寄与する。』となっています(ホーム > 企業情報 > 会社案内 > ライオンについて > 社是・経営理念|http://www.lion.co.jp/ja/company/about/management.htmより引用)。
学校・PTAとスポーツ界でのスローガンと英語 については後述。
そして、経営理念として「われわれは、人の力、技術の力、マーケティングの力を結集して、日々の暮らしに役立つ優良製品を提供する」「われわれは、創業以来の伝統である「挑戦と創造の心」を大切にし、事業の永続的発展に努める」「われわれは、企業を支えるすべての人々に深く感謝し、誠意と相互の信頼をもって共栄をはかる」(同上より引用)の3つを掲げています。
会社(企業)スローガンの例文に見る経営理念(企業理念)
上記の企業スローガンの例文が企業外部への発信に留まることなく企業自体の実践努力を裏づけとしていることを思うとき、そこに朝礼の必要性と目的が浮かび上がってきます。
ライオン㈱という有名企業(会社)のスローガンが社是という経営の基本(根本精神)から発しており、3つの企業理念という具体的実践を裏づけとしていることが良くわかると思います。
上記に見る企業スローガンの例文が単なるお題目ではなく社是と経営理念(企業理念)を土壌としているということです。
企業スローガンのランキング一覧
企業スローガンの中でもアピール性のあるものは、コーポレートスローガンとかコーポレートメッセージと呼ばれていますが、一般的にはコーポレートスローガンイコール企業スローガンとされているようです。
有名一流企業のテレビのCMで語られる定番のフレーズはいつの間にか耳に残っているものです。
『おはようからお休みまで⇒花王』というように連想されると思います。
企業スローガンは昔から、意識されない人気フレーズと言えるかもしれません。人気といえばランキング。数々のサイト上でも、企業スローガンの人気ランキングの一覧が作られては消えしています。
NTTナビスペースでは様々なランキングが作られています。
NTTナビスペースの企業スローガンランキング一覧
http://rn.potora.jp/ac/description/view/_/iri/3013528&do=check
NTTナビスペースのランキングのページ
http://rn.potora.jp/
朝礼の目的と必要性(スローガンの周知)
企業にとっては、経営理念が「実践」されることが何よりも求められます。しかし、それには社員の一人一人に社是や企業理念が深く浸透されなければなりません。
そして、朝礼の時間こそ、企業理念の浸透には絶好の機会といえるのです。理念の浸透のための具体的テクニックはさておき、朝礼の根本的な目的と必要性がここに明確となって来るものと思います。
いわば朝礼を実施する目的は企業の全員が経営理念を共有して一日をスタートすることにあると言えましょう。
昨今、自身の朝礼当番を凌ぐために? 朝礼ネタを必死に探す傾向もありますが、それで終ってはいけません。
以下に、朝礼を価値あるものにするための方途を探ってみました。
朝礼スピーチが嫌われていれば見直しが必要
朝礼は必要、と感じて始めたものの朝礼でのスピーチが当番の苦痛となってしまっては逆効果。
企業スローガンや企業理念の発声が単なるお題目になってはいませんか。朝礼スピーチの目的があいまいになってはいませんか?
こんな朝礼には見直しが必要です。
朝礼は何のためにするのか・朝礼のネタやスピーチの話題に困る・朝礼当番の日は出勤が苦痛・自分の朝礼スピーチで白けている気がする・人前で話すのは苦手、等々は朝礼に対する不人気・苦痛の表明です。また、企業スローガンの唱和・発生が義務的であることは危険信号と言えましょう。
朝礼の導入については多くの会社経営者がその必要性を感じて実施しています。企業理念の徹底を朝礼という機会にとの思いもあるようで、企業スローガンを声高に宣揚し、いたずらに唱和させている実情があります。
しかし、社員のみならず管理職に至っても、毎朝の朝礼のスピーチに苦痛を感じているという如何ともしがたい現状があります。このままではせっかくの朝礼が逆効果に。
このような場合、朝礼の「やり方」を見直す必要があります。
朝礼は何のために行うのか
朝礼は組織全体が共通目的に立って、一致団結するための重要なコミュニケーションの場です。会社経営が危機に陥った時、それを乗り越える会社と倒産してしまう会社があります。
危機を乗り越える会社は会社全体の団結が事態を解決に導いていますが、そのまま倒産してしまう会社の場合、そのほとんどが、事態解決へと会社全体が取り組むこともなく、経営者と一部の管理者が右往左往するばかり。
悩みとあせりばかりが社内に蔓延してズルズルと倒産、というケースが多いのです。
こういった状況は経営者と社員が孤立してしまい、危機感の中で自己中心の考えが優先される事態であり、日ごろからの組織内での円滑なコミュニケーションが行われていなかった証左と言えましょう。
組織内での円滑なコミュニケーションを通して会社への信頼と一体感を育む要となるもの。そのために実施されるものが朝礼でなくてはいけません。
円滑なコミュニケーションで共有するものは何かと言えば、それは組織(会社)全体の共通目的に他なりません。すでに企業の共通目的・目標は、会社のスローガンと企業理念に明確です。
企業スローガンは様々でありましょう。しかし、その根本精神と目標は、ひとえに「お客様に無理なく喜んで頂くこと」。そしてその心はお客様のみならず、社内や家族にも及ぼされるものでなくてはなりません。
これこそが利益を生むために共有すべき目的であり、この目的を伝えるための重要な機会が朝礼のスピーチにはあるといえます。
学校・PTAとスポーツ界でのスローガンと英語
小学校や中学校、そのPTAや部活。また、サッカーや野球などのスポーツ界でもスローガンは欠かせません。そし何故か、英語のスローガンが目につきます。
子供の人間形成とそのための学校運営のサポート役として、PTAは無くてはならない存在。学校側も国策としても実質的にPTAへの依存度には大きなものがあります。従ってPTA運営には気合が不可欠。各種PTAのスローガン作りにも熱が入っています。
PTAのスローガンをぐぐる
http://ttchopper.blog.ocn.ne.jp/leviathan/2007/04/post_e812.html
スポーツ界のスローガンには英語(英文)が比較的多いことに気付きます。
例文としては、球団阪神のスローガンに「Focus on this play this moment!(そのプレーとその一瞬に集中せよ!)」とか、サッカーJリーグの各クラブスローガンを見ると、英語(あるいは英語以外の外国語)+日本語というのが非常に多いことがわかります(Jリーグクラブ情報より)。
これらは、外国の選手や監督への配慮と国際的感覚が感じられます。これを受けてか、学校の部活や草野球チームなども、自らのスローガンに英語を取り入れています。
運動会のスローガン。なかんずく小学校・中学校の運動会のスローガン作りは、運動会の準備の中でもウェイトが重くなっています。運動会の前日の校庭を覗くと、様々なスローガンの大書の掲示作業に、生徒さん達が汗している姿が印象的です。英語のスローガンも多いですね。
スローガンと安全標語の例文を交えた紹介記事
数々の職場や現場ごとのスローガンや安全標語について、以下の記事で詳細にご案内しています。
















