試乗記編を掲載するときに「ホンダで『N-BOXの次』に売れているクルマ」というタイトルを付けたコンパクトミニバン「FREED(フリード)」。この原稿が届いたのとちょうど同じ日に、「日本カー・オブ・ザ・イヤー2024-2025」を受賞しました。“今年の1台”になったフリードは、コンパクトな5ナンバーサイズで3列シートのミニバン。「最大のライバルはシエンタですよね?」と切り込むフェルさんに対し、開発者の答えは……?(コラムニスト フェルディナント・ヤマグチ)
スパルタンレース世界選手権出場のため、アブダビへ
みなさまごきげんよう。
フェルディナント・ヤマグチでございます。
今週も明るく楽しくヨタ話からまいりましょう。
アブダビで開催された、スパルタンレースの世界選手権に参加してまいりました。砂漠の中にさまざまな障害物が設置されたこのレース。去年は3位に20分差の4位だったのですが、今年は20分速くなり、見事3位に入賞いたしました。
頑張って3位に食い込みましたが、1位の選手との差は実に50分もあります。彼は私がゴールした頃にはシャワーを浴び終え、ビールを流し込んだりしているのです。世界の壁は高く厚い……いったいどんなトレーニングをしているのでしょう。
ドバイで宿泊、F1の裏話を聞かせてもらいました
大会はアブダビで開催されていたのですが、あまり楽しいところではありません。遠路はるばる中東まで出かけてきたのですから、街もたっぷり楽しみたい。そんなわけで宿泊先はドバイに求めました。ドバイには元ホンダ広報、現レッドブルF1チーム広報の鈴木悠介くんの御学友であらせられる久富啓介くんがいるのです。
久富啓介くんはドバイで和包丁を販売しています。彼の顧客は有名なレストランばかりですから、本当に良い店を知っている。ランチを2回ほど付き合って頂いたのですが、両店とも本当に素晴らしかった。良い時間をありがとうございました!
ドバイ最終日の夜は、F1の世界で奮闘されるBUZZの長谷川大祐さんとご一緒させて頂きました。第23戦F1カタールGPが終わったその足でドバイ入り。ご多忙の中、お時間をいただき感謝感激です。26年から大きくルールが変わるF1の裏の裏の話を、たっぷり伺いました。翌日は次のレースに備え、アブダビに移動されるとのこと。いやはや本当にお忙しい。
ということで本編へとまいりましょう。ホンダの屋台骨を支える第二の柱、フリードの開発者インタビューです。