[自転車] 素人診断による自転車における膝痛概論(2)対策

靭帯炎は筋肉の疲労、靭帯の硬化によって発生します。従って基本的には膝周りのストレッチによる柔軟性の回復、及び筋力の強化が対策となります。十分に実力がある人なら何の問題も起きない距離でも、初心者にとって膝痛の原因となるのはこのためです。

膝の外側が痛くなる(腸脛靱帯炎:ちょうけいじんたいえん)

自転車を漕ぐ時に膝が開いている(蟹股)と腸脛靱帯炎を起こしやすいようです。膝を締めてペダリングしてみてください。但し膝が開いていても問題が出ない人もいます。特に問題が無いなら無理に矯正する必要はないと思います。

膝の内側が痛くなる(鵞足炎:がそくえん)

自転車を漕ぐときに膝が内側に入る(内股)と鵞足炎を起こしやすいようです。
膝があまり内側に入らないようにペダリングしてみてください。もちろん、問題がないなら無理に矯正する必要はありません。

膝の前が痛くなる(膝蓋靱帯炎:しつがいじんたいえん)

大腿四頭筋(腿の前の筋肉)を酷使すると膝蓋靱帯炎を起こしやすいようです。

  1. サドルが低すぎる
  2. 「踏む」ペダリングをしている

等の可能性があります。サドルの高さに問題がないようであれば、ハムストリング(大腿の裏側)を使った「回す」ペダリングをするように練習しましょう。「踏む」ペダリングでは大腿四頭筋の負担が大きくなり、長距離を走るには向いていません。

膝の後が痛くなる

サドルが高すぎる可能性があります。また踏んだときに踵が落ちるようなペダリングをしていても膝の後に痛みが出る場合があります。クリートの位置を少し後にずらす、ビンディングでなければペダルを踏む位置をやや後にずらすなどして、踵が落ちないようなペダリングを心がけましょう。