「きっとこの世界の共通言語は」製作後書き

ここのところすっかりブログ更新止まっちゃってて申し訳ありませんでした。
しかし別にめんどくさいから放置していたとかそういうわけではなくてですね、


実はなんと、このような動画を作っていたわけです。
製作に取り掛かったのが11日(木)だったから、だいたい2週間ほど作ってたことになりますかね。
……それ以前からすでに更新ペース落ちてただろ、とか指摘されてしまうと耳が痛いw

さて、せっかくそれなりに時間をかけて作ったことですし、この動画についていろいろと語ってみようと思います。需要の有無なんて気にしない。
あ、一応動画を先に見てから読んでくれるとありがたいです。
5分オーバーと少々長めですが、どうぞよろしくお願いしますm(_ _)m

構想開始と2つのリスペクト

動画説明文にも明記したように、この動画は2つの作品をリスペクトさせてもらっています。
一つは、散髪屋Pの「現実という名の怪物と戦う者たち」

もう一つは、今は管理者削除によって見ることが叶わなくなったメイPの「彼女と笑えれば」です。

長いこと見る専やってた人間なので他にもいろんな動画の影響を無意識下で受けていると思いますが、
とりあえずはっきりと意識していた作品として、この2つの名前を挙げさせていただきました。

実はこの動画、最初に構想が浮かんだ地点というと2年ほど前まで遡ります。
なんかこの響きだけだと超大作みたいに聞こえなくもないかもw
といっても当時は、選曲も動画のイメージもほとんど真っ白だったんですが……。
アイマス2関連のアレコレで界隈が荒れているのを見て、こういうときにこんな動画があれば……みたいなふわふわとしたイメージを思い描いていただけです。

そんなイメージが具体的な形になったのが昨年の6月頃、
今回の動画に使用させていただいた「福笑い」という楽曲と出会ったときでした。
「構想」などというにはあまりに抽象的すぎたものが、この曲と組み合わせた瞬間、急速に具体性を帯びてきたのです。
するとビックリ、これが驚くくらい「彼女と笑えれば」の影響をモロに受けていましてw
きっとあの作品を見たことのある人ならば、すぐに感づいたのではないかと思います。
また、この「福笑い」という楽曲と出会うきっかけとなったのが、
散髪屋Pの「現実という名の〜」を視聴して高橋優というアーティストのアルバムを手に取ったことでした。
そんなわけで、「笑えれば」「現実という名の〜」の2作が無ければこの作品はきっと生まれていなかったでしょう。

製作動機

さて、アイデア自体は昨年6月頃にある程度固まったわけですが、
かといって「よし、じゃあ動画作ろう!」というふうにはなりませんでした。
というのも当時は界隈もある程度落ち着いてきて、さらにはアニマスのおかげで徐々に明るい方向へと向かっていきました。
ゆえに構想開始当時と違って、この動画を作る必要性みたいなのをあまり感じなかったのです。
それに「見る専」という立場にいるから、あまり動画作りに対するフットワークが軽くなかったというのもあるかな。
そんなわけで、この動画は僕の心の中だけにずっと仕舞っておくつもりでした。

ところが、今年に入ってから急にそれを掘り返してくることに。
最初のきっかけとなったのは、今年の4月に書いた↓の記事でした。
「モバマスに関する愚痴を吐き出すだけの記事」
モバマスやそれを取り巻く環境にいまいち馴染めないこと、そんなモバマスの物凄い勢いに対する戸惑い。
それらを綴ったこの記事は、辺境で細々とやってるこのブログにしてはとんでもない量の反響をいただきました。
そこには肯定的な意見も否定的な意見もあり。
また、ずっとアイマスを第一線で追いかけている人、
   アニマスやモバマスから新たにアイマスの世界に入ってきた人、
   今までのアイマスは好きだったけど、モバマスは受け付けないという人、
   アイマス2でアイマスに対する熱が冷めちゃった人、
   モバマスで久々に戻ってきたアケマスPなんて人まで、さまざまな立場からの声がありました。
それらに触れ、受け止めているうちに、アイマスというコンテンツとそれを取り巻く「プロデューサー」についていろいろと考え込むようになりました。

例えば僕はモバマスの登場によって、はじめて「コンテンツに置いて行かれる」なんてことを想起するようになりました。
もしこの先、仮にモバマスの娘たちが765プロメンバーに代わってアイマスの中心となっていき、自分がそれを受け入れることができなかったら……
自分はいつまでも過去の遺物となった765メンバーたちのアイマスにしがみついているか、もしくは離れてしまっているのに、
アイマスというコンテンツはまだまだ続いていて、かつて同じようにアイマスを楽しんでいた人たちはまだそこで笑っている。
そんな光景を想像すると、言いようのない寂しさを感じずにはいられません。
さらにそこで、アイマス2で離れていった人たちなどの中には、実際にそんな思いを抱えてる人がいるのかもしれないと思い当りまして。
そのような事実にも、それに今まで目を向けていなかったことにも、何だかモヤモヤした思いをずっと抱えていました。

そんな中、転機となったのが今年6月の7thライブのライブビューイングを見に行ったことでした。

私事ですが、今年はモバマスだったりパチスロだったりいろんな動きがあって、
アイドルマスターというコンテンツとの関わり方についていろいろと考え、悩み続けてきました。
そんな中、同じアイマスに想いを寄せる人たちのああいった姿を見れたのは実に価値のあることでした。
今まで直接自分の目でアイマスファンというものを見たことが無かった分余計に、ね。
まだ迷いの答えが見えたわけではないし、もしかしたら永遠に辿り着けないものなのかもしれないけれど、でも少しだけ視界が晴れたのも確かです。
だからきっと今回最大の収穫は、
あの劇場で数十人のプロデューサー・プロデュンヌさんたちと出会えたことなのでしょうね。
あの日、あの場所に居ることが出来てよかった。心からそう思います。 
(「アイマスライブ初体験記(総括)」より引用)

あの劇場の一室に集まっていた数十人のプロデューサー・プロデュンヌさんたち。
その全員がアイマスの何もかもが大好きってわけじゃなく、
僕みたいなモバマスに今一つ馴染めないような人や、
765メンバー以上に876組・ジュピター・シンデレラガールズたちなどが好きという人もいるかもしれない。
でもあのライブの最中、声優さんたちのステージに感じ入り、応援していたときの気持ちはきっと同じだと思います。
そういう体験が出来たおかげで少し視界が晴れ、そしてそこで心に秘め続けてきた「福笑い」の動画が掘り起こされました。
今、改めてこのアイデアを形にしてみたいと、ようやくこのとき感じたのです。
去年の12月に曲がりなりにも一つ動画を作っていた経験も、そう思えるようになった一因かもしれません。
……まあそこから重い腰を上げるまで3か月以上もかかっちゃったんですがね^^
とりあえずSF発売までに間に合わせることができてよかったです、うん。

動画解説

動画を作る前段階の話がやたら長くなっちゃいましたが、中身についても解説してみようと思います。
この手の動画は「伝えたいことは全部作品に託した」とか言っちゃう方がいいのかもしれませんが、
あいにくそのようなクリエイター気質(?)は持ち合わせていないものでw

今回の製作はAviUtlで行いました。フリーソフトなのにいろいろ出来てすごいですね(小並感)
といってもやったのは基本切り貼りだけで、あとはちょっと速度や明るさや倍率をいじる程度。
なんら高度なことには挑戦していないのですが、それでも手さぐりで進めてると意外に時間かかっちゃいました。
あとは素材集めにかなり時間費やしてますね。それこそ製作時間よりも長かったかもしれないくらいw

全体の構成としては、
1番が無印アイマスを中心としたアケ〜L4U頃の話。
2番がSP〜2辺り、といってもほとんど2の話になっちゃいましたが。
そしてそれ以降は、アニマスを中心にここ最近の流れをって感じですかね。
初期構想では1番無印、2番SP・DS、ラストが2だったんですが、現在の状況に合わせてこういった形にしました。

1番は前半がコミュパート、サビからはステージパートですね。
この辺は深く考えず素直に歌詞と映像を合わせていきました。

コミュのところの「泣き」の部分はゆきまこよりも亜美真美の方がいいかなーと思ったんですが、
(雪歩につられて真が泣く、という状況がちょっと想定しがたい気がしたので)
そうすると最後の余り者パートに5人詰め込まなきゃいけなくなるので、このまま押し切っちゃいました。
ちなみにここの映像は全てドランクPがうpしているコミュ動画から拝借しました。この場を借りてお礼申し上げますm(_ _)m


サビのステージパートは、主に2人が至近距離のカメラに収まるような部分がなかなか見つからなくて苦労しました。ゆきまこのとことかかなり苦しいですね。
そうそう、ここの「男だとか〜」に真を合わせるのはもしかしていじめネタみたいに受け取られちゃうんじゃ……と危惧したのですが、
かといって敢えて真を避けるのも不自然だし、
ネタとか抜きに純粋に真を合わせるのが一番だと思ったので結局このままにしました。
そういうふうに思わせちゃったらもう仕方ないわーと諦めw
ちなみに1番からラストまで、サビ部分は全て「ステージでの笑顔」を届けるパートとしました。
「アイドルの笑顔でみんなの心が一つになるといいね」というのが作品の趣旨ですし。


2番の前半は、これたぶん伝わってないんだろうな〜。
ここはもうホントにどうするのか悩みまくって、しばらくは削ることも考えてました。(諸事情からそれはいろいろと難しかったんですが)
最初は「疑い合う人で溢れ」にアイマス2関連の騒動で荒れている様子、
「そこで誰か泣いていても 気に留める人もいない」に冬馬に負けた竜宮小町が泣いている映像辺りを素直に合わせようと思っていました。
でも、あの頃ってみんながアイドルたちを気に留めていたからこそあんなに荒れちゃったわけで、それは違うよなぁと。
じゃあ「『泣いていても気に留められなかった人』って誰なんだよ」と悩みぬいた末に、
「界隈の荒れように心痛めていた自分自身」というアンサーに苦し紛れで行き着きました。
でもそれを上手いこと映像で表現するアイデアが無くて、あのようなよくわかんない感じに……。

「“人間らしさ”って呼べるか分からないけど」のところは「アイマスらしさ」に置き換えています。
最初これを伝えるためだけに改変を含んだ歌詞を全体に入れようかと考えたのですが、
めんどくさかったので歌詞を入れるとちょっと雰囲気が変わっちゃったので、

このようなアニマス1話で出てきた感じのテロップを先に入れることにしました。
ここの「アイマスらしさ」というのは2のころの騒動だけではなく、
最近モバマスなどに対しても起こる、「こんなのアイマスじゃない」的な議論を意識しています。
アイドルによる歌があってこそアイマスなのか。
ポリゴンのアイドルが歌い踊るステージ映像があってこそアイマスなのか。
アイドルをプロデュースしてこそのアイマスなのか。
あなたのお気に入りのアイドル、例えば765プロの天海春香がいてこそのアイマスなのか……という感じで。

2番のサビは一番よりスムーズに作っていけました。だんだん慣れてきたのがでかかったのかもしれませんね。
ここはPS3版のS4Uを撮影しているのですが、
実はPS3版放置しっぱなしで竜宮組が使えなかったので、慌てて30週目辺りまで進めるハメになっちゃいましたw


ラストサビ前の「きっとこの世界の共通言語は〜」の部分。ここが個人的に今作の肝だったりします。
ここに並んだいろんな世界の春香さんの笑顔、「どの春香も可愛いなぁ」と思ってもらえたなら本望です。

ラストのサビはアニマスパート。
アニマスの集合図は「よし、これでいこう!……と思ったら律子がいなかった」みたいなのがちょくちょくあるのが困りものだなぁ。


「どこかで同じように願う」のところは怒涛の詰め込みっぷり。
アニマス以外の、同じようにアイマスを好きな人々のいる「どこか」を片っ端から詰め込みました。
さすがに漫画等のスピンオフにまでは手を広げていないんですが、主要コンテンツで何か漏れがあったら申し訳ありません。

後奏部分は今のアイマスにおける主要なアイドル全員の姿から、最後は原点である春香さんへ。
無印よりもアケマスの方が本来はふさわしいのかもしれませんが、アケマス未プレイの自分としてはどうも無印がスタートみたいな印象がありまして……。

シンデレラガールズは全員出すのはキツイし今後も増えていくだろうということもあって、
「ニュージェネレーション」の3人だけの出演とさせてもらいました。
春香ポジっぽい島村さんがセンターの方がしっくりきそうな気もしたのですが、
どうも凛の方が看板っぽい扱いを受けているのでこういう配置になりましたとさ。

ひとまず後書きはこんなもんですかね。
けっこう長い文になっちゃいました。最後までお付き合いしてくださった人に感謝です。
後はもちろん、動画を見てくださった方にも。

この作品で今年考え続けていたことに対するある程度の答えみたいなのが出せて、今は少し肩の荷が下りた気分です。
まずはもうすぐ発売のシャイニーフェスタを全力で楽しんで、
止まりっぱなしのアイマス2プロデュースも再開して、
そしてこのブログの更新もぼちぼち調子を取り戻していこうと思います。