そろそろ中山国交相の失言について語っておくか

ていうか展開はやすぎて、今語るしかないという罠。
ええと、この期に及んで擁護しようという人は何をどう擁護しているのかがさっぱりわからないよ!
日教組が強い県は学力が低いという因果関係なんて示せないに決まっていて、つまりその県の学力は県民所得や教育政策などさまざまな要素が絡むから、日教組の組織率が学力に関係していることを示すには相当綿密な研究調査が必要なわけだけれど、明らかにそんなことは行っていない。だいたい教科書から従軍慰安婦の記述が消えて万歳みたいなことを言う歴史修正主義者が日教組を嫌うのは当然だし、2ちゃんねるや痛いニュースが大好きなネトウヨがそれに追随するのは別にどうでもいいが、明らかな虚偽の事実を断言することで日教組を誹謗中傷しておいて問題がないわけがないというのは、いかにネトウヨがバカでもわからないはずが無いのであって、そこはどう折り合いをつけているんだかさっぱりわからない。
そしてもし本当に学力テストの結果を見て日教組が強い県は学力が低いと思っちゃったなら、それは彼が統計を読めないことを意味するのであって、たぶん統計を読む必要がとてもあると思われる国土交通省の大臣にはそれこそふさわしくないのである。つまり適材適所とほざいていた麻生首相の任命責任が免れなくなってしまうと思うんだがどうだろう。
(追記)
上で扱っていない「失言」について触れているすばらしいエントリを紹介する。

三里塚闘争は「ごね得」発言

中山国交大臣の発言について - アケガタ
http://d.hatena.ne.jp/Tez/20080928/p1

三里塚闘争は、まさに「国家のエゴ」に翻弄され続けた人々が立ち上がった闘いであったということ。

「戦後教育の垂れ流す害悪について」‐ですぺら
http://black.ap.teacup.com/despera/339.html

戦後教育関係ありませんでした。

「単一民族」発言

先住民族の歴史 - 北条時輔ファンサイト
http://d.hatena.ne.jp/Wallerstein/20080326/1206492030

先住民族についてはいまさらということもあってかあまり触れられている記事が少なかったので、Wallersteinさんの過去エントリをあげておく。ちなみにこの記事以外のアイヌ関連エントリもすばらしいので読むべき。

日教組ぶっこわす発言

中山「日教組をぶっ壊す火の玉」大臣の暴言‐保坂展人のどこどこ日記
http://blog.goo.ne.jp/hosakanobuto/e/8521b03568671d4de3af6f817454bcc4

教職員組合はどこの国にもあるのであって、しかもそれがたぶんに政治的であることなど当たり前の話であって、それをつぶそうという意見は超問題発言。