ひがやすを技術ブログ

電通国際情報サービスのプログラマ

不況を隠れ蓑にしたリストラ・コストカットが増えている気が

IBMが、企業向け業務の一部をインドに移転し、米国内の雇用を5000人削減する方針だと報じた。
 IBMは昨年2ケタ増益を確保し、同業のサン・マイクロシステムズの買収も検討していると伝えられる優良企業。多数の企業が人員削減を進めているのに乗じて、費用の高い米国人社員の削減を進めるのが狙いとみられる。 

IBMは、もともと不況かどうかに関係なく、リストラをやってるけど、不況のときだと、いっそうリストラを進めきますね。
コスト体質を改善するのは悪いことではないけど、製造業と違って、単純にコスト削減を図ればいいかというと、そんなこともないと思います。
なぜかというと、この業界は、人が財産だから。リストラがあると、リストラされた人だけではなく、会社に残った人のモチベーションもどうしても下がってしまいます。
社員のモチベーションこそ、未来を切り開くための原動力です。リストラは、短期的には効果が出ると思うけど、中長期的には、モチベーションの低下が会社の活力を減らしてしまう気がします。
もちろん、苦しいときにはある程度のリストラも必要でしょう。しかし、好調なときに、社員のモチベーションを下げてまで、リストラする必要があるのかは疑問です。

日本オラクル <4716>は26日の大引け後に、第3四半期(2008年6月?2009年2月)決算を発表した。前年同期比増収増益となった。5月通期業績予想は、売上高1210億円(前年比6.0%増)、経常利益394億円(同0.7%増)、純利益231億円(同0.2%増)の前回予想を据え置いている。

日本オラクルも増収増益です。ただ今回はインセンティブ(達成度にあわせてもらえるボーナスみたいなもの)が一部を除いて、かなり減らされたとききます。先を見据えて、はやめにコストカットしたんだと思いますが、ちゃんと成果は出したのに、インセンティブを大きく減らされた社員のやる気はかなりそがれたでしょう。


成績がよければ給与は上がる。成績が悪ければ給与は下がる。これなら、納得がいきます。不況を言い訳にして、成績が良かったのに、給与が下げられたら、モチベーションはズタボロです。
成績が良かったけど、先が悪くなることが見えているので、給与は現状維持ねなら、まぁしょうがないかなと思って納得できるんでしょうけど。