2002年、PAT METHENY GROUPの作品です。
PMGとしては「Imaginary Day」(1997)以来、5年ぶり。
今回は、メンバーが大幅に代わっており、
Pat (Acoustic, Electric & Synth G), Lyle Mays (Acoustic Piano, Key),
Steve Rodby (Acoustic B), Richard Bona (Vo, Perc), Cuong Vu (Tp, Vo), Antonio Sanchez (Dr) 。。。というラインナップです。
楽曲は、従来からの「Fusion meets ワールドミュージック」という趣で、楽曲が進行していくにつれて、様々な情景が目に浮かぶよう。
ジャケットにある色んな景色を展開していくようですし、サウンドトリップとか、音の絵巻物と言いたくなります。
躍動感あふれるDr, 高らかに響くGシンセ、エレガントなピアノが大きなインパクトを与える(1)、
スリリングで徐々にテンションが張りつめていく(2)、ラテンの哀愁漂う(3)、
ブラジル風な陽気メロからアフリカを思わせる躍動感あるリズムへ展開する(4)、Milton Nascimento風にしっとりと始まる(5)、
Bossa Nova風に始まり大きなメロディへ展開する(6)。。。などなど、興味深い楽曲を収録。
一方、演奏については、今までになかったくらいダイナミックな演奏(特にDr)になっているので、賛否割れそうです。
また、壮大で起伏をもった楽曲が多かったり、テンション高めの楽曲・リラックスした雰囲気の楽曲が交互に入ってくるので、
リスナーは、聴いてるだけでも、テンション上げられたり下げられたりするので、なかなか忙しいアルバムです。(笑)
これまでのPMGファンには味付けが濃い?、 Rock系の人には入りやすい・インパクトに残りやすいかな? なんて思います。
ファンなら持ってて全然OKだと思いますが、
私の場合、飽きやすい感じがあり、実際、他の作品と比較しても聴く頻度が落ちるので「☆-1」させていただきました。
(参考) 日本盤はボーナストラック「Epilogue」収録。全10曲。