Pat Methenyが1985年にゲフィンに移籍後、第1作として発表した問題作。 敬愛するフリージャズの大家Ornette Colemanとの共演を実現した“夢のセッション”。 メンバーは2人に加え、チャーリー・ヘイデン、デナード・コールマン、ジャック・デジョネット。 その時から20年の時を経、今回6曲のボーナストラック付でNONESUCHより再発売される。 ★1~6がボーナス・トラックという珍しい構成。基本的にはこのときのセッション中、当時のハードの状況も含めて発売できなかった録音を網羅しているよう。「もうひとつのSong X」といえる。 ★①Police People ★②All of Us ★③Good Life ★④Word from Bird ★⑤Compute ★⑥The Vale ⑦Song X ⑧Mob Job ⑨Endangered Species ⑩Video Games ⑪Kathelin Gray ⑫Trigonometry ⑬Song X Duo ⑭Long Time No See
聴いているだけで脂汗が出てきそうな音楽。まず、ジャック・ディジョネットが暴れまくっているのが非常に印象的。彼のファンはまずこれだけでチェック。スピーカーから彼のドラムの風圧がどばっと襲ってくるぞ。あの独特なタイム感がばっちり聴けます。また、チャーリー・ヘイデンのベースが、さすがにオーネットと長くやっているだけに良いプレイをしている。(でも、多分録音のせいかなと思いますが、もう若干前に出てきて欲しかった。全体に録音今イチなんですが、特に彼のベースがよく録れてない)"MOB JOB"のオーネットのヴァイオリンが凄い。4次元ソロでミステリアス。どうやって音出してんのかも分らない。オーネットとパットの共作、"Kathelin Gray"は胸をうつ名曲。しかしオーネット、サックスの音いいですね。"Song X Duo"でも、パットのあの音とぴったりだよ。素晴らしい。この曲は特に最後の方が特に感動的に美しく盛り上がって泣けます。。しかし、このアルバムで突き抜けて良いのは、何と言っても最後の"Long time no see"。これはまず演奏が良いし、曲も凄い。デナードもがんばってる。ジャック大暴れ。オーネットのサックスの綺麗な音がもうさいこ~。パットもグレイト!としかいいようが無いプレイ。。個人的にはオーネットのプライムタイムより凄いと思うし、パットのやったアルバムの中でもかなりクオリティが高い一枚だと思います。。つむじ風のようなサウンドがなんとも言えず良いですね。