世界知的所有権機関(WIPO)加盟国総会が、2013年に、モロッコで、視覚障害者やプリントディスアビリティによる著作物へのアクセスの改善に関する国際条約の制定に向けた外交会議を開催することを決定しました。WIPOによると、視覚障害者等によるアクセスについて権利制限などの法制化が行われている国はあるものの、国際的には手つかずの状態にあり、このような外交会議の開催は条約交渉が最終段階に突入することを示しているということです。
WIPO Advances Toward Treaty to Facilitate Access to Published Works by Persons with Print Disabilities(DAISY Consortium 2012/12/21付けニュース)
http://www.daisy.org/node/18727
WIPO Advances Toward Treaty to Facilitate Access to Published Works by Persons with Print Disabilities, Morocco Offers to Host Diplomatic Conference(WIPO 2012/12/18付けプレスリリース)
http://www.wipo.int/pressroom/en/articles/2012/article_0026.html
Landmark WIPO Decision: Will 2013 be the ‘Year of the Treaty’?(DAISY Consortium)
http://www.daisy.org/planet-2012-12#a1
出版物へのプリントディスアビリティのある人々によるアクセスを促進する条約に向けてWIPOが前進、モロッコが外交会議主催を申し出る(DINF 2012/12/28付け掲載情報)
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/access/copyright/wipo_121218.html
参考:
WIPOのトップ会議、視覚障害者等の著作権保護期間中の作品へのアクセス拡大で合意
http://current.ndl.go.jp/node/15529
WIPO著作権・著作隣接権常任委員会、視覚障害者等の著作物利用について議論
http://current.ndl.go.jp/node/13049