この野郎に日光浴をさせてやるッ!!/ジョジョの奇妙な冒険他2013/1/4~1/5感想
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ぷちます! 第4話「くうかくわれるか」
あいまいみー 第1話「えんもたけなわ」
ジョジョの奇妙な冒険 第13話「JOJO vs. 究極生物」
小説感想(舞城王太郎「ジョージ・ジョースター」)
「俺の彼女と(ry」の放送日を勘違いしていたことが判明したため、月曜更新に移動しました。すみません。また、ニコニコチャンネルの配信日が判明した「あいまいみー」の更新曜日を土曜としました。
新年早々のバルクホルンお姉ちゃんの艶姿に理性を喪失しかける。
『ストライクウィッチーズ』フミカネ氏のあけおめリーネちゃんとチアコスお姉ちゃんが可愛い(萌えオタニュース速報)
ぷちます! 第4話「くうかくわれるか」
美希とあふぅ、ついに出会う。「返すの!」と「ひらり」が喋り方逆じゃないかと思う同レベルさに笑いました。美希の顔面にアタックしてからおにぎり奪取に動くとか賢いなあふぅwww 律子は1度、おにぎりの具にハバネロでも仕込んでおいてもいいんじゃないかと思うの。
前回の感想:ぷちます! 第3話「さわやかなはじまり」
あいまいみー 第1話「えんもたけなわ」
「ちとせげっちゅ!」に続く竹書房ショートアニメ。のっけの河童で狂気を感じるも、その後は意外と狂気というよりイミフなギャグ。黒歴史ノートは時期的に(中の人も含めて)インパクト薄いし。とはいえ、さりげなく酷い下ネタが入ってきたり「精神年齢18歳以上推奨」の片鱗はあるので今後エンジンかかるのに期待かしらん。とりあえず、ゆるゆり1期の京子が真面目になってしまう回に比べると大坪由佳の演技に成長を感じる。あと背景で宣伝するならちとせも入れてあげようよ!
ジョジョの奇妙な冒険 第13話「JOJO vs. 究極生物」
ジョセフ「足をひっかけてころばしてやるぜッ!」
楽しそうな顔しちゃってまあw
今回も原作約80ページ分ほど。ジョセフとサンタナのバトル、その決着まで。他の「柱の男」との会話がなく、2部全体で見るとサンタナって必ずしも扱いのいいキャラというわけではないのですが、個人的にはジョジョ全体を通して印象に残っているキャラだったりします。なんでって最初に(原作より先に)見たのが「ファミコンジャンプ 英雄列伝」の中ボスとして出た時だったから。
*Youtubeの実況動画の方は4:45からサンタナ戦
*ニコニコ動画の最終決戦はジョジョ2部のネタバレを含んでいるので注意して下さい。あとジョセフの出番がありません。
ファミコンジャンプ、それはジャンプキャラクター夢の共演! クソゲーとして有名ですが、友人がやっているのを見ただけなせいかどのあたりがクソゲーなのか語れません。ただ、攻略本に載っていたサンタナの画像が妙に迫力があって「ああ、こいつは宿敵とかそんな感じのすごい強いやつなんだろうな」とか思ったのを覚えています。ちなみに友人は最終決戦まで辿り着きましたが、ラスネールが復活するのを本当に不死身なんだと(誰か相性のいいキャラで倒さないと復活すると)勘違いして投げてました(=よってその後のジョジョ勢からのまさかのラスボスの姿は見たことがなかった)。ええ、ラスネールって単に4回倒せば死ぬの……!?
<ゲーム積み立て名人>
【豪華過ぎるクソゲー】 ファミコンジャンプ英雄列伝 24年ぶりに再挑戦!!(前編)
【13人の刺客反逆同盟戦】ファミコンジャンプ英雄列伝 24年ぶりに再挑戦!!(後編)【完全決着】
前述の攻略本画像を含めて紹介しているブログがあったのでリンクさせていただきます。うわ懐かし! そんなわけでサンタナ=ジョジョ2部のラスボスというようなイメージを植え付けられていました。でも実際に読んでみたら2部の序盤の今回でやられちゃってたわけですが。なんというか色んな意味で合掌。
あまり深く考えていなかったんですが、サンタナって若干原作とデザインが異なっているのですね。左目の下のマーキングは原作にない……と見せかけて、何故か7巻33ページの1コマだけそれっぽいものがある。ここから着想を得たものでしょうか。また、原作では下半身にぴっちりしたアーマーのようなものを装備していたのが布1枚になっています。布の左右の端についた小さな飾りはアーマーの名残かな。ちなみにこのアーマーは原作ではジョセフの内側からの波紋を受けた際に飛び散っており、シュトロハイムの体内から出てきた時のサンタナはノ ー パ ン 。アニメでは布は肉片と一緒に戻ってきた上に石化までしてますが、これはツッコんじゃいけないところでしょうwww
シュトロハイム「おれはこれでも誇り高きドイツ軍人!その程度の覚悟はできてこの任務についておるのだーーーッ!!」
伊丸岡篤、今週も絶叫である。怯え、発奮、覚悟……先週までの局所的ハイテンションだけで彼が人気を得たわけではないのを示すシーンの連発を、見事演じてくれていました。扉を開けようとする際に使われていたBGMが、前々回のドイツ軍紹介で使われていたもののアレンジというのもまたいい。コーラスの目立つ前々回の曲は静かに規律を示していましたが、今回のアレンジは重厚さと勇壮さにより重点が置かれている印象。
しかしこの階段跳躍、原作より1度ジャンプの回数が増えているのだがやっぱり無茶な印象が強い。あんたももう人間やめてるんじゃないか?
日光を浴びたサンタナのシーンでは、苦悶のあまり鎖を引きちぎるシーンが追加。原作だと日光浴→苦悶で回をまたぐ間に消えてなくなってたのよねwww シュトロハイムが会話の最中に手榴弾のピンを抜く様子を追加したりと、こういう点は本当に細かい所まで気が利いている。
シュトロハイム「我がドイツ軍は単なる軍事上の好奇心でサンタナを目覚めさせたのではないということを!」
手榴弾をくわえるカットもしっかり再現されてますが、しかしそもそもこれ一体何の意味があってくわえたんだろうか。そのまま喋らせるわけにもいかないので結局外してるし。手榴弾の安全装置解除の一環?
ジョセフ「水面下までは落下させねえんだよーッ!!」
シュトロハイムへの涙からの一連のシーンは、ジョセフの優しさたくましさ、そして知恵が存分に発揮されていて実に格好いい。未熟なままだろうと、力で負けても頭脳で勝つというのがジョセフ流。またBGMの話になりますが、10話の波紋コーラで使われていたBGMがここで再び使われていたのも嬉しいところでした。緊迫感の続く、長く静かに盛り上がるシーンに実に合う。
さあ、次回は重要キャラがいよいよ登場!よろピくねェ~
<おまけ>
ループ推奨。
いやあ、食後に爆笑すると食道って逆流するんですね。
先週の感想:ジョジョの奇妙な冒険 第12話「柱の男」
<小説感想>
JORGE JOESTAR
舞城王太郎の「ジョージ・ジョースター」を読了。発売は昨年9月ですが、その分厚さからまとまった時間に読みたいなあ……と思ったまま放置してしまっていました。で、正月休みってまさにこれに手を付けるのにぴったりじゃない?ということでようやく読んだわけです。ちなみに、同じジョジョの小説化企画「VS JOJO」に関わった上遠野浩平と西尾維新は知ってましたが、この舞城王太郎については今回の作品で初めてその名前を知りました。
……読んでも読んでも終わらない! こんな底なし感味わったの久しぶり! この「読んでも読んでも終わらない」というのは物量的なものと構成的なものと、2つの理由があります。
まずは物量的なもの。何せその分量が768ページ。しかも「そうは言ってもハードカバーだし、文字サイズも大きいんでしょ?」とたかをくくって開いたら、文字サイズは最初から文庫本と同じ小ささときた。上下の余白はハードカバーらしく大きく取ってあり、1行の長さは文庫本と大して変わらないのですが、左右はほとんど余白がないので1ページあたりの文字量は文庫本より多くなっています。ざっと1.2倍くらいあるんじゃかろうか。文庫本版が出たら単純計算で921.6ページ。ひゃー。
そしてもう一つが構成的なもの。この作品、2人の人物の物語が交互に一人称で語られるという形をとっています。当然、章立ての切れ目は一人称の切れ目なわけなのですが……切れ目で話が一段落しない。基本的に「引き」の場面でしか章が切り替わらない。
歴史小説なら「どこそこの城を落としたぜ!俺の領地が増えた!」、恋愛小説なら「フラグ成立!彼女との距離が1歩縮んだ!」みたいな感じで一休憩入るのがお約束ですが、2人の人物の物語はひたすら状況が進行しっ放し。そして「解決してねーよっていうか更にこんがらがるのかよ!?」という状態で、ぶつっともう1人の人物に話が切り替わる。こうなると
→さっきの話の続きを早く読みたい
→それにはもう1人の話を1章読まないといけない
→もう1人の方の話が「え、これどうなんの?」というところで話が切り替わる
→さっきの話の(ry
あれ僕いつ本閉じたらいいの?www
現在読んでいる方の人物の話に夢中になってしまう一方で、話が切り替わることで頭の片隅が自動的に休憩させられる部分もあり、単一の話がひたすら続くより読み進めやすい内容になっています。といってもちゃんと本を閉じて休んでいるわけではないので、定期的に鎮静剤と興奮剤を同時注射されながら読んでいる感じ。
おまけにこの作品の文体、文の始まりにありがちな情景描写がかなり手短に済まされていて、進行がひたすら前のめり。生き急いでいるというか書き急いでるかのようにどんどん事態が進んでいく。でも前述したように話はただただ進行していき、落ち着く場面なんてほとんどない。そしてページはまだまだたっぷり残っている。
そういう物量と構成の2つの理由で「読んでも読んでも終わらない」という感覚が溢れでてくる。この「ジョージ・ジョースター」という底の見えない「穴」を、定期的に左右の壁に叩きつけられながら落下していくような読書感覚でした。
また上で述べた「文体」ですが、口語色が強く無駄だらけのようでいて、そのくせ一般的な一人称小説でありがちな余韻や不必要な描写がごっそり省かれています。またその口語色の強さで妙に印象に残りやすい。おかげでこの作品、ミステリーの色彩も持ちながらその解明に必要な要素が意外と記憶に残りやすくなっています。これだけ分厚い1冊なのに、序盤のどうでもよさそうな部分が伏線になったりしてるのに。そうこの作品、文体の割に恐ろしく理屈っぽい。
上遠野浩平の「恥知らずのパープル・ヘイズ」で数少ない不満だったのが「スタンド使いの性格とスタンドの性質」と「小説の登場人物と既存の人物」の理屈付けがやたらにされている所でした。特に前者は戦いの決着を納得させるための下敷きとしての効果があり、理屈としてスムーズに通っているのだけど、やや過剰装飾になっているように感じてしまったのです(誤解のないように言っておくと、「恥知らずのパープル・ヘイズ」自体はジョジョの小説化の中で上位に位置する、正にお手本的な1作だと思います)。「ジョージ・ジョースター」も上述したように理屈っぽいのですが、とにかくその理屈と伏線の回収量が凄まじい。1部から7部、ファンの空想、全てを混ぜ込んで一繋がりの作品として繋げてしまっている。なんというかもう、ここまで大量にやってしまうと白旗あげるしかない。
ただこの壮大さ、散々無茶しているようであくまで材料はジョジョ世界を出ておらず、ファンの妄想的な色彩を出ていない(あるいは出ようとしなかった?)感もあります。だから同人的と言えば同人的ではある。とはいえ、こんな壮大な妄想は他の人にはできないし風呂敷たたむこともできない。この「ジョージ・ジョースター」を評するなら「個人における最大規模のファン作品」というのが相応しいかなと思います。VS JOJOの最後を飾るに相応しい、とんでもなくぶっ飛んだ作品でした。好き嫌いは分かれるかもしれませんが、ジョジョに対して一家言持っている人なら強烈な反応を返さずにいられない1冊だと思います。原作読破済で本作未読の人にはぜひ読んでほしい。
以前の感想:西尾維新「JOJO’S BIZARRE ADVENTURE OVER HEAVEN」
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