食品値上げ、消費税増税などで、負担が増した家計を食費からサポートするシリーズ第2弾! 今回はお助け食材ナンバーワン、もやしで食費をコストダウン&量をボリュームアップするコツをご紹介します。
前回の取材で言われました。
「安い食材を安いときに計画に合わせてまとめて買って、冷蔵庫で腐らせず、きちんと使いこなすことが食費節約ではとても大切なことです。でも、同じ食材だと家族にまた〜?と言われがち。そのためにも安い食材のレパートリーや保存術はたくさん持っておくこともとても大切なんです」(クックパッド買物事業部ディレクター・横溝さん)
まっさきに、頭に浮かんだのは【もやし】。安いし(そして時にはさらに特売で安くなるし)、でも炒め物くらいしか思いつかないし、なんといっても足が早くて腐らせがち…。そこで、今回は【もやし】を徹底フィーチャー!
安い食材の筆頭としてあげられるのがもやし。ライターMの住む駅前スーパーでは通常1袋39円で売られています。なぜそれほどまでに安いのか。理由は主に次の3つがあげられるでしょう。
1.工場生産なので、虫による被害もなく、天候に左右されない
2.肥料代がいらない
3.出荷されるまでが短く、手間がかからない
低コストなうえ、安定した大量生産が見込めるから安いのですね。
しかも安いだけですまないのが、もやしのいいところ。もやしの多くが水分ですが、そのほかにたんぱく質や炭水化物、カリウム、葉酸などさまざまな栄養をバランスよく含みます。また、発芽によって新たにビタミンCなど別の栄養素を合成するのも特徴です。食物繊維も含みながら低カロリーなので、ダイエット食品としても注目したい食材なのです。
さらにもやしは、何にでもよくあって、かさまししてくれる点も見逃せません。たとえばメインとして使おうと思っていた肉が少なくても、もやしと組み合わせればほどよくボリュームアップしてくれます。さらに豆腐などのこれまた安い食材と合わせれば、さらにリーズナブルなメインおかずができちゃいます!
もやしくささが苦手な人もいるようです。調理前にちょっとひと手間かけるだけで、じつはそのくさみもとれますよ♪
もやしの臭みはさっと湯がいて解消します。
湯がく前にひげを処理するとさらに万全です。
もやしは足が早いのでダメになりやすいのが残念。そこで、上手な保存方法も覚えておきましょう。
まず買ってきたら、保存容器に水とともに入れ、水を毎日換えると長持ちします。
もやしは冷凍もできますが、水分が多いので、冷凍するとシャキシャキとした食感が失われてしまいます。そこで、冷凍もやしのおいしいレシピをご紹介。
流水しながら解凍し、しぼって酢の物にすると、おいしく食べられます。
上手に保存・調理してもやしを使いこなして、食費節約上手を目指しましょう!(TEXT:松崎祐子)