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もしかしたら・・・「相手は アスペルガー症候群 かも~」
と思ったり、「きっとアスペルガー症候群に違いない」と思って
このページに辿り着いた人も少なくないでしょう。
今回は、もっとも多い夫婦関係での特徴について書いてみようと思う。
まず、大切なのは 「アスペルガー症候群」と決めることは
大した結果を生まないということです。
定型(普通)の人でも、沢山同じような症状を持つ人は多々います。
「アスペルガー症候群」の場合は、症状の頻度が多いのです。
アスペルガー症候群は治らない・・・しかし
沢山の人が、なんとか今のアスペルガー症候群のパートナーと関係回復を求めて
サイトを訪れてくれています。
そして、いろいろなコメントやメールをいただきます。
「どうやったら治るのですか?」という質問をいただきますが・・・・
残念ながら発達障害は、脳の作りによるもので治りません。
しかし・・・
当事者とパートナーがともに、アスペルガー症候群の特性を知っていれば
そんなに苦労することはなくなります。
私たちは、1年間で修復できました。
そして、怒りは薬で抑えることもできます。
エビリファイなどの安定剤により、怒りを緩和させていくことで
普段から、怒りの感情が薄れてきます。
是非、夫婦で向き合えるよう頑張ってみてください。
アスペルガー症候群とは気が付かない人が多い
私もそうですが、根っからのアスペルガー症候群であるのに
私が、アスペルガー症候群と気が付いたのは45歳です。
妻が気が付いたと言っても、40歳過ぎるまでは・・・・
「The 昭和の男」、「亭主関白」、「頑固じじぃ~」なんて言葉で
言われていました。
まさに、『巨人の星』のとうちゃん 星一徹張りでした。
アスペルガー症候群は、脳の作りの問題で症状は人によって
様々ですが、基本的には似たような部分が多く見られます。
アスペルガー症候群の子供時代の特徴
実はアスペルガー症候群は子供の時から判断できます。
今振り返れば、心当たりも多いのですが・・・・当時はそんなこと考えもしませんでした。
- 遊びの輪に加われない。
- 友達から敬遠される。
- 何気なく言った言葉で人を怒らせる。
- 集団行動が苦手でマイペース。
- スポーツ・ダンスが苦手。
- 遊びやスポーツのルールが理解できない。
- 不器用で字が下手。
- 極端な偏食で決まったものしか食べられない。
- 人に触られるのを嫌う。
赤文字が私に該当する項目でした。
カンシャクが多いのも特徴です。
アスペルガー症候群の特徴は3つ組の障害
アスペルガー症候群には、三つ組みの障害があります。
- 退陣形成が難しい 社会性の障害
- ことばの発達に遅れがある 言語コミュニケーションの障害
- 想像力や柔軟性が乏しく変化を嫌う 想像力の障害
対人関係に問題が起きやすい「社会性の障害」
- 場所や場面(TPO)に合った服装ができない。
- 場所や場面(TPO)に合った言葉遣いができない。
- 相手と自分との距離感が分からず近づきすぎて話したりする。
- 相手と顔をそむけて話をする。
- 目上の人になれなれしく話をする。
- 親しい間柄でも他人行儀な話し方をする。
- その場の空気が読めない。
- 暗黙のルールが分からない。
- 思ったことをそのまま口にする。
- 自分の言動で相手がどう思うか想像できない。
- 相手の顔の表情やしぐさから気持ちを推測できない
その場の状況や相手のしぐさから、相手の気持ちを推測しながら自分の言動を
修正するのが苦手なため、まわりから「自分勝手だ」「マナーを知らない」などと批判されやすく
周囲から孤立した存在になりがちで、しかし本人はそれがなぜなのか、自分のどこが悪いのかわからない。
夫婦関係においては、他人行儀に話す人もいるようですが
一番多いのは、思ったことをそのまま口に出してしまうことではないでしょうか?
パートナーは
「どうして、こんなひどいことが言えるのだろう?」
「なぜ、今そんな話をしているのだろう?」
「どうして、こんなところで・・・・・」
と思うことは、日常茶飯事ではないでしょうか?
その言葉や行動にショックを受けたり、不快感を感じていたとしても
そのことに気が付かないということが多々あるような気がします。
この、顔の表情やしぐさから気持ちを察することが苦手なことを知らないと
夫婦間ではすれ違いが増え、冷めきってしまいます。
もっとも問題の多い「言語コミュニケーションの障害」
- 相手にお構いなく、自分だけが一方的に話す。
- 質問に対して、見当違いの答えを返す。
- 言葉を字義通りに受け取り冗談や皮肉などたとえ話などが通じにくい。
- 騒がしい場所では会話に集中できない。
- 相手によって、話し方や言葉を使い分けできない。
- 説明が必要以上に細かく、まわりくどい。
- 相手の話を聞いて理解するのが苦手
- 自分の気持ちや状況を伝えることが苦手
言葉の理解や使い方が独特で、会話がからみあっていないことが多い。
また、相手の言いたいことを理解していないことが多いため、まわりの人は交流を
避けるようになっていく。本人も自分のきもちを理解してもらえずコミュニケーションを
避けるようになる。
夫婦関係においては、話し合いが苦手なため無視したり適当な返事でごまかします。
話し合いをすると、説明が苦手なアスペルガーは怒りながらしか話せなかったりします。
私も、説明しようとすると なぜか怒りながら説明する癖がついています。
あと、デパートやまつりなど騒がしい場所が苦手です。
テレビを見ているときなどに、何を言われても耳に入ってきませんし
雑音としか受け取っていませんでした。
特に問題なのは、話し合いができないことです。
それについては先日書いたのでそちらを読んでほしい。
拘りが強く、変化を嫌う「想像力の障害」
- 好きなことをやっているときは、声をかけられても気が付かない。
- 興味がないことにはほとんど関心がない。
- 物事が予定通り進まないと、どうしていいのかわからない。
- 家具など、ものの配置が変わると落ち着かない。
- 物事を決めつけて考える。
- 気持ちの切り替えが下手。
- 生活パターンや習慣、規則をかたくなに守りたがる。
想像力を働かせるのが苦手なため、何かいつもと違ったことが起きると
臨機応変に対応できない。そのため、まわりりからは「融通がきかない」「仕事ができない」と思われがち。
自分の不安が強まるのを防ぐため、いつも通りの生活習慣や行動パターンをかたくなに守ろうとする。
夫婦関係で驚くのは
「なぜ、そんなことで怒るのだろう?」
- 古くなった歯ブラシを交換したらキレられた。
- 明らかにいらない広告を捨てたらキレられた。
- ハサミをいつもと違う場所に置いたらキレられた。
- 約束の時間を少し過ぎただけでキレられた。
などなど・・・・
そんなに怒らなくても・・・・
と思うところで多々切れてしまう。
一般的には、気が短いという言葉で片付けられるのだが・・・
アスペルガーの場合は、こだわりを持っているので
いつもと違うことや、自分が判断せずに捨てられたりすることを
極端に嫌います。
このこだわりを、理解することは不可能だと思いますが・・・・
できるだけ、物は同じ場所に置くようにする。
捨てる前に、なんでも聞いてみる と言った対策が回避の秘訣だと思います。
最後に
これらの特性は、生まれもってもっている特徴です。
治そうと思っても治るものではないです。
ただ、当事者がこの特性について理解していると、気を付けることができます。
そして、夫婦仲良く暮らせる日がやってきます。
対人的には、敬語を心がけたり服装について気を付けることでなんとかなります。
コミュニケーションは聞くことに専念することで大きく回避できますし
こだわりについては、怒ることかどうか考えればなんとかなります。
こだわりは、パートナーとも話し合いできるだけ変化のないような協力してもらい
仮に変化があったとしても、一度深呼吸して考えてみる癖をつけると
大きく改善できます。
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