冬には、冷え込むので、あまり近づかない一帯。
夏は、涼しくてお気楽な避暑の場所。
近場で食事もできて、良い渓流だが、中流で、それなりに林が発達した地域のそれと違って、シルト成分等がやや多い。上流部での宅地開発等があるところは、皆、こんな感じ。河川沿いに剣道が走り、戸数は少ないが、生活雑排水が流れ込む結果。その割には健闘しているが。
河川景観的に渓流っぽいが、実際は、中流域。以前、熊本でカワネズミの観察会に言ったときのそれよりはやや良いか。ごまかせない部分。こちらの河川管理は、中流域の下水整備、生活雑排水汚染が課題だ。
それでも、景観的には良いし、林もサンコウチョウが来たりする程度には広がりがある。
水量が豊かなのは流域の林が、まだ健全だということだからだ。流域延長が短いとはいえ、植栽スギ・ヒノキ林ではこの水量は支えられない。
ホットホールが繋がったような岩盤を水が落ちる。埋め立てられる前には、この水系は、この後、割とすぐ海に落ちていた。
すぐ上で、レフ板まで駆使して撮影をされている方がおられた。水とセーラー服の少女。チラ見したが上品な演出だった。
まあ、撮影のフィールドにしてもおかしくないのだが、動物、猫、子供撮りの人間にはそういう発想がなかったので、むしろ、ああ、そういう場所として使えるんだと、なんとなく勉強になった。休みともなれば、近距離のリゾートとして機能する地域に住んでいるわけで人が集まる場所ではあるが、基本的に、大都市周辺とかとは比べものにならないので、人数などは知れている。
末っ子は、ヤゴの脱皮殻を見つけて日記のネタができたと満足そうだった。
ここの鯉の洗いは、癖無くさすがに美味しい。マスの塩焼きと共に、子供たちに好評で、小さい時から完食している。ただ、本気で食べさせると、料金はファミレスの比ではなく、よくお客さん入っているなと思う。こういう風景が、後、何年続くのか、ちょっと色々考えにふける。
この惑星に降り立ってきてから、あちこちで種内チキンレースをやっているヒトよりも、ゴマダラカミキリの営みの方が、多分、つながっていく可能性が高いのかなと思えてきたり。まあ、実際は、彼らにとってもその人間の挙動が一番、影響をあたえるのだが。
この時代、家族5人、暮らしていくのは、控えめに言っても結構大変なのだけれども、少年期から生き物を眺めて過ごせる人間であったということは、自分にとっては、やはりギフトだったように思える。まだ、先々何があるか分からないし、答えは出てないのだけれど。