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'); document.write('
'); }
プログラミング言語「Nu」入門

NuでMac GUIプログラミング
Twitterクライアントを作ってみよう


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ダウンロード NuTwitterClient.zip (40.0 KB)

 Nu言語はMacで使えるLispライクな言語です。今回はGUIも組み合わせながらTwitterクライアントアプリを作成していきます。

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NuでMac GUIプログラミング

 今回はNuを使って、MacのGUIプログラミングを行います。第1回でも書きましたが、Nuの大きな特徴はMacの主要開発言語であるObjective-Cと相互呼び出しができる事です。

 通常、MacのGUIアプリを作る場合はObjective-Cを使います。Objective-CはC言語の上にSmalltalk風のオブジェクトシステムを乗せたハイブリッドな言語で、その開発にはXcodeという素晴らしいIDEが使えますが、いかんせんC言語をベースとしているので、手早くアプリを作ろうとすると何かと不便です。

 しかし、Nuを使うと俊敏なLispプログラミングで手軽にGUIアプリを作る事ができます。今回はこの画面のようなシンプルなTwitterクライアントを作ってみます。

これまでの記事

Objecive-CとNuの関係

 以下のコードは今回のアプリをObjective-Cで書いたものの一部です。ifやreturnなどの制御構造はC言語ですが [ ... ] の部分はObjective-C独自のメソッド呼び出しになっています、またキーワード引数の形などがSmalltalkを彷彿とさせます。最初の行がインスタンスメソッドの定義になります。

- (id)tableView:(NSTableView *)aTableView objectValueForTableColumn:(NSTableColumn *)aTableColumn
      row:(NSInteger)rowIndex
{
    NSArray *tl = [[timeLines objectAtIndex:rowIndex] componentsSeparatedByString:@"\t"];
    if ([[aTableColumn identifier] isEqualToString:@"icon"]) {
        return [[NSImage alloc] initWithContentsOfURL:
                [NSURL URLWithString:[tl objectAtIndex:2]]];
    } else if ([[aTableColumn identifier] isEqualToString:@"name"]) {
        return [tl objectAtIndex:0];
    } else if ([[aTableColumn identifier] isEqualToString:@"text"]) {
        return [tl objectAtIndex:1];
    } else {
        return @"";
    }
}

 これに相当するNuのコードは以下のようになります。データの持ち方が違うのでまったく同じではない部分もありますが、 [...] はそのまま (...) に置き換えただけだという事が分かります。

 このように、NuでのCocoa(Mac OS API)プログラミングは、Nuの文法でコードを書き、Cocoa APIの呼び出し部分はマニュアルを見るなどしながら、Objective-CからNu用に置き換えるだけで良いのです。

(- (id) tableView:(id) aTableView objectValueForTableColumn:(id) aTableColumn row:(int) rowIndex is
    (case (aTableColumn identifier)
        ("icon"  
            ((NSImage alloc) initWithContentsOfURL:
             (NSURL URLWithString:(tl-icon (@timeLines objectAtIndex:rowIndex)))))
        ("name"  (tl-name (@timeLines objectAtIndex:rowIndex)))
        ("text"  (tl-text (@timeLines objectAtIndex:rowIndex)))
        (else "")))

 また、Objective-Cは静的な言語なので、オブジェクトのディスパッチ以外は引数等の型を厳密に定義しないといけません。ですが、Nuは動的な言語なので通常のオブジェクトは id型にすれば済みます。さらにデフォルトの型は id なので (id) は省略可能です。

 ただし、Objective-CはJavaと同じように int や double などのプリミティブはオブジェクトでありません。Nuはすべてがオブジェクトなので、プリミティブに対応する引数や戻り値は型宣言しないといけません。現在のNuではプリミティブに対応する部分の宣言がないと、実行時にセグメンテーションフォールト等で落ちたりすることがあります。

 その他の細かい点では、Objective-Cでは文字列を @"..." と書くと、C言語も文字列ではなく NSStringクラスのオブジェクトになりますが、Nuではすべての文字列は NSStringクラスのオブジェクトになっています。また、Nuでは @ から始まる変数はインスタンス変数となります。

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この記事の著者

吉田裕美(ヨシダユウミ)

有限会社 EY-Office 取締役CADのベンチャー企業でCADのコア部分や図面管理システムなどの開発に従事した後、独立しJava,Ruby,PerlでWebアプリを中心に開発してきた。現在は殆どの開発はRuby on Rails。ここ数年はソフトウェアエンジニアの教育に興味をもち、従来の知識偏重な教育ではなく現実の問題を解決できるエンジニアを育てる教育に注力している。またLisp等に関心...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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