友人のデザイナーがアプリのデザインをタダでやってくれることになったとします。
あなたはさぞかし「持つべき友よ」と自己満足に浸ることと思います。
でも、その瞬間に糞アプリが決定します。
20本に19本が糞アプリというのと同じように20回のうち19回のデザインが糞デザインだったりします。
この状況は実は簡単に打開できます。20回リテイクを繰り返せばいいだけです。
カードゲームバトルをやっているディレクターも同じことを言ってました。
カードのデザインでは、20回のリテイクなんて当たりまえだそうです。
また製造メーカーの開発者も「自社デザイナーで使える奴がいないんだよな」とぼやいておりました。
つまり、どの分野であれ自称デザイナーのほとんどが屑同然ということでもあります。
さすがに友達に20回も出し直しさせたら人間関係にヒビが入りますよね。
でも、あなたの命を注ぎ込んだ制作活動を邪魔する者は排除すべきなのです。
3流デザイナーは昔からちょっと絵がうまいだけで褒められ続けました。
フォトショップとイラストレーターができるというだけで仕事を貰えているのかもしれません。
発注者のほとんどがデザイナー任せでありメスを入れないから生温いことがまかり通っているのでしょう。
その点、エンジニアは2流はいても3流はいないような気がします。
常に開発環境が変わるのでスキルチェンジが余儀なくされます。
いつも仕様変更やバグとの戦いを強いられているからある程度の経験は信用できます。
では、発注者は「絵の素人なり」にどんなことに気をつければいいのかまとめてみました。

【デザインチェックリスト】
1.原色重視、明るい色をつかえ
2.キャラクターは小さく
3.参考元や根拠のないデザインにはNOと言え
4.それでキャラクタービジネスができるのかという観点を持て
5.黒の縁取りは使わない
6.文字は画像にしない。図解や絵で語れ。
7.気持ちいい演出か?
8.ボタンなどは押している感を出せ
9.色合いや明暗にメリハリを
10.暗いオブジェクトには立体感。写実感を出したいときに暗めに。
11.奇麗に映る発光体は、iPhoneのディスプ レイに映える
12.輪郭をクリアかつ滑らかに。カクカクした輪郭は見破られる。
13.つや、テカリ、くぼみなど、グラデーションで色情報を多く。
14.西洋人は色弱だと思 え。日本人の薄い色合いは見えないも同然
15.パースの整合性をきちんととる。
16.アンチエイリアスは同系色のみ、ドット絵で修正できるように
17.原色に白を足す色の作り方を
18.構図/黄金律を意識せよ
絵の原案は開発者(発注者)が自ら鉛筆で書くことにつきます。
それを奇麗にお化粧してくれたりもっとよいアイデアを入れてくれるのがデザイナーの仕事だとおもいます。
いくらデザイナーがクズといっても、デザイナーに適正な指示が出せないのはもっとクズです。
そして何よりこのリテイクにかかる時間的コストがあなたを根負けさせ、妥協のうえに糞アプリを生産してしまうのです。
アプリ制作の場合、企画者や開発者がまずデザインを描くのがいいのです。
デザイナーとの意志疎通なんて、もともとの芸術性が違うのだからできるわけがありません。
だったら自分で描いた方が正しく伝わりやすいのです。
Googleイメージ検索を駆使すればたくさんのヒントがあります。
今までデザインをやった事無い人でも、意外にもいいデザインを描けるのです。
なぜ、素人でもいいデザインが描けるのでしょうか。
それは、一流のクリエイターの作品にあふれかえった毎日を過ごしているからです。
広告を見ても、ブランド品を見ても、建物をみても、一流のものばかりです。
これはユーザも同じことで、ユーザはその絵が一流かどうか、一瞬で見抜きます。
ユーザこそ1流のデザイナーと思わなくてはならないのです。
幸いに世の中には見本がたくさんあるから、それを模倣することでいいデザインができます。
3流のデザイナーの場合、犬を描けといったら、昔から描いていた犬を描いてしまいます。
でも、私たちが犬を描けと言われたら、
スヌーピーを見たり、ダックスフンドを見たり と、たくさんの画像を検索するはずです。
このスタンスの違いを見ても、デザイナーを信じるのが危険なのは自明なのです。
人々は色々なところに美意識を見いだします。
例えば日本人であれば、京都の苔寺の苔を見て、雑草だとは思わないでしょう。
このように、「苔は奇麗」とか、「ジーンズの破れはクール」というお約束としての美意識はすでに記号化されております。
そういう記号化したルールをたくさん掻き集めれば、デザイナーなんか誰でもできるのでです。
ただフォトショップとイラストレーターの作業だけ、3流デザイナーにお願いすればいいことなのであります。
【2019年6日6日に追記】
本日は、平日夜の粋な勉強会が生まれて13年目になりますので、記念に久々に当ブログの管理画面を訪れてみました。そしたら、未だに月2000PV以上のアクセスをいただいているもんですから、本人登場した方がいいんじゃないかと思うようになりました。
これを描いた自分は7年前の自分です。あれから紆余曲折がありましたので、このような好戦的な自分がいたことが信じられないほどです。
パクリだどうのと言っている方がいるので失笑なのですが、
この記事はもともと小生の著作「iPhoneアプリで成功する人だけが必ず守る77の教え」の原稿を、友人のメディアで紹介したのがはじめてのWEB公開になるでしょう。
この記事はもともと小生の著作「iPhoneアプリで成功する人だけが必ず守る77の教え」の原稿を、友人のメディアで紹介したのがはじめてのWEB公開になるでしょう。
そのメディアも閉じたもんだから、記念に2015年にここでも公開してみたんですね。
「800はてブ」と「2000いいね」をもらい、その年は10万アクセスをいただきました。
という記事でも書いておりますが、エンジニアの立場からデザイナーをディスってみたというのが、当たった理由なんだと思います。当方はエンジニアでもなんでもないですけどね。
(これを書いた自分もまた3年前の自分ですから、あんまりカリカリしないでくださいね)
こんな当人が今何をやっているかというと、自習型のプログラミング塾です。
この事業を立ち上げたからには当方もプログラミングを勉強しなくちゃと思い、自社教材を使って勉強していたら、案の定、スキルアップしちゃったので、今度は、プログラミングの講師業をしております。
うちは自習型の塾なので講師は不要なのですが、オープン講座(無料講座)には流石に人前でしゃべる「講師」が必要なので、当方が事業責任者ながら、講師を務めさせていただいております。
「この記事書いた奴、どんな奴だ?」とか「一度、顔を拝んでおきたい。」みたいな方がたくさんいらっしゃると思いますので、当方と会えるリアルなイベントをご案内しておきます。
その日はイラレとかフォトショは必要ありませんので、よろしくお願いいたします。
【2021年6日6日に追記】
ブログのコメント通知で久しぶりにやってきました。
おかげさまで「ゼロからはじめるpython入門講座」は、もうすでに参加者12,000人を突破し、まだまだ継続しております。この記事で知ったという方にもたくさんお会いできました。ありがとうございました。
そして、今は「みんなのグラさん」としてYoutube配信しております。
ぜひチャンネル登録をよろしくお願いいたします。
コメント
コメント一覧 (34)
http://plus.appgiga.jp/ikiben/2012/05/31/23671/
うわぁ一番イヤな発注者のパターンだと瞬間的に思いました。
自分でやればいいじゃん。
200万以上のピクセルと1000万階調以上の色を制御して、
レイヤー管理とデータ容量との闘いをして欲しいものです。
最後まで読んでちょっと恥ずかしくなった
一担当(この内容薄記事の場合はデザイナー)任せにするところで発注者はクズ決定。
3年も前の記事をまんまパクるなんてwww
それを取り上げるグノシーもwww
長方形の頂点に円の中心を配置しているわけでも、辺の上に中心を配置しているわけでもないですし。
ちょうどソーシャルゲーム全盛期のころだね
筆者はたぶんサードパーティあたりのデベロッパーの嫌われディレクターだろうね
言葉のセンスはゼロだよね。
他人にものを教えたがる…というだけで、時代遅れ。(笑)
自由になればいいんだよ。
淘汰するのは、ユーザーの目と耳と脳だし…。
そしていいものが見分けられるからといって
単純に真似していいものがつくれるというのは完全に間違ってる
そして自分の文章は上から目線の誹謗クソ野郎でしたね
魚拓 https://archive.today/ziPxf
フォトショップとイラストトレーターありゃできるそうだからもパクってくれば?
リテイク回数が多いのは発注が下手な証拠
こいつは素人よりタチが悪い
でももし一応プロだとしたら、この人ってド三流の人間しか周りに居なさそうだ。
ま、自分が三流だからそういう人間しか寄ってこないんですけどね。
具体的な指示はせずにとりあえずリテイク、飛び出た予算は
当然デザイナーの持ち出し。
カッコイイものが出来れば全部俺様の手柄。
1枚2,3万ポッキリ価格でリテイクの嵐。
ど素人Dの毎回変わる指示。
なのでちゃんとしたデザイナーが近寄らないという
あ、それってカード業界の事じゃないですかーヤダー。
高校や美大・美術学校時代の初年度に勉強し以後は研究の時間において深堀するもの。カオス、フラクタルにもつながり学術的に興味深い。
ただし戦術的にクライアントやステークホルダを造形理論をもって左脳を納得させたい場合はあり。
その他も認識が浅い。どのようなデザイナーと関わってきたのか?逆に現代のデザイナーは商品企画やブランド戦略はもちろんだが、事業戦略にすら関わらざるを得ない人もいる。
それほど自信をもって断言できるほど「デザイナー」を知ってるつもりなら、アナタの知る「デザイン」とやらをご自分でやった方が早い。きっと金も時間も必要以上の心労もなく、非常に楽でしょう。
この記事、一方的にデザイナーをクズとディスるだけで、
発注者のディレクション能力にはさっぱり触れられていないよね。
> 広告を見ても、ブランド品を見ても、建物をみても、一流のものばかりです。
これらのものが少ないリテイクで世に出ているとでも思っているのかな?
> 私たちが犬を描けと言われたら、
> スヌーピーを見たり、ダックスフンドを見たり と、たくさんの画像を検索するはずです。
> このスタンスの違いを見ても、デザイナーを信じるのが危険なのは自明なのです。
どんなデザイナー(イラストレーター)でも、
何も見ないで犬を描けるまで必ずその過程は踏んできているはずだし、
プロであっても必要に応じて資料集めはやりますけどねえ。。。
コピペ元記事の出典を書かないような、
最低限のルールを守れないようでは、ちょっとね。
自分の仕事だけしてくれ。しっかり打ち合わせして、ちゃんとした素材をくれればいい。何がしたいか、どういうものが欲しいか伝えてくれたら頑張るよ。
20回リテイクとか、仕事できないやつじゃん。
どうせ後出しで違うことばっかり言ってくるんでしょう。
プロが発注するプロのテクニックをいってるわけじゃないのに、上のひとアホばかりだなあ。
という発想が3流だよね。
…そしてサノケンが出来上がるのですね
サノケンだけ責めちゃだめじゃん!!
悪の総本山はどこらへんにあるのかすごくわかりやすい記事でした
自分なんかロクにモノも創れ無い、誰にも認められない『五流』も良い処なんだろうけど、上記が一向に得られ無い『辛さ』と謂うのは其こそ『イヤと言う程』知っている。
それにしても上に蠢いて居る訳の判らん輩共は一体何なんだろう。最初に肝心な「精神的モチベーション」を血眼になって潰しに掛かってる。
こう言うのを『ルサンチマン』って謂うんだろうな。自分が云うのも何だか、そんな事を恥も外聞もなくヘラヘラやらかす三下如きが「デザイン」を語り出すなんて、其こそ冗談抜きで『笑止千万』だと思うぞ。
文学で芥川龍之介なんかもこう言う手口で潰された様だし…┐(´-`;)┌
同業とは思いたくない程、頭の悪い記事ですね。
クライアントや消費者にデザイナーの苦労を理解させるのは必要なことですが、
そもそもプロセスや労力を発信していかなければいけないのはデザイナー側です。
デザイン業界にいない人に説明もなしにデザインの重要性を理解しろというのは無理な話です。
追記を書きましたので、みなさん読んでみてくださいね!
結局、内容ではなく、数稼ぎのために書かれていたんですよね‥。
まじめに本文を読んでいたので、最後の講座紹介まで読んで、とても残念な気持ちになりました。
記事おもろい