徳島大学、Office 365とExchange Serverでハイブリッド型のメールシステムを構築
日本マイクロソフト株式会社は10日、国立大学法人徳島大学が、メール環境に日本マイクロソフトの製品・サービスを採用したと発表した。学生向けのメールサービスとしてクラウド型のOffice 365 for Educationを利用するほか、教職員向けにオンプレミス型のExchange Server 2010を導入し、合計1万2000アカウントが利用されている。
徳島大学では、従来は学内で運用してきたメールシステムを、メンテナンス時のシステム停止が避けられないことなどの理由からクラウドへ移行することを検討してきた。しかし、学生向けのサービスは24時間365日の可用性が求められる一方で、学生の個人情報などが含まれる可能性がある教職員のメールには高いセキュリティが要求されることから、クラウドサービスとオンプレミスのハイブリッドなシステムによるメールシステム構築を決断。これを実現できる日本マイクロソフトの製品・サービスを導入したという。
移行前、教職員に与えられていたメールボックスは70MBしかなかったため、メールの削除に追われていたというが、この移行によって1GBへメールボックスが拡大され、多くの事務職員がメールの削除作業に追われることもなくなったとのこと。また、学生向けのメールボックスについても、これまでの100MBから25GBへ拡張されているので、通常の使い方であれば、在学する4年間はメールを削除しなくても問題ないサイズが与えられた。加えて、スマートフォンでの利用が容易になった点も、学生からは好評だとしている。
なお、システムの構築は日本電気(NEC)が担当。1月より構築に着手し、3月1日からサービスが開始された。