今回は、アメリカの焼き鳥店レビューを翻訳しました。場所はカリフォルニア州ガーデナ、お店の名前は「新撰組 焼き鳥」です。以前、ラーメン店「博多ラーメン 新撰組」の翻訳レビューを載せましたが、こちらと同系列のお店になります。焼き鳥の新撰組も、博多ラーメン新撰組同様、お客さんが驚くほどの大声で「いらっしゃいませ!」と挨拶するのは共通しているようです。
レビューサイト「yelp」に投稿された「新撰組 焼き鳥」のレビュー数は530件(2013年4月5日現在)で、評価の平均は5つ星中4.5つ星と、レビュー評価が高いのも共通しています。レビューの集計は下図を御覧下さい。
↓では、地元のお客さんたちの声をどうぞ。 翻訳元: yelp
● 男性 カリフォルニア州 評価:★★★★
想像力を掻き立てられ、元気が出るようなものが食べたい! 昔ながらの食の概念をひっくり返すようなものが食べたい! そんな事を考えているあなたに、耳よりの情報をお教えしよう。新撰組だ。私はここで大いに驚かされた。
新撰組に足を踏み入れた瞬間、あなたは、すぐ他の店との違いに気がつくだろう。ここでは店員が皆であなたを怒鳴りつけてくるのだ! 怒鳴りつけるといってもラルフ・クラムデン(訳注:俳優。1950年代のホームコメディドラマで、カミナリオヤジ役として人気があった。)のような怒鳴り方ではないし、うっかり会計を済ませずに店を出ようとした時に聞こえてくるような怒号でもない。実は、彼らは大声を出しながらも、心のこもった温かい歓迎をしてくれているのだ。 さて、我々の日本食体験の始まりだ。小さなテーブルに案内してくれた男性店員が「この店は初めてですか?」と聞いてくる。どうやら、私のぽかんと開いた口と、大きく見開いた目を、この店員は見逃さなかったようだ。 私は彼に「分かりもしないのにメニューを読んで、間違った選択をしたくないんだよ。僕らは面白い料理や人気のメニューを楽しみたいんだ。そして、エキゾチックなのも食べたい。君に任せるから、今挙げた料理で僕らのテーブルを埋め尽くしてくれるかな。」と伝えた。 それを聞いた我らが相棒は厨房に行き、「面白い料理」として豚バラ肉にくるんだウズラ玉子:2.75ドル(約260円)とシイタケ:2.5ドル(約230円)をテーブルに持ち帰ってきてくれる。ウマい!彼は見事、我々の期待に応えてくれたようだ! 次に「人気のメニュー」として持ってきてくれたのが、つくね:2ドル(約190円)と生春巻き:5.75ドル(約540円)、そしてサバ:3.8ドル(約360円)だ。これも、じっくり楽しませてもらった。 さらに「エキゾチックなもの」として、レバー:1.8ドル(約170円)、砂肝1.95ドル(約180円)、ローストしたニンニク:2ドル(約190円)も運んできてくれる。これらも存分に堪能させてもらった。食べている途中で、隣の客が「どうして、欧米の人は内臓を食べないんだい?」と我々に質問してくる。どうしてだろう?必要な物と思っていなかったから、ということだろうか。 会計はトータルで42ドル(約3,920円)だった。実に安いと思う。特に、初めてこの店に来た人なら、なおさら、そう感じるはずだ。ただ、デートに使える店ではない。恋人と語らうには賑やか過ぎるからだ。もちろん、食べてホッとする懐かしい味でもない。だが、実に面白く、おいしく、あふれんばかりの情熱と楽しさを味わわせてくれる店だった。
必ず、また足を運ぶつもりだ。
● 男性 カリフォルニア州 評価:★★★★★
ここは、すでにみんなが良い点数を付けている店であることは明らかかもしれない。でも、やっぱり、オレも自分なりのレビューを投稿しておく必要があると思った。
店のサイズが小さいのはまるで問題にならない。この店が素晴らしいのは、あの騒々しい雰囲気だ。店に足を踏み入れれば、騒音の音量は一気に跳ね上がり、同時に気分も高揚してくる。 そして、料理も良い。直火焼きの肉よりガツンと来る食べ物があるかい?「肉」という曖昧な言い方をしたのは、この店には、それこそいろんな動物、色んな部位の肉が揃っているからだ。ベーコンに巻かれたウズラの玉子、鶏の砂嚢(砂肝)等々…。PETA(世界最大規模の動物権利擁護団体)のメンバーには悪いが、それがこの店のルールなんでね。この店の価値を考えれば、バカな抗議活動なんて無視されて当然さ。それに、動物の全てを無駄にせずに頂く…。これはネイティブ・アメリカンにとっての理想じゃなかったかい? だが、ここを良い店にしている一番の要素は、なんといってもスタッフだ。何人かは名前も知ってる。大半は、アメリカに来て、まだ数ヶ月の連中だよ。彼らの作る焼き鳥は素晴らしいが、それだけじゃない。楽しく酒を酌み交わせるような奴らでもあるんだよ。
ここにはサッポロビールもあれば、優しい味のオリオンビールもある。オレはビール党というわけでもないが、オリオンビールはアルコールであることを忘れてしまうような味だったな。それから、ここで流れる音楽は一貫して沖縄の伝統的な曲だ。シマウタとか。知っているかな?
気に入らない奴をわざわざ連れて来たりしたことはない。でも、ここは考え方の違いを越えて、人の心が通じ合う場所だと思う。目の敵にしているようなヤツとだって仲良くなれるはずだ。オレたちの国はここでサミットを開催すれば、平和的に物事を解決できるんじゃないだろうか。
色々言ってきたけど、車でこの近所に来るなら、是非行ってみてくれよ。午後6時頃がいいかな。楽しい時間が過ごせることは保証するからさ!
● 男性 カリフォルニア州 評価:★★★★★
僕はこの店が大好きだ。
僕には日本で育った親友がいる。昔のルームメイトでもあった男だ。ラッキーな事に、彼と一緒に東京へ旅行したこともある。その懐かしい東京の店に一番近い雰囲気なのが、この新撰組なんだ。
新撰組で楽しむのに、日本語を喋れる必要はない。でも、喋れると楽しみが増えるのは確かだけどね。スタッフは全員が常にフレンドリーで、常にお客を楽しませようと頑張ってくれる。できれば、この店にはタクシーで行ったほうがいいね。そうすれば、スタッフたちとも酒を飲んで楽しめるから。大声を出して盛り上がろうじゃないか!
そして、食べたことがない新しい料理にも挑戦してみよう!これは食べなきゃならない、という料理は、砂肝、レバー、つくね、なんこつ、シソ巻きのものなら何でも、ベーコン巻きのものなら何でも、といったところかな。夜遅い時間帯だと品切れになる場合もあるから、なるべく早く店に入った方がいいよ。焼き鳥は一品だけ見れば量は少ない。でも、そこが素晴らしいんだ。色んなものを何種類も注文して、自分好みのメニューを探すチャンスがあるからね。
僕はこの前の誕生日を、ここで開いてもらった。本来なら予約を取らない店だけど、嬉しいことに、僕ら6人のためにテーブルを1つ空けて待っていてくれたんだ。おかげで、記憶に残る30歳の誕生日になったよ。是非、みんなもここで楽しんでくれ!
● 男性 カリフォルニア州 評価:★★★★★
南カリフォルニア滞在中、自慢の美しい妹が、僕を沢山の美味しい店に連れて行ってくれた。どの店も星をつける価値のあるところばかりだったね。でも、その中で特に素晴らしく、MVPクラスと言えるのが、この新撰組だ。
なんと、彼らの歓迎は僕らが店に入る前から始まっていたんだ。僕らが中に入れるよう、親切な店員がドアを開けてくれた。そして、僕らが店内に一歩足を踏み入れるや否や、店員たち全員が手を止め、とてつもない大声で歓迎の挨拶をしてくれる。日本語だったから、彼らが正確になんと言ったのかは分からないけど。でも、なんだか自分がVIPになったような気分だったよ。
店内は満員だったけど、サービスは細かいところまで行き届いていた。店員みんながどれほど素晴らしかったか、これはいくら強調しても足りないくらいだね。僕らはカウンター席に座った。すると、男性店員がやってきて、僕らのためにソースを作ってくれる。
彼は日本語でしゃべっているので、意味はわからない。でも、顔にほほ笑みを浮かべているし、ジェスチャーはとてもフレンドリーだ。今まさに料理をしている人も含めて、店にいる全員がとても親切なので、新撰組にいると、みんなが友達であるかのように感じる。
ただ、やっぱり一番大事なのは料理だ。ここは焼き鳥屋だけど、他の料理も出してくれる。基本的には焼き鳥がお目当てだったけど、美味しい料理が色々あったよ!
● 良かったもの
1. 牛たん 気持ち悪そうに思うだろう?全然そんなことはなかったね。むしろ、凄く美味い。この美味さを知ってしまうと、ベジタリアンはジレンマに陥るだろうな。素晴らしく柔らかくて、一口食べれば、口の中にジューシーな味わいがサッと広がっていく。そのジューシーさは、ジューシーなジュースよりさらにジューシーなくらいだ。僕が保証するよ。
2. シイタケのベーコン巻き 僕は基本的にキノコが好きじゃない。でも、これは大好きになった。とても良い香りがするし、噛めば、それこそ味わいが口の中で爆発したかのように感じる。言葉で表現するのは難しいけど、独立記念日のバーベキューパーティを口の中で開催しているようなものだと想像してほしいね。
3. 焼きおにぎり これは是非食べてみよう!外側はカリカリと歯ごたえが良くて、中はほんのりと肉の味わいがある。食べていくにつれて、隠れた新たな味が中からどんどん姿を現してくるような感じだ。最高だよ!
実際、美味しかったものはまだまだあったね。どれもが本当に素晴らしかったんだけど、上に挙げた3つが、僕にとっては、特に際立って美味しかった。
● 悪かったこと 1. この店は南カリフォルニアにある。そして、僕が住んでるのは北カリフォルニアだ。
そんな訳で、料理は本当に良かった。ただ、料理をさらに美味しく感じさせてくれるのは、この店の見事なサービスだ。店に入った瞬間に、怒涛の勢いで歓迎してくれるわけだからね。スゴかったよ。良いムードが料理の味を高めてくれることは、みんなも分かってくれるだろう?
最高の店だった。可能なら100個くらい星をつけたい。でも、僕は大げさな表現は嫌いな方だから、ここは慎ましく5つ星をつけるだけにとどめておきたいと思う。お勧めの店だよ!
● 女性 カリフォルニア州 評価:★★★
正直に言わせてもらうと、ちょっとこの店はうるさすぎますね。私は別に年寄りではありませんけど、さすがに我慢出来ません。3つ星以上の点数を付ける気にはなれないです。ひっきりなしに日本語で叫び続け、常に誰かが店内を動き回っています。いいかげんにして!
耳鳴りがすることは別にして、料理は良かったですよ。満足しました。今後、わざわざこの店に行きたいとは思いませんけど、料理の味が悪くなかったのは確かですね。
● 女性 カリフォルニア州 評価:★★★★
お店の前に置かれたビデオ・ディスプレイを見ると、ここは辛い一日を送った後、誰もが求める静かなリラックスタイムを過ごせるレストランである、という風に思えます。私は特に辛い一日を過ごしたわけではなかったのですが、仕事の後、お腹がすいたので、友達数名と立ち寄ってみることにしました。
入り口を入ると、新撰組のスタッフが心をこめて、そして声のボリュームを最大にして、元気よく歓迎の挨拶をしてくれます。ビデオにはちょっと騙されました。このボリュームは、偏頭痛持ちの人には辛いかもしれません。
ドリンクの注文を普通に終えた後、複雑なメニューを見せられます。平均的な欧米人には奇妙な響きの料理名が並んでいて、それは焼き鳥というものでした。焼き鳥とは一口サイズにカットされた鶏肉や鶏の内臓をいくつか串に刺し、それを通常は炭火で焼く料理…だそうです。
焼き鳥のメニューを読んでみましたが、馴染み深い食材はあまり見当たりません。これは、普通の人なら誰でも同じだろうと思います。やっぱり、内臓は見た目も良くないし、食欲をそそりませんから、普通は避けますよね。ソーセージのように、全く別の姿に変えてくれれば話は別ですが、そうでない限りは、なかなか手を出しづらいと思います。
でも、勇気を出して挑戦してみました。すると…、どれもが本当に美味しい! このメニューに載っている全てが美味しいなんて、誰が想像できたでしょう?
もし、あなたが車でガーデナに来て、赤い提灯がぶら下がっているこのお店を見つけたら、是非とも立ち寄って下さいね。どうか、ためらわずに店に入って下さい。楽しくて、とびきり美味しい夕食が、あなたを待ってますから!
● 男性 カリフォルニア州 評価:★★★★★
料理に関しても、そして文化に関しても最高の体験になった。
これから、僕の体験したことをお話しようと思う。まさかと思われるかもしれないけれど、僕はロサンゼルスに引っ越してくるまで、アジアの料理については殆ど何もわかってなかった。ただ、食べ方や作法などは知らなくても、実際にお店に行って、周りの人のマネをしていればなんとかなるだろうとは思っていた。
その日、僕は友達二人と話し合い、今日は思い切って寿司を食べに行こうよということになり、はるばるガーデナまでやって来た。無知な白人である僕は、よし、この店にしようと新撰組の前で立ち止まる。新撰組に決めたのは、ここが日本的な外観の店だったし、お客もいっぱい入っていそうというだけの理由だ。
店のドアを開けると、まず自分の名前を順番待ちのリストに書き込まなきゃならないようになっていた。順番が来ると、文字通り、レストラン中に響き渡るような大声で名前が呼ばれる。そして、料理を作っている人も含め、スタッフ全員が、僕らには理解できない日本語で何かを叫んでくる。皆が笑顔であることから判断すると、恐らく、これは歓迎の挨拶なんだろう。
中へ進んでいくと、常連客っぽい日本人も沢山いて、透明なケースの付いたカウンターが目に入ってくる。いかにも寿司店という雰囲気だ。ケースの中身は見えなかったが、この段階で、僕はここで寿司を食べられるんだなと確信していた。
席に座ってメニューにざっと目を通したが、どこにも寿司が見当たらない。そこで、僕は自信満々の調子で「寿司のメニューを持ってきてくれるかな。」と女性の店員に告げる。彼女はクスっと笑いながらも、申し訳なさそうに「この店では、寿司はお出ししてないんです。」と答えた。
その時の僕らの表情は、かなり見ものだったんじゃないだろうか。どうやら、きまり悪い顔をすべきなのは、僕らの方だったようだ。僕らは沈黙した。他の客の会話が耳に響いてくる…。恥ずかしい。そうさ、僕は日本料理店なら、どこでも寿司があるものと思い込んでいた馬鹿な白人だ。でも、自分がそんな人間だと思われるのはイヤだった。
そこで、僕は眉一つ動かすことなく、「まあ、ローマにいるときにはローマ人のするようにせよ(郷に入っては郷に従え)、と言うしね。」なんて言いながら、平然と全員の分のオーダーをした。こんな風に見栄を張ってみせたのは人生初だったと思う。僕は自分のプライドにしがみついたわけだ。
何はともあれ、注文したメニューが運ばれてきた。串に刺された料理の大群だ。僕が頼んだのはウズラ、ハツ、シロ、レバー…、その他沢山あったが、どれを食べても、すごく美味しい! 冒険心を発揮してガーデナまで来てよかった。心からそう思える味だった。
ところで、一緒に行った二人の友達はフィリピン人だ。そのうち一人は箸が使えない。そこで、イタリア系アメリカ人である僕が、箸の使い方を教えてあげる事になった。白人の僕がアジア人の彼らに箸の使い方をレクチャーしている場面は、周りの常連客にとっては、面白い眺めだったかもしれない。
そんなわけで、新撰組への初来店は、ちょっと恥ずかしいものだった。でも、僕は後々まで引きずらないタイプだ。それから何度もここに通った。最高に楽しいのはカウンター席だったよ。酒が好きな人には特にお勧めだ。カウンターに座り、大いに飲んで、大いに楽しもう!焼き鳥を焼いてるシェフにもひっきりなしにビールを注いであげて、フラフラにさせてやろうじゃないか!
(翻訳終わり)
管理人より: たくさんのコメント、いつもありがとうございます! リクエストにも、なるべくお応えできるよう頑張ります。
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