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三橋一夫『日本の奇怪』(ルック社)
三橋一夫といえばまぼろし部落シリーズ等のミステリー、明朗小説等で知られる作家だが、数多くのノンフィクションも残している。その大半が晩年に書いた健康関係の書籍だが、ちょっと珍しいところでは怪談などを集めた実話集もある。それが本日の読了本『日本の奇怪』だ。
日本に伝わる怪談や伝説の数々を、ふしぎ小説の名手、三橋一夫がどのように料理したのか。そんな興味で読んでみたのだが……ううむ。一応はノンフィクションなので、もっと著者の見解や解説が入っているのかと思いきや、裏をとることもなく、ひたすらこの手の話を紹介するのみ。しかもトンデモ系の話まで入れているので、いかがわしさも強い。どうして三橋一夫がこんなものを書いたのか、さっぱりわからん。
古書店やネットオークションではたいがい高値がつく三橋一夫。その中でも比較的安価で買えるのが本書だが、その理由がよくわかる一冊であった。
日本に伝わる怪談や伝説の数々を、ふしぎ小説の名手、三橋一夫がどのように料理したのか。そんな興味で読んでみたのだが……ううむ。一応はノンフィクションなので、もっと著者の見解や解説が入っているのかと思いきや、裏をとることもなく、ひたすらこの手の話を紹介するのみ。しかもトンデモ系の話まで入れているので、いかがわしさも強い。どうして三橋一夫がこんなものを書いたのか、さっぱりわからん。
古書店やネットオークションではたいがい高値がつく三橋一夫。その中でも比較的安価で買えるのが本書だが、その理由がよくわかる一冊であった。
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