BRANCHE 「乳のみ猫からの手紙」
▼BRANCHE 乳のみ猫からの手紙
私はお母さんや兄弟たちと離れてあなたの元へ行きます。
あなたを大切な家族として生きていきます。私はあなたに庇護され生きられる命、愛情で育つ命なのです。私を家族に迎える前にどうかその事を忘れないでください。
私の生涯は15年から20年くらいしかありません。 その間に少しでもあなたと離れている事はとてもつらいのです。
あなたにとって私が困った事をしてしまった時に 私を叩いたり閉じ込めたりしないでください。私はあなたが思うより天邪鬼です。あなたに構ってもらいたくて困った事をしてしまいます。あなたの望んでいる事を私がしたのなら沢山褒めて下さい。困った事をしたのなら少しの間、無視して下さい。私はあなたが望んでいる事を理解する事はできないかもしれませんが あなたの表情やしぐさや声であなたの思いを感じます。私にとって一番大切な事はあなたからの愛情と信頼なのです。
あなたには沢山の時間があり私の知らない外の世界が有ります。そこには楽しい事、嬉しい事、そして友達だってあります。でも・・・私にはあなたしかいないのです。
あなたが私にどんな風に接してくれたか、私は絶対に忘れません。
私にはあなたの手を噛んだりひっかいたり 傷つける事が出来る歯や鋭い爪があるけれど、それでも私はあなたを本気で傷付けてはいけないと心に決めているのです。時々あなたにとっては痛いかもしれません。でも私は甘えたいだけなのです。ずっとそばに居たいだけなのです。
あなたが私を叩く前に、何故私がそうなったかを一度自分に問い掛けてみてください。 食事はちゃんと与えましたか?トイレは掃除してくれましたか?子猫の時の社会化の勉強をさせてくれましたか? あなたが育てたまま私は育ち 良い子にも悪い子にもなります。もしかしたら私の体がどこか弱っているのかも知れません。
私が年老いたら私のお世話を天へ帰るまで見て欲しいのです。私達は共に老いて行くのです。 私の天命はあなたが思うより、もしかしたら短いものかも知れません。私が天へ帰る時はあなたに、「ありがとう」と言って欲しいのです。その言葉を聞けたなら親不孝な私は安心して天へ帰る事ができるのです。私はあなたの心に深い爪跡を残してしまうかも知れません。でも…その傷が深いほど私は幸せだったのです。あなたと過ごした日々は私の生きた証なのです。
私に何が起きてもいつまでも私のそばにいてください。あなたに何がおきても私をいつまでも傍において下さい。「もう一緒に暮らせない」「お世話をすることはできない」「○○だからサヨナラ」 なんて決して言わないで欲しいのです。 あなたがそばにいるだけで、私はこの上なく幸せでどんな事でも乗り越えられる気がするからです。 あなたを失う事は私には辛すぎて耐えられません。あなた無しでは生きてゆけないのです
だから忘れないで・・・私はいつもあなたを愛していると言う事を。
あなたが下さった分だけ幸せに過ごせると言う事を…
沢山の乳のみ猫を見てきて
REIが感じた乳のみ猫の気持ちを書いてみました。
これから乳のみ猫(猫)を家族に迎える方、猫と暮らしている方に
読んで頂きたいと思います。
縁組の時には 皆様に読んで頂いております。
文面は何度か改正をしておりますが… やっと思う表現ができました。
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