■ポーランド現代絵画孤高の巨人 ズジスワフ・ベクシンスキー:Zdzilsaw Beksinski
『ミサイルマン―平山夢明短編集』の表紙が鮮烈だったので、ポーランドの画家ズジスワフ・ベクシンスキーについてちょっと調べてみた。(全く知らなかった!のです)
◆ズジスワフ・ベクシンスキー(永瀬 唯解説)
画集 『ベクシンスキー』 (河出書房新社 公式HP)
死、腐敗、損壊。言い知れぬ寂寥感と恐怖に支配され永遠の廃墟と化した時空。そこにはただエロスの魂だけが虚ろに木霊している。
エルンスト・フックス、H.R.ギーガーと並び称されるファンタスティック・リアリズムの画家、写真家、彫刻家。その夢魔的な画風で世界中のファンを魅了し圧倒的な支持を得たが、自らは幻想画家であることを否定し、ポーランドで隠者のように暮らし、先頃ワルシャワの自宅において刺殺体で発見されたポーランド現代絵画孤高の巨人ベクシンスキー日本唯一の作品集。
残念ながら絶版(というかトレヴィルが倒産)。復刊.comで復刊されたようだが、既に在庫切れ。
ポーランドに置かれたベクシンスキー公式サイト。右の絵はその表紙からだが、インタフェースも凝りに凝っていて、素晴らしい。
公式サイトには、数十点の絵画に加え、写真作品、デジタルアート等も展示されている。
これもポーランドのサイト。絵画とディジタルアートで300点ほど。圧巻!
特に最近のデジタルアート作品が素晴らしい切れ味。どちらかというと絵画はウェットさを持っているが、デジタルアートはとにかくシャープで触ると切れそう。
3回見ると死ぬと言われている絵はこれ(自己責任で(^^;))。
ベクシンスキーは、ポーランドのクラクフ工業大学で学んだということだが、同じ街に住んだ異世界生命体を描く巨匠スタニスラフ・レムともなんらかの関係があったかもしれない。もしかしたら、レムの表紙画を描いたこともあるのだろうか。(ネットで検索しても見つかりませんでした)
上の絵は、レムが描く異星のイメージである、と言われても何の違和感もないのだがどうだろうか。
◆関連リンク
・画集『ベクシンスキー』(楽天)
・09.1月エディシオン・トレヴィル 画集『ズジスワフ・ベクシンスキー』再復刻版 出版
(09.1/2リンク追加)
・Google画像検索 ベクシンスキー Beksinski
・ズジスワフ・ベクシンスキー, 永瀬 唯 『ベクシンスキー』(amazon)
・Zdzilsaw Beksinski 『The Fantastic Art of Beksinski』
さっそくこの画集をAmazonで注文してしまいました。
・ULTRA GEWALT sampeikinba's painting blogさん ベクシンスキーについて
・Beksinski (ベクシンスキー) - 関心空間
・『ミサイルマン―平山夢明短編集』
・『高い城・文学エッセイ』
・永瀬唯(wikipedia)
・更新が止まって久しい永瀬氏のBlog 錯合回廊--CisMatrix Corridor
再開を楽しみにしています。
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コメント
お久しぶりです。
ゲームにベクシンスキーですか、興味深いですね。
ゲームやらないので、全く知りませんでしたが、発売されたら、でも映像だけでも観てみたいですね。
投稿: BP(Shamonさんへ) | 2021.01.11 19:36
超ご無沙汰ですがなんとか生きてます。shamonです。
https://www.4gamer.net/games/521/G052101/20210106016/
ベクシンスキーにインスパイアされてゲームだそうです。
今月リリース。
投稿: shamon | 2021.01.10 20:23
こんにちは、
今日東京都現代美術館の図書室にて
「ベクシンスキー」を閲覧してきました。
絵はすべてオールカラー。
永瀬さんの序文が興味深かったです。
詳細はそのうちエントリしますね。
投稿: shamon | 2007.07.24 17:00
shamonさん、いつもありがと。
>えー、そんな~。
>私のロマ(ネスコ)ちゃんはどうなるんですか~<鬼。
>きっと風邪ですよ。どうぞお大事に^^。
ご安心ください。もはや頭痛は治りました。ロマちゃん、今週もグィグィ伸びているので次週あたりレポートします。
明日、Amazonから『The Fantastic Art of Beksinski』が届くので、そん中に3度見たら死ぬ絵があったら、今度こそ危ないかも(^^)。
投稿: BP | 2007.07.10 00:48
すみません、名前入れるの忘れてました^^;。
shamonです。
>「男鹿和雄展」ともどもレポート、期待します。
こ、このベクシンスキー画集の感想を私が書くんですか^^;。
男鹿さんの感動がぶっとびそうです(爆)。
東京都現代美術館、私が好きな中村宏や秋吉巒も蔵書に入ってます。
著作権の範囲ではありますが、コピーサービスもあります。
>合掌をお願いします(^^;)。
えー、そんな~。
私のロマ(ネスコ)ちゃんはどうなるんですか~<鬼。
きっと風邪ですよ。どうぞお大事に^^。
投稿: shamon | 2007.07.08 22:27
名無しのshamonさん(^^)、池内[レントゲン]務さん、こんばんは。
コメント、ありがとうございます。
>>もしかして、と思って検索してみました。
>>東京都現代美術館(http://mot-art-museum.jp/)に
>>この画集が収蔵されているようです。
おー、そういう手がありましたか。
僕はもしやと思い地元の図書館で探してみましたが、当然のごとくありませんでした。
>>「男鹿和雄展」に行くので確かめてみようかな。
「男鹿和雄展」ともどもレポート、期待します。
>>>自己責任で(^^;))。
>>見ました。1度で十分ですね、この恐怖。
あはは、僕は既に4度見ました。
今のところ、ピンピンしてますが、なんだかさっき見た4度目以降、頭が痛くなってきてます。更新が突然止まったら、東海地方に向けて合掌をお願いします(^^;)。
>>世には凄い奴がまだまだいますねぇ。展覧会やりたいです。
池内[レントゲン]務さん、お久しぶりです。
なんと嬉しいお言葉。Roentgenwerke A Gで展覧会されたら、東京出張を作って駆けつけたいです。
まだ日本では展覧会が開催された形跡はないので、もし実現されたとしたらファンにとっては画期的ですね。よろしくお願いします。
投稿: BP | 2007.07.08 21:32
世には凄い奴がまだまだいますねぇ。展覧会やりたいです。
投稿: 池内[レントゲン]務 | 2007.07.08 17:53
まいどです。
もしかして、と思って検索してみました。
東京都現代美術館(http://mot-art-museum.jp/)に
この画集が収蔵されているようです。
http://motlib.opac.jp/resprint_d/2007/7/8/21579_001_001.html
無料閲覧可能みたい。
「男鹿和雄展」に行くので確かめてみようかな。
>自己責任で(^^;))。
見ました。1度で十分ですね、この恐怖。
投稿: | 2007.07.08 13:57