ArkはCatalystの流れをくむPerl製のウェブアプリケーションフレームワークです。

カヤックのBM11ブッコミイレブンのような大量に小さなアプリケーションを開発するような現場においてはCatalystのような大規模なフレームワークは逆に足枷になってしまう場合があります。

「もっと軽いけどCatalystっぽくつかえるフレームワークが欲しい・・・!」

というラボ内の要望に応えて新しいフレームワークを開発しました。

といっても一から開発したのではなく、最近のPerlにはHTTP::Engineという「フレームワークをつくるためのフレームワーク」とも言える素晴らしいライブラリがあり、そのライブラリの上で開発を行っています。

HTTP::Engineを使用するとCGI、mod_perl、FastCGIといったアプリケーションの動作環境の違いを吸収してくれるだけでなく、付属のテストインターフェースを使用するとアプリケーションのテストをサーバーを立ち上げることなく行えるなど、様々な利点があります。
HTTP::Engineについては詳しくはそれ自身のドキュメントを参照ください。

また、perlのウェブアプリケーションの実行環境には、CGI、FastCGI、mod_perlなどさまざまな環境がありますがこの中でCGIだけは1リクエスト毎にプロセスが起動するという特殊な環境です。

FastCGIやmod_perlに最適化してしまうとCGIで実用的に実行するのが困難になってしまいます。
現在のCatalystがそう言う状況にあります。

Arkでは二種類の動作モードを実装しその欠点を解消しました。
その結果、CGIでも実用的に使用することができます。

また、Arkは日本製のフレームワークということでドキュメント・チュートリアル等がすべて日本語となっています。
Perlのフレームワークを探している人は是非ともさわってみてください。