biac の それさえもおそらくは幸せな日々@nifty

ソフトウェア開発では、 極限まで製造工程を自動化しています。 ( 現在は、 検査工程の自動化を進めているところです。 )
内訳は、 製造がほぼゼロで、 検査が 1/3 くらい。 設計が 2/3 くらいを占めています。 つまり、 10画面くらいのソフト開発で、 設計費が 1000万円くらいになります。

設計に掛かる費用を比べると、 家一軒と画面ひとつが同じくらいなのです。

さて、 この話。 実はソフト開発を依頼してくださるお客様への苦言です。

数千万円のソフト開発を発注するとき、 家一軒を建てるくらいのつもりでいらっしゃいませんか?
そして、 たかが家一軒分にしては、 頻繁に質問されることが延々と続きすぎる、 と苦々しく思ってらっしゃいませんか? まともに調べて答えていたら、 自分の仕事に手が付かなくなってしまう、 冗談じゃないよ、 と思っていらっしゃいませんか?

上に示したように、 数千万円のソフトウェアを設計する手間は、 住宅 10軒分以上になります。
注文住宅を建てた経験のある方は思い出して欲しいのですが、 家一軒の設計図が完成するまでに、 何回・何時間くらい設計士さんと打ち合わせしましたか? 持ち帰って、 何時間くらい設計プランを自分で検討しましたか?
…その 10倍を想像していただけたら、 と思います。

画面ひとつ分の設計を決めるのに、 注文住宅一軒を設計する手間が掛かるのだと、 ぜひ覚えておいてください。